【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
警察官5人を殺し、確定死刑囚として独房にいながらも難事件を解決する月澤凌士。彼は「闇探偵」と呼ばれ、警視庁捜査一課の百成完とバディを組む。ある日、月澤が収監される脳科学医療刑務所で毒殺事件が発生。さらに所長が撲殺される。後日移送されてきた天才犯罪者の女は黒幕なのか? 隔絶された刑務所で、二人は凶悪犯を制圧しタイムリミットまでに真相を見抜けるか!?
絶対に君を守ってみせる――隔絶された街でコロシアイ選挙が始まる!☆☆☆発売前から絶賛の嵐!声優・上村祐翔氏「真実を求めて進み続ける神谷才。その「愛」に心が震えました」声優・木村良平氏「前日譚? スピンオフ? そんな油断は、この物語の前では命取りでした」声優・朴ロ美氏(ロは王へんに路)「まるで仮想世界のギリシャ悲劇。リリックとトリックに満ちた世界で『自分と向き合うこと』への重さがズシンと響きました」☆☆☆「君を守る、たとえこの手を血に汚してでも」渋谷の異空間に隔離された政治一族・神谷家。そこは投票で選出された人を殺す、残酷な’剪定選挙’が支配する空間だった。冷徹な父を嫌悪する才は愛する咲恵を守るため、選挙に参加するが――。完璧な兄、不穏な叔父、奔放な姉貴分、そして最愛の人……あなたは誰を殺しますか? 大人気VRゲーム「東京クロノス」完全新作ストーリー。
累計200万部超『喫茶店タレーランの事件簿』シリーズ、第19回本格ミステリ大賞ノミネート『夏を取り戻す』で大注目、岡崎琢磨の原点回帰作!まぶしくて、切なくて、最高に愛おしい、バンド×青春ミステリー!音楽雑誌で、インディーズバンドを発掘するコラム連載を任された新人編集者の音無多摩子。優れた耳を持つ、下北沢のライブハウスのマスター・五味淵龍仁の紹介でバンドマンたちを取材する多摩子だが、思いがけない事件に遭遇し――夢が転がっている街・下北沢で、音楽に情熱を注ぐ者たちの、熱く、ソウルフルな物語。
幸せな時間はそう長く続かない。婚約者のダーシーと二人で結婚式の計画を立てながら過ごす夢のような時間はあっという間に過ぎ去り、彼はまたふたたびどこかへ旅立ってしまった。残されたジョージーは、王妃さまから与えられた任務を果たすため、たった一人でイタリアへ渡ることに。さっさと極秘任務を済ませて、彼の地でちょうど出産を迎えようとしている親友ベリンダを手助けする……はずだった。ところが、各国の要人が集まるイタリアの大豪邸で殺人事件に巻きこまれ、完全に足止めされてしまい……!? 戦争の足音が聞こえはじめた欧州で、歴史を揺るがすかもしれない重要な場面に遭遇したジョージーの運命は!
アレグリナは戦禍を避けて避難した村人の仮設小屋を見舞う。そこに態勢を立て直したバイロン軍が再び攻めてきたと報告がある。先の戦闘を上回る激戦が始まった。次々と倒れる兵士。地を埋めつくす死体。ついに防御壁の一端が破られる。雪崩れ込むバイロン兵。絶対絶命の危機に陥る女騎士。そこにジナールからの援軍が駆けつけてくる。従騎士たちは圧倒的不利を覆すため、敵の総司令に捨て身の奇襲をかける。戦場に翻る白い旗――。終戦の一報を受けたアレグリナは激戦地に駆けつける。レイクトラと従騎士たちの命運は。オルターの行方は――。「お苦しみになる必要はございません。汚いことはすべて私がいたします。貴女は人々に愛され敬われる美しい花であればいい」。月華伝、月哥伝に続き、蒼翠煌く異世界大河ファンタジー第3シリーズ 6巻 感動の終演!
民俗学のフィールドワーク中に‘呪われて’しまった大学院生・名鳥歩。彼の周囲では不可思議な研究室荒しや、動物の亡骸が散らばる事件が続く。 身に危険が迫った名鳥に、教授が紹介したのは‘怪異喰らい’と呼ばれる謎の美青年・朽木田千影だった。 常に不機嫌そうな朽木田と脳天気な名鳥のふたりは、福井のある農村の風習を手がかりに‘呪い’の秘密に迫っていくのだが……。 謎が明らかになる一方、「怪異喰らい」となった千影の哀しい過去を知ってしまった名鳥は――?
WOWOWにて連続ドラマ化決定! 10月スタート(第一話無料放送) 主演:玉山鉄二。永田町を揺るがす問題作が、ついに映像で登場! また待望の電子書籍版も同日発売。「トップリーグ」とは、総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指す--大和新聞の松岡は、入社15年目にして政治部へ異動、官房長官番になり、またたく間にトップリーグ入りを果たした。一方、松岡と同期入社だった酒井は現在大手出版社で週刊誌のエース記者として活躍している。そんな酒井が「都内の埋め立て地で発見された一億五千万円」の真相を追ううちに、昭和史に残る一大疑獄事件が浮かび上がってきて……。各紙誌で大絶賛され、続々重版された「官邸」の最大のタブーを抉る問題作。(解説 東えりか)
夜行の鉄仮面、瞬間移動する引ったくり、謎のチンドン屋――なりゆきで探偵になったスズムが下町で起きた6つの怪事件に挑む!不動産販売の営業マンだった黒葛原涼(つづらはら・すずむ)は、会社の倒産後、ひょんなことから東京の下町・町良(まちら)で、探偵事務所を開業する。ハーバード大卒の美女ネジ子さんを相棒に、下町で起こる6つの怪事件の謎を解く。第1話「都電の町と鉄仮面」東京の下町・町良に移り住んだスズムはピカピカ光る鉄仮面が夜な夜な徘徊すると聞き……。第2話「ネジ子さんが来た」神出鬼没の連続引ったくり犯‘カマイタチ’を捕まえてほしいという依頼を受ける。第3話「セカイは知らんぷり」公園で虐待されたノラ猫を助けたスズムが調べを進めると、意外にも犯人は……。第4話「守り神は失踪中」‘信号揚げ’が名物、タツ子が営むてんぷら屋から大事な守り神が消えた。第5話「スキマ男のレモン」町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかった。それは怪しい暗号なのか?第6話「まぼろし楽隊(ジンタ)」正式につづはら探偵事務所を立ち上げたスズムは、いきなり謎の‘怪人’から挑戦を受ける。
札幌にあるアパレル会社マグノリアで、副社長付きのバイヤーとして働く本田眞子。片思いしている取引先の彼との仕事も順風満帆……のはずが、提出した企画書が副社長の逆鱗に触れ、突然降格に!! かわりに専務のアシスタントになった眞子は、会社の抱える大量の在庫を目の当たりにして――!? 普段はもっさりだけど、整えればモデルなみのイケメンになる専務とともに、在庫の一掃を目指します! 華やかなアパレル業界の裏側を描いたシンデレラ・ストーリー!!
秋本番。お酒大好きОL月子が出かけたのは、東京・青梅の蔵開き。『純米生原酒しぼりたて』に『純米大吟醸』、三百年ものの杉で作った木桶で寝かせた日本酒に、梅酒や竹酒……。ずらりとそろう銘柄を前に‘日本酒帝王’月子はどこまで飲み干せるか!? さらに、昔は日本酒が大の苦手だった月子が、一瞬にしてその価値観を変えるきっかけになった幻の‘花薫る日本酒’も登場。飲み女子必読の大人気ごほうび晩酌小説、待望の第2巻(おかわり)登場!
終着駅で大逆転!ハートフル鉄道ミステリ。北海道の各地を結ぶ鉄道のローカル駅。出会い、別れ、そして謎解きが、人々を数奇に絡み合わせる――。<美馬牛駅>オープンしたての紅茶専門カフェ。オーナーの美和は美人だが、どこかワケありの雰囲気である。民宿「ドゥマン」に集う人々が推理をめぐらすが、そこには誰も知らない黒歴史があった。<北浜駅>大学生の康生は行方不明になった祖母を探し、わずかな手がかりからこの地を訪れた。だが突然見知らぬ男にあらぬ疑いをかけられる。<音威子府駅>札幌の建築会社で横領事件が発生。社長命令を受けた尾崎は音威子府を訪ねる。犯人の酒井は四千万円を元手に蕎麦屋を開こうとしている?<落石駅>罠に嵌まり、振り込め詐欺グループに追われている荒川は、落石岬から投身自殺した、と見せかけ行方をくらますつもりだった。だが次々と邪魔が入って……。<札幌駅>ライラック36号に乗る尾崎と酒井、康生。スーパーおおぞら8号に乗る荒川。地下鉄南北線でやってきた美和。多くの乗客が旅立ち、帰郷し、あるいは通り過ぎてゆく札幌駅のコンコースで、さらなる奇跡が巻き起こる! 現役鉄道マンで北海道フリークの著者が紡ぎ出す、人生大逆転ミステリー。
<広島発世界行き>熱く重厚なミステリー。 広島郊外の山中で、一組の白骨遺体と頭蓋骨が見つかった。鑑定の結果、白骨遺体は推定50代?70代の白人女性で死後半年以上が経過、頭蓋骨の方は1950年以前に生きていた日本人のものであることに絞り込まれた。 広島県警捜査一課警部補・矢田誠らは、行方不明の白人リストのなかから、ある来日女性に着目する。彼女は、いったい何をしていたのか。捜査の過程で、終戦後跋扈していたある少年グループに辿り着く。
横浜生まれ、横浜育ちの著者初の社会派ミステリー。 東京オリンピックの開催を翌年に控え、活気に満ちていた横浜。そんな時、横浜港で若い女性の死体が発見される。死体にはネイビーナイフの刺し傷、爪の間には金髪が残っていた。立ちはだかる米軍の壁に事件は暗礁に乗り上げたが、神奈川県警外事課の若い警察官・ソニー沢田は単身、米海軍捜査局に乗り込んだ。日系三世の米軍SP・ショーン阪口は、ソニーの熱意に応え捜査協力を決意する。事件の真相に迫ろうともがく二人の前に、戦争の大きな負の遺産が立ちはだかる。 解説 誉田龍一 カバー写真 三浦憲治 〈著者からのメッセージ〉 私は1960年に横浜で生まれました。実は現在も同じ場所に住んでいます。生まれ故郷が好きかと問われれば、何とも答えようがないのですが、とくに引っ越しの必要性もなかったので、流れに任せて住んでいる感じです。ところが55歳という年齢になり(注釈 : 2019年現在は59歳)、さすがに昔の横浜が懐かしくなってきました。平成に入ってからの横浜は大きな変貌を遂げ、昔の風景が、どんどんなくなってきたこともあります。数年前、いつか当時の横浜を舞台にした小説を書いてみたいと思い始めました。1960年代前半の雑然とした横浜の空気を再現したかったのです。それだけ、当時の横浜は不思議な魅力に満ちていました。 その提案を受け入れてくれた版元により、このほど初のミステリーとして本作を上梓することができました。これまで歴史小説しか書いてこなかった私としては、新たな挑戦になりましたが、書き始めてみるとスムースに筆が走ったのには驚きました。やはり、よくも悪くも横浜への思いがたまっていたのでしょうね。とくに今回は、視覚、聴覚、嗅覚、感覚に関する表現を駆使して、1963年の横浜を再現することに力を入れました。「文字の力はバーチャル・リアリティに勝る」ということを唱えてきた私としては、読者に1963年の横浜に行ってもらうことを心掛けました。それゆえ行間には、当時の雰囲気が息づいているはずです。過去の横浜を知っている読者も、知らない読者も、それぞれの横浜を脳内に再現できると思います。また私は、この作品の中に多くのメッセージを込めました。現在、世界は中国やロシアといった覇権主義国家の台頭によって混迷を深め、これまで以上に日本は、同じ民主主義を国是とする米国と密接な関係を保っていかねばならない時代になりました。だが戦後、日米はどのような関係にあったのか、詳しく知る人がどれだけいるのでしょう。とくに駐留軍と共存してきた日本の庶民が、彼らに対して、どのような感情を抱いていたかについて書かれたものは極めてまれです。そうした巷間に生きた人々の息遣いを再現し、そこから、これからの日米関係はどうあべきかを、読者個々に考えてもらいたいというのも、本書を書く動機になりました。時代は移り変わっていきます。それだけは止めようがありません。
奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。大学を卒業して三年目の春を迎えた刀城言耶は、その話を聞いて旧家の屋敷を訪れた。そこには魔偶に興味を持った者たちがすでに集っていた。表題作の他、『妖服の如き切るもの』『巫死の如き甦るもの』『獣家の如き吸うもの』を収録した中短篇集。
大人気シリーズ「怪盗クイーン」、今回の舞台は地中海のリゾート地ニース&モナコ!世界じゅうのセレブが集まる、地中海のリゾート地ニース、モナコ。その一帯では『ポルタが開くから、穴を掘ってはいけない。』という言い伝えが残っている。ラテン語で「門」を意味するポルタが天変地異によって開く時、厄災が地上にあふれるという--。そしてニースで地震が発生! 悪いことが起こる前触れなのか……? ヴァカンスを楽しむはずだったクイーンの前に、史上最強の探偵卿があらわれ「クイーン逮捕」を賭けた勝負がはじまる!<小学上級から すべての漢字にふりがなつき>
祖父が死んだ――疎遠だった和典は、葬儀当日も通学し参列しなかった。そんな時、母親から父親のクリーニングを取りに行ってほしいと頼まれる。面倒と感じつつも葬儀に参列しなかった引け目から、しぶしぶその役目を引き受けた和典。品物を引き取る際に、店員から依頼はなかったがシミ抜きをしておいたという伝言を受ける。そのシミは大部分にわたる血痕だった――。父親は血を浴びるようなことをしたのか、ととたんに不安になり思いを巡らせる中、母親から最近父親が頻繁に長崎に行くようになり、絶対に女がいるに違いないとヒステリックに話していたことに思い至る。本当にそうなのだろうか? そして父親が通っているという長崎は、偶然にも祖父の出身地であることに気が付いた。何かがある――そう直観した和典は、調査にのりだす。そしてだんだんと分かってきたことは、祖父が戦時中叶えられなかったある強い想いがあるということだった。
小学生からの殺害予告に引きこもり人間からの告発――。文通会社に届くワケありの手紙には、手紙で立ち向かえ!「ねぇ、まめに手紙をくれてた人と急に音信不通になるって、どんな場合だと思う?」叔母さんが突然切り出した質問にたじろぐ、17歳の岳彦。叔母さんのむぅちゃんは秘密裏に、ILL(I love letter)という会員制の文通会社をやっている。年会費を納めると、会員は自分のペースでILLの社員宛てに手紙を書いて出す。毎日でも、ひと月に一度でも構わないが、姓と住所は本物を明記しなくてはならない。子供の頃、せっせと叔母さんに手紙を書いていた岳彦はその腕を見込まれ、ILLの臨時スタッフとして雇われることに。二年間、ずっとILLと文通していた水元さんに何があったのか。岳彦は叔母さんに変わり、水元さんに手紙を書き始めるが……。「ぼくはママをころそうと思います」――八歳の少年からの殺害予告や、「どうしても、あの恋文を見つけたい」――大女優からの無茶な依頼などなどの難問に、自分自身の言葉を便箋に書き連ねて向き合う岳彦。メールや電話では伝わらない想いがある――。温かくて切なくて、ちょっと怖い六つの物語。※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。ラスト1ページが暴き出すもうひとつの‘真相’を、あなたは見抜けるか?第1章「弓投げの崖を見てはいけない」自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。第2章「その話を聞かせてはいけない」友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?第3章「絵の謎に気づいてはいけない」宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!ラストページの後に再読すると物語に隠された‘本当の真相’が浮かび上がる超絶技巧の3篇。「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説!【本書の使用法】・まずは各章の物語に集中します。・章末の写真をご覧ください。・隠された真相に気づきましたか?・「そういうことだったのか!!」だまされる快感をお楽しみください。*再読ではさらなる驚きを味わえます。
失踪→詐欺→殺人!?病院で銀行で、残念ロボット・パティが事件を巻き起こす社会人二年生、ITシステム開発中小会社に勤める外崎朝香は、「ロボット開発課」に異動になる。社運をかけて開発された身長80センチの人型ロボット『パティ』を売るために東奔西走するが、下がり眉の公家顔というダサい外見と実用性の低さで、大手競合他社の有名ロボットには太刀打ちできない。トホホな日々が続く中、取引先から「パティが事件を起こした」と衝撃の連絡が!!「パティにそんな能力はない」と絶対の自信(?)を持つ朝香と人間よりロボットを愛するイケメン・内藤怜央のコンビは、パティを守るために事件の真相を暴こうと奮闘するが!?元ロボット事業部勤務の著者によるリアル満載のお仕事小説&軽快ユーモアミステリー!
暗黒に落ちる人間を刑事は救えるか!?若き刑事たちの成長と苦悩を描く警察アクションシリーズ第二弾!大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官・畑中圭介は六人の若き刑事たちを実地で指導している。大分市内のぼったくりバーの内偵と、従業員の捜索を命じられた研修生たち。社会の底辺の現実に戸惑いながらも、背後にひそむ異常な犯罪者の存在を炙り出す。犯罪という社会の影の部分を前に、苦悩しながらも飛躍的な成長を遂げる生徒たち。文庫オリジナル警察アクション第二弾!
楽しい勉強合宿のはずが、謎の言葉を残して先生が姿を消し、生徒二人も行方不明に!『国語、数学、理科、誘拐』に続く大好評の塾ミステリー第二弾!中学三年生の夏期強化合宿のため、三泊四日の予定で離島にやってきたJSS進学塾の先生方と中学生たち。ナイトハイクなどを楽しみながらも勉強漬けの毎日になるかと思いきや、生徒二人と先生一人が突如姿を消した。英語を直訳したような文章で話す国語・英語担当の月谷優子先生と、しっかり者の近衛美郷、やんちゃな今野毅彦が行方不明に。三人は一体どこに消えてしまったのか?加賀見塾長の思わぬ過去も明らかになりながら、いなくなった生徒たちが戻ってくるその裏には、やはり勉強の面白さと人の優しさがありました。各講師が作ったオリジナル問題「科目クエスチョン」を、生徒たちと共に考えて、頭の体操にもなります(巻末に詳細な解き方つき)。ますます勉強がしたくなる、好きになる。「勉強をすると人に優しくできる」塾ミステリー第2弾。※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
「別宅に行って来るよ」誰にも阻害されない自分だけの空間が欲しいと思っていた。日常から解放された特別な場所で、少しの痛みもなく、身体が骨だけを残して少しずつ消失してゆく……。ありふれた日々に寄り添う、不思議な短編18話を収録。
幸せな時間はそう長く続かない。婚約者のダーシーと二人で結婚式の計画を立てながら過ごす夢のような時間はあっという間に過ぎ去り、彼はまたふたたびどこかへ旅立ってしまった。残されたジョージーは、王妃さまから与えられた任務を果たすため、たった一人でイタリアへ渡ることに。さっさと極秘任務を済ませて、彼の地でちょうど出産を迎えようとしている親友ベリンダを手助けする……はずだった。ところが、各国の要人が集まるイタリアの大豪邸で殺人事件に巻きこまれ、完全に足止めされてしまい……!? 戦争の足音が聞こえはじめた欧州で、歴史を揺るがすかもしれない重要な場面に遭遇したジョージーの運命は!
わが猫河原家の両親兄姉は、事件と聞くと興奮する推理好き。正直、私はヘンな家族から離れていたい――と、ハワイで探偵の話が舞い込んだ。常夏のリゾートをめざし単身飛行機に乗り込んだら、機内で突然うにあられが、突然殺人が。到着したハワイでも難事件が発生。現場の室内はなぜか水びたし。急接近の龍一と謎解きに奔走して……。それにしても、なんで家族がハワイにくるのよ!?
十八年前の女子大生殺人事件の犯人だと、ある男が名のりでてきた。男はストーカーの末の殺人事件だという。「秘密の暴露」もあり、捜査陣は色めきたったが、沢木はあまりにも素直に自白する男に不審をいただいた。はたして男の意図は!? そして事件の真相は? 好評、検事・沢木正夫シリーズ!
この本を読んではいけない――奇妙な警告文の挟まれた古書がオカルト雑誌の編集部に持ち込まれた。古書の持ち主だった兄が数カ月前に失踪し、現在も行方不明だと竹里あやめは訴える。フリーライターの八坂駿がその本を少しずつ読み始めると、周囲で不気味な出来事が続く。いたずら? 狂言? それとも……。八坂はペアを組むカメラマンの篠宮、依頼人のあやめとともに、古書の謎を追う。大好評「法医昆虫学捜査官」シリーズの著者による新機軸ミステリー!
古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。「冷たい橋の上」本郷は顧客の北沢に相談を持ちかけられる。勤め先の工場内の各部署を何者かにパーツなどを無断撮影されているという。誰が翻弄者なのか。本郷は工場のあるT市を訪れた。「一途な瞳」津島の顧客宅で古文書を確かめていた本郷は戦国時代のある晩に縮問屋で起きた怪事件に行き当たる。「4人いる」不動産会社の新任女性部長に注文品を届けた先で本郷は人間消失事件について相談される。
下町・八丁堀で働く内田偲は、単調だが平穏な日々を愛し楽しんでいた。だが街に少しずつ不穏な空気が流れ始め、犯罪が不自然なほど急増する。原因を探る偲が辿り着いたのは、人を思い通りに操ろうとする企みだった。金も力も組織もない若者は街を救えるのか?心理操作の恐怖と人間の‘愚かしさと愛しさ’を精緻に描く鮮烈エンターテインメント。
心が読める超能力者として売り出し中の蓮台寺翠は、和久井刑事が小学生のときに想いを寄せた転校生。16年ぶりの対面で、実際に心を読まれてガク然とする。さらに、回転寿司チェーンを経営する男の愛人と知ってボウ然となる。そして彼女が、東京と北陸を結ぶ殺人事件の容疑者になったとき、和久井は私情を捨て、苦悩の真相解明へと向かう。和久井刑事、悩む。回る回る、殺意は回る。初恋の人は殺人者か?
昭和22年、みずから作り出した花にとり憑かれ、密室で変死した鬼才、塘松(とうしょう)流先代家元・芦田挿花。その生まれ変わりを信じる次期家元・藍草が刺され、第2、第3の殺人が……。40年の時をつなぎ塘松流を襲った惨劇の謎は、挿花が日記に遺した輪廻転生の花=「しきの花」にあるのか? 奇想天外なトリックに挑む本格ミステリ。花が人を殺す!?