【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
幼時より兄妹として育てられた男女が、血縁がないと知った日から、宿命の恋が始まった。妹は検事になり、兄は結婚へと決まった別れの夜、二人は殺人事件に巻き込まれる。事件担当検事となった妹は、事件のすべてを目撃していたが、真犯人を告発できない。インテリヤクザの巧妙に仕組まれた罠。苦境に立つ女検事。会心の法廷ミステリー。
田中光二の新しい衝撃! SF+冒険小説……。狩られるのは誰か? 伊豆沖の無人島でひっそりと催されたゲームのスリルとサスペンスを痛烈なパンチで描く「凶獣の島」。冒険と悲壮美にあふれた釣り物語の「最後の渓谷」など、異常の世界に躍動する爽快さと苦さに満ちた青春を描く8編を収録する傑作短編集。
被告人・南茂・23歳。不法監禁・強姦・殺人容疑で起訴。南は、女子中学生を郊外の一軒家に3日間閉じ込め、レイプ殺人を犯したという。しかし、本人は少女の方からしかけられたと主張。そして何と、傍聴人席には、殺されたはずの少女がすわっていた! 奇怪なロリコン殺人の真相を解き明かす、弁護士夫婦の推理の冴え!
自分の半分ほどの年齢である帝から求愛されながらも、妃ではなく尚侍として後宮で働くことが楽しい伊子。ある日、帝の石帯から飾り石がひとつ紛失していることがわかった。まさか後宮の誰かが盗んだ…? 疑いたくはないが、石がないことは事実。責任を問われる立場の伊子は周辺の女房たちに聞き込みを始めるのだが…。仕事も恋も大忙し!? 平安後宮お仕事ミステリー。【目次】第一話 いかなる財や名誉を持ってしてもどうにもならないこと/第二話 まったく人騒がせなことこの上ない/第三話 はしたない宮仕えのほうが性にあっている
1942年、わたし、マギー・ホープは、特別作戦執行部への協力を拒んだため、スコットランド西海岸の孤島にある城に囚われていた。忌まわしい過去を持つこの城は、外部と隔絶した極秘の収容所として機能しており、ほかにも9名が囚われている――いずれもなんらかの理由で隔離が必要と判断されて。無為な日々を過ごしていたわたしたちだったが、新たな工作員が島にやってきた日から、ひとりまたひとりと謎の死を遂げていき……。この島でいったい何が起きているのか? 世界的ベストセラー・シリーズ最新刊!
エウロペ・コンチネントの治安維持部隊「ドミニオン」の副官であるエミリオは、オメガを狩る立場ながら実はオメガという秘密を抱え、軽薄なアルファとして振る舞っていた。彼にそれを強要したのは長官である最高のアルファ、ひそかに慕う義兄でもあるイルメール。ある事件によって彼に抱かれてしまったエミリオは、報われない想いと生まれることのなかった命への後悔で身を投げた。目を覚ますと、そこは創世神話の世界で……!?
お人好しな大学生の啓介はある日、路上で金色の目をした黒い毛玉のような生き物を拾ってしまう。もしかして希少種のハムスター?…ところが啓介がミルクを与えると、毛玉は突然中世の騎士のような格好をした美丈夫に変身。ルシファーの配下の魔王グエンダルであると名乗った。敵対する魔王仲間のギュスターヴに術をかけられ飛ばされてしまったというグエンダルは、啓介を餌と定め帰る目処がつくまでここを棲家にすると宣って…。
翔は小さい頃から霊感が強く‘人ならざるもの’が見えてしまう、超怖がりな高校三年生。そのせいでクラスでも浮いた存在で、ついたあだ名は「奇行少年」。たった一人、自分と同じように霊が見える他クラスの優一郎だけが友だちで、放課後、いつも旧美術室で絵を描いている彼とのおしゃべりが心の支えだ。ある日のこと、翔は偶然にも学校一のモテ男で頭脳明晰・爽やかイケメンの直彬が除霊体質だと知った。しかも直彬がキスするとその魔除け効果が増大することがわかり、ついに直彬を押し倒しキスを迫るという暴挙に…。初めのうちは自分に近づくための口実だと勘違いしていた直彬だったが、次第に泣き虫で純粋な翔が可愛く思えてきて、嫌っていた実家の寺での修行も彼のために始めるようになった。魔除けのキスがいつの間にか本気のキスに…。そんな折、二人は七年前の男子生徒失踪事件以来、この学校で怪奇現象が相次ぐようになったことを耳にして…。
若くして評価を受けるも、すでに失業気味の画家・濱松蒼(はままつ・あお)。同棲していたフオンも「あなたの匂い(アロマ)が消えた」と言い残して家を出て行ってしまう。フオンを追いかけ二人の出身地・浜松に戻った蒼は、腐れ縁の友人でありアロマテラピストの小吹蘭都(おぶき・らんと)の住居に転がり込み、当座の仕事とフオンの行方を探す。だが蒼に持ち込まれるのは奇妙な依頼ばかりで……浜松まつり直前の故郷で、蒼は大切なものを取りもどすことができるのか?
アスタルト王国軍務省錬金術対策室室長にして自らも錬金術師のテレサ・パラケルススと青年軍人エミリアは、水上蒸気都市トリスメギストスへ赴いた。大企業メルクリウス擁する錬金術師フェルディナント三世が不老不死を実現し、その神秘公開式が開かれるというのだ。だが式前夜、三世の死体が三重密室で発見され……世界最高の錬金術師はなぜ、いかにして死んだのか? 鮮やかな論理が冴え渡るファンタジー×ミステリ長篇
ナポリ近郊の墓地で、惨殺死体が発見された。犠牲者はカモッラ・ファミリーのボス。その名が刻まれた墓碑の前に捨てられていたのだ。だが、墓碑はひとつではなかった。全部で七つの墓碑が、これからの殺害を予告するかのように残されていた。警察の懸命の捜査にもかかわらず、犯人の魔手は次なる犠牲者へと忍び寄る。そのころ、七番目の墓碑に名を刻まれた男、ミケーレが20年間の服役生活を終え、刑務所を出所するが……。
ドン・ウィンズロウ、スティーヴン・キング、デニス・ルヘインら海外ミステリ界の巨匠が絶賛! エドガー賞ほか受賞多数の実力派作家による、誘拐×スリラー×アクションの無類のエンターテインメント!
医科大学の脳外科臨床講義初日、初老の講師は意外な課題を学生たちに投げかけた。ある患者の脳にあった病変が消えてしまった、その理由を考えてみろ、正解者には今期の試験においてプラス50点を進呈する、というのだ。学生たちは推論を重ねていくが、一向に正解に辿り着けない。しかし、西丸豊という学生ただ一人が真相を導き出す――。選考委員が絶賛した第11回ミステリーズ!新人賞受賞作「消えた脳病変」他、臨床医師として活躍する後の西丸の姿を描いた連作ミステリ集。現役医師がソリッドな謎解きで贈る、‘臨床探偵’西丸豊の推理。/【収録作】「血の行方」/「幻覚パズル」/「消えた脳病変」/「開眼」/「片翼の折鶴」/解説=米澤穂信
レディ・ヴィクトリアの料理人、中国人のリェンが所持している大皿。それは英国で絵付けされた伝統的な柳文様(ウィロー・パターン)の磁器(チャイナ)だった。清国皇帝の庭師長だったリェンの父親が、どうして命を落としたのか。大皿は、その謎を解き明かす鍵になると思われるのだが。 レディに仕えるメイドのローズが、誕生日に贈られた鍵付きのノートに記したチーム・ヴィクトリアの活躍と事件の真相とは。
「レディ・ヴィクトリア」シリーズが合本になって登場!ヴィクトリア朝ロンドン、下町に暮らす自由闊達なレディ・シーモア。その使用人たちは、いずれおとらず個性的。なかでもレディーズ・メイドのシレーヌは、有能で美貌、洞察力にもすぐれているが、この上なく無愛想。愛すべき登場人物たちが、世紀末のロンドンを舞台にのびやかに闊歩する!【収録作品】・レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち・レディ・ヴィクトリア 新米メイド ローズの秘密・レディ・ヴィクトリア ロンドン日本人村事件・レディ・ヴィクトリア 謎のミネルヴァ・クラブ・レディ・ヴィクトリア ローズの秘密のノートから
夏休み直前、陰陽屋でバイト中の瞬太の前にあらわれた、実の母親を名乗る二人の女妖狐。育ての母みどりも含めた三人を目の前に、どうしていいかわからなくなった瞬太は、雷鳴とどろく嵐のなか店を飛び出していってしまった。それきりひと月たっても、戻ってこない長い家出に、周囲の心配はつのり、陰陽屋にも埃がたまり始めるが、その頃瞬太は──。思春期妖狐高校生と、掃除のできないイケメン陰陽師、人気シリーズ第10弾!
結婚式当日、幸せ絶頂の朝倉に連絡が入る。自衛隊時代の親友・田村がスリランカで爆弾テロ事件に巻き込まれ、行方不明になったという。いてもたってもいられなくなった朝倉は自身の結婚式を中断し現地へ。目撃情報から、当時田村と一緒にいたと思われるスリランカ軍人と共に拉致された可能性が浮上する。テロと誘拐。二つの事件は偶然か、それとも――。田村の行方を追う朝倉たち‘特別強行捜査班’の前に、スリランカを取り巻く大国の思惑が立ち塞がる。元自衛官の警察官が活躍する「オッドアイ」第7弾では、世界を揺るがす緊急事態発生!
東京の地下鉄廃線跡に、潜む集団の目的とは? 著者が初めて挑む「鉄道」ミステリー。鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼らを互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。
武人一族の令嬢カトレアは、お金持ちのイケメン公爵様との幸せな結婚から一転、初夜に何者かに殺されてしまう。だが、死んだはずの彼女が目を覚ますと、何故か場面は寝室に向かう直前に巻き戻っていて…!?幾度となく訪れる最悪な死のループから抜け出せ! 小説家になろう発、大人気のサスペンス×ラブファンタジー作品が堂々登場!!
「正義? ある程度までいくと、政治力でねじ曲がるやつのことか?」金と人情にまつわる傑作人間ドラマ五編。2004年講談社文庫刊『銀行狐』の新装版。銀行には金と秘密と謎がある。いや時には、「狐」から頭取宛てに恐ろしい脅迫状が届いたり、金庫室から老婆の頭部が見つかることも――怨みを買うことは日常茶飯事、となれば犯人像もまた多岐にわたる。動機は金の怨みか、憎しみか、悲しみか。日常に亀裂が走り、平凡な人間に魔が差すときを描いたミステリー短編集全五編。
車の中で男が3人殺されている。通報を受けた神奈川県警のパトカーが多摩川沿いの現場に急行。だが、車内には血の跡が残されているだけだった。通報から到着まで90秒も経っていない間のことである。一方、3人の死体を目撃後、現場から逃げたヨコハマ自動車新入社員・杉本千鶴は、6年前のある出来事を思い出して──。同僚の名物OL達が千鶴を励ましながら、死体消失のトリックに挑む。会社ミステリー。
気が付くとそこはチキュウだった。なぜだ?ガラクは生体金属エリクシルで改造されたネオ・ルナ最強の暗殺者なのに。途方に暮れたガラクは魔女見習いタビタの使い魔となる。ガラクとタビタは魔物を倒しながら旅を続け、ついに世界の果てにたどり着く。しかし次に二人が見たものは――。果たして二人は再会できるのか?仮想空間と現実世界にまたがり、ガラクとタビタは安住の地を目指す。
十六年前に謎の死を遂げた親友ミルドレッドの夫である医師アンドルー・モローと再婚したルシールは、一見平穏なその生活の裏側で、アンドルーを溺愛する義妹や自分から距離を置く継子たちとの関係に悩み続けていた。そんなある冬の日、謎めいた男がモロー家を訪れ、ルシール宛の小箱を渡して立ち去った。その箱を開いた後、彼女は何も言い残さず、行方をくらましてしまう。なぜ彼女は姿を消したのか。その箱の中身はいったい何だったのか。心理ミステリの巧手ミラーの初期を代表する傑作、待望の新訳で復活。/解説=春日武彦
「俺のまたたび……いや、妃になってくれ」4度も妹に婚約者を取られ、悪名が広がる伯爵令嬢コーデリア。結婚を諦めていたのに、ある日の舞踏会で第二王子レオンハルトに求婚されて……。でもそれは伝説の聖獣である獅子の力を宿した彼が、コーデリアから香る特別な匂いに惹かれるから!? コーデリアの前で変身したレオンハルトはまたたびにじゃれつく猫のようで――! 私は殿下のまたたびにはなりません!! またたび扱いされる令嬢と獅子に変身できる獣な王子の溺愛ラブファンタジー、WEB掲載作品を大幅加筆修正&書き下ろし番外編を収録して書籍化! ※電子版はショートストーリー『レオンハルトの見る世界』付。
清貴が上海に旅立った数日後、葵は利休、好江とともにニューヨークにいた。世界的な女性キュレーター、サリー・バリモアが女性キュレーター育成のために招いたのだが、待ち受けていたのは厳しい試験。なんとか「特待生」に残った葵は、他の2人とともに企画展のプロデュースをするように言われる。2ヶ月連続刊行、第二弾!
超期待の新人現役女子大生作家、衝撃デビュー!第61回メフィスト賞受賞作アイドルの炎上、ファンの暴走、ネット民の情報拡散――今読むべきSNS狂騒曲(ミステリー)!アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」、僕の推しは青山柚莉愛(あおやまゆりあ)。その柚莉愛が動画生配信中に血を吐いて倒れた。マジか! 大丈夫なのか?でも翌日、プロモーションのためのドッキリだったってネタばらしが……。本気で心配した僕らを馬鹿にしやがって。ありえない、許さない!SNSで柚莉愛を壊してやる!<各界より絶賛のコメント続々>中森明夫さん(作家/アイドル評論家)「アイドルと小説は、だますことが使命である。だまされた! 驚いた! 魅せられた!」橋本愛奈さん(元アイドルグループ「チャオ ベッラ チンクエッティ」)「本音と建前。ネット社会。誰しもが抱いたことのある悪の部分が描かれている。最後の後味の悪さに、もう一度読み返したくなりました。」三島雅幸さん(啓文社西条店)「アイドル好きの書店員として断言しよう。これは今までに読んだ「アイドル小説」の中で最もリアリティに溢れた作品だ。」宗岡敦子さん(紀伊國屋書店福岡本店)「あまりの面白さに時が経つことも忘れるくらい没頭して読み続けてしまいました!」
夏を迎えた『新宿本姫図書館』に現れた幼い利用者。市谷左内坂リシヤというその子供は、女に化けるのが上手い化狸の一族の少年だった。誰にも知られないように、拾った不思議な石のことを調べたいと言うリシヤの希望を叶えるため四苦八苦する詞織とカイルだが、それは想像を絶する代物で――。和装美女の於戸姫に、子供に優しい産女も登場、そして、カイルが図書館を……辞める!? 人間でない利用者たちのために奮闘する、もののけ図書館物語、第2巻。
難聴を患いながらも、世界的なピアノコンクール「ショパン・コンクール」に出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。しかし、ショパン・コンクールの会場で殺人事件が発生。遺体は手の指10本がすべて切り取られるという奇怪なものだった。岬は鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!
神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾!
・ポール・アルテ五年ぶりの新作!・カバーイラストはポール・アルテ氏自身の筆によるもの。・傑作『あやかしの裏通り』に続いての、「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ邦訳第二弾。1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。貿易会社の辣腕社長ヴィクトリアが招いたのは、いずれも一癖も二癖もある男女。ヴィクトリアの弟・ダレン、アーティストから転身した副社長アンドリュー・ヨハンソン夫妻、アンドリューの秘書のシェリル。アンドリューはシェリルとの浮気に溺れ、妻のアリスはとうにそれに気づいている。ダレンは金と女にだらしない男で、山荘で出会ったシェリルにも気がある様子……そんな顔ぶれが揃った朝、森の中で死体が発見される。現場は完全な「雪の密室」だった。1991年の初夏――劇作家アンドレは、子供の頃に観たサスペンス映画を探していた。スランプに陥っていたアンドレは妻のセリアの助言もあって、自身の創作の原点といえるほどの影響を受けながら、タイトルすら忘れてしまったその映画にもう一度向き合おうとしたのだ。隣人の勧めで、アンドレは映画マニアの哲学者モローを訪ね、彼の精神分析を通じて少年時代に立ち返っていく……。金の懐中時計、磔刑像、そして‘存在しない戯曲’『黄衣の王』――魅惑的な小道具を通じて、80年の時を隔てた「過去」と「現在」が奇妙に呼応する、アルテ・ミステリの新境地!