【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
2008年日本推理作家協会賞受賞作「傍聞き」で、40万人超の読者を魅了したシングルマザー刑事の啓子と一人娘の菜月。そのコンビが全編の主役を飾る連作短編集が、多くの期待の声に応え遂に刊行!「ザ・ベストミステリーズ2019」に選出された表題作を筆頭に、短編ミステリー作家として不動の地位を築く著者の手腕が存分に発揮された5編。
フェイスブックで自殺を仄めかす少年。その裏にある盗難車による轢き逃げ事件。小さな町の暗部。SNSでのバッシング。少年の母・弟・捜査官・目撃者。4人の登場人物の視点から描かれる、嘘と秘密の5日間。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞作!
‘死に神(ザ・リーパー)’――それがアメリカ陸軍最高の狙撃手であるハーウッドにつけられた異名だった。アフガニスタンで戦闘中に負傷し、記憶の欠落とPTSDを抱えて治療のため帰国したハーウッドは、新人スナイパーの訓練にあたっていた。だがその陸軍基地で、司令官である将軍が狙撃されるや、次々に要人が暗殺されていく。狙撃犯は何者なのか? 容疑者としてFBIに追われるハーウッドは、追跡を必死にかわしながら真相を追う!
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司どる爆弾処理班のエース『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するが――。忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
新宿駅西口の飲食店街「思い出横丁」にある小さな食堂の店内で、ゴールデンウイーク明け前日の朝に、登山者と思われる服装をした男の刺殺体が発見された。所持品の中に長野県警豊科署の刑事・道原伝吉という名刺が入っていたことから、男は日東自動車に勤務している相沢敬三だと判明する。相沢は、数日前に後立山連峰の針ノ木岳という山で刺殺された、同じ会社の梅津文大と交友関係があった。ふたつの殺人事件の関連を、道原刑事は追い始める。長編山岳ミステリー。
四猿殺人鬼、再び。消えた四猿を追う刑事と、シカゴを震撼させる新たな連続殺人――そして待ち受ける驚愕のラスト!「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ猟奇殺人を繰り返した‘四猿’が忽然と姿をくらましてから4カ月――シカゴを震撼させる新たな事件が発生した。公園の池で凍った少女の死体が発見されたのだが、体には拷問の形跡や不可解な点が多々見られ、その奇怪な手口に世間は‘四猿の再来’と騒ぎ立てる。一方、四猿を長年追う刑事ポーターは独自の捜査を進めていくなか、ある違和感に気づき……。ジェフリー・ディーヴァーやジャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する、スリラー界の新星。『悪の猿』に続くシリーズ第2弾!
「ハマペコ」編集部でアルバイト中の千紗は、洋装店のマダムから、かつて夫とよく上ったという元町百段の思い出話を聞く。しかし、幼馴染の善正によると、その階段はマダムが生まれる前に崩壊したらしい。マダムはなぜ、あるはずのない思い出を語ったのか? 横浜で起きる‘不思議’を解き明かす、心温まる連作短編集。*収録作品*元町ロンリネス マダムの上った元町百段は夢? それとも幻?山手ラビリンス 歴史ある山手の洋館にまつわる七不思議とは?根岸メモリーズ 「まだダメ」だった‘約束の場所’って?関内キング 皆の憧れ、クイーンが探す‘私のキング’って誰?馬車道セレナーデ 恋敵の恵里香が帰国。千紗の恋の行方は?
アンバーは病室のベッドに横たわったまま体を動かせない。口をきくことも目を開けることもできない。自分が陥った状況が掴めない。周囲からは意識がないように見えるが耳は聴こえ、病室で交わされる会話をもとに彼女は記憶を辿る。限られた記憶と意識を頼りに暗い迷路から出ようともがきつづけていく……。 物語は、主に三つの時間軸で語られていく。ひとつは、二〇一六年十二月二十六日からはじまる「現在」。もうひとつは、その数日前からはじまる「少し前」。そして、一九九一年の日記に書かれた「だいぶ前」。事故の前、アンバーはロンドンのラジオ局に勤めていたが、人間関係がうまくいかず、クビ寸前の危うい状況にあった。家庭ではポールという小説家の夫とのあいだに気まずい空気が流れている。アンバーは、妹のクレアとポールとの関係を疑っていた。そんなとき、学生時代のボーイフレンドと街でばったり再会。ハンサムで自信たっぷりな元彼の姿をみて、アンバーの心は揺れていた。
謎の男たちに追われる、大学生の三咲。あやうく捕まりかけたところを、ミツルという名の変人に救われる。三咲は、ミツルがたった一人の「友達」であった海斗と交わした約束を守るために、かつての同級生である成瀬を止めようとしていることを知るが――。それぞれの切ないまでの‘友情’が胸を打つ青春群像劇。
星野台小学校5年1組の翔太たちは探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成。いくつかの事件を解決した後、町外れにある「デオドロス城」にまつわる怪しいうわさの真相を確かめるために探検を開始する。悪魔の巣窟と言われる屋敷に潜入直後、突然ゾンビ女が出現する。庭にあった小屋も翔太らの目の前で消失! 謎の解明のために再度潜入した「51分署捜査1課」は消失したはずの小屋で死体を発見するが……。はじめての本格ミステリに最適!
東京、四谷の雑居ビルの放火事件で若いガードマンが焼死する。不審な死に警察の捜査が始まった。若者の日常生活に、かすかに存在した女の影……。女の行方を追ううちに次は赤坂で放火が。そして現場に‘東京’と謎の文字が書かれた張り紙が! 索漠たる都市の内奥と現代人の心を見据えて本格推理の天才が描く、印象深い長編ミステリー。
上用賀バラバラ殺人事件が発生。被害者は、若手敏腕編集者。そして被害者遺族は、あの、日本一有名な家族だった!現代日本をぶった切るブラックユーモアの傑作!
九頭竜興産会長令嬢にして市長まで上り詰めた、人権弁護士・水野至保。だが、大喝采を浴びた彼女の弁護活動の裏で、刑事補償金の着服という疑惑が持ち上がった。週刊スクープから依頼された推理作家・吉本紀子が取材を申し込むと、水野市長は「自身と接点のある企業経営者三人と共に、別荘に招待する。そこで全てを明かす」と語った。……招待客全員のスマートフォンは取り上げられ、監禁状態となった孤島の館。悪魔に占拠されたかのような長い緊張が続く中、かねてより練られていた計画が実行に移される……。 美貌の推理作家・吉本紀子が活躍する人気ミステリシリーズ。完全書き下ろしの電子オリジナル作品。●石川真介(いしかわ・しんすけ)1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。推理作家・吉本紀子を主人公にして、錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。
それは復讐なのか。世にも珍しい三重の渦巻き指紋は悪魔の紋章。大それた殺人予告に対して挑むは宗像博士。しかし奮闘空しく連続殺人は実行されてしまう。ついに明智小五郎が事件解明のために乗り出す。明智の推理が冴える。そして意外な犯人とは。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
警察庁遊撃捜査係の宮之原警部は、かつて横浜の所轄時代に親しかった新聞記者、今西から突然連絡を受けた。女子大生、片桐貴美子が突然失踪し‘現代の神隠し’と呼ばれている事件について相談したいという。どうやら大学の付属小学校のスキャンダルがかかわっているようだ。女子大生の友人の一人、?山理子を紹介される。理子の勤め先は小さな広告代理店で、会長はかつて宮之原が親しくしていた近野だった。宮之原は近野を尋ね旧交を温める。近野は失踪事件とは別の事件を捜査に来たのだと勘違いをした。そして翌朝、近野は横浜大黒埠頭近くで水死体として発見される。この死をきっかけに事態は大きく展開し、次いで今西も殺される。宮之原は、聡明な理子の推理に助けられて真相に迫っていくが、意外な展開が待ち受けていた。
消えた修道女をさがしてほしい――マロリーのもとに一件の訴えが持ちこまれる。驚いたことに、同じころ、彼女の甥と思われる盲目の少年が姿を消していた。そして数日後、修道女は意外なところで発見される。元投資ブローカーである市長の官邸の正面階段下に置かれた四体の死体、その中に彼女もいたのだ。四人の被害者につながりは見つからない。市長に恨みをもつ者の仕業か? 一方、消えた少年は一人の男に囚われていた。盲目の少年に脱出の機会はあるのか。初期の名作を彷彿とさせる、心を打つラストが印象的な、マロリー・シリーズ最新作登場。
ユコが店の金を持って逃げた。歌舞伎町の風俗店でセキュリティをするコウは、昔の男・シンプの頼みを受け、美しく淫乱で狡猾な少女・ユコを連れ戻しに向かう。しかしそこに見知らぬ殺し屋が現れ、コウはやむを得ずユコと逃げることに。二人は素性を隠して海辺の団地に潜伏するが――。性と暴力に抗う女たちの生き様を描く、第21回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。(『沸点桜(ボイルドフラワー)』改題)
妻・唯を殺害した罪で服役後、37歳の吉川森二は他人との交流を拒み孤独に生きることを決めた。何より大切だった唯とその兄の圭介との絆は失われ、一人娘の冬香からも激しく糾弾される森二を、新たな試練が次々と見舞う。オブリヴィオン=忘却と赦し。赦されざる罪を犯した男に、救済は訪れるのか。闇の中でもがき生きる人間の痛みと希望を描く、傑作長編。
名門私立千手學園には、今日も妖しい呪いの噂が飛び交っている――。ある日、1年生の富貴(ふき)が‘図書室の怪人’に出くわしたと生徒たちの間で大騒ぎに。浅草育ちの永人(ながと)は、慧(けい)や昊(こう)、乃絵(のえ)らと真相究明に乗り出すが、生徒会長の東堂に「この件は忘れたまえ」と横槍を入れられてしまう。そして、永人が千手學園を退学するという噂が――!? 大正浪漫の香り漂う学園ミステリ!
東京・国分寺市の閑静な住宅街で、盗みに入ったホームレスが風呂を拝借してそのまま死んだ。靴を揃えて服を畳み、割れたガラスを補修して、やけに礼儀正しい空き巣の最期だった。死因は持病の心疾患で事件性はなく、刑事課の管掌外。だが臨場した金本刑事課長は、そこが三十年前の美少女殺害事件の隣家であることに気づいた。これは単なる偶然か、何かの因縁なのか? 金本から相談を受けた卯月枝衣子警部補は、二つの死の繋がりを探るべく、極秘に捜査を継続する。
「おうい」「おーうい」仕事の合間、繰り返される呼び声。北斎の口ぐせ。天才絵師の壮大な画業を支えた共作者、三女お栄の画号はここからきた。光と影の女絵師・葛飾応為。「美人画を描かせたら俺より上手い」と言わしめた、もう一人の天才。署名を持たない絵を世界の美術館に探し、歴史の闇に隠れた女性の鮮やかな生涯を描き出す。「おうい、どこいった」〈目次〉序 章 闇に消えた女第1章 北斎の幽霊第2章 応為誕生第3章 光と影を描く第4章 シーボルトのコレクション第5章 長崎から来た男第6章 北斎になりすました女第7章 秘密の仕事第8章 応為、夜を描く終 章 応為はどこに消えたのか
日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金三千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが四例立て続けに起きている。不審に感じた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。がんが完全に消失完治するのか? いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうか――。
女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入り――。
ヘルペスウイルスの研究者が首なし死体となって発見された。現場には引きずり出された内臓のほか、寒天状の謎の物質と、バイオテロを予告する犯行声明が残されていた。猟奇殺人にいきり立つ捜査陣であったが、彼らを嘲笑うように犯人からの声明文はテレビ局にも届けられる。首都圏全域が生物兵器の脅威に晒されるなか、捜査一課のキレ者変人刑事・鎌木らは犯人の手がかりを追いかけるが……。
九州でトマトが枯死する病気が流行し、帝都大学の植物病理学者・安藤仁は農林水産省に請われ現地調査を開始した。安藤は、発見した謎のウイルスの分析を天才バイオハッカー「モモちゃん」の協力で進めるが、そんな折、トマト製品の製造販売会社の研究所に勤める旧友が変死。彼は熟さず腐りもしない新種のトマト‘kagla(カグラ)’を研究していたが……。弩級のバイオサスペンス、登場!
累計54万部突破の「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ(通称エンマ様シリーズ)、最新刊です! 人気YouTuberが殺害され、加害者である暴力団員は道端でぶつかっただけで被害者とは面識がないというが……。ホームヘルパーとしてつましく暮らしていたはずの女性の遺体には、むごたらしいリンチの痕があり――。路上で無差別殺傷事件を起こした男を取り調べていると、ネットで殺人教唆を受けたような形跡が。その糸を辿っていくと、死刑囚として服役しているはずのある人物に行き着き……。相手のしぐさから?を見破る美人刑事が真実を暴く全4話。
同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し、有望新人と注目されていた菊地順二が、太宰治の生地の雪原で自殺した。一年後、井上昭は菊地と同じルートをたどった旅に出た。そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見。菊地の死の謎を解くには、自ら手記を書くことと考え「北国」に掲載した。それに応える形で、同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表する。その頃、F賞の予選委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。捜査に乗り出した十津川警部は……。
西新宿のラグジュアリーなホテルにあるバー「バッカス」。そこには夜な夜な怪しげな紳士たちが集まってくる。その中のひとり星名は、ある常連から、最近奇妙な遊びが流行っているという噂を聞かされる。プロの犯罪集団が一般人に悪の手口を教えるビジネスを始めたというのだ。折しも、星名のもとに誘拐された愛猫の捜索依頼が舞い込むが、犯人は、身代金として一万円を社会福祉事業団に送るように要求してきた。人を食ったような誘拐事件に、星名は胸騒ぎを覚える。
女性歌手撮影のため、カメラマンは日本からパリまで同道した。会心の一枚が撮れたと確信した直後、目の不自由なストリートミュージシャンがギターを強奪される。ギターを取り返してくれと懇願され困惑するカメラマン。ギターを奪ったのはネオ・ナチどもだった――。表題作「ル・ジタン」を含む珠玉のミステリー短編集
国家権力で悪を追い詰める公安0課作業班。’刑事の匂いのしない者’として引きずりこまれた瀧川は、一見穏健な新興政治団体MSLPへと潜るも、待ち受けていたのは意外な人物のまさかの裏切り--仲間の藪野や白瀬にも魔手が迫るなか、浮かび上がってきたのは、日本を恐怖に陥れるミサイル計画だった。瀧川ら0課作業班は暴走する巨悪を止められるか。超人気シリーズ最新刊!