【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
父は、私達姉妹が幼い頃、外に女を作って家を出た。女手一つで私達を育てた母は、過労がたたって数年前に亡くなった。すべて忘れて過ごしていたはずなのに、唐突にあの女が現れた。可愛らしい女の子の母親として。私はあの女を許さない。私達の家族を奪って、自分だけ幸せになるなんて! 怨讐と贖罪の長編ミステリ。
警視庁組対特捜刑事・東堂絆の宿敵、竜神会会長・五条宗忠は、組織の断捨離と巧みな人心掌握術で勢力を拡大させてゆく。そのさなか、東京の弟・国光は、兄から託されたドラッグ「ティアドロップEXE」を盗まれ、血眼で捜すのだが……。一方、裏社会の異変を察知した絆たちも動き出した。だが、行く手には、新たな凶敵が――!
早川明子は通称「在原業平の寺」十輪寺で大学助教授の細川和也と知り合い、彼の所属する文学部の新年会に誘われた。そこで出席者の一人が服毒死する。さらに長岡京跡でも遺体が……。派閥抗争か、学説の対立か、それとも教授の令嬢をめぐる愛憎劇か。山村美紗の遺作を西村京太郎が書き継いだ、ミステリー界二大巨頭伝説の合作。〈解説〉山前譲
都内で殺人放火事件が発生した。被害者は著名な男性ヴァイオリニスト。捜査一課の音喜多弦は、音楽隊志望の変わり者刑事・鳴海桜子と、再びペアを組んで捜査を開始する。怨恨が犯行動機と睨んだ捜査本部だが、関係者は皆、被害者への敬愛追慕を語るのみだった。誰からも愛された彼は、なぜ殺されたのか?そして、犯人の正体とは!?
芸能界の暗部にも遠慮なく切り込んでいき、驚異的な持久力で’ターゲット’を決して逃さない写真週刊誌「スラッシュ」の編集者・立浪慎吾。人気タレント達のスキャンダルを暴き続ける目的は、因縁のある芸能界のドンを倒すことにあった。協力者も現れるが、本当の味方かどうかわからない。立浪は、真実を掴みとって目的を果たすことができるのか――。
弾幕の迷宮、追憶の悪魔――エラリー・クイーンに捧ぐ柄刀一版’国名シリーズ’最新刊。カメラマン南美希風と法医学者エリザベス・キッドリッジは愛知県のアメリカ領事私邸で起きた謎だらけの射殺事件に巻き込まれる。さらに、琵琶湖のクローズドサークルで発生した二ヶ所同時の殺人事件は、かつてない危険な要素に満ちていた。珍しく感情を露わに事件に挑む名探偵・美希風……悲劇の連鎖を食い止める人知を超えた大胆な仮説とは!?
音更風゛(おとふけぶう)は、ミステリ作家の一家にメイドとして就職した。だが一族は不仲で、兄妹間で殺人計画さえ持ち上がる始末。これを止めるべく、風゛は計画を請け負った男・豺に接触し、彼と「殺人偽装計画」を練るのだが、なんと予想外の人物が殺されてしまい……。死者を出さない’殺人計画’ VS. 孤島のクローズドサークル。胸躍るノンストップ・本格ミステリ!
地下鉄に轢かれ、男が死んだ。この事件で、関連性不明の不審死は4件目だ。共通項は身体に残された「暃」の字。それは、存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、幽霊文字だった。刑事たちは、事件の手掛かりを探り、「暃」の解読にも腐心する。しかし、その最中に5人目の死者が……。事件はどこまで広がるのか。そもそも、この文字は一体何なんだ? 物語を疑い続ける異端の新たな傑作。
空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない……親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通り夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んで来たのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう。奇妙なパーティーに紛れ込み、空襲で死んだ自分の妻を見かけ、ついには殺人事件が! 不可能犯罪ものの名手がストーリーテリングの才を発揮するサスペンス
〈本格ミステリ・ベスト10〉第1位の名篇がついに文庫化 奇怪な密室で殺された作家。曰くありげな人物たちが織り成す事件の真相は? 名探偵ツイスト博士が快刀乱麻を断つシリーズ第二作
ミステリ文学賞五冠の傑作ハードボイルド 先住民族の居留地で起こった麻薬密売事件に巻き込まれた甥を救うため、白人と先住民の血を引く’おれ’は巨悪に立ち向かうが――
休暇から戻ったツイスト博士を出迎えたのは、事件の捜査で疲れ切ったハースト警部。郊外のレドンナム村で、次いでロンドンの駅で、切断され、スーツケースに詰めこまれた女性の腕と足が見つかったのだ。警部の依頼を待つまでもなく事件に興味を持った博士だったが、すぐにその顔色が変わった。駅から戻って蓋を開いた博士のスーツケースから出てきた物は……いっぽう事件の発端となったレドンナム村では、密室でインド帰りの元軍人が殺される怪事件が起きていた。なんと犯人は、杖から出現した魔神だと言うのだが……怪奇と論理の華麗なる饗宴
ペストだ! その一言に、下宿屋の老夫婦は戦慄した。病に苦しむ下宿人の青年を囲んでいるのは、中世風の異様な衣裳に身を包んだ三人の医師。担架で患者を搬出すべく一行が狭い廊下に入ったとたん、肝心の患者が煙のように担架の上から消え失せた! 数刻後、巡回中の巡査が、またしても異様な姿の人物に遭遇する。言われるままに、路地に置かれたゴミ缶の蓋を取ると、そこにはなんと……だが奇怪きわまる一夜の事件も、実はさらなる怪事件の序章に過ぎなかったのだ。それはさすがのツイスト博士も苦汁を舐めさせられる難事件中の難事件だった
青い鳥文庫の人気シリーズ「黒魔女さんが通る!!」と「若おかみは小学生」のコラボ企画から生まれた人気キャラクター、陰陽師・東海寺迦楼羅とヤクザの麻倉豪太郎がコンビを組んで復活! 昭和30年代を舞台に、超常現象がからむ難事件に立ち向かうシリーズ、完結の第3弾!警察とアメリカ軍に追われる陰陽師・東海寺迦楼羅とヤクザの麻倉豪太郎、見世物芸人・小春は東京・新宿に身を隠していた。そんなとき、飲み屋で出会った謎の女に、大学教授・倉田とともに古い洋館に無理矢理連れられてこられる。そこは、幽霊が出るとの噂があり、女は迦楼羅たちにその真偽を調べることを依頼する。当初、霊気も妖気も感じられない洋館だったが、迦楼羅たちは次第に不思議な現象に巻き込まれていく。それが、行方知れずの父、そして妹・妙子の謎にもつながっていき……。科学では説明できない超常現象がからむ難事件を、陰陽師の技とヤクザの腕で解決していくバディ・シリーズ、完結の第3弾
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!/解説=阿津川辰海
政府暗号学校に潜む裏切り者は誰なのか――。第二次大戦下の英国で暗号解読に挑む女たちがいた。本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン第1位(本の雑誌増刊『おすすめ文庫王国2020』)『戦場のアリス』著者が放つ最新作!全米ベストセラー!第二次世界大戦下、社交界の令嬢オスラは国に召喚され、ブレッチリー・パークに辿り着く。そこには秘密裏にドイツの暗号解読に挑む政府暗号学校があった。オスラは下町育ちのマブ、パズルの名手ベスと知り合い友情を育むが、ある事件から3人に悲劇が訪れ――7年後、オスラは差出人不明の暗号文を受け取る。それはかつて自分を裏切った友人が助けを求める手紙で……。陰謀渦巻く歴史ミステリー!【好評発売中既刊】『亡国のハントレス』『戦場のアリス』
イーサン・ホーク出演『ブラック・フォン』映画化原作!閉じこめられた地下室で鳴り響く黒電話。それは’死者’からの電話だった――あらゆる恐怖を蒐集したサイコ・スリラー短篇集。【解説】大森望誘拐された少年が閉じこめられた地下室で、黒電話が鳴り響く。それはこれまで攫われた’死者’からの電話だった――。映画原作「ブラック・フォン」を始め、アンソロジストが謎の作家の自宅を訪ねて恐怖に直面する「年間ホラー傑作選」、’風船’の友人との奇妙で温かな友情物語「ポップ・アート」他、ブラム・ストーカー賞などを多数受賞した傑作短篇集『20世紀の幽霊たち』を改題・改稿した特別版!【収録作品】年間ホラー傑作選 白石 朗[訳]二十世紀の幽霊 白石 朗[訳]ポップ・アート 大森 望[訳]蝗の歌をきくがよい 白石 朗[訳]アブラハムの息子たち 安野 玲[訳]うちよりここのほうが 安野 玲[訳]ブラック・フォン 玉木 亨[訳]挟殺 玉木 亨[訳]マント 白石 朗[訳]末期 の吐息 白石 朗[訳]死樹 安野 玲[訳]寡婦の朝食 安野 玲[訳]ボビー・コンロイ、死者の国より帰る 白石 朗[訳]おとうさんの仮面 安野 玲[訳]自発的入院 白石 朗[訳]救われしもの 玉木 亨[訳]ブラック・フォン[削除部分] 玉木 亨[訳]
安室透エピソードだけの特別セレクション!警察学校を首席で卒業後、公安警察に配属された降谷零。黒ずくめの組織に潜入した彼は、「バーボン」のコードネームを与えられる。他にもポアロのアルバイト店員・安室透と3つの顔を持つ彼は、警察学校時代の友であり、同じく黒ずくめの組織に潜入「スコッチ」の死に関わった、赤井秀一を探していた。そんななか、安室と世良真澄、そしてコナンが殺人事件に遭遇して…!? 安室の過去が垣間見える、とっておきのセレクション!!
乗り込んできた政府代表、鹿部信一郎。大人の正義を叩きつけられ、拓人は窮地に立たされる。その拓人の武器となったのは全世界のフェス参加者の声。けれど、あと少しというところで凶弾が拓人を襲う!? 世界を担うのは大人じゃない。僕たちだ。青春ラブ×サスペンスの最終話。
必ず涙する愛の物語、戦慄のゾンビホラー、一夜のサスペンス。たった5分で読めて、あっと驚く結末。累計430万部突破の超人気シリーズ。今作はさらなる仕掛けを用意。 一話一話のドンデン返しに加え、一冊のなかでも驚きが!! 家族みんなで楽しめる、日常をリフレッシュさせる選りすぐりの50編を収録!
東京の荒川区にある、「希望の館」という帰る家のない重病の患者を収容する施設で、末期ガンだった森本久司が死亡した。職員の柴田は遺品の中に、近江商人に関するものを手がかりに、遺族を捜すため滋賀県に向かう。ところが調査初日の真夜中に謎の脅迫電話が、柴田の携帯電話にかかってきた。すぐに帰らなければ、びわ湖環状線の真ん中で死ぬことになるという内容だった。やがて起こる殺人の連鎖……。森本の過去に何があったのか?琵琶湖周辺に渦巻く闇に、十津川警部が迫る!
世界が嫌いだ。だからめちゃくちゃにしちゃおうよ。映画監督の息子と人気女優が出会った。場所は自殺の名所、共通点は世界が嫌いなこと。異世界から意識が転移してくる「異世界病」が蔓延する世界で、一本の映画で世界を変えようとした二人の物語。
百瀬太郎が引き寄せる事件は、今回も奇妙。迷子のサモエドを追いかけて依頼人からの預かりものを喫茶店に忘れ、サモエドを一時的に預かることになった老婦人の庭からは埋蔵金が……!二世議員の宇野勝子――通称「鉄の女」。東京の花粉一掃を公約に、もえぎ村の杉林伐採を掲げるが、その行方は……!?宇野勝子、その対抗馬の桃川いずみ、サモエドを預かることになった小高トモエ、そしていよいよ出産する春美、百瀬顔負けの真っすぐさで仕事に取り組む亜子……人生色々、謎も色々、だからこそ楽しい!
この街の闇社会で生きる陳小生は、刑事の羅朝森からある男を捜して欲しいと依頼される。手がかりは二十年以上も前に撮られた古びた写真だけ。しかも男の名前も素性も明かせないと告げられる。一方、ツアーガイドとして働く香港在住の日本人女性、石原雪子の自宅前に不審者が現れ、勤め先に自分のことを探るような電話が入るなど、彼女の周辺で不穏な空気が流れ始めた─。ネオンが煌めくその裏で、漆黒の闇が支配する香港を舞台に蠢く真実とは!!
所轄から警視庁捜査一課に異動となった女性刑事・吉田裕美は、中野区で発生した殺人事件の現場に向かった。そこで同じく捜査一課に所属する鹿取信介と組むよう指示を受けたが、鹿取は別件で起きた窃盗事件の捜査で問題を起こし、捜査本部への出入りを禁止されていた。同時期に発生した殺人と窃盗事件。この二つの事案が複雑に絡まり、公安部をも巻き込む大きな事件へと発展していく──。話題沸騰の人気シリーズ第二弾!!
イスラム過激派による日本人拉致事件がカザフスタンで発生した。現地に飛んだ警察庁国際テロリズム対策課の水野乃亜は、邦人救出と並行して、国際指名手配中のテロリスト・遠藤美沙との関係が噂される上司・佐山英吾の行動を監視するよう命じられていた。アメリカの特殊部隊によって救出された邦人達がチャーター機で成田空港に降り立った頃、警察庁にカルト教団の信者を名乗る者から驚愕の犯行声明がもたらされる。さらに未知のウイルスへの感染が疑われる女が、忽然と空港から姿を消し――。怒濤のノンストップ警察小説、第3弾。
旗本・井手口家の若さま、悠之丞は千紘にご執心のようだ。初日の出を拝んだ場で龍治も心を決め、率直な想いを悠之丞に打ち明ける。正々堂々とした二人を前に、勇実は妹の幸せのためにどうしたらいいか分からないでいる。そして己の恋路も宙ぶらりんのままだ――いくつもの他人の恋に接し、それぞれの手元の想いも形作られてゆく。江戸の日常の中に描かれる、揺れ動く心情、清々しい人々。人気書き下ろしシリーズ第六弾。
綱吉が将軍に就任したことで、甲府藩主としての務めを果たしながらも、気ままな日々を送っている左近に、綱吉の影武者として日光社参におもむくようにとの命がくだった。その裏には、綱吉暗殺のくわだてがあり、己自身に疑いの目が向けられていると知った左近は、綱吉の命を狙う曲者を炙り出し、自身への疑いを晴らすべく、決死の道中にのぞむことになる――。葵一刀流が悪を斬る! 最強の傑作王道シリーズ、決定版第六弾!
柳生全九郎との決着と引き換えに、致命的な傷を負ってしまった徳川竜之助。巾着長屋のお寅のもとで静養する竜之助だったが、江戸の町を守る情熱は失っておらず、岡っ引きの文治が聞きこんだ情報をもとに、床に就きながらも様々な事件を解決していく。一方で、竜之助や全九郎、新陰流に関わる者たちを陰で操ってきた人物の正体もついに明らかになり――。傑作時代小説シリーズ新装版、第十弾!
父は、姿を消したのよ。私が9歳の夏に。それ以上のことは言わない、誰にも――。1964年のオリンピック開催決定に沸く東京。だがその陰で、競技場近くに住む一人の男が忽然と姿を消していた。残された美しく聡明な娘は自分の居場所と夢を守るため、偶然と幸運、そして犠牲を味方につけ、したたかに生き抜いてゆくことを誓う。時代のリアルな空気を随所に織り込んで描いた、精緻にして全く予測不能な展開の長編ミステリー。