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【日本文学】タグのライトノベル・小説

自分の所作を、もう1人の自分が見つめるとき男女が2年ぶりに会う。26歳で出会って、今は35歳。お互い、いろいろあった。途切れてはまた再会=再開するこのような関係を何と呼べばいいのだろうか。雨。駐車場。ステーション・ワゴン。いつも1人で買物をするスーパー・マーケット。(片岡義男の小説で「スーパー」などと略してはいけない、あくまで「スーパー・マーケット」だ)今日の買物袋は中身がいつもと違い、不安定なことを意識する。それを抱えて雨の中に出ていく自分の映像を意識する。それが35歳になった、ということなのかもしれない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
3人で食事を愉しむとは、いかなる行為か待ち合わせをして、3人が食事のためにレストランに集まった。女性が2人、男性が1人。1人の女性は男性のかつての恋人であり、もう1人は現在の恋人。しかも1人の女性からもう1人の女性へ男性を「譲渡」(!)している、というその成り行き。ワインが、パスタが、3人の旺盛な食欲と身体をかけめぐる。食事中にもかかわらず(だからこそ?)裸にだってなってしまう(ただし、想像の中でだ)。やがてそこにサボテンが…最後まで触覚的な短篇小説である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
やっぱり最後にあの言葉主人公は作家。作家が女性と食事を共にし、小説のアイデアを語って聞かせるという冒頭の展開は片岡作品になじみのシーンの一つと言っていいだろう。そこに、これまた片岡作品ではしばしばあらわれる実在した小説家、リチャード・ブローティガン、という固有名が挿入される。ブローティガンは主人公である作家にとっても創作意欲を刺激してやまない小説家であり、彼がブローティガンがやろうとしていたあるアイデアを自分もまた試してみたい、と口にするのだから小説の最後にやってくるのはやはり、あの言葉なのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
その日はじめてのコーヒーは最高の瞬間にやってくる「その日はじめてのコーヒー」と題された片岡義男の小説はこれ1つではない。もう1つ、1984年に発表されたバージョンではコーヒーを淹れようと考えてから実際に口にするまでの工程が充実した時間として描かれていた。対するに1990年バージョンは、ごく淡いものである。しかしその、コーヒーの現れ方は印象的だ。1人の女性と1人の男性、一見何の関連もないような2人のストーリーが交互に独立して続いたあと、それがクロスする瞬間がやってくる。そこに「その日はじめてのコーヒー」がサーヴされるのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
短篇小説のアイデアを語り合うことは短篇小説だ片岡義男の小説にはしばしば小説家や編集者が登場する。そして、会話の中の言葉やフレーズが、そのまま小説のタイトルに成り得る、というようなやりとりが描かれたりする。この短篇がまさにそうだ。男性作家が短篇小説の構想を女性相手に語る。語る内容はまだカタチにはなっていないが語っている行為、言葉そのものがこの小説である。読者はその入れ子構造を愉しむ。そしてもちろん、構想として語られる来るべき小説と、そのアイデアを聞いている女性とはむろん、密接な関係があるのは言うまでもない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
いつもそこには煙草とシャツがあるタイトルには「煙草」とあるがこのシンプル極まりない短篇のもう一つの主役はシャツだ。普段は吸わない煙草なのに、フランス土産でもらった煙草がバッグの中にある、という状況。そして、男物のシャツを、男も女も着て、それが次々に別の人物の手に渡っていく、という状況。シャツにはきっと、煙草の匂いがつきやすいだろう。しかし、煙草は吸いたい時に吸えばいいし、シャツは所有者が問題ではなく、好きだから着る、ただそれだけでいいのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
彼女と彼がいて、主役はやっぱり… 彼女のほう時間も場所も完璧に異なる断片が、次々に続いていく。これが直線的な物語でないことはすぐにわかる。しかし、ほんとうに完全にバラバラなのか?この彼女とあの彼女は、あの2人とこの2人はもしかしたら同一人物ではないのか?そうでなければ意味をなさないのではないか?と考えるそばからすぐに、やはり一切は無関係な断片かも、という疑問が湧いてこないでもない。複数回出てくるものたちに注意を向けたらどうか。空。光。月。駐車場。ビール。さあ、断片の中を歩いてみよう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
孤独が孤独であるためには、孤独同士は交わらないに限るまるでアフォリズムのように短い断章が並び、しかしアフォリズムとは違って、かすかにストーリーと呼べそうな出来事が続いていく第1章。自らの発想ではなく、しかし仕事としてのオートバイによる長距離輸送を選び取ることがすなわち、彼女にはふさわしい。1人であること。長距離を走ること。それはすなわち、孤独であることに他ならない。第2章の主役は男だ。ここではしきりと「結婚」という言葉が口にされる。そして最後、第3章が来る。さあ、そこで彼女と彼はどうなる?【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
退屈を書くとは、いったいどういうことだろうかなんという、人を食った短篇小説だろうか。ここには1人の男性と1人の女性が出てきて、しかもわざわざ展望台のような場所で会ったりするというのに2人は互いにまったく惹かれあってはいない。しかしそれでも2人には、待ち合わせの場所に行くだけの通俗的で不可思議で「退屈」なモチベーションがあるのだ。女性と男性は、こんなふうに約束したり、会ったりすることもある。しかし作家の描くタッチは、シニカルなものではなくこうしたこともある、という淡々とした風情を備えていて、そこがまた怖ろしい。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
と、彼らは語り合ったある時、本のあいだに挟んであるモノに気が付き、思わず昔を懐かしむ、ということは誰にでもある。この小説では1枚のスナップ写真だ。ほんの3年前。しかし20代の3年間といえば、当時と現在とでは大きな差異があることも理解できる。文庫本の中に挟まっていた1枚のスナップ写真を見ながら若い夫婦は旅に出る。それは過去の検証から始まり、「そうだったのか」という軽い驚きを伴いながら、やがて空想へと至る。そしてあの頃と現在をつなぐのは、赤い花束だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
彼女たちのうつくしき自給自足は、いつでも「いいわよ」と答える女性経験のまったくない18歳の大学生が福引で当たったカメラを持って、次々に女性を撮りまくる物語。こう書くとまるで冗談のようだが、片岡義男の手にかかればそれが1つの青春の姿であり、同時に女性たち(とりわけ年上の女性たち)にもそれぞれ微妙な変化をもたらし、セクシュアリティをも描かれることになるのだからやはり小説は読んでみなければわからない。男性とは何か。女性とは何か。写真とは? 内面とは? 時間の経過とは?強い肯定感に満ちた長篇小説である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
見えない所にも花は咲いてる、静かに『花のある静かな日』と題された角川文庫を底本にしたが、全部で21もの掌編が収められている。掌編同士は、まったく関連性がないようにも思えるし、しかしところどころ、同じ名前の人物が現れたりもしてさてこれを「全体」としてどう把握したものか、困惑してしまう。それぞれの掌編の空間に、「花」という語彙とともに咲いているものもあるがしかしそのことには触れていない掌編のほうが多いのも不思議である。それでいて、確かにどこかに花が咲いている、と気配で思わせるこの静けさのトーンはいったいなにか?【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
ハーフ・パパイアとなって、あの人の内部に入っていく自分美術館という空間に身を置く1人の女性がいる。その空間にあるアブストラクトなオブジェがなぜだろう、彼女にとってはなによりも自然に身体に通じるような親密さでもって迫ってくる。美術館に1人で来ている彼女は、同じく美術館に1人で来ている女性を顔を見ることなく、後ろ姿のフォルムのみに執着したりする。かつてクラスメートだった男性との事件を経由していよいよ彼女のセクシュアリティは境界を超え、さらにアブストラクトな領域に入っていく。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
ひと目どころか、もしや再会も…ライターのような仕事をしている男。仕事の過程で様々な人々と出会い、そこに仕事とは別種の感情が入ることもあるはずだ。対象は、1人のストリッパー。この小説が書かれた時点ではその言葉はなかったはずだが「ストーカー」と呼ばれかねない情熱で男は自分にとって完璧な女性像を体現している1人のストリッパーを探しあてる。男にも女にも、そのストレートなふるまいと同時に「ストーカー」にはありえない、ある種のつつましさがある。2人の行く末を、読者は幸福な予感とともに推測しながら読み終えることだろう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
要求に答え、しかも自分が自分のまま1週間で日本列島を縦断する、ということ。日本の最北端から札幌、秋田、東京と忙しく仕事をこなし、静岡の実家ならのんびりできるかと思えばさにあらず、さらに京都を経て、淡路島、松山、福岡。そして忙しすぎた1週間をスクロールし、自分がいま、何をいちばんやるべきなのかを反芻するのは沖縄だ。売れていること、多忙であること、そのことがかもし出す魅力に溺れず、自分を見失わないこと。そのあざやかな肖像が、日本列島縦断とともにこの短篇にはある。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
その切実さを成就させるために、彼女には現実とは別の形式が必要だった人は、自らの生い立ちを選ぶことはできない。空手のインストラクターを務めるようなしなやかな肢体を持った20代の美しい女性に成長しようとも、信じて疑わなかった人から「実はあなたの生みの親ではない」と、ある日、告げられるような事態にも遭遇する。では、彼女を生んだ人は今、どこにいるのだろう?それは「ママ、ママ」という呼びかけが正当に機能する場所であり、その場所は、努力の末に彼女が自力で手に入れたものなのである。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
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短篇小説のタイトルは、未来の短篇小説からもたらされる『甘く優しい短篇小説』と題された短篇集に収録された作品たちはそれぞれ「短篇小説を書く」ということがどのようなことかが描かれ、作家・野村五郎を共通の登場人物にしている。この短篇もそれらの中の一つだ。別の短篇「甘く優しい短篇小説」では2人の女性が登場したがここでは3人。いや、その3人もやがて女性3人ではなく、それぞれのジェンダーが割り振られ、バランスを変えていく。そしてこのタイトルは、野村五郎が女性からヒントをもらい、未来に向けて構想する短篇のタイトルがそのまま定着したものだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
これはすべて他人の言葉ですこの断章形式はいったい何だろうか?詩、のようにも思える。いや実際、これは詩なのだ。この短篇に書かれた言葉の一切は作家・片岡義男が書いたものではない。同時にそれはすべて片岡義男によってメモされ、翻訳されたものだ。そしてもう1つ。片岡義男が「作者」になった理由がある。それはここの断章=詩を、ランダムにシャッフルした、ということ。では言葉を書いたのは誰? それは、「ミッチェル」。もうおわかりですよね?【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
5枚のスナップ・ショットは、ポーカーのカードのようにこれは『恋愛小説』(角川文庫)に収められた一篇であり、同じ本に収録された別の短篇「と、彼は思った」と似た構造を持っている。不意に発見されたスナップ写真を見ながら、夫婦が思い出を語るという構造だ。そしてこの短篇では男性より女性が多数だ。そしてオートバイに乗っていたこと(今は乗らなくなっている)、オートバイに乗ることを教えたこと、が重要なポイントになっている。そしてよく読むと、2つの短篇には、赤い花、という共通項もある。読み比べてみるのも一興。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
楽園とは、女系の中への傍若無人な侵入である将来、伴侶になるかもしれない女性の実家に男はその女性の短い帰省の見送り、という仕方で入り込む。彼女には2人の姉がおり、母親もいて、おまけに父親は離婚したため存在しない、という周到さだ。つまり、男1人に女性4人、という状態。ある種の男にとってこれは「試練」になりうるがここでは「楽園」という解釈になっている。はたしてそれは本当に「楽園」か?それを考える鍵は、案外、母親あたりにありそうだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
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あれこれ、流れ落ちていく だから、薄化粧一緒に暮らしている男女がいる。女性はケーキ教室のアシスタントを務め、男性は予備校および学習塾の講師であり、同時に田舎にも家を借り、彫金を試みようとしたりしている。一緒にいても屈託や軋轢の見られない2人だが、それはいつもこの2人がビールを飲んでいるからではないか? と思えてくる。それほどこの短篇小説は全編、ビールのことが描かれている。雨や海岸で濡れることなど、水にまつわるシーンも多いがその傍らをいつもビールが流れていく。これは、「水に流す」ではなく、ビールに流す小説だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
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なつかしい過去にアクセスし、彼らは新たな「現在」を手に入れる2人仲良く出張するサラリーマン。偶然、新幹線に置いてあった雑誌でこれから仕事で訪ねる先の街でかつて熱心に通ったナイトクラブが今も盛業中であることを知る。しかも、2人はちょうど同じ頃、互いにそうとは知らず、同じ時期に常連だったのだ。これはもう、10年ぶりに訪ねてみるしかない。行ってみると、かつてなかった新しさもあり、同時になつかしさもいっぱいで、2人は満足してホテルに落ち着く。そこで今後のことを考える。2人の心中は瓜二つでありいかにも通俗的なものだが、それでもやはり真実なのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
人類最強の請負人・哀川潤。長瀞とろみの依頼で乗り込んだのは、生まれたての火山島。哀川潤が生存競争を挑むのは――植物!?『戯言』から芽吹き、『人間』以上に伸びやかな、『最強』のスペクタクル!
公開日: 2017/04/20
ライトノベル
 
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。商業資本から金融資本へと移りゆく昭和初期。「草筏」に続く次代を近江商人の家を中心として商業の変遷を描写。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。徳川末期の経済政策の波に揉まれながら商圏を拡大してゆく近江商人の意気盛んなさまを描写。第9回野間文芸賞受賞。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。純文学とエロティシズムの狭間で…… 三都を巡る、大人の恋の物語。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。やさしい風を感じたら思い出してほしい、今日という日を抱きしめるために。絶望と虚無を越えて「世界を受け入れる」41日間の物語。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。きっと、きっと、帰って来てね…昭和十六年、登美子十六歳。ささやかだけど懸命に生きた愛しい日々。戦時下の切なくも美しい青春を描く。
公開日: 2017/04/20
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。全共闘運動を素材とした作品群に初めて「全共闘文学」という呼称を付与した著者が、三田誠広、高城修三、山川健一、立松和平、桐山襲、兵頭正俊らの小説及び、永田洋子、大道寺将司らの手記を通して、同世代体験と文学を論じる。
公開日: 2017/04/20
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