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【ホラー・都市伝説】タグのライトノベル・小説

世界の薄皮を一枚剥げば、異形のものどもが蠢いている「風邪ひくぞ。連れてってやるよ、家はどこ?」 私はいらついて少年の肩をゆすった。こっちも遭難しそうなのだ。 やっと小さな……紫色の唇が開いた。「道に迷っちゃった……木下くん家へ行く途中だったの」「君の家はどこ? 名前は?」 答える代わりに、少年はふり向いた。それまでの反応の鈍さからは想像もできない迅速な身のこなしだった。「来る!」 短い叫びが私の耳に灼きついた。小さな身体は私のかたわらをすり抜け、通りの反対側へと水を跳ねとばしつつ走り去った。雨のせいでよく見えなかったが、横町でもあるらしい。 追いかけながら、異常だ、と思った。巻き込まれるのは真っ平だ。 私のやってきたのとは反対側の奥から、足音と人影が近づいてきた。(「雨の町」より) 現実の向こうに息づく怪異幻想の誘惑。怪奇SFホラーの第一人者が1年半にわたり「異形コレクションシリーズ」に書き下ろした10篇を、本人の解説と共に収録。・貢ぎもの・雨の町・姉が教えてくれた・断頭台?・水の記憶・ちょっと奇妙な・去り行く君に・欠損・指ごこち・踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
世界に復讐を誓い、泣き続ける黒髪の魔女……彼女の存在を消し去らんと政府は刺客を放つ! 超能力者だけの社会を作る。もはや、程度の低い人間ごときの入り込む余地のない、連中に妨害されることのない社会を作る。それが、レーニの夢だった。研究所を脱走したレーニは、政府の特別高等調査室から次々と派遣されるエージェントに命を狙われるが、その超人的なパワーで迎え撃つ。彼らの手足をねじ切り、脳味噌を爆砕し、臓物と血飛沫を辺りに撒き散らして業火で焼き尽くす…。東京、ロンドン、プラハなど世界を舞台に繰り広げられる超能力少女の戦い。 かつて雑誌『小説CLUB』(現在は廃刊)に連載されていた幻の怪奇ホラー・アクションが電子オリジナル作品として復活! 続編の『闇の王国』とともに、これまで一度も紙の単行本としてはまとめられていない。「電子版あとがき」を収録。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
次から次へとメールで送りつけられてくる恐怖譚 女子高生・三瀬麻央のケータイに、ある日一通のメールが届く。差出人は井之妖彦。『黒い本』という小説を書いたホラー作家で、麻央は以前、彼にファンレターを送ったことがあった。メールにはそのお礼と称する短編小説が綴られ、こんなメッセージがそえられていた。「あなたにだけ特別に新作を配信いたします。ただし、くれぐれも他の人たちには見せないでください」 だが、話のプレゼントは一通では終わらなかった。次々と届く悪趣味な話は次第に不気味さを増し、麻央はあまりの恐怖に井之の忠告を破って彼氏の達也に見せてしまう。すべての悪夢はそこから始まった…。●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
叔父の交通事故死は計画的なものだった…? 薬の副作用とその背後に隠された陰謀 私立Y大学医学部神経内科学の准教授であり、志保梨の叔父である古閑弘道が交通事故に巻き込まれて死亡した。暴走車を運転していた男も即死。これは不幸な事故だったのか…? やがて、叔父が医療用薬剤の欠陥を告発しようとしていたことが発覚。大学と製薬メーカーの癒着、治験データの改ざんなど、さまざまな事実が浮かび上がってくる。しかし、関係者が次々に命を断っていき、事件は複雑化していく…。現役医師が描き出す、本格医療サスペンス小説。 美貌の副作用解析医・古閑志保梨が、読者の熱い要望にお応えして華麗に復活! 新シリーズ第1弾となる本作は、電子オリジナルとして執筆された。●霧村悠康(きりむら・ゆうこう)大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。『死の点滴』(二見書房)、『悪医の病棟』(徳間書店)など医療ミステリーの著書多数。「女医・倉石祥子」シリーズはテレビドラマ化された。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
脳を破裂させる殺人ウイルスが発生? 異色のバイオホラー! 各地で突然の失血死が連続して発生する。死亡した人間には死因となる疾患も認められず、また死者たちを結ぶ接点もない。 関東医科学研究所に勤務する医師・若勢将洋は、死者たちを調べ始める。脳神経細胞の異常な繁殖に気づくが、脳細胞そのものは破壊されておらず、細菌も検出されない。見えない原因、とどまることのない死。しかし、やがて若勢のもとをおとずれた二人の人物から、真実は明らかになる。 意志を持ち、感染する恐怖の殺人ウイルス。それは、人間自らが作り出してしまった最悪の敵だった…。●米山公啓(よねやま・きみひろ)1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
晦幇島を目指す都英らを、ケイ惑帝の仮面が操る水妖が襲い、フェイリンは連れ去られてしまう! ツォイリンに導かれた白凰坊が、晦幇等・四神高楼の奥深くでリュインフオの秘密を探る頃、都英と蓮玲得尼、周道士ら逆宇宙破壊部隊も、中華民国海軍の駆逐艦で晦幇島へ向かっていた。だが、ケイ惑帝の仮面が喚起した水妖海魔どもに襲われ、フェイリンを奪われてしまう。鉄機=フェイリンと炮弾=ツォイリンを手中にした呂の、逆宇宙顕現への儀式が執り行われていく。 衝撃の怪奇と幻想のアクション巨編、末弥純の表紙・挿し絵を纏い、電子書籍で待望の復刊!●朝松 健(あさまつ・けん)1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
食人鬼と大統領直属の秘密警察が‘マルコスの隠し財宝’を追う白鳳坊の行く手を阻む! カガヤン・スールー島に秘められた‘マルコスの隠し財宝’の噂を耳にして、白いスーツの妖術師は、キャメルをくわえた口元に薄い笑みを刻んだ…。淡島威明追い落としの資金はこれでまかなえる、と行動を開始した白鳳坊だが、財宝は食人鬼・ベルバランに守られている。しかも、大統領直属の秘密警察を敵にまわしての争奪戦だ。 フィリピンを舞台に贈る、逆宇宙ハンターズ外伝。末弥純の表紙・挿し絵を纏い、電子書籍で待望の復刊!●朝松 健(あさまつ・けん)1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
邪教の聖山が出現し、邪神〈GLZYT〉が誕生! 魔術と妖術を駆使した闘いに終止符が打たれる! 二面夜叉門と化した威明の肉体を逆宇宙への扉として、法具を手にした白凰坊は邪教の聖山=黒富士に入山した。ついに黒富士が現実界に出現し、邪神〈GLZYT〉が誕生したのだ。白凰坊ら‘影’を受けいれた黒富士は物理次元への侵攻を完成させるため、‘光’である春夫や都英らをも自らの胎内に招来した。魔教の教祖、文観上人の創造した悪夢の世界で、幻の大寺院に向かう白凰坊らと、それを阻止せんとする比良坂、春夫、都英らの身命を賭した凄絶な闘いが繰り広げられていく。魔術と妖術を縦横に駆使して〈逆宇宙〉との死闘はついに結着へと向かう! 衝撃の怪奇と幻想のアクション巨編、末弥純の表紙・挿し絵を纏い、電子書籍で待望の復刊!●朝松 健(あさまつ・けん)1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
現代のヴァートリ・本宮綾子の狂気は、美少女の生き血を求め続ける 梅本理絵は、夜な夜な掛かってくる悪戯電話に悩まされていた。それは複数の男たちの手による嫌悪と恐怖に満ちた不気味なものであった。そしてその怪異は、元麻布にある瀟洒な洋館から発していた。女主人である本宮綾子の邪悪な欲望を実現すべく、そこに棲む金田老夫妻が働いていたのである。一方、理絵は、恋人の人見一郎にこのことを打ち明け、自分を守ってくれるよう頼むが、彼の見ている前で理絵はさらわれてしまう…。 かつてSM雑誌上において別名義で連載していた幻の怪奇小説を発掘! グロテスクかつ猟奇的な作風はそのままに、不気味な世界観が構築されている。「電子版あとがき」を収録。●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
ノスタルジックに幻想的に、吸血鬼をメインテーマに描く さつきが悲鳴を上げた。 葦の間から、何か、霧みたいな白い煙が立ち昇るや、勿然と、ひとりの娘の姿が現れたのである。 美人だった。 月みたいな女だ、とおれはぼんやり考えた。 白いワンピースを着ているのに、それが目立たない。肌の色が透き通るようなのだ。 それよりも何よりも、おれをすくませたのは、その娘の全身から漂う、ぞっとするような雰囲気だった。(「青い旅路」より) 伝奇バイオレンスの第一人者が描く、ノスタルジックで幻想的な、吸血鬼をメインテーマとする青春ホラー短篇集。・帰還・夏のうた・夕映えの女・薔薇戦争・青い旅路・白い国から・大海●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
世界に復讐を誓い、泣き続ける黒髪の魔女……彼女の存在を消し去らんと政府は刺客を放つ! 超能力者だけの社会を作る。もはや、程度の低い人間ごときの入り込む余地のない、連中に妨害されることのない社会を作る。それが、レーニの夢だった。研究所を脱走したレーニは、政府の特別高等調査室から次々と派遣されるエージェントに命を狙われるが、その超人的なパワーで迎え撃つ。彼らの手足をねじ切り、脳味噌を爆砕し、臓物と血飛沫を辺りに撒き散らして業火で焼き尽くす…。東京、ロンドン、プラハなど世界を舞台に繰り広げられる超能力少女の戦い。 かつて雑誌『小説CLUB』(現在は廃刊)に連載されていた幻の怪奇ホラー・アクションが電子オリジナル作品として復活! 続編の『闇の王国』とともに、これまで一度も紙の単行本としてはまとめられていない。「電子版あとがき」を収録。●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
悪魔と超人の熾烈な戦いが「肉汁の海」と化した東京で繰り広げられる! 人類を滅ぼそうと魔手を伸ばす‘魔族’、人々を守るために応戦する結社‘地の塩’。その戦いは、歴史の随所において繰り拡げられてきた。 そして、近未来の東京。‘魔族’は総力をあげて、再び人類への牙を剥いた。戦士としての超人を作るべく実験をしていた‘地の塩’は焦る。新島博士は、自らが被験体となり、超人として甦ったが…。 スプラッター・ホラーの第一人者が放つ、スーパー伝奇バイオレンス! 「電子版あとがき」を追加収録。●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
獣人に追われる少女の前に、謎の転校生が登場して… 東京都立流(ながれ)高校。その学区では、猛獣のしわざとしか思えない悲惨な殺人事件が続発していた。 夜の校舎。画壇期待の逸材と讃えられる2年生、故里やよいは、顔のない肖像画を前に、ひとり、制作を続けていた。やがて迫りくる黒い影。だがそれは、謎の転校生との出会いの夜でもあった。 血に飢えた獣たちを操るのは誰か? ついに、最終戦争が始まった…!! クトゥルー神話の世界観がふんだんに作中に盛り込まれたバイオレンス・アクションの傑作。●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
公開日: 2016/03/22
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すべての酒好きに贈る、緊迫の酩酊ホラーサスペンス 爛れた神経を癒す唯一の方法が、私にとっての飲酒だ。私だけに見える‘ヤツ’の存在から逃れるため、私は痛飲せざるえない。ヤツは、殺人を、その罪を、すべて私に押しつけてきたのだ。 或る日、ヤツの暴力に怯え、酩酊を繰り返す私の前に、彼女が現れた。青葉と名乗った女は、私が怯えるものの姿が見えるという。唯一の理解者を得て、私の世界は変貌を遂げた。やがて、視界に入るものすべてが、とめどなく溶けだしていく…。●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
公開日: 2016/03/22
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蒐集家、獣人、魔地図、お化け屋敷……「異形」の恐怖に心が粟立つ 風の音を聴くたびに、私はあの家と親子のことを憶い出す。 風は鬱蒼たる森と黒土の大地を渡らねばならない。 そして、冷たい寂蓼の調べを奏でながらも、そこに生きる数々の生命のきざはしの声を運ばなくてはならない。 あの親子は、今も達者でいるだろうか。(「さいはての家」より) 妖かしの名匠が贈る絶品奇譚集。「異形コレクション」で連載された12本の短篇と、単行本のための書き下ろし1本を収録。・思いつづけろ・通行人役・筆致・さいはての家・6分の1・蒐集男爵の話・ニッケル・オデオン・嫁ぐ娘へ・開かずの間・二流・残された地図・二階の家族・‘幽剣抄’ さらば、一刀流●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
公開日: 2016/03/22
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『リング』『らせん』の恐怖が再び! トイレで読むホラー小説 水気の多い閉ざされた空間は、怖い話の舞台に合う。 狭い空間に籠った怨念が、水という媒体によって熟成され、伝播されやすくなるからだ。古井戸ほど怪談の舞台にうってつけのものはないのだが、近ごろはめったにこれを見ない。 古井戸ほどではないにしても、似たような条件を兼ね備えた空間は、いたるところにある。 そう、トイレだ。 映画化され、社会現象を起こした『リング』の著者・鈴木光司が贈る、最高に怖いホラー短編小説! 15点の挿し絵とともに、日本語版・英語版を同時収録。 本書を読めば、あなたはもう夜中にトイレに行くことは出来ない……。●鈴木光司(すずき・こうじ)1957年、静岡県浜松市生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒。1990年、『楽園』が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞して作家デビュー。『リング』『らせん』『ループ』『バースディ』のシリーズが計800万部のベストセラーとなり、ハリウッドで映画化される。著作は世界20ヵ国語に翻訳され、欧米を中心に積極的に講演活動を行う。高校教師であった妻に代わり、二人の娘を育て上げた経験から、政府の諮問機関「少子化への対応を促進する国民会議」委員をつとめる。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
魔物、妖怪、物の怪が人間を襲い、肉体を破壊しつくす! 今から五年前、日本全土を襲った大地震。誰もが‘感じた’地震だったが、不思議なことに何も被害はなかった。幻覚地震と呼ばれるその地震の後、今まで目に見えなかったものが、日本各地に出現するようになる。魔物、妖怪、物の怪などが現実の世界に現れたのだ。あるものは、徒党を組んで人を襲い、あるものは、人に憑依して人肉を喰らう。 妖怪と人間の怪異な世界を描く、長篇スプラッター・ホラー。「電子版あとがき」を追加収録。●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
垂れ流すアルコールとアンモニアの妄想の果てに 自称・Bワン探偵の私が事務所兼自宅マンションで目にしたのは、新宿のピンクサロンで知り合った加奈子の死体だった。頚から下の皮を剥かれた遺体を部屋へ運び込んだのは誰か? 私の直感は、私をマンションの管理人へと導く。だが、遺体の処理は問題だった。私は、物言わぬ彼女の熱い想いに応えてやることにした。 剥きたての桃にまぶされる自称・Bワン探偵の精液。私は彼女をユニットバスで洗い清めてあげることにした。立ちこめる蒸気の中、茹だった彼女の肉。そして、私の手には、包丁の白銀の輝き。それは地獄の始まりだった……。 飛散する血液、ぶちまけられる精液、滴る愛液、におい立つ吐瀉物と大小便。 エログロの極みを描き切った最下流文学の傑作が、ついに電子で復刊!●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
公開日: 2016/03/22
ライトノベル
 
あなたの会社やマンションは大丈夫? 誰もボタンを押していないのに、必ず3階で止まるエレベーター。住民がそこに見たものは……? 奇妙な表題作はじめ、思わず背筋の凍るミステリー短編集。
公開日: 2016/03/16
ライトノベル
 
定評ある名訳の全面改訂版と半数以上の新訳作品とで贈る個人完訳・決定版。その訳文は、ハーンが基にした怪談・奇談の原拠に出てくる日本語表現や固有名詞の表記をハーンの英文に即して巧みに活かしながら、最新のハーン研究の成果を反映。従来、ほぼ割愛されてきたハーンによる原註をすべて訳出。詳細な訳註・解説を巻末に付す。
公開日: 2016/03/16
ライトノベル
 
主人公は幼い頃から心臓の痛みに苦しんでいた。何処の病院へ行こうと、どんな検査をしようと、心臓には欠陥が見つからなかった。その痛みは気を失うほどの痛みだったが隠していた。両親は仕事へ海外へ行き、彼はひとりで日本に残った。一方、全裸で心臓を刺されて殺される事件が起こり始めた。それを追う刑事、逃げる犯人。犯人は心臓コレクターなのか? それとも…。心臓の痛み、それは封印されし人ではないものの力。主人公は本当の自分に今目覚める。
公開日: 2016/03/09
ライトノベル
 
「小説家って因果な仕事なのよ。全ての不幸も全ての不運も、みぃーんな「ああ、使えるな」って考えてしまうと言う」サイン会に行くほど好きな小説家と偶然本屋で出会い、そのまま家に遊びに行かせてもらったと思うのに、目が覚めたら檻の中にいた──。いろんな表情を見せて、絶望する顔を見せて、ぜぇーんぶ、「かいてあげる」。
公開日: 2016/02/26
ライトノベル
 
200万ドルで腕を売る契約をした男が体験する壮絶なる悪夢とは?衝撃必至のノンストップ・ホラー!マイケルは交通事故で妻と息子を亡くして以来、酒におぼれ職を失い、すさんだ路上生活を送っていた。そんな人生に幕を引くべく線路脇に佇んでいた彼の前に、白塗りのリムジンがとまる。現れた男が持ちかけてきた話は驚くべきものだった。「右腕を一本200万ドルで売らないか?」再生医療の権威マーシャル博士が縫合実験用の四肢を求めているというのだ。巨額の誘いに目がくらみ研究所に赴いたマイケルを待ち受ける未曾有の恐怖とは。先読み不能、問答無用の傑作ホラー登場!
公開日: 2016/02/06
ライトノベル
 
祖父の持っていた古いアパートを取り壊し、家を建てた私。上棟式にやってきた老人・鍬方は私に一本の木の苗を差し出した。玄関前にシンボルツリーとして植えるといいと言う。アパートの立ち退きに抵抗を示した鍬方だったので、これを植えることを承諾すれば気持ちよく出て行ってくれるのならと、私は苗を受け取った。そして五年後、住む家族も増えた幸せな家に異変が起きた…。
公開日: 2016/02/06
ライトノベル
 
彼の海外赴任を機にはじめたビデオレター。離れた彼から届くそれは、わたしにとって唯一の慰めだった。だが、彼は暴漢に襲われ、あっけなく命を落としてしまった。打ちひしがれるわたしの元へ、死んだはずの彼から届いたビデオレター。恐る恐る再生してみると、そこには…。死んだ恋人を思う気持ちが奇跡を起こしたのか? 恐ろしくも切ない物語。
公開日: 2016/02/06
ライトノベル
 
夭逝した明治の日本画家・河野珠枝の「朱鷺飛来図」。死の直前に描かれたこの幻想画の、妖しい魅力に魅せられた女性イラストレーターとバイオレンス作家の男女コンビ。画に隠された謎を探りだそうと珠枝の足跡を追って佐渡から奥多摩へ。そして、ふたりが山中で遭遇したのは時空を超えた異形の恐怖世界だった。異色のホラー長編小説。
公開日: 2016/02/05
ライトノベル
 
大学の同級生・和己のことが好きになった詩織は、ライバルに負けたくないという気持ちから、彼の心を掴む‘おまじない’を実行する。それは、自分の髪を浸し呪文をかけた水を、好きな人に飲ませるというものだった。やがて、思いが通じ、詩織は和己と付き合うようになるのだが――。深く考えずにおまじないをかけて願いがかなったものの、しだいに生活を髪の毛に浸食されるようなった女子大生。日常で起こりそうなシチュエーションに身の毛がよだつ恋愛ホラー。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
「たか……」「ずっとあーちゃんとしたいって思ってた」。26歳のOL明奈は、会社の飲み会で訪れた居酒屋で、酔い潰れた大学生・孝允を介抱する。それがきっかけで、彼とつき合い始めた明奈だが、ふと入った店で、雑踏で、若い女性の姿を見かけるようになる。しだいに近づいてくる彼女の姿に、明奈は、その女が自分にしか見えない幽霊であることを知る。優しく自分を気遣う孝允に迷惑を掛けてはいけないと、ある決意をした明奈は――。強くすぎる思いは人を追い込んでいく。意外な真実が待ち受けるエロティックホラー。
公開日: 2016/02/04
ライトノベル
 
カーニバル・ナイト作戦により、ノブは和紗結希に連れ去られ、長い一夜が明けた。星南学園一帯での戦闘は一切報道されなかった。だが、失意の榊の耳にノブの声が届く。──「わたしはここよ、あなたはどこ?」。奪還を誓う榊たちは、ノブの居場所を厚木基地と断定し、ふたたび果てしない追跡を開始するが……。超能力少女は覚醒するのか。そして、せまりくる決戦のときを前に明かされる、この世界が直面しているおそるべき真実とは。永遠の名作シリーズ、衝撃の完結編。
公開日: 2016/01/30
ライトノベル
 
人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう――。最愛の妹をたった二十二歳で亡くした女は、不思議な葬儀社にあるお願いをする。まるで生きているかのように写真を撮影できる凄腕のカメラマンに、妹のウエディングドレス姿を残してほしい、と。しかしそれは、禁断の行為だった……。雨の渋谷で死んだ同級生を思い出す男、街を彷徨う女子高生、満たされぬ思いから窃盗を繰り返す女、この世のものとは思えない美女と遭遇した少年。赤々とした炎のように何かに身を焦がし、切望する者たちの行く末ははたして──。人間の赤裸々な欲望、妄執を巧みな文章で書き綴った、切ない余韻の残る連作短編集。
公開日: 2016/01/30
ライトノベル
 
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