【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
福岡から大牟田へと走る西鉄特急の車内で、九十一歳の元社長が殺された。かつて三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの地を巡り、鹿児島へ向かう旅の途中だった。被害者の「最後の旅」の目的地は? 事件の鍵はライオンズ黄金時代にあるのか、さらに歴史を遡るのか? 十津川警部が難事件に挑む長編トラベルミステリー。
大学を卒業し、引っ越した先はレトロな名前の一見普通のアパート。だけど、しょっちゅう届く大家の回覧板メールに、個性豊か過ぎる住人たち、更に怪現象が続き、新生活はのっけからてんやわんや。しかも、お稲荷様に祟られているなんて、一体ここはどうなってるの!? 新潮ミステリー大賞選考会を紛糾させた話題作が登場!
殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。
渋谷区の高級住宅街で窃盗事件が発生! 警視庁捜査三課の萩尾警部補は、相棒の秋穂と現場に向かった。被害者はIT長者の館脇で、盗まれたのは伝説の「ソロモンの指輪」、4億かけて入手したものだという。事件には「暗殺教団」らが関わっており、館脇は命を狙われているというが……。大好評、萩尾警部補シリーズ第3弾!
〔グイン・サーガ147〕アルド・ナリスの妖しい力を前に、グイン一行はいったんクリスタルを離れることにする。しかしそこに新たな闇の脅威が襲いかかる! 一方、ヴァラキアでは、ボルゴ・ヴァレンがクリスタルへの派兵を画策し、モンゴールでは、イシュトヴァーンの不在を突いて、反乱のうねりが高まっていた。
さあ、秘祭を巡る旅に出発だ。好奇心と探求心で突き進む小説家・虹彦とイマドキ(?)お嬢様大学生の潮が出会う不可思議探訪譚隠されるほどに覗きたくなる理(ことわり)の謎なんらかの理由で世間から隠され、ひっそりと行われている祭――それが秘祭。潮は大学で講義をしていた「秘祭ハンター」と呼ばれる小説家の虹彦に、幼い頃に見たであろう「桜の木に沢山の人がぶら下がっている祭」の捜索を頼むことに。体よく虹彦に使われながら様々な秘祭に同行する潮。そこで目にした現代とは思えないような神事と、祭と人々が秘めていた真実とは……? 摩訶不思議なお祭りミステリー開幕!長谷梨加・装画
「航空機の事故には必ずウラがある」社運を賭けてビジネスジェットの開発に挑むプロフェッショナルたちの挑戦を描く航空ミステリーの傑作!航空機メーカー四星工業の技術者・沢本は、元同僚の倉崎の「航空機事故には必ず、発表できないウラがある」という言葉を重く受け止めていた。 かつてのオスプレイの墜落事故なども含めて、過去の事故原因は、いつも謎のままだ――という。 このとき、四星工業は社運をかけて、同社初となる民間航空機の開発に乗り出していた。ところが四星工業の稼ぎ頭である戦闘機部門の実験中に機体が墜落し、パイロット一人が死亡。すぐさま事故原因が発表されたが、規事業は暗礁に乗り上げてしまう。航空機事故の裏側に隠された「真実」に、沢本が迫る。彼女は四星工業の窮地を救えるのか。四星工業航空機の設計者である著者が、「航空機事故の原因」というタブーに挑んだ傑作ミステリー。
本は読み手を、深く愛している。本の声が聞こえる少年・榎木むすぶ。とある駅の貸本コーナーで出会った1冊の児童書は‘ハナちゃんのところに帰らないと’と切羽詰まった声で訴えていた。恋人の夜長姫(=本)に激しく嫉妬され、学園の王子様・姫倉先輩の依頼を解決しながら、‘ハナちゃん’を探し当てるのだけれど……。健気な本たちの想いを、むすぶは叶えることができるのか!? 表題作・泉鏡花の『外科室』ほか、‘本の味方!’榎木むすぶがさまざまな人と本の問題を解決する学園ビブリオミステリー登場!
高名な科学者スタンガルソン教授と、令嬢マティルドの住むグランディエ城の離れの一室で事件は起こった。内側から鍵をかけられた完全な密室、《黄色い部屋》から聞こえた助けを求める女性の悲鳴。ドアを壊して入った者たちの見たものは、血の海のなかに倒れたマティルドの姿だった。襲撃者はどこに消えたのか? そしてさらに続く怪事件。その謎に挑んだのは、18歳の新聞記者ルルタビーユだった。パリ警視庁の名警部ラルサンと謎解きを競い合いつつたどり着く奇怪な事件の真相は? 密室ミステリの名品として、ミステリファン必読の古典となった傑作。/解説=戸川安宣
ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットの知人で、工務店経営者ブッチの所有地から、2人の男の射殺体が発見された。殺害されたのは合衆国環境保護局の特別捜査官で、ブッチは同局から不可解かつ冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者ブッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜索作戦に巻きこまれ……。大自然を舞台に展開される予測不可能な追跡劇の行方と、事件に隠された巧妙な陰謀とは。手に汗握り、一気読み間違いなしの大迫力冒険サスペンス! 全米ベストセラー作家が贈る大人気〈猟区管理官ジョー・ピケット〉シリーズ新作登場。
夢の中では間抜けな‘蜥蜴のビル’になってしまう大学院生・井森建。彼はある日見た夢の中で、活発な少年ピーター・パンと心優しい少女ウェンディ、そして妖精ティンカー・ベルらに拾われ、ネヴァーランドと呼ばれる島へやってくる。だが、ピーターは持ち前の残酷さで、敵である海賊のみならず、己の仲間である幼い‘迷子たち’すらカジュアル感覚で殺害する、根っからの殺人鬼であった。そんなピーターの魔手は、彼を慕うティンカー・ベルにまで迫り……ネヴァーランドの妖精惨殺事件を追うのは殺人鬼ピーター・パン! 世界でシリーズ累計48万部突破!! 『アリス殺し』に続く恐怖×驚愕のシリーズ第4弾。
妖しく美しい魔界へいざなう8つの短篇。大晦日の入院病棟。大慌ての人物が二人いた。あるノルマを課せられ入院患者として派遣された妖精と、担当医師に恋をした、自分を7歳の女の子だと思い込む男性だ。その二人の思わぬ「がっかり」を描く「点滴妖精」。地位ある者にもてあそばれた少年は、死んでなお辱められ幽霊になってしまう。時代を超えてさまよう少年と、彼が出会う子供たちの物語、「青ずきんちゃん」。大雪の日の、あの電話がきっかけで夫は亡くなった。命日にまた雪が降り、妻の元へまた電話がかかる。「橇に乗りませんか?」。たった一人で生きる妻を狂気が誘う「雪の女王(スノークイーン)」。『グリム童話』や『雨月物語』などをモチーフに、妖しく美しい魔界へいざなう8つの短篇。
私が惹かれた男には、触角が生えていた。すこし不思議な世界で起こる、「普通」ではいられない人たちの物語。テレビのパーソナリティとして働いていた私は、取材先で出会った ‘彼’ に惹かれていく。「彼の秘密」と「私の過去」が交差して、隠された島の謎が明かされる――。
これまで何度もリチャードを妨害してきた富豪の少女オクタヴィアに、スリランカ随一の山岳リゾート地ヌワラエリヤのホテルへと呼び出された正義とリチャード。そこで待っていたのは、オクタヴィアとヴィンセントだった。ジェフリー、ヘンリーとも合流し、一行は力を尽くす。リチャードを何度も妨害してきたオクタヴィアの目的とは何だったのか。そして正義とリチャードの関係の行方は? 第二部、完結!
某ライトノベル大賞で審査員特別賞を受賞した、「世界の終わりに問う賛歌」の白樺みひゃえる先生の最新作!「私のこの左腕に宿る超能力、貴方も味わってみない?」左腕が義手の謎めいた美少女・宿星めぐりが学園で巻き起こす数々の騒動と、時々ミステリー。彼女の持つ能力と破天荒な性格から来る行動は、学園に福音をもたらすのか、それとも災いか……。白樺先生の前作「世界の終わりに問う賛歌」とは趣向を変えてバイオレンス描写はかなり控え目になっていますので、「白樺みひゃえるには興味があったけど残酷描写はちょっと……」という方におすすめです!第1章から第3章までは私、諏訪部レイ子が、そして最終話である第4章とあとがきを白樺みひゃえる先生に担当して頂いております。それでは、どうぞお楽しみ下さい!
少女小説家の姉と雑誌編集者の弟。両親を惨殺された2人は、心機一転、京都から東京へ居を移した。姉は同じアパートに愛人と暮らす中年作家に思いを寄せ、同性愛者の弟は過去を断ち切ろうと女性と交際を始めた。複雑に絡み合う男女の愛憎が、やがて血腥い一家殺害事件に……。巧みな構成と繊細な心理描写で魅せる傑作長編に加え、レトリックが冴える3つの短編を併録!
サスペンスの巨匠アイリッシュの短編集。ヒチコック監督の映画化で知られる「裏窓」、恐怖ショート・ショートの「だれかが電話をかけている」、傑作ファタジー「いつかきた道」ほか、「死体をかつぐ若者」「踊り子探偵」「毒食わば皿」「窓の明り」と、粒揃いの名品7編を収めた。
アイリッシュの短編集続編。独特の緊迫した雰囲気をともなうサスペンスは不滅で、読者を魅了せずにはおかない。本巻には「青ひげの七人目の妻」「死の治療椅子」「殺しのにおいがする」「パリの一夜」「生ける者の墓」の5編を収録した。
探偵劇「鼠と海狸(ビーヴァ)」のクライマックスでは、ガードナーとライヴァルの俳優サーボネイジアが激しく言い争う。ガードナーは台本どおりにアーサーに拳銃を付きつけて発射した。だが、弾が込められていないはずの拳銃からは実弾が発射され、アーサーは即死した…新聞記者のナイゼルとアレン警部はガードナーから招待され、目の前でその事件を見たのだった。「マーシュ女史の作品はどの一場面を取り出しても脚色する必要もなくすぐにそのまま舞台で上演し、映画化することができる」これは有名な評論家ヘイクラフトの言葉だが、演劇通マーシュ女史ならではの機智に富んだ会話でスピーディに展開されていく本格推理長編。マーシュはクリスティ、セイヤーズ、アリンガムと並ぶ黄金期の四大女流作家のひとりである。
ハイスミスの処女長編。若い建築家ガイは、妻と離婚するため故郷へ向かう列車の中でチャールス・ブルーノーと名乗る青年に出会う。彼は富豪の息子で、異常なまでに父を嫌っていた。それを打ち明けられたガイはふと、妻とのトラブルに悩んでいると話す。彼の妻ミリアムは、他人の子供を身ごもっていたのだ。ガイに同情したチャールスは、驚くべき計画を持ちかける。彼がガイの妻を殺すかわりに、ガイに自分の父を殺してくれと言うのである──異常な状況に置かれた人間たちの心理と行動を綿密に描き出した、心理小説、サスペンス小説の傑作。
『ヘンリ・ライクロフトの私記』で知られる英国の作家ギッシング(1857?1903)の短編集。とりどりの人生の皮肉を描きながら、どこかに救いがある読み物群。苛酷ななかに忍び寄るミステリー的雰囲気(「詩人の旅行かばん」)、ロンドンの最下層民の生態を描く「ルーとリズ」、食費を削ってまで好きな本を買い漁る男を描く「クリストファーソン」など印象的な8篇を訳者が選び収録した。
カーの処女作。「私にとって単調で退屈ということは許されざる罪悪」というカーは、本書に対する自信のほどをのぞかせて、こう言う。「神経質な読者に悪夢をもたらし、パズルの玄人(くろうと)に頭痛をおこさせれば、私は満足だ」本書『夜歩く』は成功を収め、カーは職業作家として立つ。彼は別の機会に書いた。「私の野心は今もなお真に傑出した推理小説を書くことであるが、いまだに達成したとは正直、思わない。作家がこう述べるとき、その本音はほかのすべての推理小説がつまらないものに見えるような傑作をものしたいということである。無論、それは不可能だ。しかし、いつまでも試みつづけることはできる」
1949年、エラリー・クイーンはミステリに詳しい作家、評論家など12人に委嘱し、それぞれにミステリの歴代傑作12編を推薦させた。著名な評論家ハワード・ヘイクラフトはそのうちの一人である。エラリー・クイーンは「ヘイクラフトに探偵小説界の指導的歴史家の名を冠しても異議をさしはさむ者はないであろう」と述べている。ヘイクラフトは要望に応え、時代順に13編を選んで提出した。これが本書「黄金の十三」である。(収録作)「盗まれた手紙」エドガー・アラン・ポー「赤毛組合」コナン・ドイル「13号独房の問題」ジャック・フットレル「オスカー・ブロズキー事件」オースティン・フリーマン「犬のお告げ」G・K・チェスタートン「奇跡の時代」M・D・ポースト「ほんものの陣羽織」E・C・ベントリー「黄色いなめくじ」H・C・ベイリーン「玄関の鍵」フレデリック・I・アンダースン「争いの元」ドロシー・セイヤーズ「神の燈火」エラリー・クイーン「フウジス小僧」ダシール・ハメット「踊り子探偵」ウィリアム・アイリッシュ
烈しく愛しあう典子と寿利。少女らの愛をあざ笑うかのように、重くのしかかる殺人事件、その裏には、いかなる悪魔的意思がひそんでいるのか? 澄明な美文で、清らかな同性愛をうたいあげ、第4回江戸川乱歩賞に輝いた『濡れた心』。長崎・出島を舞台に、幕末・日本の閉塞感をみごとにとらえた『異郷の帆』。誰もが認める、多岐川恭代表作ベスト長編2作。
小学生の息子を連れて鹿を追う週末ハンターの倉内と、トラブルで死体を抱えた詐欺集団のリーダー加藤。獲物を狙う狩猟者と死体遺棄を図る犯罪者が山中で出くわしてしまった――。息もつかせぬ展開と圧倒的リアリティに痺れる表題作。世界最難関の雪山で飢えと寒さに蝕まれていく極限の状況下、人の倫理観の矛盾を鋭く問う短編「K2」。サバイバル登山家が実体験を基に描く唯一無二の犯罪小説。(解説・杉江松恋)
明治初頭、日影一族の棟梁の隠居所だった武家屋敷が官憲に包囲されたが、一族は忽然と姿を消した。奇怪な伝承に彩られ、断崖絶壁の岬の突端に建つこの館を人は「消人屋敷」と呼ぶ。ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪、三ヵ月後、謎の招待状で五人の関係者が集まった。嵐で巨大な密室となり、また不可解な人間消失が起こる。読者を挑発する本格ミステリ長篇、驚愕の結末!(解説・村上貴史)
地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。直後に封鎖された署内に動揺が走る。犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、解けない謎。元女性白バイ隊員の著者が女性警視の捜査魂を描く傑作。(解説・吉野仁)
井伊家ゆかりの地で倒れた男彼はなぜ名を騙ったのか――東京・亀有の小仏太郎探偵事務所に、静岡県警の刑事が突然訪ねてきた。奥浜名湖にある井伊直虎ゆかりの寺院〈龍潭寺〉の近くで重傷を負った男が発見され、「小仏太郎」と名乗ったのだという。彼は病院に搬送されるも、その後すでに死亡してしまった。小仏は謎の男の調査に乗り出すが、さらに別の男の死体も見つかり……傑作旅情ミステリー!浜松城、奥浜名湖、龍潭寺…女城主(井伊直虎)が奏でる死の調べ!好評シリーズ傑作旅情ミステリー!
通勤電車、新幹線、寝台特急…鉄路で逃げる謎の美女を追え!間違って女性専用車両に飛び乗ってしまった僕。目の前にいたスタイル抜群の謎めいた美女との出会いが、すべての始まりだった。通勤電車、新幹線、ローカル線、寝台特急……機密情報が入っているというUSBを持って逃げる彼女。それを追う高級官僚、刑事、ヤクザ探偵が入り乱れる大逃亡劇の意外すぎる行方は!? 絶品エロス×鉄道サスペンス!●目次プロローグ――寝台特急の女埼京線の女東海道新幹線の女阪堺線の女流山線の女エピローグ――寝台特急の女ふたたび
怒濤のクライムサスペンス!最下層の僕と高嶺の花だった彼女胸に痛い恋愛小説である。ストーリー展開はジェットコースターのようだ。東 えりか 書評家 (解説より抜粋)眼が覚めると、知らない女が自宅のベッドで、全裸で死んでいた。女は誰なのか、僕が殺したのか? 記憶を失った男は、女の正体を探る。前夜、神楽坂のバーでふたりで飲んだこと、女は中学時代の元同級生で、大企業の正社員であること、そして隠された暗黒の過去……。ふたりの間に何が起こったのか!? 怒濤の恋愛×官能×サスペンス、一気読み注意!! 【目次】プロローグ第一章 失われた記憶第二章 死者のプロフィール第三章 故郷へ第四章 異常な欲望第五章 再会第六章 シンクロ第七章 闇に降る雨解説 東えりか