【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
連続殺人犯「首絞めヒロ」は、本当に私の知っている「ヒロアキ」なの?―― カウンセラーの美谷千尋は、自殺願望のある高校生、今道奈央から〈首絞めヒロの芝居小屋〉という自殺サイトの存在を知らされる。犯罪の匂いを感じた千尋は、そのサイトの管理人が8年前に故郷の山口で知り合った「ヒロアキ」ではないかと疑いを抱く。千尋によって徐々に明らかにされていくヒロアキの恐ろしくも哀しい過去。ヒロアキはなぜ連続殺人犯になってしまったのか? 千尋は奈央の命を救うことはできるのか? 千尋とヒロアキの間に流れる8年間の物語とは? 衝撃の結末が待ち受ける、祈りと狂気のミステリ!
不埒な伯爵に身も心も奪われ……伯爵の館でのパーティに向かう途中、男女の営みを目撃したデリア。あろうことか、その男性が当の伯爵で……カーライル伯爵家のパーティに向かう道中、デリアの乗った馬車の車軸が折れ、御者が怪我を負った。仕方なくデリアは助けを求めて近くの宿屋に向かうが、茂みの奥から何やら奇妙な声が聞こえ、思わずのぞきこむと、なんと男女が行為の真っ最中だった。その場に立ち尽くすデリアを見て女は逃げ出し、不機嫌な様子の男に宿の場所を尋ねると彼は宿まで案内してくれる。だが宿の主人のひどく慌てた様子から、デリアは気づいた――この破廉恥な男がカーライル伯爵だわ!原題:A Wicked Way to Win an Earl2015年ロマンティック・タイムズ誌ファースト・ヒストリカル・ロマンス賞受賞作!
真面目さが取り柄の会社員・渡会透子は、ひょんなことから名探偵・九条清春の秘書になる。かつて九条は全国を股にかけ、多くの難事件を解決した素人探偵だったが、今は地元・川崎市内というご近所でのささやかな謎にしか興味を持たない、自称‘ご当地探偵’になっていた。そんなモットーを掲げ、極めてマイペースで普段はぐうたらに過ごす九条の尻を叩きつつ、透子は奇妙な謎と向き合う。ご当地アイドルに届いた予告状、川崎市出身のオリンピック選手の行方不明事件など全5編。ものぐさ探偵と生真面目秘書が依頼人の悩みを晴らす、連作ミステリ。
「トム」――夜中にかかってきた一本の電話、それは二十二年前に死んだはずの息子からのものだった。「レイン」――亡くなった著名な作家の遺作には、母国語での出版を禁じ、翻訳出版のみを許可するという奇妙な条件が付されていた。「親愛なるアグネスへ」――夫の葬式で久しぶりに会ったかつての親友、二人の交わす書簡はやがて……。デュ・モーリアの騙りの妙、シーラッハの奥深さ、ディーヴァーのどんでん返しを兼ね備えた、全5編の傑作短編集。
スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。中には、二人の男の死体が抱き合うように横たわっていた。共に射殺。身に付けた高価なスーツからするに漁師や船員ではなさそうだったが、身元を示すような物は何もなく、ボートには製造元すら書かれていなかった。彼らはいったい何者なのか? 検死医の報告によれば、どうやら海の向こう、ソ連か東欧の人間らしいのだが……。小さな田舎町の刑事に過ぎないヴァランダーは、思いもよらない形でこの国境を超えた事件の主役を演じることになるのだった! 話題のスウェーデン警察小説、第2弾。
都内の高校に通う希美は、ロボットのような受け答えをする風変わりな同級生・佐野良子が気になって仕方ない。美人だが変人の彼女にちょっかいを出すうち、親しくなってゆく。良子は希美が持つパソコンに興味を抱き、部屋に入り浸るようになり──。インターネット黎明期、のちの天才ハッカーがいかに誕生したか、そして現代、彼女と次世代の天才の邂逅と活躍を描く、青春サイバーサスペンス。
大学4年生の真志歩は、母親との関係をこじらせて、冬休みに帰省しなかった。元日からカレー屋のアルバイトに行き、店の前で迷子の少年を見つける。耳が聞こえないらしい少年が心配で、カレー屋の店長たちと保護者探しに乗り出すが……。身体に虐待を疑う痕跡を持つ少年を巡る事件が、それぞれの家族の深い闇を抉り出していく。家族のあり方と命の希望を描く心温まるミステリー。
パキスタン・カラチで非業の死を遂げた人工知能学者のヒュウガ博士。そして、同時期に世界各地で発見された四博士の不可解な死体。連続死との関係、そして、博士が遺した「アトラスの謎」の真相とは? 京都、シンガポール、イタリア、インドを舞台に完全記憶を持つ孤高の天才数学者、一石豊が人類最大の秘密を暴く!
エブリスタ『超・妄想コンテスト』応募作の中から、10代の「読みたい」だけを集めた大人気短編集シリーズ第7弾!スピード感満載のハラハラするストーリーを7作収録。休み時間に読み切れる短さの中に、謎と恐怖が満ちている…。
カクテル占いで事件や謎を解決! 居酒屋ミステリーの決定版! 女子高生の菜乃は、駅の改札でスリの現場に遭遇、あやかを救う。財布を盗まれずに済んだあやかは、お礼に自らの酒屋で唐揚げ定食をご馳走。その美味しさに驚いた菜乃は、店で働くことに――。グラスに落とした花びらで運勢を見るカクテル占いのあやか、本業は探偵の店員・千種、引きこもりでゲーマーのやよいらと共に、菜乃は店に持ち込まれる事件や謎を追う。著者初の一般文芸文庫、書き下ろし!! ハートウォーミングミステリーの新傑作!
数奇な絆を持つ女たち――時を超える真実を暴け。立石アキは死刑確定から40年以上拘置され続けている男の孫だ。祖父との血縁関係が原因で、子供の頃から人生に行きづまりを感じていた。しかし、彼女の運命は急転する。アキと同じく死刑囚の孫でジャーナリストの泉堂莉菜が、事件の新情報を手に突然接触してきたのだ。祖父らの冤罪を証明するため、「真犯人」を探し始めた二人だが――?
上京者と消えた大金。騒動は迷路のように入り組んでいく! 母を亡くした片桐とも子は、姉の早苗を訪ねて上京する。土地勘がなく困っていると、女子大生・塚川亜由美に声をかけられて道案内してもらうことに。ようやく会えた早苗だったが、とも子を見てとても驚いた。姉妹の田舎の村役場に勤める林竜太から、とも子は火事で焼け死んだという手紙をもらっていたからだ。嘘をついた竜太も上京、同時に村役場から2000万円が盗まれ!? 大人気シリーズ第32弾! 表題作ほか「花嫁たちのメロドラマ」収録。
謎解きの鍵は、ゴミ箱の中に!? 大介と結婚し派遣で清掃の仕事をしているキリコ。オフィス清掃をしていたある夜、シュレッダーのゴミの量が妙に少ないことに気付くが……(「悪い芽」)。おしゃれでキュートで、お掃除が大好きなキリコが事件を解決する大人気ミステリー〈清掃人探偵〉シリーズ第2弾。最終話ではキリコが突然消えて……!? 読めば元気がわいてくる4つの物語。
(『刑事魂』改題)愛する人を殺され、容疑者となった男の逆襲! 警視庁捜査一課でエース刑事だった生方猛は、二年前の誤認逮捕で新宿署生活安全課へ飛ばされた。生き甲斐を失った生方にさらに試練が。好意を抱いていたピアニスト・高見沢亜希が殺され、しかも生方に亜希殺害の容疑が掛かる。自らへの嫌疑と彼女の無念を晴らすために、手がかりを求めて札幌へ向うが、そこにはさらなる罠が! 愛する女を殺された刑事の凶暴な本性が覚醒する! 怒りと弔いの警察サスペンス!
黒川省吾殺人と金庫強奪事件の真犯人が明らかになる。事件の背後にあるのは、アイヌ民族に対する迫害、それを助長する集団――。井森は、大阪府警原野警部の助けを借りて、そのすべてを明らかにしようとする。だが――。地図にない村、月寒村はどうなるのか、怒涛の完結編!
長野県安曇野の秘湯、中房温泉の宿から泊り客の行方不明が報告され、翌日転落死体で発見された。死体で発見されたのは同じ長野県の南信州の標高1000メートル以上の山村に東京から移り住んだ男だった。男は妻と次女を東京に残し、問題を抱えた長女を山村の「寮」に‘留学’させていた。転落事故死かと思われたが、偽造された遺書、不思議な記号が書かれた地図らしきものなど、不審な遺留品が見つかった。安曇野署の刑事・道原伝吉は殺人の疑いを強くし、記号はラブホテル、巨大な歓楽街・新宿歌舞伎町ではないかと目星をつける。新宿署の協力を得て捜査を開始するうちに、歌舞伎町を舞台にしたドロドロとした人間関係や、東京と信州を結ぶ因縁が見え隠れしてきた。
モノと性が固く結びついた男たち女たちの話。幼い頃に見た性的な光景が、モノによって蘇ることもある。別れた男がつかっていたモノが、性欲を喚起させるきっかけづくりになることもある。彼ら彼女らは、ごく普通の性欲の持ち主であるが、モノにけしかけられ、モノに引き出され、異常なものを紡いでしまう。本編は、10のモノが登場し、10の性の欲を披瀝する。
冬の朝、43人の子供が市内に突然現れた。ほぼ同時に、病院の地下で女性の死体が発見される。〈ガラスの鍵〉賞受賞シリーズ最新刊
キャリアの綾部早苗が黒川署長に就任してから2年。ノンキャリアの反発はピークに達していた。その最中、証拠品として押収した現金8500万が署内で盗まれ、さらに誤認逮捕が起きる。苛立つ綾部だが、宝くじで3億円が当たるという幸運が舞い込む。万能感を得た綾部は、警察組織の権力闘争を勝ち抜くため、盗犯係長でギャンブル依存症の根尾涼子を利用し、罠を仕掛けるが……。暗黒警察小説シリーズ第3弾!
〈えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン〉の泊駅で、普通列車に乗っていた男が青酸カリにより中毒死した。被害者は元警視庁刑事・新井で、車内では乗客に飲み物を配っていた女がいたという。新井は、5年前に起きた副総理暗殺事件の捜査方針に不満を持ち1年前に退職し、事件現場のホテルで当時清掃員をしていた富永という男を追っていたようだ。しかし、富永は新井が殺害された翌日に姿を消していた。日本海を臨む鉄道車内殺害された元刑事。十津川警部が同僚へ捧げる執念の推理は!?
新宿の街に巣くう毒虫どもを仕置きするという「歌舞伎町セブン」。その彼らの元に舞い込む依頼とは……。「復讐」という言葉を借りて、数々の人間模様を目の当たりにする彼ら。そのとき「歌舞伎町セブン」のメンバーはどう動くのか。新メンバーも加入し、不気味で謎めいた巨大組織「NWO」もまた、動き出す! シリーズ最新作。
この独立は、四五〇〇年前に預言されていたことだ――。ラガーン過激派による建国宣言は世界を震撼させた。しかし過激派は成功の鍵〈バビロン文書〉を入手できず、文書の争奪戦は激化する。一方、鷹見はCIAエージェントの助けを得ながら文書の解読に奔走する。やがて辿りついたのは、一人の日本人少女のもとだった……。預言の日が近づく中、鷹見の秘策は世界を、愛する人を救うことができるのか?堂場瞬一の新境地にて最高傑作、堂々の文庫化!
一般市民からの告訴や告発を受け付ける東京地検特捜部の直告係から、立花検事に持ち込まれる事件は、傷害や名誉毀損・詐欺・贈収賄・強制わいせつなど多種多様。その中には裏に人生の暗部が広がっているものも数多くあり、殺人事件にまで変貌していくものも……。昭和高度成長時代を舞台に、立花の冷徹な推理が冴え渡る《特捜検事》新編集シリーズ第二弾。収録作品は「毒ある花」「偽りの夢」「ガラスの階段」「黄金の匂い」「単色の虹」「道なき道」「偽造の愛」。
鹿児島県の離島・虫が島沖で、身元不明の死体が六体見つかった。辺野古にかわる基地候補地の極秘調査中だったため、トップシークレットの案件として朝倉に助実が要請されることに。虫が島へ新規の駐在員を装って転任し真相を探る朝倉に、敵意をむき出しにする島の住人たち。次第に朝倉の生命に危険が迫る。大スケールの警察小説、待望の第四弾!
始めたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。かねてからジビエを料理したいと考えた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるように交渉する。しかし、あっさり断られてしまい――。夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。
<梟>の一族――。誰ともなくそう呼びならわされた限界集落で身を隠すように生活している住民たちには秘密があった。彼らは眠らないことに加えて、生まれつき常人離れした身体能力を保有しているのだ。それゆえに歴史の影で大きな役割を果たし続けていた。榊史奈は一族の末裔中、唯一の十代として期待を一身に背負いながらも、平和に暮らしていた。集落が何者かにより襲撃され、一名が死亡し、その他全員が彼女を残して消えてしまうまでは……。敵の目的とは一体何なのか。単身で逃亡生活に追いやられた史奈は、一族の生存を信じて、また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。なぜ一族は外の人間とは距離を置くのか? 奇病・シラカミが発病する者としないものの差は何か? なぜ里を守らねばならないのか? 母と父は一体どこで何をしているのか? そして、なぜ、こんなにも孤独なのか――? 少女よ、長い夜を戦い抜け! サイエンス×忍者アクションエンターテインメント。
死ぬ権利を与えてくれ――。安らかな死をもたらす白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。警視庁VS闇の医師、極限の頭脳戦が幕を開ける。安楽死の闇と向き合った警察医療ミステリ!
中学教師・鈴木のスマホに、ある日「自殺相談室」という怪しいSNSから招待が届いた。自殺志願者の匿名の相談に、4択から1つ意見を選び答えていく中で、鈴木は他人の人生を覗き見るような感覚の虜になっていく。しかし、担当クラスの女子生徒・雨宮を招待して以降、いつのまにか「自殺相談室」が学校中に蔓延し、ついには新人教師の山本が自殺してしまい……。あなたも他人事ではいられない、驚愕のサイバー・ミステリー!
ノンフィクションライターの小林は、脳梗塞で療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受ける。売れないライターからの一発逆転を狙い、小林は過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣のスキャンダルだった。しかし、佐竹の告解が終わった刹那、公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡してしまう。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に、現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。
調布は深大寺の近く――武蔵野の自然が残るその地には、子どもにしか視えない宿屋がある。幽霊や妖怪など<人でないモノ>が泊まる宿屋、「うつせみ屋」。人間は、〈特別な用〉がなければ、入ることができない。怖がりな小学六年生の鈴は、ある夜、浮世絵師だった亡き祖父の霊に「浮世絵から出ていった絵を――〈あの子〉を探してほしい」と頼まれ、祖父のヒントを頼りに、うつせみ屋にたどり着く。鈴がそこで出会ったのは、どこか寂しげな面持ちの青年店主・晴彦と、気まぐれに自分を助けてくれる白い狐だった。晴彦から、祖父が浮世絵師を志すきっかけとなった浮世絵コレクションを見せられた鈴は、うつせみ屋に通うことを決意し、時に晴彦からヒントを与えられながら、絵の正体へと近づいていく。人でないモノの宿は、怖い。しかし、妖の宴に巻きこまれ、妖と言葉を交わすうちに、鈴は怖がりながらも、うつせみ屋に惹かれるようになる。やっとできた学校の友達の京子にせがまれてうつせみ屋を訪れた鈴だったが、そこで京子が行方不明となり…。果たして京子を救出できるのか。あの白い狐は何者だったのか。ハラハラドキドキでラストまで一気読みの本作。