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【日本文学】タグのライトノベル・小説

車内に置き去りにされた不審なバッグから離れようと妻に促されて、満員電車の中を移動しながら、男はかつて同じように混み合う客車の中を進んで行ったことを思い出す。ずっと昔の、日常の中でテロリストの存在を考えなくて済んだ時代。彼が手にしていたのは一本のバラだった。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
給料日のサラリーマン。懐には20万弱の金がある。会社帰り、男は地下鉄丸ノ内線で新宿に出る。ゲーム・センターで金を使い、パチンコで使い、飲み屋を何軒もハシゴし、誘われるままに風俗店に行き、一晩で彼はすべての給料を使ってしまう。憂さを晴らしているわけでもないようだ。自暴自棄でもない。金があり余っているわけでもない。病的でもないらしい。男は金を払う。なぜなら金を持っているから。新宿とはそういう街だから。感情にも意味にも事件にも寄せず、新宿を描ききった稀有のハードボイルド小説。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
サーフィンを描いた有名な映画に『ビッグ・ウェンズデイ』がある。この場合の「ビッグ」とは言うまでもなく波のことだ。この短篇では、待望すべきその「巨大さ」は、どうやら月曜日にやってきそうだ。確かに台風はやってきた。しかし、8フィートの波はどうか。今、海に出て行くのは危険すぎはしないか。待ち受ける2人の若者の期待と不安、不穏な海…待つこと、まだ来ないこと、しかしすぐそこにありそうなこと、それらのざわめきを描いたスリリングな一篇。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
20歳の夏。自由になる時間は豊富にある。そして、オートバイがある。灼熱の日本列島を、自分のペースで走り抜ける。寄り道は自在だが、目的も、たくらみも、ちゃんとある。若さゆえの思いつき。約束のない出来事。そしてそれは忘れられない夏になった。ところが、物語はそれだけで終わらない。季節が一巡し、夏がまた巡ってくるように、今度は彼が、彼女に驚かされる番なのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
2人には、大切な機器がある。少女は、カメラだ。日々、関心のおもむくままにスナップを撮り、日記帳に貼り付けていく。少年は、オートバイ。親も知らないうちに入手して、それに乗って旅に出ようとしている。少年が少女にオートバイを見せたのは、旅立ちの日=別れの日、だった。その写真は、まだ貼られていない。まだ彼には送られていない。宙ぶらりんな時間の中に、2人の未来はある。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
東京・銀座四丁目交差点付近。休日のこのあたりは、歩行者天国だ。雑多な人々が行きかう路上にこの時ばかり出された簡易テーブルがあり、ハンバーガーを手にした2人の女性がたまたま相席になった。2人はかつて、それぞれの仕方で自然の脅威を目の当たりにし、古い自分を脱ぎ捨ててきた存在だ。それが偶然、自然から最も遠く離れたように見える日曜日の銀座で、周囲に溶け込まず、しかし浮き上がりもせずごく控えめに、微笑と共に出会ううつくしい物語。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
高原のスロープに立っている優美なヴァケーション・ハウス。夫妻の結婚記念日を祝うため、7人が集まっている。残る1人も、まもなくやってくるだろう。ハウスについての、そしてふるまわれる料理についての詳細な説明が書き込まれ、また、ラッキー・ストライクの歴史をめぐるいささかスノッブな会話が取り交わされる。空虚にも思えるきらびやかさが、何か別の物事が着々と進行していることを感じさせる。そしてほら、8人目がいま、到着した。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
夏のイメージが強い片岡義男の小説にあってこの物語は明確に秋を舞台としている。「時には星の下で眠る」という短編が先行してありそれが北米大陸を舞台としていたのに対し、こちらは明確に、日本の、高原の秋だ。オートバイを愛する者同士の4年ぶりの再会を介して人が4年、という時間を生きることの、いくつもの模様が描かれる。そこにはいくつも死があり、不在がある。生きている者たちも紅葉の色の変化のように確実に変わってゆく。そして時には友とともに、星の下で眠る。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
サザン・パシフィック鉄道の定期貨物列車で働く男たちはタフで、ユーモアを解し、人に温かくそしてみな、クッキーが大好物だ。貴重な荷物を運んでくる彼らには、小さな小屋に住む2人の女性からとっておきのクッキーと熱いコーヒーがふるまわれるはずだ。彼らもまた、彼女たちとは仕事の域を超えた付き合いがある。去り行く汽車に手を振る、そのシンプルで嘘のないふるまいが人の一生の長さをそのまま祝福し、手を振る側も振られる側も等しく幸福の中にある。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
加賀の炭焼き小屋で助けられた若者が町の働き口を得て立身出世をするものの、どんでん返しの結末となる。スペイン語圏に伝わる民話を再話した短篇で、山村の暮らしが生き生きと描かれる。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ごく短い酒場のシーンを前後にして真ん中に荒野の情景が挟まっている。荒馬の絵と、絵を語る作者の老人。そして、その絵の起点になった荒野と荒馬を寝袋の中に身を置いた極度の緊張感の中で体験した時間が挿入される。北米大陸の自然と、そこに現れた人間の初期の係わり、その名残りを描く初期作品群『ロンサム・カウボーイ』のモチーフが馬という野生とともに鮮やかに浮かび上がった一編。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ある者はロディオ・ライダー。かつて栄光に輝いた彼も今年は惨敗、負傷し、おまけに妻は1人になりたがっている。そのロディオ・ライダーを空港まで大きなオートバイで送り届けた日本人青年も、西海岸から東海岸までの長い移動を妻との別れ話にあてる、という試みの最中だ。いっぽうで帰宅してみたら愛する妻と子は書き置きを残して家を出てしまった、という歌を好んでいた長距離トラック・ドライヴァーは自分も歌の内容と寸分たがわぬ人生を歩むことになる。別れの痛みとともにある人々を慰撫するのは、アリゾナのむき出しの荒野だけだ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
このストーリーは、このあと、どうなるのだろう?それを考えるのが非常に楽しい作品だ。用心深く注意をはりめぐらし、出来事が起こらないように行動することとおよそ正反対の主人公が愛らしい。迂闊にもほどがある、とも言えるし、無頼だとも言える。その時その時で、彼はやりたいように振舞うのみだ。真夜中が続けばやがて朝が来る。どんな朝か、想像する自由は読者の手の中にある。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
片岡義男の処女作「白い波の荒野へ」を起点として連作のようにして書き継がれたうちの一篇。「いま」を象徴するハリウッド資本による最新のクリエイティヴとハワイの歴史上、何度も繰り返された凶暴な大きな波が交錯する時そこにエネルギーの炸裂と、人々の興奮と、そして自ら志願して「向こう側」に消えていく人々が出現する。もう、消えてどこにもない波を、サーファーを、人々はスクリーンに見る。ラスト、最も人口に膾炙した曲「アロハ・オエ」が聴こえてくる。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
1人の女性がいる。この小説は、彼女の輪郭と所作だけを丁寧に追ったものだ。彼女がどんな部屋に住み、どうやってコーヒーを飲み、クーペを運転し、どのように眠り、バルコニーにいる時の様子や風を受けた時の表情などが、積み重ねられていく。彼女には雨と月の光がよく似合う。小説とは、ドラマや事件、葛藤とその克服、といった起伏が必要だ、という思い込みを、この作品はワイパーできれいに払拭する。それも、長篇と読んで差し支えない長さを擁して。1点、注意を。「あとがき」は絶対に先に読まないこと。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
2組の若い男女がいる。4人はそれぞれ、バラバラに福島から出てきた上京組だ。1組はサラリーマン。もう1組は風俗で働くカップル。そこに上下や屈託や差異はほとんどない。風俗組が手に入れた真っ赤なフェアレディZTで結婚式のため、4人は再び福島をめざす。その憧れのスポーツ・カーも結婚も陳腐であることを彼らは自覚している。しかしそれは達観したニヒリズムではなくタフな生活者の冷静な自覚に過ぎない。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
一日じゅう空を見ていることを可能にするもの、それも最高の条件で見続けることを可能にするのはいかなる状況か、ということをこの小説は描いている。どんな高価なプレゼントよりも記憶に残り、消費や購買とも無縁なその成り行き。読者の皆さんもまた、出典を明らかにすることなくこの短篇とそっくり同じ一日を過ごしてみるとよいかもしれません。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
女が営む店の名前はウェンディ。ビーチボーイズのナンバーから取られている。いちばん大切な存在だったのに、去ってしまったウェンディという女の子を歌った曲だ。時々店に顔を出す男は、ここへ来て4年になる。離婚暦アリ。彼女の誕生日に、男は、金がなくて贈り物ができない若い男性が登場する映画の話をしたりする。店を閉め、外を歩き、2人は今までにない段階に入る。それを「幸せ」と呼ぶことをためらいながら、体と言葉を重ねていく。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
山には可愛いキツネ、地下鉄のホームではとびきりの美女。コロンボ空港には愉快なペテン師、イスラエルの街角では巨大なパフェ――。研ぎ澄まされた視力と聴力、どこまでもスタスタ行ってしまう体力と方向感覚。そんな旅の達人が、日常から非日常へ、過去から未来へ、地球のあちこちへと連れて行ってくれる。軽やかなエッセイ集。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
『人生は野菜スープ』に収録された作品では、娼婦やストリッパーなど、社会からはみ出したような女性が描かれているが、本作ではホステスだ。舞台は東京・銀座。水商売の女性と少なからず同じ時間、空間を共有するのは、例えばクラブで伴奏をするピアニスト。彼女たちにとって、心強い伴奏者であり、時に人生の伴走者である彼とは、店から借りる傘で身を寄せ合って雨をしのぐような関係の中で呼吸をしている。過去も未来もあるだろう、しかし今は関係ない。水商売から提供される相合傘の下で揺れているばかりだ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
倦怠とユーモア。広告代理店に勤める中途半端な年齢の男たちは生活に困らない金はあっても遊ぶ金はそうは行かない。そこで、45歳の中年男を引っ張り込む。トライアングルの中心にいるのは、鹿児島から出てきた21歳の女。どこからどう見ても成熟した肉体だが、ベビー・フェースと呼ばれている。3人のうち誰を好きでもない、嫌いでもない倦怠とユーモアの数日を過ごし、時が来ればさっさと鹿児島に帰るだけ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
かつての同級生で年齢も同じ2人の女が、再会する。飛び出してきた1人の女を、もう1人の女が迎える。迎えた家には男もいて、しかしそれはさして問題にならない。ところがしばし時間が経って、女はまた出て行く。今度は違う方の女だ。迎えたほうの女が今度は出て行く。トラブルが起きたわけでもないのに。女と男の組み合わせが変わる? 感情はどうなる?しかし少なくともこれは三角関係とは違う。古い何かが終わって、新しい何かが今から始まるのだ。エンド・マークから出発だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
1991年から3年間、ヤップ島、座間味島、東京と場所を変えながら、新井敏記は池澤夏樹に問いかけ続けた。作品を読み込み、そこに現れる作家のテーマを探り、読書と創作の軌跡を詳細に辿る。「作家池澤夏樹の肉声を通して、読書というある種の輝きを持った一瞬を共有したい」という思いに駆られて。なぜ読むのか? そしてどのように読むのか。なぜ書くのか? そしてどのように書くのか。作家はインタヴューを通じて作家となるまでの航跡を総括し、自らの作品を振り返る。作家池澤夏樹をより深く理解するための、お薦めの一冊。【著者】池澤夏樹:1945年、北海道帯広市生まれ。小学校から後は東京育ち。以後旅を重ね、三年をギリシャで、十年を沖縄で、五年をフランスで過ごし、今は札幌在住。1987年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『静かな大地』『カデナ』など。東日本大震災に際しては被災地を度々訪れ、その思いを綴った『春を恨んだりはしない』や、長篇小説『双頭の船』『アトミック・ボックス』を発表。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の刊行を開始。:1954年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部芸術研究所卒業。1985年スイッチ創刊、2004年コヨーテ創刊、2012年モンキー創刊、瀬戸内寂聴責任編集『the 寂聴』創刊編集長、現在はスイッチ、コヨーテ編集長をつとめている。主な著書に『沖にむかって泳ぐ 池澤夏樹ロング・インタヴュー』『モンタン急行の乗客』『黎明』『人、旅に出る』『SWITCH STORIES 彼らのいた場所』がある。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
心を元気にしてくれる贈り物は、時によって人によってさまざま。読む人の心にもポッと光が灯る、さわやかな短篇。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
音大を中退し、才能はあるものの芽が出ず、宙ぶらりんな25歳のバンドマンが2人。東京を離れ、束の間、東北の地方都市にドサ回り興行に出る。短いなりに、いちおう、安い下宿を借りての生活だ。そこへある日、ホステスの女が加わる。女が1人に男が2人。起こるべくして事が起こり、思いがけない事態になり、男は逃げる、2人とも。時を経て、再会。女はうらまず、すべてを決めていて、男たちは前に進めない。いやしかし、何かが変わった、確実に。その感触を男たちは、オートバイに乗りながら、確かめる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
クラブのホステスとサラリーマンの客。ありふれた組み合わせだが、それが片岡義男の短編の登場人物であるなら、その後は同行二人になるはずだ。しかし、ここにロマンスはない。大人の優しさに満ちてはいても、それはロマンスではない。ハードボイルドな響きを持つタイトルだが、「さよなら」の発話者は、意外な人物だ。それだけに男は深い傷を負う。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ユミコ、という女性の名前はありふれているが、漢字で表記すればいくつもの種類がある。自分と同じ発音のユミコと、ありがたくない場所で遭遇してしまった主人公・夕美子は、自らの将来について、断固とした決意に踏み切る。あとは自動車で、列車で、それを実行するだけだ。それらをすっかり片付けたら、彼女には、オレンジ・ペコの時間が待っている。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
女は気だてと人は言う。だったら私の気立ては最悪だと女は言う。それは投げやりでも自嘲でも、すねているのでもなく、そうとしか言いようがない、というサッパリした理解だ。前の亭主と離婚しようとしている女の傍らに、男はいる。彼が新しい男になることを、女は拒まない。それどころか子供さえも。しかし、女には認めないものがある。それは何か。彼女の流儀が拒否する、それは何か。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ほんと、ここは天国ですねえ。「カイマナヒラ」はハワイイ語で「ダイアモンド・ヘッド」。そのダイアモンド・ヘッドの麓、ワイキキ・ビーチのすぐ側にある古くて大きな屋敷にはゆったりとした時間が流れている。そこに集うさまざま人々とそれぞれの物語は、不思議に満ちたハワイイの日常を教えてくれる。風と波に乗って、ハワイイの神様たちの姿が見え隠れする。芝田満之の光溢れる映像との美しいコラボレーション。【著者】池澤夏樹:1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。 【写真】芝田満之:写真家、映像カメラマン。1955年生まれ、葉山在住。ロマンティックで情緒的な写真はサーフィン界のみならず、様々な分野から支持され、広告を中心に雑誌のエディトリアルや映画・CMなどの映像も多数手掛けている。代表的な作品集に『Daze』『Lei』『SUMMER BOHEMIANS』『saltwater sky』など。近年では映画「コトバのない冬」の撮影を手掛けた。生活のベースはあくまでも海、そしてサーフィンであるという姿勢は変わらない。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
雪が降るのではない。雪片に満たされた宇宙を、ぼくを乗せたこの世界の方が上へ上へと昇っているのだ。「大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和をはかることだ。 たとえば、星を見るとかして。」ある日、ぼくの前に佐々井が現れてから、ぼくの世界を見る視線が変わって行った--。科学と文学が溶け合い、人と世界の関係を鮮やかに詩的に描く、永遠の名作。中央公論新人賞、芥川賞受賞作。【著者】池澤夏樹:1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
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