【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
「犬男がやったんだ」劭疝犬神通り魔殺人事件で起訴された男は、法廷でそう呟いた。弁護人も無罪を主張。そして、その公判中に同じ手口の第2の殺人が……。太股の犬の噛み痕、長靴の足跡は、この街に澱む「犬神伝説」に関係があるのか? 『神曲法廷』で「地獄」をさ迷いホームレスとなった名探偵・佐伯が、再び神の声をきき、事件の謎に挑む!!
警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。
肉感的な悪女大道寺明子は、製薬会社社長村上をパトロンにして、銀座で高級クラブを開店。フィリピンの権力者ロドリゲスに近づく。一方、村上の秘書矢崎は、明子たちの動きに金の匂いを嗅ぎつけ、分け前を狙って探り始める。そんな折、矢崎の愛人がフィリピンで殺され、復讐を誓って現地へ。色と欲にまみれた悪党たちの妖しい祭典を目撃した彼は、罠を仕掛けるが……。スリリングな異色ミステリー。
鶴見弁護士は、24年前に妻の美紗を殺害したと疑われた悠木と冤罪被害者の会で知り合う。彼は、失踪した妻を捜しに郡上八幡へ通い続けている。今年の郡上おどりで、似た女性を見つけたが否定された。その頃、ジャーナリストの辰巳が刺殺され、悠木と接触した形跡があったため、また疑われる。彼を信じる鶴見は調査を開始するが……。美紗の失踪に隠された驚愕の真相とは!?
人生に何の展望も見出せないでいる、富山に住む21歳の大学生、森航大(もりこうた)。編集者である夫に束縛される、東京住まいの35歳の作家、天谷柚(あまがいゆう)。二人は文通コミュニティ「綴り人の会」を通じて手紙を交わし始める。航大は充実した生活を送る35歳のエリートサラリーマン、クモオとして。柚は夫からの暴力に怯える28歳の専業主婦、凜子として。次第に熱を帯びる手紙は、二人を危険すぎる関係へいざない――。
一流商社の部長職を辞め、名門ホテルで第二の人生を送ることになった畑中教司。マラソン中に眼前で社長の犬飼が誘拐された。数日後無事に救出されたものの、犯人からホテルに対して執拗な脅迫が始まる。犬飼から特命を受けた畑中は、誘拐直前に起きたホテル従業員の転落死に着目。ホテルの裏側の極秘事項に肉薄し、真相を掴もうとするのだが……。巨大企業に巣食う悪を描く傑作長編社会派推理。
北海道は羊蹄山の東、支笏湖に連なる山間で競走馬を生産する風死狩牧場。起業に失敗した祐介はそこで働き始める。サラブレッドとの触れ合いに感動しながら、閉鎖された地での生活に不自然さも覚える。やがて次々と変死、失踪事件が発生。ヒグマか、怨恨か、謎が深まる。開拓時代の歴史を縦糸に、現代競馬の最先端事情を横糸に編まれゆく、人と馬との系譜。息もつかせぬ急展開、圧巻の競馬ミステリー。
昭和40年代、人気ロックバンドLOVE TIMERのボーカル・我南人は、物騒な男たちに絡まれて怪我をした女子高生・秋実を助ける。彼女は、窮地に陥った親友のアイドル・冴季キリを救いにきたのだという。そこに深い事情を察した堀田家の人たち。ひと肌脱ごうと立ち上がるが、思いもよらぬ大騒動が巻き起こり――。今は亡き最愛の妻・秋実と我南人の出会いの秘話を明かす、ファン待望の番外長編、第12弾!
感想文の天才スガリさんと直山先生が読書感想部を立ち上げた。名作文学を斜めからぶった切り巻き起こる事件を解決する。エブリスタ小説コンテストW受賞の著者がおくる青春ミステリー誕生!
二人の女が別の場所で、銃殺されているのが発見された。どちらも、身体を売り怠惰な生活を送る母親だった。マスコミが被害者への同情を声高に語る中、フリーの記者・木部美智子は地道に事件を追い続けるが……。格差に美談で蓋する社会と、そこから必死に這い上がろうとする男。社会の暗部を抉る書き下し長編。骨太なノワール犯罪小説。
「消防士はただのヒーローではない!」短編ミステリーの名手・長岡弘樹が描く消防士の世界『傍聞き』が第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞、『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位。短編ミステリーの名手として熱い注目を集めている著者が選んだ新たな主人公は消防士。和佐見市という架空の町の消防署を舞台に描く傑作ミステリー。【収録作品】「石を拾う女」 雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う。「白雲の敗北」新米の土屋と大杉は‘無敗コンビ’だった。「反省室」女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見。「灰色の手土産」家族に手土産を買って帰る後輩の消防士の行動に、今垣は違和感を抱く。「山羊の童話」火災から逃げ延びた元消防士は、先輩から現場に呼び出された。「命の数字」消防士の父親がトイレに閉じ込められた。彼が助けを呼ぶためにとった行動は?「救済の枷」レスキュー講師としてコロンビアを訪れた猪俣は、拉致監禁されてしまう。「フェイス・コントロール」現場で消防士に必要なのは笑顔。ぼくはその教えを守れずに……。「逆縁の午後」西部分署副所長の吉国は、殉職した息子のお別れの会で思い出を語るのだが……。
北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営む、お草さん。彼女の日常にふと顔をのぞかせる闇が読者をグイグイ引き込む大人気シリーズ第6弾。秋のある日、草に旧友の初之輔から小包が届く。中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。これをきっかけに、初之輔と再会した草は、彼の苦しかった人生を元気づけるために、彼の短編を活版印刷による小本に仕立て贈ることにした。この小本の印刷を依頼した小さな印刷会社の個人データ流出事件に草は巻き込まれる。草の働きによって、印刷会社周辺の人々の記憶までもが明るく塗りかえられてゆく。「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」逃した機会、すれ違い、あきらめた思い――長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。お草さんの想いと行動が心に染みる珠玉の一冊。※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
徹夜で仕事をしていた井森公平は、真夜中、ベランダに立つ天使たちに出会う。その天使たちが自分を招いていると知った井森は、天使たちと共に行動する。着いた先は、山の中の古い民家、しかも誰一人として人がおらず、周囲には霧が立ち込めていた――。
ゴンサロへの復讐を果たし、日本警察からのパパリト奪還を急ぐリキ。ある日、彼は、迷子になったカーサを送り届けた元刑事・若槻妙子と出会う……。安らぎを夢見つつも、憎しみと悲しみの檻の中でもがき彷徨う男と女。血と喧噪の旅路の果てに待つものは、一体何なのか? 人の心の在処を描く傑作巨篇。
上高地近くの、林道から外れた茂みの中で女の死体が見つかった。10年ほど前に銀座でホステスをしていた女だった。その線から蕎麦屋の店主と娘を連れて駆け落ちをしていたことが判明する。当時2歳だった娘は中学生になっていた。長野県諏訪でひっそりと3人で暮らしていた。同居していた元蕎麦屋店主の行方も知れなかった。娘はいったんは殺された母親の福島の実家に預けられたが、出奔してしまう。どうやら2人は行動を共にしているらしいと読んだ捜査員たちは行方を追い始める。しばらくたって、女の新しい交際相手だと思われる諏訪の工場経営者が殺される。ますます元蕎麦屋店主への疑いを強くした道原たちは、長野から北海道への執念の追跡を始める。大好評! 長野県警豊科署・道原伝吉刑事シリーズ。
新興宗教「孔雀さま」を率いる謎の法師、妙見の罠にはまって術をかけられてしまった玉穂。10歳のまま成長が止まっていた体がみるみるうちに大きくなって、二十歳前後にまでなり……。妙見の肥大した野望が、平安京の滅亡と権力の掌握にあることを知った玉穂は、綺童丸とともに、彼の秘密の鍵を握る播磨の白蓮院まで馬を飛ばすが……。外法師シリーズ、とうとう怒涛の最終章へ突入!
「君とずっと、こうしてたい。温かくてすごくよくて――」 念願の公安部に異動になった、仕事熱心過ぎで長身がコンプレックスのリサ・シュレイバー。 初の任務で「悪魔警視」と噂される男、ミハエルと二人きりの潜入捜査をすることになってしまう。 その方法は孤島で婚約者同士のフリ!? 演じるってどこまで?? ドSな暴君×生真面目女子の官能サスペンス! ※こちらの作品にはイラストが収録されています。 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
太平洋戦争の悪行が70年後に暴かれる! 浜名湖の湖岸にある「フジタ浜名湖地震津波研究所」のビルが炎上し、そこから男の焼死体が発見された。男は、主宰者の藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。 時代は一気にさかのぼり、太平洋戦争の末期。武の祖父徳之助は、「フジタ地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎とともに研究をしていた。 米軍による日本本土への空襲が勢いを増す中、敗色濃い戦時下に政府、軍部が国民に強いたものは、言論統制、報道管制だった。その圧制下にあって大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとしたのが藤田親子だった。 ついに、1944年12月7日に大地震が東海地方を襲った。後に言われる昭和東南海地震である。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し迫害した。そして、翌年1月13日には三河地震が起こったのだった。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明に。それを命令したのが、川崎憲兵隊長だった。 戦争での悪行を暴くために、戦後、藤田健太郎と武は、それぞれの時代に動き始めた――。※この作品は、『一九四四年の大震災――東海道本線、生死の境』(単行本版)の文庫版となります。
パリの路地裏でストリッパーの連続猟奇殺人が起こる。被害者は二人とも同じ方法で殺されており、また、ともに元服役囚の画家ソビエスキと恋人関係であった。パリ警視庁警視のコルソはソビエスキを追い詰めるが、捜査が進むにつれ、自分自身の抱える闇をのぞき込むことになる……フレンチ・サスペンスの巨匠による最新刊
19世紀末ニューヨーク。悪辣なエジソンとの法廷戦に新米弁護士が挑む! 「イミテーション・ゲーム」脚本家による歴史サスペンス。
「このミス大賞」作家による『銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾』シリーズ最新刊!連続殺人を解く鍵は「パパ活」に!?想定外の展開が続く「相棒」警察小説! 都内で連続殺人事件が発生。双方の現場に残された同じキャラクターグッズについて警視庁きっての潔癖刑事・田島と天然女性刑事・毛利が捜査を始めるが、またもグッズが置かれた女子大生襲撃事件が起きてしまう。キャラクターに籠められた犯人の意図とは? 捜査から浮かび上がる被害者女子大生のパパ活とストーカー被害。田島らはパパ活相手に事情を聞き始めたが、事態は思わぬ方向へ。読み応えと楽しさ120パーセントのエンタメ警察小説!
三姉妹が楽しく晩ご飯を食べているレストランで、大捕り物が! しかし、三人は予想していなかった。犯人逮捕が「終わり」ではなく、難事件の「始まり」になるなんて! 三姉妹探偵団シリーズ最新作、登場!三姉妹が楽しく晩ご飯を食べているレストランで、大捕り物が! しかし、三人は予想していなかった。犯人逮捕が「終わり」ではなく、難事件の「始まり」になるなんて! 三姉妹探偵団シリーズ最新作、登場!
法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。予測不能、驚愕の法廷サスペンス。解説・北尾トロ※この電子書籍は2016年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
わたしの家族は焼き殺された――。雪深い田舎町の中学に転校してきた少女・春花を待ち受けていた、あまりに切なく残酷な出来事。そして、巻き起こる凄惨な復讐劇……。押切蓮介の伝説のコミックス『ミスミソウ[完全版]』を、オリジナルエピソードを交えてノベライズ。カバーイラストは押切蓮介の特別描き下ろし。
重厚でスリリングな大型北欧歴史ミステリー。 1793年――フランスでは革命の混乱が続き、その年、王妃マリー・アントワネットが処刑された。スウェーデンにもその空気は広がっており、前年1792年には国王グスタフ3世が仮面舞踏会の最中に暗殺されている。無意味な戦争と貧困にあえぐ庶民の不満と、王制への不信がマグマのように煮えたぎっていた。 舞台はそんな、混沌とした時代のストックホルム。秋のある日、湖で男性の遺体が発見された。腐食はしていないが、四肢は切り落とされ、眼球をくりぬれ、舌と歯も奪われ、美しい金髪だけが残されていた。結核に冒され余命幾ばくもないインテリ法律家と、戦場帰りの荒くれ風紀取締官がタッグを組んで殺人事件の謎を追う――。 現代の洗練された美しい都市とはかけ離れた、貧しく、荒々しく、混沌とした18世紀のストックホルムをスウェーデン最古の貴族の末裔が大胆かつ繊細に描く、重厚でスリリングで濃密な、大型北欧歴史ミステリー!!
2016年RITA賞受賞作家が描くホットなロマンティック・サスペンス!彼女は危険、無慈悲、クール――誘拐された少女救出のため、敵地に乗り込んだアビー。危機が迫るなか、仲間のケインと激しい恋に落ち……。8歳のときに母親を亡くし、里親のもとを転々としながら愛を知らぬまま成長したアビーは、悪を根絶するため殺し屋組織の一員となった今も常にクールで、命も惜しまぬほど大胆不敵だ。ある少女誘拐組織に囚われてしまうが上司がさしむけてくれた傭兵ケインに救出され、組織の壊滅をはかるため、ふたりは一緒に作戦を練ることになる。敵地に乗り込み、明日の自分の命もわからないなかでただケインを求めるアビー。女としての悦びも初めて知るが……原題:Midnight Rescue
連載1000話記念の話題作をノベライズ!灰原からAPTX(アポトキシン)4869の解毒薬をもらい、一時的に工藤新一に戻ったコナンは、毛利蘭や鈴木園子たちと京都に修学旅行にやって来た。そこで新一は、清水寺で出会った女優の鞍知景子から、映画仲間の元に届いた暗号を解いてほしいと頼まれる。しかし新一が仲間たちにあった直後、そのうちの一人が殺害されてしまう。その後も残りのメンバーが襲われる事件が続き、現場には必ず、天狗の羽団扇によく似たヤツデの葉と暗号が残されていた。今回、修学旅行に参加するために服部平次の協力を仰いでいた新一は、平次と二人で事件の捜査に乗り出すが……。久しぶりに会えた新一と蘭の恋の行方も見どころの物語♪
1995年3月20日、丸の内で起こった無差別乱射事件。カルト教団『シンラ智慧の会』による凶行の首謀者は、忌まわしき過去を背負う教祖、天堂光翅であった。彼や教団に関わった者たちの前に現れる一匹の煌めく蝶。金色の翅が導くのは地獄か、それとも……。平成を揺るがすテロ事件が生み落とした絶望とかすかな希望を、幻想的かつスリリングに物語る衝撃作!
初めて出会った時、君は野性的で、ココナッツの香りがした――。流葉爽太郎の新たな仕事は、南洋の島々におけるフランスの支援活動PR。アイディアを模索する折、あるカメラマンの回顧展に赴くためシンガポールへ。そこで巡りあった少女と一枚の写真が危険に誘う。美しいモルディブを舞台にサスペンスと愛が交錯! 型破りのCFディレクター・流葉が主役の大人気シリーズ!
孤島の児童養護施設に入所している網走一人(あばしり・ひとり)。ある夜、島の外に出た職員たちが嵐で戻れず、施設内が子どもたちだけになった。網走は、許せない罪を犯した剛竜寺を殺すため部屋に忍び込む。しかし剛竜寺はすでに殺されていたうえ、片目を持ち去られ、代わりに金柑が押し込まれていた。その後も人殺しを楽しんでいるかのような猟奇殺人が相次ぐ。網走は犯人を推理しながら、自らも殺人計画を遂行していくが……。