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【日本文学】タグのライトノベル・小説

会話と拳銃だけで構成された、シンプル極まりない短編。いや、その2つの前に、大前提として白い町がある。エーゲ海を思わせる青い海に、すべての建物が白い町。男はそこにいる。何もかもが白い。圧倒的に、狂気の白だ。白が失われる夕刻以降の時刻と真っ赤な自分の車だけが救い。恋人ではなく、ただ性的な関係を続けるだけの女と連日電話をし、彼は苛立ちを募らせる。そして2人が会うその日。悲劇の赤、男にとっては脱出の赤がやってくる。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
残暑が徐々に後退し、夜の冷気が肌に心地良い9月半ば。1台のオートバイが西から東へ、もう1台のオートバイが東から西へ向かっている。だからやがて、その2台は合流するはずだ。2人が会う時、男が手を差し延べる。1年前の秋の名月の日、初めての出会いの時はどしゃぶりでその時に手を差し出したのは女のほうだった。今では体を重ねあう関係にある2人も路上ではライダーとして、唇よりも手が先だ。そしてこのうえなく冴えた月が2人を照らし出す。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
21歳の私立探偵アーロン・マッケルウェイ・シリーズの一篇。この短編での主人公は、マッケルウェイよりむしろ彼の上司であるジョニー・アムルステルダムだ。2つ重なった三角関係をめぐり、メッセージを届ける依頼を受けたアムステルダムとマッケルウェイはさっそく仕事に取り掛かる。しかし、マッケルウェイは常に出来事に遅れ、アムステルダムはどんどん先に進み、ついに決定的な途方もない「ケリ」をつける。私立探偵の権利をはるかに逸脱したその行為の突発性にただ途方に暮れる。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ひどい男、と言ってさしつかえないだろう。仕事が忙しいことを理由に、約束を反故にし続ける男である。しかし女に対する同情も微妙だ。待つ女になりすぎている。惚れた弱み?それでも、女と男は一晩だけ、会うことができた。倉敷から金沢、金沢から新潟。なんとムダに(?)西から東へ。大人だから、酒も飲めば煙草もある。煙草の煙が、目に入る。もし涙が出たとしても、それは純粋に煙のせいなのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
不思議なタイトルの短篇であり、様々に解釈できそうなストーリーだ。片岡義男の小説群は、美人しか登場しない、というおそるべき特質を備えているが、彼女たちがことごとく警戒心を欠いている、というのも共通した特質である。ここに登場する女性もまた、遊んだのでも遊ばれたのでもなく、執着はなくしかし電話をしよう、という意志がありといってわだかまりがあるわけでもない、というそのバランス、その強さが、彼女の熟睡に現れている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
自動車を愛し、熟知していること。そこが北米大陸のアメリカであること。この2つさえあれば、人はどこにでも行くことができる。目的も要件も思い出も仕事も家族も恋人も「どこへ行ってもいい」という自由の前には関係がない。モーテルを出て、外へ行くこと。走り続けるに十分な広さがあること。そこに一人でいることがもたらす大きな微笑には一点の曇りもない。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ベルリンで暮らすトマスは四十近くになって人生の危機に直面するが、たまたまの幸運で長年の夢だったパリの休暇を手にいれる。異邦人としてパリに暮らす中、街角に刻まれた歴史や文化のみならず、人と人のつながりや孤独、人生の奇跡を目の当たりにする。【著者】池澤夏樹1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』等。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
ボーイ・ミーツ・ガール。はじまりは映画館。女はロビーの長椅子に座り、男は眠りこけていたのが目覚めたばかり。スクリーンを凝視していない2人は映画館は映画を観るところ、という思い込みから自由だ。友人や恋人のように重力の中で生きない、ただ風の中で生きる、相棒として。新宿で。富浦で。大切なのは、自分たちが何者で、これからどうするかではなく例えば変形して痛みの伴う足を、ビー玉を使ってラクにしてやれる技術だ。10ccに「Life is a Minestrone」という曲があります。気になる方は検索するなどしてみてください。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
明解極まりない短篇小説である。アメリカでは、日本と違い、一定の手続きを経れば、誰でも銃を手にすることができる。射撃の対象となったものは、よほど堅固な物質か、もしくは柔らかすぎる物質を除いてひとたまりもなくその存在を崩壊させるだろう。そこでは、何であれ水瓜みたいなモノであるほかはない。ここでは女は、たしかに水瓜を射る。水瓜「も」、というべきか。「水瓜を撃つの」と言った女に、二言はない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
最悪の主人公、といって差し支えない。主人公がナイスガイだったり、苦悩する人格だったりする必要はないのだから、最悪の主人公だってかまわない。夏の暑さが、彼を行動に駆り立てる。良い悪い、ではない。自分の体をフルに、器用に過不足なく使って、彼は動く。繰り返すが、最悪の主人公である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
荒野の只中を突っ切っている巨大なハイウェイ。多様な人間がひしめきあい、密集度が高く、同時に、どこか虚ろにも見えてしまう大都市とは対照的にハイウェイの周囲を形成する町はどれも小さく、しかしそこには親密な、確かに体温を感じる人の営みがある。ここではないどこかを求めて、いや、それも違うのかもしれない、ただひたすら移動するために移動し続けるドライバーにとってそんな町と人々、温かい食事、星空、そして音楽が永遠の友人だ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
タイのカンボジア難民キャンプで働く修子と会社員の野山は偶然の出会いから互いに強く惹かれ合うが、「自分がやっている仕事の意味に疑問を感じることはないから楽なの」と言う修子は難民キャンプを去ることは考えられない。会社の期待を背負い、東京に暮らす野山が取った行動は…。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
福音館書店発行の雑誌『子どもの館』(1980年)に発表された短編。自動車をテーマにした片岡義男ならではの一編だがここでは12歳の少年が主人公であり、少年がスクールバスという、少年にとって戦場のような社会の中から光り輝くステーション・ワゴンを目撃する視点がおもしろい。やがて彼は、大胆にもそのステーション・ワゴンのハンドルを握るのだがおよそ現実離れしたその乗り物は、意外な、いや、もしかすると必然的にそうなるしかない、というような結末を迎えることになる。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
16歳の高校生。母親の反対を知りながら彼女は海辺の店でアルバイトを始める。学校や家庭という枠の外に出て、もう少し広い世界に触る機会だ。そして、その時は突然にやってくる。21歳。何よりも波乗りを愛する男。彼女もまた、波に乗る。体も、気持ちも。深い歓びとともに。波は、いつまでも続くわけではない。波が去った後の悲しさを知った彼女はもう、あたらしい彼女だ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
大企業の技術系サラリーマンである林太郎は、ヒマラヤの山奥で活動するNGOからの依頼で小型風車の開発に関わることになる。現地を訪れた林太郎は、秘境に生きる人々の暮らしや信仰に触れ、現代の日本の暮らしの中で失われたものについて考えるようになる。環境問題に関わる活動をしている妻のアユミと林太郎の会話は、エネルギー問題やひとと環境の関わりについての深い議論となっている。やがて息子と共に秘境の村を再訪した林太郎は、そこで秘密の任務を担うことになる。【著者】池澤夏樹1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』等。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
オートバイで走ることだけにリアリティを感じている少年と高2で家出して以来、家に居つかなくなった少女。2人は不意に、夕暮れの第三京浜で出会う。次々に生まれてはもらわれていき、捨てられる猫のようによるべない時間の中を漂い、生活を積み上げることのできない2人。しかし、決裂と思われた瞬間を超えて、彼女は戻ってきた。これから、今までとちがう何かが始まるのだろうか。ゆっくりと、くりかえしながら、歌いながら。スローなブギのように。「野生時代」新人賞受賞作にしてのちに映画化された代表作。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
「俺あ、必死だよ」。主人公・美治のその言葉に偽りはない。大人から見れば単なる暴走族にしか見えない集団のリーダーにあたる男には、一定の行動基準がある。世間におもねることなく、四輪で、二輪で走る行為を楽しむこと。同時に、アウトローを気取らないこと。実際彼には、職場があり、家族がいて、フィアンセがいる。そして自らの生命の危機に隣接した時でさえ、社会の側が走る行為を封殺しようとする、その糸口を見事に絶つ。自ら「青春」などと呼ぶことはない。ただそれを、他に何と名付けたらいいのか、わからないだけなのだ。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
人違いで射殺されてしまった不運なカントリー・シンガー。彼が作ったヒット・ナンバーについてそれがどんな状況で、どうやって作詞作曲されたかを調べてほしいとかつての恋人が依頼する。調査の旅で出会う男たちはことごとくその唄を愛し、対して女の口から出る言葉は「身勝手」「負け犬」。おそらくは依頼主の彼女もまた……女と男の平行線をベースにした私立探偵アーロン・マッケルウェイ・シリーズのビターな一篇。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
女は大阪、男は東京。夫婦の別居といえば誰しもネガティブな関係を想像するが、情熱を傾けた仕事のために、納得して別々にいる2人はめずらしい。男性視点と女性視点の章が交互に現れ、2人は本当に夫婦? どこかでクロスするの?と思わせる構成も見事である。離れて暮らし、3週間もの時間を開けて外で落ち合う2人は、そのままタイトル・バックに収まる鮮度に満ちている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
片岡義男の短編小説では、男女の出会いは路上で起きる。それが再会、としての出会いであればしかも完璧に偶然のそれであれば、物語はめまぐるしく時をかけめぐる。とりわけ、過去の方へ。路上での、偶然の、実に17年ぶりの邂逅。2人には、これもまた偶然に、通りかかった友人によってあの日のスナップが残されていた。それを所持しているのは女のほうだ。しかし時はとまらない。男はオートバイ、女はマーキュリーで1人を生きる。やがて、あたりを取り囲んだ濃い霧の向こうに去っていく。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
アメリカ合衆国は若い国だ。世代交代や文明の爪あとによって土地や生活の知恵が消滅の危機に瀕してもまだまだ伝統は生々しさを失ってはいない。土地を、知恵を、自給自足の生活を学びにやってくるのはいわば「体制側」=国立公園管理局の若者1人。これからは国家と村人とが対立するのではなく立場の違う人間と人間が手を携えて、かけがえのないものを守っていく。作者不詳のゴスペルのタイトル「In the sweet by and by」(やがて良くなるだろう)のように。青年の若さは、そのように希望を託された未来の象徴としてある。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
絶滅寸前、最後のシマフクロウの姿を美しく悲しく語る。エコロジーの寓話を超えて、人類の淋しさに届く詩的な短篇。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
小説においては、このような物語も可能なのか?そうだ、むろん、十分に可能だ、とでもいうような一編。最初と最後に、1つの視点がある。その視点はフィクスで、テレビ画面を観ている。紅茶のCMが表れる。秋の高原のティー・タイムだ。CMが終わったら、番組が始まるだろう。こちらはうってかわってにぎやかだ。うるさいほど。番組の背後にあるアクションの積み重ねも、せわしない。やがて、人によっては「惨劇」と呼びたくなる場面を映したあとテレビは再び、高原のティー・タイムに戻る。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
心待ち。この美しい言葉を最大限に生かすようにこの短篇は書かれている。梅雨の東北地方。オートバイでツーリング中の男は21歳。ガソリンスタンドで働く女は18歳。オートバイには2人乗ることができるから、2人は海に向かうことができる。その時間の輝き、その記憶が失われることのないように、ちょっとしたやりとりの、ある仕掛けがなされる。やがて夏が終わり、男が消え、心待ちが残るだろう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
サンダンス。アメリカ西部開拓時代に生き、伝説的な強盗、アウトローとして知られるその男と同じ名前を付けられてしまった少年はなんとインディアンだ。彼はガス・ステーションと簡易食堂を兼ねたような店をほぼ1人で切り盛りしている。囚人。囚人を護送する刑事。病気の少女。ヒッチハイカー。てんでばらばらの女たち男たちが店に立ち寄りテキパキとサンダンスは仕事をこなしていく。ここには、声高なインディアン擁護も社会批判もない。ただ「心をこめて」カボチャ畑にすわることを白人たちがしないだけである。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
名前を構成する漢字が1文字だけ違っていて、年齢は同じ。そして何より、2人ともとびきりすばらしい女性、というのが、1人の男を挟んでてあちらとこちらにいる。さて男はどうするのか。片岡義男の小説においては、こうした状況はさして困ったことではない。むしろ、晴れやかなことである場合が多い。ラストの成り行きはいささかご愛嬌だろう。三角関係が美味なサンドイッチになるのもいいが、雪の日本と南の島に分かれるのも悪くない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
物語は悲劇から始まる。道路まで大きく浸入してくる巨大な波に1人の、17歳のライダーが飲み込まれたのだ。彼の仲間たち、とりわけ恋人であった彼女は自らも750CCのオートバイに乗り、あの日と同じ波を自分もくらうことを強く望む。そして1年後。その日はやってくる。そこで彼らと彼女の身に起きたことは?彼女はかつての恋人に、はたしてどう向き合うのか。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
1年ほど付き合った男女の仲でも、共有されていないものはいくらでもあるだろう。それが結婚だった場合、単なる考えの相違に留まらず、2人の未来の時間にはいささか暗雲が立ちこめる。そんな時だった、目の前にあるこの本当の空があまりに美しいピンク色に染まっているのを見たのは。それは男にとってどうでもいい空だったから彼女にとって男は決定的にどうでもよくなった。彼女には夕陽がある。そしてよくなじむジーンズがある。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
6人の男女がいる。まだ20代だが、30が目前の20代だ。高校、大学を通じてずっと友人だった6人は何よりも波乗りを愛することで結ばれていた。大学を卒業し、それぞれ社会に出て、ハワイで彼らは再会する。だがその時、彼らは5人になっている。女3、男3の、いささかおさまりの良すぎる配分は5人になることによって何かが崩された。そしてここハワイで、また1人が去っていく。青春の終わりと時の流れの残酷さ、やさしさ、そのすべてが圧倒的な海と空と太陽とともにある。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
オアフ島の北海岸にある小屋で4人の若いサーファーが共同生活をしている。50フィートという途方もない高さを持つ波を経験し、それを16ミリ・フィルムで撮影することにも彼らは成功した。スクリーンに映し出された波を追体験する時間と一瞬に通り過ぎた現実の波の時間、待機の時間。3種類の時間はしかし、すべてが1つになって彼らの人生の時間になる。目の前にある圧倒的な無限を知ってしまった人間の充実した空虚がここにある。心理を描かない作家・片岡義男の絶対処女作。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
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