【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
就職活動に失敗した無職の22歳、神成(かみなり)なるか。父は突然仕事を辞めて探偵事務所を設立するも、突如行方をくらました。なるかは事務所設立にかかった借金を返済することになり、途方に暮れる。いっぽう、廃神社の祠に貼られていた札を野良猫が剥がしてしまい、奉られていた神様が解き放たれた。その神様がなるかの家に舞い込み、探偵事務所に仕事の依頼をもってきて――。食欲旺盛で小憎たらしい神様ネコと素人探偵のドタバタコンビが、事件に挑む!
一度だけ、死んだ人に会えるとしたら、誰に会いますか? 惚れた男に大金を貢ぎ、仕事も家も失った宇山真琴。途方に暮れた彼女は、死んだ祖父が頼れと言っていた店、「鳥居の見える裁縫店」で雇ってもらおうと、その店を訪ねる。しかしそこは普通の裁縫店ではなかった。そこは、死んだ人に一度だけ会うことができる場所、此岸と彼岸を縫い合わせることができる裁縫店だったのだ――。そして「真琴のことを知っている」という店に住み着く少年の幽霊・ユキオ。偏屈な店主・鳴瀬やユキオに翻弄されながらも、真琴は死者に会いたいと願う人々を手伝っていく。ユキオは一体何者なのか?
古道具屋・鵙屋の主人、安左衛門が殺された。そして自首したのは、安左衛門の妻・しげ女だった。本所深川きってのおしどり夫婦が殺し合うことが信じられない周吉は、自分が家を滅ぼすといわれる妖狐・オサキに憑かれた「オサキモチ」であることから、ついに影響が出てしまったのだと自責の念に駆られ、江戸を出て行った。しかし、お琴の「母は殺していない」との訴えに、周吉たちは真犯人を探しに奔走するが……。安左衛門殺しの犯人は!? 鵙屋の運命は!? そして周吉とお琴の恋路は!? 物語は二転三転し、衝撃と涙のラストが待ち受ける! 江戸を舞台に周吉とオサキが活躍する大人気シリーズ、ついに完結。
驚愕のストーリー展開が評価された、第10回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作が、文庫化です! 「想像の斜め上! 僕はこの本を推薦します」乙一(作家)。何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。「ある証拠」を入手した光一は、真相を確かめるため司法浪人の久保敦に相談し、犯人を民事裁判で訴えることに。被告はお父さん――母親を喪った光一にとっての、唯一の家族だった。周囲の戸惑いと反対を押して父親を法廷に引きずり出した光一だったが、やがて裁判は驚くべき真実に突き当たる!
東北で大地震が発生した。さまざまな支援が行われ、バスをチャーターして援助活動に参加する‘ボランティアバス’も盛んに行われる。就職活動のアピールポイント作りのため、ボランティアバスを主催することにした大学生の和磨。震災で父が行方不明になった姉弟に出会った女子高生の紗月。あることから逃亡するため、無理やりバスに乗り込んだ陣内。さまざまな人がそれぞれの思惑を持ってバスに乗り合わせる。被災地で出会った謎と事件が、バスに奇跡を起こす。『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。
彼らを駆り立てるものは執念か狂気か――。不動産売買を餌に、莫大な金を騙し取る詐欺師「地面師」。その組織的犯行を圧倒的なリアリティで描いた、新時代のピカレスク小説『地面師たち』。本書の刊行を記念して、作品世界をより深く広く知っていただく小冊子を配信いたします。主要登場人物紹介および関係図や明治時代の新聞にも登場する地面師の歴史、近年発生した主な地面師事件などの紹介のほか、第一章をまるっと試し読みできる内容です。ぜひダウンロードしてください。
身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作
ロシアにいたカミラはリスベットの命を奪うため、ストックホルムへ赴いた。リスベットはその動きをつかみ、ストックホルムに戻る。ミカエルはリスベットの協力を得て、死体で発見された男の身元を解明することに成功した。さらに彼は、男と国防大臣の周囲で起きた悲劇と奥深い謀略の核心に迫っていく。だが、ミカエルにカミラの黒い影がしのび寄る。彼を利用してリスベットをおびき出そうというのだ。リスベットは即座に行動を起こす。ミカエルを救い、宿敵カミラと決着をつけ、自らの過去に終止符を打つために…。果たしてカミラとの闘いの行方は?そして明かされるリスベットの父親ザラチェンコの秘密とは? 今世紀最高のミステリーシリーズ、ついにクライマックスへ!
日常に退屈した者が集い、世に秘められた珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」。新会員のT氏は、これまで九十九人の命を奪ったという〈殺人遊戯〉について語り始める。少しも法律に触れない、安全至極な殺人法とは――そして恐るべき身の上話ののち、仰天の結末がT氏を待ち受けていた!(「赤い部屋異聞」) 乱歩の名作をアレンジし、どんでん返しのつづら折りが見事な表題作ほか、都筑道夫のホラー短編を下敷きにした‘決して最後まで読めない本’の怪異譚「だまし舟」(書き下ろし)など、マニアであれば二度おいしい、絶品揃いの全九篇。
少年探偵・狩野俊介が次々に起こる難事件に立ち向かう!父の行方を捜してほしい、石神探偵事務所に現れた中井田は切り出した。依頼者の父は一代で財閥にまで成長させた会社経営を親族に譲った後、西巻村に移り住み仏像彫刻を始める。二年前、莫大な資金を投じて巨大な釈迦涅槃像を作った直後、謎の失踪を遂げたのだ。探偵・野上栄太郎と助手の狩野俊介は事件を洗い直すため現地へ赴く。涅槃像は内部が刳り貫かれ、お堂と宿坊が造られていた。完成披露で集まった中井田家の親族と同宿した晩、惨劇が起きた。次々と襲われる親族たち。野上は犯人を目撃するが、その姿は…。 ※本作品は、「久遠堂事件」を加筆修正した新装版です。
アンデスの山中に眠る至宝とは? ファーゴ夫妻 対 ナチスの残党の壮絶なる争奪戦舞台はロシアから、ポーランド、アルゼンチンへ。歴史の大いなる謎が今暴かれる!ロマノフ王家がボリシェビキの手から逃れるために支払ったとされる〈身代〉の存在。〈身代〉は第二次大戦中ナチスの手に渡り、どこかへ持ち出されたという。財宝の在り処がナチスの‘逃走経路(ラットライン)’と関係があるとにらんだファーゴ夫妻は、ロシア、ポーランド、ドイツとめぐって探索の旅を続ける。二人を狙い、財宝を奪おうとするナチスの残党〈狼衛隊〉との壮絶な死闘。熾烈な争奪戦は、ついにアルゼンチンの密林で最後の決着を迎える!歴史の謎にファーゴ夫妻が挑む巨匠入魂の冒険アドベンチャー!
秘密を抱えながらも、自分を抑えられない彼女の前に現れた人物は……マギー・アワード賞受賞、ダフネ・デュ・モーリア賞ノミネート作家の新作!トリーナは母を亡くし、優しくしてくれたクラブのオーナーと同棲するが、ある日口論となり、偶然手にしていたガラスの破片で彼を刺してしまう。6年後――。サマンサという別名を名乗り、名門料理学校を出て小さな海辺の町でカフェをオープンした彼女は、老舗リゾートホテルの経営者マークと恋に落ちた。過去があるから、もう二度と男性に関わるべきではないのに……。秘密を抱えながらも自分を抑えられない彼女の前に、思いがけない人物が現れ……。原題:Before the Storm
アガサ・クリスティー、松本清張などの大家から、現代の人気作家まで。本格ミステリのプロフェッショナルが愛を持って執筆した、宝石のような名作の解説を多数収録。有栖川有栖流、ミステリのガイドブック!
名探偵コナン&影山が力を合わせて謎解き!お嬢様刑事・宝生麗子と執事探偵・影山のコンビが活躍する、ベストセラーシリーズの国民的ユーモアミステリ第3弾。宝生邸に眠る秘宝が怪盗に狙われる「怪盗からの挑戦状でございます」、体中から装飾品を奪われた女性の変死体が発見される「彼女は何を奪われたのでございますか」をはじめ、続々と発生する難事件に麗子はピンチ。一方、「お嬢様は無駄にディナーをお召し上がりになっていらっしゃいます」――影山の毒舌と推理は絶好調! そして、影山、麗子、風祭警部の3人の関係にもついに変化が訪れて……特典として、「名探偵コナン」との夢のコラボレーション短編「探偵たちの饗宴」も収録。コナンと影山が力を合わせて、パーティ会場で起きた奇怪な殺人事件に挑む!!
結婚式を目前に怪盗<シュシナック>に攫われたコラリーは、どうにかフェリックスによって助け出され、マリタンへと戻ってきた。なのに、ローランスで「結婚式を挙げることはできない」と祖父に言われて…!? ふたりが長い新婚旅行へ出るきっかけになった『結婚式は大騒ぎ!』ほか、幼い頃の事件『秘密がいっぱい!』、<シュシナック>が探偵をしていた『こちら、エメライン探偵社!』を収録。【目次】結婚式は大騒ぎ!/秘密がいっぱい!/こちら、エメライン探偵社!―盗賊会社ボロック団―/あとがき
平戸、網走、能登、京都と、景勝の地に、花と物語を訪ねる取材グループに加わった独身作家が、知らず知らず巻き込まれていった哀しい犯罪。復讐者の巧妙な罠がついに犯人を捕えた時、浮びあがった異常な執念と、愛にこたえない人を想う苦悩と絶望の果てを、甘美に、きめこまかく描く、長編ミステリーロマン。むくわれない愛の果てを痛切に描く!
階段から落ちて頭を打ち記憶を喪った男。気がついた時には、重しをつけて海に沈められそうになっていた。いったい私が何をしたというのか? そして私は何者なのか? 混乱と焦燥の中で私が掴んだ複数の事実は、自分が有名人らしいと告げていた……。人間存在の根幹に迫る、ノンストップ・サスペンス。私は誰? なぜ私は命を狙われるのか?
社長令嬢で、元映画女優だった女性の突然の失踪、そして彼女と思われる変死体。同じ日、彼女を愛人にしていたテレビ俳優が、死体となって発見される。が、その死体は何処ともなく消えさってしまう。御存じ私立探偵・佐久と久里十八の名コンビが、男女の死体をめぐって大活躍をする、ユーモア・サスペンスのヒット作。
東京で働く原田と同郷の恋人・早川ゆきの二人が高知県へ帰省する当日、ゆきはマンション自室で刺殺され、乗車予定のJR切符が消えていたのだ! 十津川と亀井は高知へ向かい、土佐藩家老の血筋であるゆきの父・秀典は地元の権力者であり、四国を一周する鉄道網を完成し新幹線を開通させることが夢だと知るが、翌朝早川家に3発の銃弾が撃ち込まれる。坂本龍馬嫌いを公言する秀典は、過去にも家を放火されたことがあるという。また秀典は土佐くろしお鉄道〈ごめん・なはり線〉が走る安芸をなぜか嫌悪しているようだ。かつて市内に所有していたホテルも邸も手放していた。一方で傷心旅行をする原田の前に現れる謎の女、5年前失踪した原田の友人……。十津川は、南国土佐の鉄道沿線で何を見るのか!?
生徒数8000人超の巨大学園に君臨する生徒会で、副会長となった僕。会計を務める聖橋キリカには、もうひとつ別の顔があった。それが《生徒会探偵》――持ち込まれる学園のトラブルを持ち前のとんでもない推理力で一発解決する仕事だ。 中央議会の議員選挙では議長の朱鷺子さんが正体不明の裏切り者の存在に悩まされ、押し迫るクリスマスを前にしては四クラブ合同の『第九』コンサートに妨害工作や内紛が相次ぎ、キリカも僕も新シーズン開始から東奔西走の大忙し!ハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、待望の新章開幕!
日本全国を震撼させた〈五日市小学校通り魔事件〉。33歳の男が運動会中の児童の列を襲い、教師・保護者を含む19人を殺傷したのだ。男は犯行後に自殺。被疑者死亡のために事件の全容解明が困難を極める中、犯人がいわゆる引きこもりであったこと、父親がA県警察本部の管理職警察官であることなどが次第に明らかになる。男の父である管理職警察官もまた、事件直後に遺書を残して自死。部下の自決を防げなかった警務部長の由香里は、責任感から独自捜査を始め、やがてこの無差別通り魔事件に些細ながらも数々の矛盾があることに気づく。果たして男の動機とは? そして、数多の矛盾の裏に隠された驚くべき陰謀とは? すべてを知る最大の手掛かりは、現場近くに残された一冊の文庫本にあった――。
山口雅也作家生活35周年記念。デラックス・エディションによる大著降臨!一九八九年に『生ける屍の死』で鮮烈な長編デビューを飾ったミステリ作家・山口雅也。だが一九八四年からすでに多種多彩な媒体で作品を発表していた。その内訳はミステリ、SF、冒険小説、音楽小説、青春小説、ホラー、実話推理、ファンタジー、実験小説、ジャズエッセイ、戯曲など幅広い。画家やアーティスト、写真家、ミュージシャン、果てはテーマパークとコラボした若き山口雅也の迸る才気は圧巻! 文化の爛熟期だった一九八〇年代の豊麗な果実42編を単行本に初収録。当時を詳細に振り返る書き下ろし自作解説が付いたファン必携の一冊、ここに誕生。
千葉県警佐田署に入った1本の電話から全てが始まった――。交通事故で一人娘を失い、愛する妻とも離婚し、深い哀しみに追いやられた賢太郎。ある雨の日、傘もささずに一人ぼっちで歩く小さな女の子・亜里沙と出会った。少女との出会いが男の心を癒し、悲劇によって傷ついた彼の心は、やがて暴走を始める……捜査にあたった刑事が犯人を追い詰めていくなかで見えてきた真実とは――。
小山田刑事と魔法使いマリィは無事に結ばれるのか?人気の「魔法使いマリィ」シリーズ最終巻。オカルト誌に魔法使いの正体を暴かれ、小山田刑事の前から姿を消したマリィ。今回ばかりはマリィに頼らず、人気時代小説作家殺害の謎を解かなくてはならない小山田。偶然を味方につけた犯人の、完璧なアリバイを破ることができるのか?(魔法使いと幻の最終回)塾講師の夫に、准教授の妻。夫婦間格差にカッとなった夫は妻を撲殺してしまう。しかし即死しなかった妻は、ダイイングメッセージを残していた。それに気づいた夫は、メッセージを加工して罪を逃れようとするが――。(魔法使いと准教授からの伝言)憧れの女性を奪われたことに我を忘れて、勤務先の先輩を殺してしまった男。その日は折しも土砂降りの雨。証拠の隠滅にもってこいの日だったが、現場に残されていた傘が、真犯人の正体を指し示していた。(魔法使いと五本の傘)木に落ちた雷をきっかけに、正当防衛に見せかけて金持ちの親戚を殺すトリックを思いついた二人の男。マリィの魔法で真犯人を知った小山田が見つけなくてはならなかったのは「凶器の片割れ」。(魔法使いと雷の奇跡)
かつて産婆が赤子を何人も殺した村で、尋常ならざる夜が始まった――。祟りと因縁が渦巻く、新境地ホラーミステリー。カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。が、雨が降りそぼる夕暮れ、携帯が繋がらない山道で迷い、おまけに原田は足を捻挫してしまう。ようやく古い民家に辿り着き、老婆の好意で泊めてもらうことになったが……。仁科は、コゴロシムラと呼ばれるその村で、出口のない恐怖に晒される。人間同士の切なさもどかしさを描いて並ぶ者なし、の名手がホラーミステリーに挑む!
ある日小学生の優花は、誕生日プレゼントとしてもらったゲームを楽しんでいたが、突然我を失い何かに導かれるように包丁を取り出すと、大好きだった祖母を殺害してしまった。ところが他にも何件も同様の事件が起きているにもかかわらず、何故かすべての事件で圧力がかかり、マスコミはおろか警察さえも調査する事はかなわずにいる。そんな中新聞記者の藤田は独自に調査を進め、その中である陰謀が隠されていることにたどり着く。
沖縄の互助組織、模合。グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった――。遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。著者過去作の『落英』に登場した上坂が新たに組んだ相方は沖縄出身の色男・新垣。新結成の警察コンビが事件の謎に迫る! 「黒豆コンビ」、「ブンと総長」など初期警察小説から三十余年、黒川博行の新たな正統警察捜査小説シリーズ、ここに誕生。刑事・新垣遼太郎×上坂勤が南西諸島を舞台とするトレジャーハンター事件に挑む。
世界中の大都市を支配し、歓楽街から巨額の収益を吸い上げる国際犯罪組織「魔都委員会」。彼ら「街喰い」の兵隊たちを操るのは、国家の手も及ばないほどの強大な権力を誇示する闇の帝王「第四将軍」だという。多くの仲間を失いながらも〈魔都委員会〉が六本木にのばした魔の手を断ちきることに成功したかに思えた、〈守る側〉の橋詰海人たち。しかし追撃の手を緩めない「第四将軍」は、新たな刺客を東京へ送り込んできた。それは香港の黒社会でも手に負えない無法者として鳴らす伝説の犯罪者――「不死王」。〈守る側〉のメンバーは、不死王とその配下の暗殺部隊・小鬼隊を相手に決死の戦いに挑むが――。
累計680万部突破の超人気シリーズ「心霊探偵八雲」、ショートストーリー集が電子書籍オリジナルで登場!収録作品:メッセージ/晴香の特別な日/約束の樹/半田くんの推理/幽霊の住む部屋/公演初日/夏祭り/占い師/後藤の憂鬱/黒い表紙の本/真夜中の図書館/邂逅/あの日の君
この三日間で、木はその女にちょっと惚れてしまった。女にほとんど興味のない木には、それはひどく珍しいことだ――。その女、「K」の調査を依頼された「裏」の世界の探偵、木。依頼の内容は、Kが隠し持っているというお宝を見つけ出してほしいというものだった。三年前に発生し、闇に葬られた丸山組組長誘拐事件。多額の身代金をうけとった李という男が、事件から間もなく、白骨となって東京湾に浮かんだという。Kは李の恋人だったのだ。Kは恋人を殺し身代金を独り占めした悪女か、それとも恋人を思いつづける聖女か。逆転につぐ逆転に一気読み必至の長編ミステリ!