【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。十津川は小説家志望で無職の息子・雄介に疑いの目を向ける。一方、雄介は母の言葉が気になり南紀白浜に向かうが、乗車した特急〈くろしお〉が爆破されてしまう。雄介を尾行していた三田村刑事と北条早苗から報告を受けた十津川は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ。東京の殺人事件と白浜の爆破事件――二つを結ぶのは、三十年前のあの夏の日……。
冷たい雨が降る深夜、大手不動産会社社長の一人息子であり、同社専務の高部智彦の運転する車がトラブルに巻き込まれた。先方のあおり運転が原因だった。喧嘩の末、高部の子を身ごもっていた野々宮規子が命を失った。傷害致死の罪で喧嘩相手の柴野省平という男が逮捕されたが、もしかしたら高部が仕組んだ殺人なのではないか――と、規子の姉・野々宮奈緒美は考えずにはいられなかった。相談を受けたの宗像光生弁護士は真相を求めて動くが、関係者が轢殺されてしまう。『紅の殺人海溝』に続く、弁護士・宗像光生シリーズ第2弾!
信州・安曇野市の西に位置する常念岳への登山口、一ノ沢でリュックを背負った男の遺体が発見された。五月とはいえ、常念岳登山にはピッケルとアイゼンが必要になるが、遺体の所持品からはそれらの装備が見つからなかった。安曇野署の人情刑事、道原伝吉に捜査の指令が下る。見つかった遺体の死因は絞殺、阿蘇・黒川温泉で妻と落ち合うために、岡谷の自宅を出たまま消息を絶っていた男性と特定された。道原刑事の前に、信州と阿蘇を結ぶ事件が次々と現れるが、地道に結ぶ糸を解明していく。だが、事件の被害者たちの背後に、大きな謎が隠されていた!
大金を遺して死んだ怪しげな下宿人。狡猾な策士に翻弄される青年が命を賭けた謎解きに挑む! かつて英国読書界を風靡し、アメリカ大統領にも絶賛された往年の人気作家、約半世紀ぶりの邦訳書。
グレッグ・エヴァンズ警部補は、マネーロンダリングの大物を追い盗聴室で情報を集めていた。ある会話から別の犯罪を匂わすやりとりを掴み捜査に乗り出す!元FBIの作家が経験を基に描く〈盗聴〉をモチーフにした、リアリティー溢れるアメリカン・ミステリー!
遠い過去の犯罪が呼び起こす新たな犯罪。深夜の殺人に端を発する難事件に挑む快男児スパルゴの活躍! 謎とスリルとサスペンスが絡み合うミステリ協奏曲。第28代アメリカ合衆国大統領トーマス・ウッドロウ・ウィルソンに絶讃された歴史的名作が新訳で登場!
小さな詐欺事件が国会議員殺害事件へ発展。複雑に入り組む疑惑の人脈に渦巻く謎また謎。アノー探偵、最後にして最大の事件! ロードシップ・レーンの館に隠された秘密とは……。
ニューヨークの富豪の元に届いた幼児誘拐予告事件を未然に防ぐため,NY市警のロード警視はバミューダ行きの船に乗り込む!「いい加減な遺骸」「厚かましいアリバイ」に続く〈ABC三部作〉遂に完結!
ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。教養ある血筋を襲う怪事件! アルバート・キャンピオンが暴く、葬儀屋の’次の仕事’とは……?
新聞記者ホランドの前に立ちはだかる堅牢強固な密室殺人の謎。英国仕込みの探偵小説を多数発表した松本泰(論創社より『松本泰探偵小説選』1〜3巻が発売)、大正時代に『秘密探偵雑誌』へ翻訳連載されたエドガー・ウォーレスの本格ミステリが新訳でよみがえる!
密室の浴室で発見された若き地主の死を巡る謎。読者の予想を裏切るアクロバチックな結末が待ち受ける、〈犯罪研究家メリオン&アーノルド警部〉シリーズ番外編。検証派ミステリの雄 ジョン・ロードが別名義で放つ変化球!
探偵と助手が温泉旅行、何も起きないはずがなく……その探偵、千夜野なな。顔がいい。頭がいい。そして何より足がいい。しかしその実、アイス大好きめんどくさがり引きこもりのダメ人間!この助手、常盤平成。渋みあふれる46歳元刑事、しかしその実、足フェチどMのど変態!「何で踏んでくれないんですか」「お前はピザでもうどんでもない、ただの変態だ!」「おのれピザ……おのれうどん!」親子ほど年の離れた二人の元に転がりこむのは訳あり事件ばかり。『その沼で、パンを踏むと呪われる』忌まわしい過去の事件が今を生きる少女を呪う。傲慢美少女探偵と、隙あらば踏まれたがる目つきの悪いイケオジ。二人の叡知は呪いに打ち勝つことができるのか!「まずは温泉だな」「この前振りで、そっち?」年の差バディとアイドルによるドキドキ温泉湯煙旅情。呪いもあるよ!
彼女は本当に夫を殺したのか!? 逆転無罪を狙い、息詰まる法廷場面。目撃証言の矛盾を突く、傑作法廷ミステリー!二つの焦点の交叉・照応。これが深谷ミステリのキーワードだ。場所と時間を隔てた二つの目撃と記憶の物語。それらが深い一貫した深谷式交叉を達成していることに読者は驚くだろう。――野崎六助氏(解説より)幼い頃、母が父を刺殺する現場を目撃した曽我。成人し、作家になった後もその暗い過去は心の隅に淀んでいた。そんな彼のもとに東京拘置所から一通の手紙が届く。差出人は関山夏美。曽我の母親同様、夫を殺害したとして懲役十年の有罪判決を受け、服役中の受刑者だ。手紙の内容は、無実の罪を着せられた自分を助けてほしいというもの。くしくも夏美の担当弁護士・服部朋子は、曽我の大学時代の友人だった。朋子にも依頼され、曽我は関山夏美の控訴審に関わることに……。傑作法廷ミステリー。
種を守れ!未来のために。動植物の遺伝子を「盗む」詐欺。特殊詐欺追跡班は冴子、千紘、春菜、そして伊都美ら女性が活躍する部署だ。ブランド牛と偽って牛の精子を販売したとして、冴子は家畜遺伝資源不正競争防止法で深澤を逮捕した。背後にいる人工授精師を追うためのものだった。だが深澤は手に入りにくい大麻・シンセミアの売人でもあり、麻薬取締官が捜査に介入し……。複雑に入り組む遺伝資源の詐欺に特殊詐欺追跡班が対峙する!
結婚して東京で暮らす月光(つきみ)のもとに急な連絡が入った。故郷の京都で暮らす双子の妹・冬花が殺人の容疑で逮捕されたという。被害者は、冬花の高校時代の同級生・川井喜代。二十年前、冬花を自分の思うままに支配し、不幸にした喜代が許せず、二人を引き離したはずだったのに、なぜ……。京都に戻った月光は、冬花に思いを寄せる男・杉田とともに真相解明を解明しようとするが、新たな殺人が起きる。第一章 月光と冬花第二章 再会第三章 母娘第四章 帰郷第五章 見えない脅迫者第六章 真夏の夜のパーティー第七章 深まる謎第八章 収獲の時期第九章 失踪、そして逆転劇最終章 犯人の素顔 解説 千街晶之
江戸には誰も知り得ぬ「裏」がある――田沼の賂(まいない)の政事が横行する天明三年、駿河国田中藩の高瀬桜之助は、恩智留守居役の服部内記に浦会なる会合に誘われた。それは、かつて神君家康公が創った正義の闇組織だという。天下安定の名のもと、ある物をめぐる争奪戦に足を踏み入れた桜之助の命運は……非常さの汚泥のなか、真心と優しさで闘う武士の清新な生きざま!
本能寺の変で織田信長が明智光秀に討たれてから二週間後。死んだはずの信長を名乗る何者かの招待により、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、そして徳川家康という四人の武将は、三河湾に浮かぶ小島を訪れる。それぞれ信長の死に負い目を感じていた四人は、謎めいた童歌に沿って、一人また一人と殺されていく――。アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』にオマージュを捧げた本格時代ミステリの傑作。
1924年、ニューヨーク。警察署で供述書を作成するタイピストとして働くローズの前に、新人タイピストのオダリーが現われる。彼女は美しい黒髪をボブにし、最新流行の高級な服に身を包んだ自由奔放な雰囲気の女性で、酔っ払いを上手にあしらって警官たちを感心させた。オダリーと親しくなったことでローズの人生は一変し、豪奢なホテルの一室で同居をはじめる。だがオダリーには秘密があった。贅沢な生活の資金はどこから? なぜ警察署に勤めているのか? そして彼女がローズに仕掛けた罠とは。2人のタイピストが織りなす優美なサスペンス!/解説=大矢博子 ※単行本版タイトル『もうひとりのタイピスト』を改題した文庫版を底本といたしました。
気がつくと昭和から令和へと元号も変わり(なんと平成という時代もあった!?)、38年も経っていたうえに、自分は幽霊になっていた。どうやら何者かに殺害されて、ここに埋められたらしいが、いったいなぜ? トリッキーな謎解きで魅了する「ひとを殺さば穴ふたつ」。高校生が廃屋になった旧校舎からの覗きを端に巻き込まれた不思議な事件を描く表題作「偶然にして最悪の邂逅」など、過去と現在が交差しながら、怒濤の展開へと突き進む、’日常の中の非日常’を魅惑的な筆致で贈る全5編。デビュー25周年を迎えた著者の、記念すべきミステリ短編集。【収録作】「ひとを殺さば穴ふたつ」/「リブート・ゼロ」/「ひとり相撲」/「間女の隠れ処」/「偶然にして最悪の邂逅」
安倍晴明、小野篁の伝説が蘇る。京都歴史ミステリー。還暦を迎えた沢田秀一は、大学時代の「鉄道友の会」の仲間と、かつて交際した西野京子が営む京都の料亭旅館で再会した。だが、仲間の男は「私は、欺されたのか?」とメモを遺し不審死を遂げ、さらに京子の生家は陰陽師だと詮索した女も遺体で見つかった。10年前、 東京で起きた事件との関連に気付いた十津川警部は京都へ向かう。陰陽師は、人を、殺せるのか。千年続く呪法と古都の闇に、十津川警部が挑む。※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
社会からも学校からも切り離された少女の、心震える青春小説!「あの人」から逃げるために母親と二人、転々としてきた無戸籍児の玲菜。突然姿を消した母親を追って玲菜が辿り着いた真実とは――。解説・伊藤沙莉※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
これがなくちゃ年が越せない! 人気の「ミステリーベスト10」電子版をお届けします。通算44回目の今回、国内部門はレジェンド作家と新進作家が近年まれにみる大接戦を演じ、海外部門は正統派ミステリーであの英国作家が驚異の三連覇を果たした。全国のミステリー通、書店員が選んだ珠玉の20冊。年末年始に読みたいミステリー小説がきっと見つかる。【主な内容】国内部門/海外部門 各ベストテンの発表国内部門・海外部門第一位作家のインタビュートップ10作品のあらすじ&熱烈推薦コメントほか
警視庁組織犯罪対策部に新設された「第六課」。そこは凶悪化する組織犯罪を防ぐためなら、手段を問わない捜査もいとわない闇の特殊班だった。無鉄砲な刑事・植木と、辣腕を振るう悪徳刑事・後藤の凸凹バディが巨悪に立ち向かう!どデカいスケールの新時代警察小説ここに始動!
「ゴミ清掃員」として多数メディア出演しているマシンガンズ滝沢秀一。ゴミ清掃業を始めた際、「ゴミは個人情報の宝庫だ」という気付きから執筆された小説が本作である。2013年スマホ小説サイト「E☆エブリスタ」で閲覧数2万人を突破し、ホラーオカルトカテゴリーで最高位2位を記録した『鬼虐め』を改題、今回文庫化にあたり加筆修正した。とある女性のストーカーを始めた主人公。しかし、いつの間にかその立場は「追う」側から「追われる」側へと逆転していく。それは真の恐怖への序章に過ぎない。童謡『かごめかごめ』の詩に隠された歴史が紐解かれていく――。
実家の焼き鳥屋を継げずサラリーマンになった櫛田誠人は、ふと立ち寄った焼き鳥屋で、悪戦苦闘しつつ店を切り盛りする看板娘の雛子と出会う。父親の入院で急に初心者で急に調理場に立つことになったためまともに焼き鳥を焼けない雛子。そんな彼女を助けるため奔走する誠人だったが、なぜかライバル店の美人店員や、幻の鶏を育てる風変りな人妻まで、次々蠱惑的な女性たちに誘われて…!?しっぽり美味しく楽しめるグルメ官能の傑作、新装版で登場。※この作品は2011年4月に小社より刊行された『おまたせ生娘』に加筆修正を加えた「新装版」です。
出張先のホテルの予約ミスから、四つ上の美人女上司、桜沢知華子と一緒の部屋で寝ることになった二十九歳の佐藤貴明は、付き合うことを条件に知華子を抱いてしまう。普段は厳しい態度でも、セックスの際にはしおらしくなる知華子にご満悦の貴明だが、嫉妬深い彼女は、貴明と兄嫁の由美香との仲に疑いの眼を向けてくる。否定する貴明だったが、実は由美香との間には、誰にも言えぬ過去の秘密があった――。書き下ろし性春エロス。
ただ幸せになりたかったはずだった――市役所の児童福祉課で働く咲良は、8歳の娘・カオリを男手ひとつで育てる開業医の孝太と出逢い、結婚。誰もが羨む幸せな家庭を手に入れた。しかし、「理想の家庭をつくる」という咲良の願望は知らぬ間に自身を追い詰め、次第に家族の歯車を狂わせていく……。土屋太鳳、田中圭出演で2021年2月公開の話題映画を、『暗黒女子』の原作者・秋吉理香子が小説化!
両親と喧嘩をして実家を出た久美。身を寄せたのは13年間疎遠だった兄の家だった。彼は郊外の瀟洒な一軒家に、やや翳りのある物静かな雰囲気の美しい妻と暮らしていた。兄夫婦との居心地のよい生活がつづいていたが、底知れぬ不幸は音もなく近づいてくるのであった(『やさしい夜の殺意』)。予測不能のサスペンス短編集!
警視庁保安課の刑事・上月は、女子高生の売春組織を捜査していた。やがて中国人を中心にした別の組織を捕らえると、〈赤い虎〉なる存在を知らされる。一方、中国語の通訳捜査官・城は上月から聞いた〈赤い虎〉を探るべく動く。そして、池袋で起きた殺人事件からその端緒を掴む。事件の真相解明はもちろん、上月と城の私生活を巧みに織り込んだ警察小説のニュースタンダード。人気シリーズ待望の第2弾!
「死んでる? 誰が?」「みんなです」とある女子中学校で二年A組の生徒全員が殺された。教頭のクサカベは警察より先に犯人を見つけ出そうとするが……。(「少女教室」) ミロが夏休みを過ごすことになったウラ地区では、年に一度、空から少女が降ってくるという……。(「少女が町に降ってくる」) グロテスクなのにロジカル。本格ミステリ界の鬼才が贈る「少女の大量死」全8編!