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【日本文学】タグのライトノベル・小説

歴史をひもとけば、そのシャツには人に対する肯定的な気持ちと悲しみが込められていることがよくわかる観光地化する以前のハワイ。その類まれな美しさを象徴する1つの実物として、アロハ・シャツ、というものがある。史実をできるだけ裏切らないように努めつつ、そこにフィクションを加え、ストーリーを作ろうとしている男性が1人。それをサポートするためにあらゆる資料を瞬時に集めて見せる女性。「アロハ」という多義的で肯定的で美しい言葉と出会うことで歴史は動き、様変わりしてしまった現代にあってもまた新たな形式を与えられてそれらはよみがえろうとしている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
そこに女がいて男がいるなら、起きるときは何だって起きる男が2人、女が2人。チームを組んで仕事の旅に出る。長く続く出張だから良好な関係を保ったままでいたいが、そもそもAとB、CとDという2組の恋人同士でできた4人組である。そしてある時を境にBとCが急接近してしまい、さあこれからどうしよう、という話を今、AとDがしているところだ。いっそのこと、AとB、CとDのカップリングからAとD、BとCの組み合わせに変えればいいのではないか?いくらなんでもそれは安易? などと誰が言えるだろう。人と人がいれば、そのようなことはいくらでも起きるのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
今はもうない過去に向けて放った一言を現在、違う相手が受け止めること会社の同僚である男女。恋人同士ではないがあいまいな親密さがあり、それは自分の部屋で夕食を食べよう、という女性側からの提案でもうかがい知ることができる。そしてそこに向かう道すがらは男の側に、痛みとして残っている過去を思い出させるには十分だった。男は現在にいながら過去を見ていて、ふと過去に向かって言葉を発してしまう。そしてその言葉を受け止めるのは過去ではなく現在であり、そこにいる同僚の女性だ、というこのラストシーンを読もう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
ストーリーを手に入れるための金曜日、土曜日、日曜日…恋人ではないが親密な間柄といっていい男性から滞在先で電話をもらったのは、この小説の主人公である28歳の女性作家だ。火曜日には締め切りがあり、いまは金曜だから早めに帰宅して家で静かにストーリーを考えたい、という彼女に対して男性は自動車での帰宅を提案し、そのあいだにストーリーがやってくるのではないかと期待する。なかなかやってこなかったストーリーだったがそれがめでたく彼女にキャッチされたのは男性のもっとも無防備な瞬間だった。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
偶然か、必然か。たぶん偶然である。人生にはこのようなことが重なることもあるオートバイ雑誌の編集をしている1人の男性。彼が自分の城である部屋で模様替えなどをしているところに短時間のうちに3人の女性から誘いの電話がかかってくる。そのすべての約束に応じ、それぞれの女性とそれぞれの場所で酒を飲んだが女性たちはいずれもしたたかに酔っ払ってしまう。これはいったいどういうことか。そして4人目の女性が彼の部屋に現れる。この4人目は前の3人とは少し違うようだ。そしてラスト、彼女が言ったその一言。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
深夜の深い青の中で2人は笑う。それは大きな笑いであり、微笑であり、苦笑でもあり…この小説の中では、男は浅はかで残念な性質の持ち主として描かれている。なにしろ、女性2人の仲を知りながら、妻からその友人へ移行しようとし、見事に失敗するのだから。しかし女性たちも強いばかりではない。かつてそうしたように、深夜に2人で笑って言葉を交しながらも、その笑いの表情はより複雑になってきているはずだ。深夜の、深いブルーが2人を饒舌にさせるのだとしても。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
明確な目的を持った彼は、まだその一言を発していない元本は、ハワイをめぐる5つのラヴ・ストーリーが収録された『頬よせてホノルル』。ハワイにいる男の許に、日本から1人の女性がやってくる。女性を歓待しながら、男には果たしたいと願うある目的がある。しかしその瞬間はなかなか訪れず、どういうわけか、空気銃や双眼鏡、古いラジオなどどこかアナログの匂いのある装置などを時間の中に散りばめながらストーリーは展開していく。彼はその一言をいつ、どのようなシチュエーションで発するのか。答えはまだ、双眼鏡の彼方だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
選ぶ、ということはケチなことなんといい加減な男。そう思う読者も少なくないはずだ。YESかNOか、キッパリどちらかを選べ、という女性たちの明解さを是とするなら、男の態度はどうしようもなく優柔不断なものである。しかし、すばらしきAとすばらしきBがそこにある時、どちらかを選択することが「なんとケチくさい」と応えるのは、実はそれほど誤った姿勢ではない。ただそれをそっくり現実の結婚制度の中に導入すれば、理屈は通らない。ラスト、男は愉快な場面を迎える。愉快で、そしてまったく救われない場面だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
朝食の食卓に花が必要だとして、さてその花を忘れた場合に何を持って花とするべきか?男女がテーブルにつき、さしむかいで夕食をとっている。会話の主題は明日の朝の朝食だ。女性の毎日の朝食に感心する男性は、しかし土曜日の朝食はいつもと同じではいけない、だからそれを自分が用意する、と宣言する。土曜日の朝食には、ふさわしい舞台が必要でありそれも彼が用意する。生活感のない舞台だ。そこにもう1人の女性が鉢合わせする。でも問題はない。なにしろここで問題になっているのは朝食であって、男女関係ではないから。さて、あとは食卓に必要な花を、どうするかだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
ハワイの古都で、離ればなれの家族が再会するひと時かつてはホノルルに次ぐハワイ第2の都市として栄華を極めたヒロ。度重なる災害で町の規模は半分になり、今はさらに縮小している。片岡作品にはめずらしく、この小説には老人が登場し、そこにはヒロという都市の歴史、そして日系人の歴史が刻まれている。現在へと至るそうした歴史を作った人々に息子や娘がいて再会すれば心からの手土産を贈りあう。ふだんは離れていても、それぞれの身体の奥にはずっとヒロの断片が生きているのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
ビートルズを撮ったのは過去だから、現在は新しく作らなければならないビートルズが来日したのは1966年。それからおよそ20年の時を経て今までしまわれたままでいた極めて貴重なビートルズの写真が小説の装丁に使われようとしている。その機会に、写真家(男)と小説家(女)は会う。2人は1歳違いだ。小説は書きあがったものではなく、今まさに書かれようとしている、という点がポイントで、これから書かれるはずの小説に向かって男は果敢に仕掛け、女はそれを受け止める。来るべき小説をシミュレートする会話がすなわち「ビートルズを撮った」という小説である、というこの構造。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
秋のはじまり三角形は、風に漂って海と戯れる男が2人に女が1人。三角形だが三角関係ではない、というカタチが片岡義男の小説世界にはごく自然な姿としてあらわれる。(しかしそのことを繰り返し書く、ということがはたして「自然」なことかどうかは一考に価する)もう秋が始まっていて、あたりには夏の名残が目に付いてよるべない空気が三角形を吹き流す。いちばん心地いいのは風であり、飲みたいのはビール。この小説にビールは実は出てこない。いや、これから飲みたいね、というカタチで出てくる旨いビールなのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
時を重ねた再会は、彼女に新しい名前、本来の名前をもたらすはずだホノルルのブックストア。巨大なショッピング・センターの中にあるその店の外側は冬の貿易風が降らせるどしゃぶりの雨だ。そのブック・ストアで劇的な再会が起きる。2人は10年ぶりの再会を喜び、男は女の家に招かれ、同居の女性と息子にも紹介され、やがてその息子の姿にかつての自分を重ね、しばし痛切な思い出にひたる。しかし、10年前は10年前、今は今だ。彼はもう大人である。だから関係も、変わっていい。今こそ彼女の名を、昔とは違ってハッキリと声に出すべき時だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
ある時、文字通り星の数ほどの星を共有した、2人の女性2人の女性がいる。2人はまったくの他人同士だったが1人の男性を介して知り合うことになる。共にオートバイを趣味とし、共に25歳。2人は打ち解けて、一緒に旅に出る。ところがそこでは思いがけない停滞が待っており、しかしその停滞は同時に充実したひと時をもたらした、と思えた。あんなにたくさんの星の数に象徴されるように。そしてラスト、ストーリーは急展開を迎える。そのような成り行きになったからこそ、2人が共に過ごした時間は、今や永遠のものになった。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
もうこれ以上奪われないためには、結婚するしかない短時間のうちにその人物の本質を見抜き、肖像画を描くことのできる女性がいる。しかも、惜しげもなくその絵は描かれた当人に贈られ、もらった側の感激と共に関係性が変わってしまう。とばっちりを受けるのは絵を受け取った女性と親密な1人の男性だ。本質を捉えた絵の力は、ある立場からすれば不吉さそのもの。そこで男は飛躍の一言を口にする。それが叶えば、もう奪われることはないだろう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
真夜中のコーヒーに、それは合うか合わないか男が2人と女が2人。2台の自動車に分乗してわざわざ凧揚げに行ったりするような仲の良さだが、4人は常に4人であるわけではなく、AとB、CとD、AとC、BとD、AとD、BとCという6通りの1対1がありそのすべてがこの短い小説の中に現れている。その1対1には、恋愛や性をやすやすと超えているようなところがある。※なお、未発表のものも含め、同タイトルの作品が実は4種類ある。最新のそれは2011年発売の短篇集の表題にもなった。ここにお届けするのは1988年に発表されたバージョンである。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
この作品をD小説と呼ぼう。DはデザインのD、そしてディスカッションのDだ女性が1人と男が1人。女性は金髪で緑色の瞳をした経済学者。男は写真を撮る者。2人は日本中のさまざまな場所を共に散策する。太平洋や、埋立地、寺、灯台、内海…どこに身をおいても彼女は風景に溶け込むことなく際立ってしまい、それがまるで広告写真のようだ、と男は感じる。2人は各地を歩きながら、相当に理屈っぽい、長いセリフの会話を交わす。それは現代の、この日本という社会への痛烈な批判であり、文明批評でもある。2人は空間と時間に向き合うささやかなデザイナーとして日々を生きる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
成り行きに身を任せ、終わらせたくないから夜はまだ終わらないタフな仕事を終え、明日は何の予定もない。そんな最もリラックスできる時間に、女は1人、夜の街に出る。お気に入りの店で1人飲んでいると、微妙といえば微妙な関係の男が入ってきてそのまま2人は自動車で高速道路を長い距離、走る成り行きになる。何一つ不自然なことはないが、しかし同時にどこかでタガの外れてしまったような夜が続く。男の態度も終始紳士的でありながら、いくらか謎めいてもいる。こんな夜は、なぜだろう、眠る気になれないのだ。女は再び1人になってからも、まだこの夜を続ける気でいる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
朝食には何を作ろうかという考えはいつしか朝食とは何か、という考えと渾然一体になる朝食とは極めて個人的なものだ、とこの小説は言う。良い朝食には良い朝が必要であり、それは前夜、つまり、良い夜からすでに始まっている。朝食には何を作ろうか、と考え、とびきりのコーヒーについて思いをめぐらせ、やがて朝食を構成する食材について考え、イメージしていくことがそのまま小説になっていく。クリスマスについての考察、ハワイ、という土地の歴史と現在についての会話はそのまま分析となり、見解になり、小説になる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
死相の漂う初老の男は、早川の淵に誰も見たことのないような巨鮎が潜んでいると告げた。初めは半信半疑だった中年の男も、ある日巨鮎の存在をその目で確かめ、いつしか巨鮎釣りにのめり込んでいった。「あいつだけは、誰にも渡さん」と死の床で吠える男と、中年の釣り師との間に奇妙な友情が生まれ、終極に向かう。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって……。人と人の絆を描いた連作集。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
それぞれの物語を乗せて今日も電車は走る――いつの間にか乗務員室に入り込んできた女子高生に惹かれる車掌さん、思わず破いた中吊り広告でほほ笑むアイドルが取り持つ少年たちの友情、ボックス・シートでは居心地が悪い秘めた恋の2人、両親の不仲に心を痛めた優等生は改札で呼び止められて……みんながいつも乗っている電車に詰まった5篇の物語。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
子ども時代の記憶を確かめようと訪れた、母の実家の町。土地の描写のなかに、「あなた」と呼ぶ女性とのやりとりが綴られる。(「地鳴き、小鳥みたいな」)夏。K先生の訃報。若い友人の死。20代で出会ったある先生との忘れがたい対話。枯れて見えたその先生から聞かされた性欲をめぐる話が意外で、20代の私はただ驚いた(「夏、訃報、純愛」)。他に2篇を収録。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
弱い者いじめに苦しむ中小企業にとって新銀行は救世主になるはずだった。’必殺仕掛人’の金融コンサルティング会社社長の野心に警戒しながら、設立に身を捧げる男たち。だが金融庁対策、資本金調達で困難に見舞われ、当初の理念は地に堕ちていく。経営陣の逮捕まで招いた「許されざる者」たちの罪業を描き切る傑作!
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
日本犯罪史上、最高被害額の強奪事件発生! その計画、実行、逃亡、逮捕、判決までを克明に描く! 実際あった事件を基にした、文庫オリジナル書き下ろしクライムノベル。ずさんな管理の警備会社に眠るカネを狙った奴らがいた。襲撃して手にしたカネは、ワルたちも予想もしない大金。六億円――日本犯罪史上最高被害額を巡り、闇世界のワルたちが分け前にありつこうと群がる!
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の‘アートフィクション’。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
出版社に勤務する山田陽子は、息子の陽介を深く愛する一児の母。陽介はトランペットに憧れ、中学校に入り吹奏楽部に入部したものの、トランペットからあぶれてファゴットのパートに割り振られる。陽子は思わず吹奏楽部の顧問に直談判、モンスターペアレントと囁かれるはめに。やがて、演奏会の会場予約のため、真夏に徹夜で市民ホール前に並ぶ役目にかり出された陽子は、中学生だしそうそう親の出番もないと思っていた自分の間違いに気づくのだった――。部活動を頑張る少年少女のかげで奮闘する、親たちの姿をユーモラスに描いた、傑作エンターテインメント。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
キャバクラ「濱乙女」ナンバーワンのあさ美、ゴミ屋敷に住む蓬來さん、若者が集うシェアハウスで暮らす譲二と唯……。港街に暮らす人々が織り成す住居と人生を巡る心温まるオムニバス小説。
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
誰か私に、生と死の違いを教えて下さい…市原百音・高校一年生。今日、彼女は21時12分品川発の電車に乗り、彼らとの「約束の場所」へと向かう――不安定な世界で生きる少女の現在(いま)を描く傑作!
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
千紗子という新たな名前を持つこと。心の裡を言葉にすること。自分を解放するために得た術が彼女の人生を大きく変えた――。明治の終わりの沖縄で、士族の家に生まれたツタ。父親の事業の失敗によって、暮らしは貧しくなるが、女学校の友人・キヨ子の家で音楽や文学に触れるうち、「書くこと」に目覚める。やがて自分の裡にあるものを言葉にすることで、窮屈な世界から自分を解き放てると知ったツタは、「作家として立つ」と誓う。結婚や出産、思いがけない恋愛と哀しい別れを経て、ツタは昭和七年に婦人雑誌に投稿した作品でデビューする機会を得た。ところが、待ち受けていたのは、思いもよらない抗議だった……。「幻の女流作家」となったツタの数奇な運命。一作ごとに新しい扉を開く、『ピエタ』の著者の会心作!
公開日: 2016/11/25
ライトノベル
 
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