【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
四ツ角高校三年二組で一番美しく人気もあった生徒・更紗が突如自殺する。遺書もなくいじめがあったわけでもない。彼女の死をきっかけに、次々に女生徒が見えない力によって容姿を傷付けられていく。互いを勘ぐり合う生徒たち、変化していくクラスカースト。担任の小谷舞香は、この異変の真相を探るうちに、地域につたわる「ユアフレンド」というおまじないの存在を知り――。
娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々――。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の’制裁’を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。人間のダークサイドを容赦なく抉り、読後はなぜか救われる衝撃のデビュー作。
悪夢が甦る――。日本犯罪史に残る最凶殺人鬼たちが、また殺戮を繰り返し始めたら。新たな悲劇を止められるのはそう、名探偵だけ! 善悪を超越した推理の力を武器に、「七人の鬼」の正体を暴き、世界から滅ぼすべし! 美しい奇想と端正な論理そして破格の感動。覚醒した鬼才が贈る、豪華絢爛な三重奏。このカタルシスは癖になる!
長く苦楽を共にした夫の通夜、夜伽する妻・恵子の元に現れた、ちょっと間の抜けた若い女の幽霊。「思い出をめちゃめちゃにしてやる」と彼女が口にした途端、なんと恵子は新婚旅行の日に戻っていた。しかも当時の姿で! 反発しながらも賑やかに過去を辿る彼女たち。そして、回想の先に待つ奇跡とは?(「白蟻女」)やさしさと郷愁が胸を打つ。人情の作家が心から描きたかった感動の物語。この物語を貫くあたたかな眼差しは本物だ!
圧倒的なオーラを放つスター、堀尾葉介。アイドルグループ「RIDE」の一員として14歳でデビュー。22歳のときにアイドルの座を捨て、演技の勉強を始める。地道に努力を続け、アクションから時代劇までこなす実力派の俳優と評価されている。容姿と才能に恵まれ、誰もが好感を持ち、賞賛する男。過去に縛られ、不器用に生きている人々が彼とすれ違うとき、彼等の人生に変化が訪れる。その葉介も過去に縛られていた……。
中国、三国時代末期。「疑」の国に、欲にまみれた俗世間に背を向けて竹林に集い、酒を酌み交わしながら清談に耽る詩人、音楽家、学者、高級官僚などなど七人の男たちがいた。飄々と風雅に語り合う彼らの話題は、ときに持ち寄った謎の話「疑案」に及ぶ。怪異な謎、不可能な謎、不思議な謎等々に、彼らは博識優秀な頭脳を絞って挑むが、一刀両断、明晰に解いてみせるのは、意外な紅一点だった――。
男は22年前の友人たちに憑依する。迷宮入り殺人事件の真相を追って。タイムリープ・ミステリの金字塔『七回死んだ男』を凌ぐ衝撃!教師の田附悠成は、過去へ遡って友人たちに憑依するという特異能力を持つ。だが誰に憑くかは選べない。確実なのは、恩師の義理の息子が殺された22年前に戻ってしまうことだけ。身をもって体験する友人たちや被害者の不可解な行動、そして隠された女の死。迷宮入り殺人事件の‘あの日’を繰り返す田附が辿り着いた驚愕の真相とは?
町起こしの事業に災いを招き、多くの被害者を生み出している山間の墓地群、噂では平家の落ち武者の墓が怨霊となって墓地を守護する役目を果たしているという。過疎地に起きた不思議な現象、その謎を解くために極楽出版編集長の井森公平が選ばれる――。
日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の短編三本を収録。断崖の上で仲睦まじく語り合う若い男女。女はやがて告白を始めたが恐ろしい内容だった……「断崖」。数奇な生い立ちの蘭子。彼女は「音の恐怖」と「支持の滅失」を追い求める……「江川蘭子」。不倫がばれた克彦はあけみの夫を殺してしまう。アリバイトリックにあわや完全犯罪成立かと思われたとき、明智小五郎が乗り出す……「月と手袋」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
次々と話題の新人を排出する大藪春彦新人賞、第3回受賞作!●今野敏 選評(抜粋)小説として価値があると感じた作品だ。すべての結論が保留になっていながら、それが持ち味となっている。●馳星周 選評(抜粋)この作品には奥行きがある。物語の向こうに読者を誘おうとする意志が見え隠れしているのだ。●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋)独特の余韻がありました。書かないことで書く以上に豊かな世界を創出する手腕は見事です。●あらすじ深夜零時。家出を決行した中学生のセナは札幌駅の南口広場を当てもなく彷徨っていた。そこに髭面の男があらわれる。「どしたの?」怪しげな男だったが、車で函館のフェリー乗り場まで送ってくれるという甘言に、セナは同乗することを決意した。芳香剤のきつい車内。何が入っているかわからないボストンバッグ。流れるニュースと知らない音楽。セナの旅が始まる。※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録
絶滅危惧種の高級食材ウナギの流通を巡り、巨大スーパーと裏社会の人々、元総会屋が暗躍する。食の不正を暴く社会派エンタメ小説、冒頭部分を無料で配信!
結婚式当日のループも抜け出し、イケメン公爵の旦那様と心を通わせて幸せになったカトレア。ところが、前回の事件を解明するために奮闘していた旦那様が、陰謀に巻き込まれて亡くなってしまう。そこにやってきたのは『カトレアの息子』を自称する旦那様似のイケメン。未来からきたという彼と共に、カトレアは旦那様の死の歴史を塗り替えるため、再びループに挑むことに…!?
人気子役の誘拐事件発生!しかし父親は詐欺事件の首謀者だった因縁の男――‘壊れてしまった家族’に支援は届くのか?人気子役の少女が誘拐され、支援のため状況把握に動き出した村野。程なく少女の父親が、大規模な未公開株詐欺事件で有罪となった男だと知る。犯人の正体が掴めずに焦れる村野だったが、別途支援要請を受けた火災による不審死に、誘拐との奇妙な接点を見出す。二つの事件が錯綜する圧巻の最新作!<文庫書下ろし>
天敵、接近!〈時の魔女〉りすかと〈『魔法使い』使い〉創貴が繰り広げる、血湧き肉躍る魔法バトル第二弾!夜の病院跡地で『赤き時の魔女』水倉りすかと相棒の供犠創貴は、隠された『ディスク』を探していた。りすかの父で神類最強の大魔道師・水倉神檎が直々に手下に預けたものだという。水倉神檎や『箱舟計画』の情報は得られるのか。目的の病室に到着した時、完全に想定外の光景が二人を待ち受けていた!
一編15分、世界がぐるりと裏返る。本格ミステリ作家クラブが選んだ2019年の本格ミステリ短編の最高峰!☆☆☆目次序 本格ミステリ作家クラブ会長 東川篤哉結城真一郎「惨者面談」 東川篤哉「アリバイのある容疑者たち」伊吹亜門「囚われ師光」福田和代「効き目の遅い薬」中島京子「ベンジャミン」 櫛木理宇「夜に落ちる」大山誠一郎「時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ」解説 円居挽
全編書き下ろし新本格アンソロジー。綾辻行人「仮題・ぬえの密室」歌野晶午「天才少年の見た夢は」法月綸太郎「あべこべの遺書」有栖川有栖「船長が死んだ夜」我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック 」山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ──大鏡家殺人事件──」
ウクライナから来た謎の母娘と、サンソム下院議員を繋ぐ歴史の糸とは何か。国防総省から持ち出されたメモリースティックには、どんなトップシークレットが残されていたのか。ニューヨーク市中を舞台に繰り広げられる、リーチャーとさまざまな敵とのスリリングな攻防が、英米でも高く評価された傑作ミステリ!
東京都内の古民家で、おびただしい血痕と3本の左手の小指が見つかった。住人の遠山という高齢夫婦とその客人のものと思われたが、発見から1ヵ月経っても死体は見つかっていない。いっこうに捜査が進展しない中で岩楯警部補は、相棒の鰐川と事件現場を訪れ近所の訊き込みを始める。他方、法医昆虫学者の赤堀は科捜研を再編成した「捜査分析支援センター」に配属されていた。法医昆虫学と犯罪心理学、技術開発部の三つが統合された新組織だ。赤堀は所属のせいで事件現場には立ち入れなくなったが、今回の被害者の死亡推定月日を、解剖医の出した5月20日前後という推定から大きく外し、虫の分析によって6月1日午後3時から4時の間と言い切る。さらに、同僚となったプロファイラーから、重大な分析がもたらされるが……!
妾腹の少女たちが暮らす「鏡館」。左右対称の新旧の館に、48枚の姿見が配置されている。富豪の父は一年に一度訪れ、政略結婚のために娘を選び出す。それは籠の鳥のわたしたちが自由になれる唯一の機会。今日はその大事な日なのに……。鏡に映るわたしの隣に、「死んだ姉」が現れる。鏡面に浮かぶ不吉な文字、新旧館の構造と姿見の謎、密室の逆トリック。そして殺人者は、鏡から出現した!
猫まみれな日々の、出逢いと別れを描いた感動物語! 「我に忠誠を誓うのであれば、汝を拾ってやろう」半年前に愛猫を亡くし、悲しみを引きずったままの会社員・藤崎麻衣の前に突然現れた、1匹の猫。美しいオッドアイに純白のもふもふな毛並みの持ち主は、人語を操っていた……!? 威厳を見せたがるのに、語尾の『にゅ』がとまらない不思議な喋る猫・閣下に導かれ、麻衣は『ニシキタにゃんこの保育園』を運営する青年、総領一樹と共に、保護猫活動を手伝うことになって――!? 癒し満載ほっこりストーリー!
二宮和也主演!「家族」を撮りつづけた写真家と、彼を支えつづけた「家族」の笑いと涙あふれる感動実話。映画『浅田家!』10月2日(金)全国公開に先がけ、小説版8月7日(金)発売!「一生にあと一枚しか、写真と撮れないとしたら?」彼が選んだのは、‘家族’だった――。消防士、レーサー、ヒーロー、バンドマン……家族全員を巻き込んで、それぞれが‘やってみたかったこと’をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》で、写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞した、写真家・浅田政志(二宮和也)。受賞をきっかけに各地の家族から撮影依頼を受け、《家族写真家》としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。かつて撮影した家族の安否を確かめる為に向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族も家も全てを失った人々の姿だった。「家族ってなんだろう?」「写真家の自分にできることは何か?」シャッターを切ることが出来ず、自問自答を繰り返す政志。津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗浄して、家族の元に返す《写真洗浄》の活動に参加し、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、再び《写真の持つチカラ》を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。「私も家族写真を撮って欲しい!」。それは津波で父親を失った少女の願いだった――。
孤独な老人が出会った若く心優しい女。それは女詐欺師に仕組まれた罠だった。女の裏側を描かせれば一級の著者の文庫書下ろし!沢田隆が晴美と出会ったのは、近所の居酒屋だった。一流企業を定年後、妻を亡くし孤独に暮らす沢田は、親子ほども年の離れた病弱で薄幸な晴美に心奪われ、しだいに彼女のために金を使うようになった。だが、ふとしたことから沢田は、晴美を留美と馴れ馴れしく呼ぶ中年女性の存在を知る。しかも女性はおかしな部屋の話もするのだ。いったい晴美の真実の姿とは? 彼女は何者なのか? それを知る前に沢田に悲劇が訪れる――。明野ワールド全開!プロローグ第一章 歳上の男第二章 歳上の女第三章 歳下の男インターミッション第四章 混沌第五章 混沌の収束第六章 破綻エピローグ解説 内田剛
20年前の実験が今、惨劇を巻き起こす!≪実験ルール≫ 1参加者は5人の大学生 2講師が提示した16人のうちから1人を選ぶこと 3制限時間は4時間20年前にS大社会学部で行われた心理学実験の詳細を、今日の24時までに公開すること。日付が変わった時点で公開されなければ、ぼくは殺されます〉警察の元に脅迫状が届いた。差出人は実験を主催した教授の息子。被験者によればその実験は、16人から1人を選ぶだけの他愛もない内容のようなのだが……。実験の意味は何だったのか。犯人の目的は。日付が変わるまで、残り4時間。目次0 要求1 川津康輔2 選ばれない者たち3 中平幸雄4 24時5 中平理枝6 参加者7 十六人8 トリアージ9 石井秋夫10 カード11 ただそれだけのこと12 川津康輔13 テロリストとは14 小柱恵15 別室で16 佐野昇一郎17 松島愛子18 八人(暫定)19 もっといい方法20 変更21 変更II22 淘汰23 ダミー24 罰25 結婚式26 天使27 電話28 デートの約束29 指導30 人格31 田代譲32 くびき33 無化34 四人35 最大多数の幸福36 三人37 簡単なこと38 二人39 一人40 奇跡
大手観光会社社長の自家用機のお抱えパイロットをしている朝日奈順は、九州から東京に一人で戻る途中、燃料洩れのため、海上に墜落してしまう。運良く離島の漁師に救われ、助かるが、事故のショックから失語症になってしまった。一カ月後、東京に戻った朝日奈は、衝撃の事実を知る。すでに死亡届が出されており、しかも同乗していなかったはずの社長が墜落死したことになっていた。暗殺計画近づく三人の女。そこに隠された真実。傑作サスペンス。第一章 背を向けられた男第二章 笑わない女第三章 女たちの告白第四章 影の気配第五章 空と海に燃ゆ
十津川&亀井、キリシタンの村に飛ぶ!縄田一男氏の解説山前譲氏編の最新詳細著書リストを収録十三歳の川野三太楼という男が都内の小さな教会で倒れているところを発見された。病院に運ばれたが、薬物による中毒ですでに死亡していた。川野は一年前に長崎県の平戸を出たきり消息を絶っていたという。なぜ東京の教会で発見されたのか?足取りを追うと、川野は渡口晋太郎という人物を探して各地の教会を訪ねていたことが判明した。十津川は、二人の出身地、平戸に飛び捜査を進める。そんなさなか、平戸の世界遺産登録が話題となり地元は沸くが…。第一章 老人の死第二章 遍路に似る第三章 長崎県平戸第四章 キリシタンの村第五章 世界遺産の道第六章 約束第七章 奇跡
隣接する軽井沢に負けない観光地にするため、群馬県嬬恋村の特別係に任命された竹田清志と三木あずさ。二人は、畑に首だけを出して埋められた女性の死体を発見した。被害者は万座温泉に泊まっていた中野由美と思われる。だが、東京・成城にあるマンションに急行した十津川警部の前には初老の女性の死体が。本物の中野由美だった。浮上した謎の開発計画と事件の関係は?
「ミス・吸血鬼コンテスト」が開催されることとなった。「ミス・ネックレス」から急きょ名称を変えたいと主催者が言うのだ。審査員はなんと、エリカの父で正統派吸血鬼のクロロック。しかし、このコンテストどこかいわくありげで……。夢と希望に溢れた美少女たちに、忍び寄る黒い影が──!? 表題作のほか『吸血鬼は初恋の味』『吸血鬼、タクトを振る』の2編を収録。新装版シリーズ、第23弾!
継続捜査を担当する捜査一課特命捜査係の黒田は、二課の同期・多岐川から二十年前の大学生自殺について聞かされる。その死が、現役大物政治家の贈収賄と関わっている恐れがあるというのだ。聞き込みを行ううちに、黒田はこの事件を「ニュースイレブン」の報道記者・布施も追っていることを知る。いつもふらふらと飲み歩き、飄々としたスタンスで人間関係を築く布施に対して一目置く黒田。その布施の情報から、黒田は事件のカギとなる人物はITで財を成し、政界のフィクサーとして名を流す藤巻だと目算する。ときを同じくしてニュースイレブンの人気キャスター香山が突然失踪する。全く接点の見えない自殺と失踪。その背後にはテレビ業界や警察組織さえも迂闊に手を出せない、大きな闇が潜んでいた――。記者×刑事の異色コンビが活躍する大人気「スクープ」シリーズ、待望の最新作!
最近出没する鬼の数が多すぎると気づいた大翔たち。今後どうするべきか、集まって作戦会議をおこなっていたところへ、総一朗のひいじいちゃんから「大翔をつれてこい」という手紙が届き……? ひいじいちゃんが持つ【鬼】に関する秘密とは!? 新たな物語が動き出す、衝撃のシリーズ第14弾!!
鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生する。二件の解決のために指揮を執る中、同期の伊丹刑事部長から自身の異動の噂があると聞いた彼の心は揺れ動く。見え隠れする謎めいた‘敵’。組織内部の軋轢。警視庁第二方面大森署署長、竜崎伸也、最後の事件。(解説・増田俊也)