【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
大人気『青鬼』ジュニアノベルシリーズ、第3弾! 「この病院の地下になにがあるか、知っても大丈夫だな?」突如、出入り口が封鎖された真夜中の病院で見たものとは……!? 病院の地下にひそむ、シリーズ《最大級》の怪物に立ち向かえ! 二度もおそろしい化け物におそわれた卓郎、美香、ひろし、たけし、そしてタケル。もう危険な場所には絶対に近づかない……決意を新たに平和な日常を過ごすタケルだったが、お父さんが倒れ、入院することに! 昼間はお見舞いに行けないタケルのために、ひろしたちは「TOA作戦(タケルを お父さんに 会わせる 作戦)」を決行しようと、夜の病院に向かう。地下になにがあるかも知らずに……。
世界で、日本でベストセラー。歴史の謎に科学で挑む、米国国防省内の機密組織〈シグマフォース〉。ヒットシリーズをまとめて読める超合本版・第3弾。ギルドとの長い闘いを終えた〈シグマフォース〉に最大の悲劇と危機が訪れる!シリーズを繋ぐブリッジ・ストリーの短編、外伝シリーズも収録。新世紀編[収録作品]■シリーズNo.8 チンギスの陵墓謎の組織〈ギルド〉との長い闘いを終えた〈シグマフォース〉。だが、休む間もなく新たな脅威に直面する。彗星の尾に接近した軍事衛星が地球に墜落するが、その衛星から送られてきた最後の画像には、廃墟と化したアメリカ東海岸の‘未来’が映っていたのだ……。■外伝タッカー&ケイン シリーズNo.1 黙示録の種子‘人’と‘犬’の種を超えた深い絆で結ばれた元米軍大尉と軍用犬――タッカー&ケイン。彼らは、世界各地を放浪しながら〈仕事〉の時に備えていた。ロシアでのある仕事を終えたところに、〈シグマフォース〉のペインター司令官より‘仕事’の依頼が――。一人の製薬王の亡命の手伝い……だがそれは、人類の存亡を賭けた冒険の始まりだった!■シリーズNo.9 ダーウィンの警告我々は、ここに来るべきではなかった……──チャールズ・ダーウィン南極大陸から〈第六の絶滅〉が、今、始まる……ダーウィンが進化論の発表を遅らせてまで、夢中になった発見とは何か?■シリーズNo.9.5 ミッドナイト・ウォッチシリーズとシリーズを繋ぐブリッジ・ストーリー。第4弾は、〈シグマフォース〉のコンピュータにハッカーが侵入。コワルスキと新メンバーがその危機に立ち向かう。■シリーズNo.10 イヴの迷宮〈聖なる母の遺骨〉が示す、人類の叡智の根源とその未来──なぜ人類の知能は急速に発達したのか?〈シグマフォース〉VS 中国軍科学技術集団が激突!人類の未来の鍵を手にするのはどちらだ!?[著者プロフィール]ジェームズ・ロリンズ James Rollins1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作‘Crucible’に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
地元情報誌の記者・国吉冬美は、心酔するルポライターの杉作舜一が京都にきていることを知り心躍らせる。杉作は老老介護をテーマにしており、寝たきりで認知症を患う妻を介護する夫の取材に赴く。しかし妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。夫婦の死には何らかのメッセージが込められている、と杉作は調査を開始。そんな杉作のルポを手伝うことになった冬美は、哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する――。
さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度)【書籍説明】ちょっと気の弱い僕「タカシ」。いつもタカシと一緒にいる一番の友達「蔵丸」が、突然いじめの対象になってしまう。蔵丸を助けたいのに、勇気がなくて助けられないタカシは、ある時蔵丸を見捨てて一人逃げ出してしまう。それをきっかけに、タカシは集団無視の標的とされてしまった。誰も話してくれない学校で、唯一タカシに話しかけてくれたのは「幹太」だった。幹太とタカシはひっそりと仲良く過ごすものの、蔵丸へのいじめは酷さを増すばかり。助けたいのに助けられない、なぜ自分と蔵丸だけがいじめに遭うのか…そんな悶々とした気分の中、ある日タカシは幹太に怒鳴ってしまう。その直後に姿を消した幹太。タカシは酷く後悔するが、幹太は学校に来ない。幹太はどこへ行ってしまったのか。タカシと蔵丸へのいじめに終わりはあるのか。気弱な男子中学生タカシの視点で綴られた、いじめについて問う物語。【目次】蔵丸と僕集団無視幹太と僕風が吹くと、川は流れるのか本当の友達【著者紹介】池井 ゆみ(イケイユミ)作家兼社会派コラムニスト。スポーツインストラクターとしてスイミングの指導に当たる傍ら、執筆活動を続ける。ストーリーのジャンルとしては、社会問題を取り上げたものが多い。二児の母であり、妻であり、ワンコのボス。大の釣り好き。
慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
優れた法曹家でありながら法廷で発狂し、今は隠棲しているバジル・グラントと友人たちは、善良な大佐を見舞う恐ろしい陰謀や、奇妙な拉致事件の被害者となった牧師が語る信じ難い体験談などに接するうちに、あるクラブの会員たちと出会う。会員は既存のいかなる商売のバリエーションにもあたらない「完全に新しい商売」を発明し、それによって生活を支えなければならない――この一風変わった結社は「奇商クラブ」と呼ばれていた。チェスタトンが〈ブラウン神父〉シリーズに先駆けて発表した六篇を新訳で贈る。/解説=小森収
山間の大学町周辺で次々に発見される惨殺死体。拷問され、両眼をえぐられ、あるいは両手を切断され……。別の町でその頃、謎の墓荒らしがあった。前後して小学校に入った賊は何を盗み出したのか? まるで無関係に見える二つの町の事件を担当するのが、司法警察の花形と、自動車泥棒で学費を稼ぎ警察学校を出た裏街道に精通する若き警部。なぜ大学関係者が不可解な殺人事件に巻き込まれたのか? 埋葬されていた少年はなぜ死んでからも何者かに追われているのか? 「我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」というメッセージの意味は? 二人の捜査がすべての謎をひとつに結び合わせる。フランス・ミステリの概念を変えた記念碑的傑作!/解説=吉野 仁
9・11テロで妹を失ったことをきっかけに、航空保安警備の道に進んだケネディ。卓越したコンサルタントとして、世界各地を一年中飛び回る多忙な彼だが、ある日その飛び抜けた知識と能力に目をつけたCIAから対テロ対策チームへスカウトされる――民間人にもかかわらず、リーダーとして。神出鬼没の冷酷なテロリストが、かつてないテロを計画しているというのだ。ネットワークスペシャリストや元ネイビー・シールズの工作員など、一癖も二癖もあるメンバーを率いて、ケネディはその謀略を阻止できるのか? 面白さ無類のエンターテインメント!
介護施設に入所中の父を支え懸命に働く亜紀と、権力者の父の元で安穏と暮らす健司。二人の偶然の出会いと、亜紀の父浩介が偶然テレビに映った「死んだはずの男」湯浅を見たことから、運命は動き始める。十数年前の湯浅の死に父の重治が関わっていたと知った健司は、亜紀と事件の真相を追うが、二人の前に公権力の壁が立ち塞がり……。今の世に問う、渾身の社会派サスペンス! 第50回吉川英治文学賞受賞作!
森川晶は、営業部の若きエリート社員。仕事を他人に任せず、何でも一人で抱え込み、残業と休日出勤をしながら、いつもパニック状態。ある日、彼を高く評価している猛烈部長が会社で殺される。死に至る断末魔の表情がコピーされ、社内にばらまかれていた。この全社騒然の異常犯罪で、森川が疑われるが……。会社人間たちの心理をリアルに描きながら、最後に号泣のどんでん返し! 感動のミステリー。
伯爵邸に、リディアの将来の子供を名乗る赤ん坊が現われて…!?(「コウノトリのお気に召すまま」)。リディアは、わけありの妖精ナイチンゲールの強引な恋愛指南にふりまわされるが…!?(「紳士の射止めかた教えます」)。正式に婚約する前のリディアとエドガーのスリリング(?)な日々を描いた物語に加え、リディアの両親の結婚の秘密が明かされる書き下ろしを収録したロマンティック短編集! 【目次】コウノトリのお気に召すまま/紳士の射止めかた教えます/学者と妖精 この世の果ての島 ※あとがきは収録されていません。
大学の准教授をつとめる考古学者の神崎悟朗は、研究室で薩道進一郎という生徒に出会う。「薩道」という珍しい苗字に興味を持った神崎が調査を進めていくと、浮かび上がってきたのは、アーネスト・メイソン・サトウという名のイギリス人外交官だった。幕末動乱期に日本語通訳官として江戸幕府の老中たちと渡り合ったアーネスト・サトウは、なぜ日本名として薩道愛之助と名乗ったのか? 進一郎たちの祖先である、備中良井町棚倉の薩道(さつどう)家は、一体どのような背景で突然に誕生したのか? また、薩道(さつどう)家と薩道(さとう)は、どこかで関わり合いを持つのだろうか? <サツドウ>と<サトウ>を巡る謎を解き明かす、「超時空ミステリー」。
「君とずっと、こうしてたい。温かくてすごくよくて――」 念願の公安部に異動になった、仕事熱心過ぎで長身がコンプレックスのリサ・シュレイバー。 初の任務で「悪魔警視」と噂される男、ミハエルと二人きりの潜入捜査をすることになってしまう。 その方法は孤島で婚約者同士のフリ!? 演じるってどこまで?? ドSな暴君×生真面目女子の官能サスペンス! ※こちらの作品にはイラストが収録されています。 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
明智光秀最期の地と伝わる明智藪で、真っ赤に染まった竹が見つかった。光秀の呪いとも噂が広まる中、その謎を解いてほしいと、「植物の探偵」実菜と、京都府立植物園の新米職員の神苗は依頼を受ける。しかも依頼主は実菜の祖父であり――(「明智光秀の竹藪」)。古い森ははたして、山から出て暮らしたいと願った少女に罰を与えたのか(「やまははの森」)。愛宕山で目撃されたバラの壁と怪しげな白装束の集団の秘密とは? (「閉じられた花園」)。そして実菜と神苗、雪伸の三角関係はどうなる? 大人気連作ミステリー第三弾。
山で遭難した人を助けたい、素早い救助ができれば助けられる命が増えるはずだ──。純粋な想いに衝かれて動き出した、北アルプスでの私設の遭難救助隊・岳人隊。数人の規模ながら、着実に実績を積み上げていき、マスコミで取り上げられ、知名度があがった。だが、有名になるにつれて妬まれ、予想もしない激しい妨害工作をされるようになる。はたして彼らは、純粋な想いを貫けるのか、岳人隊は多方面からの圧力に押し潰されてしまわないか。山岳小説の第一人者となった著者が、初めての書き下ろした記念碑的力作。
1968年(昭和43年)12月10日、府中で起きた「三億円事件」。白バイ警官に扮した犯人は盗んだ三億円とともに永久に消えた。昭和を代表するこの完全犯罪事件に、人気のミステリー作家5人が挑んだ競作アンソロジー。事件に翻弄される者、助けられた者、模倣する者、犯人に恋する者――。事件を題材に描く5つの物語は、謎の真相に迫れるのか?
祝儀能殺人事件を解決した労を称えられ、稲生下野守から茶会に誘われた多田文治郎。世に名高い陶芸家・沼波弄山が主催する茶会は趣向を凝らした宴席へと続いたが、山場となった江戸では珍しい「普茶料理」の最中、厠に立った客が何者かに殺される。犯人は列席者の中に? 手口は? 文治郎の名推理が始まった。人気の時代ミステリ、待望の第三弾!
警察官の姉が東シナ海の訓練で行方不明となって五年、防衛上の機密を理由に当局が真相を明らかにしないなか、新聞記者の山本秋奈はキャリア官僚の堀口とともに謎を追う。折しも沖縄ではオスプレイの墜落、県警本部長狙撃など事件が続発。一見無関係なこれらは、ある重大な国際問題と繋がっていた。圧倒的リアリティで日本の今を描く情報小説。
高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い‘失踪した恋人’との再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない。ところが翌日、京子と職人の密会が発覚。京子は兄を愛していたのかそれとも――。ここは腹黒の街。美しき京女の正体を‘よそさん’は暴けるか。
「恋する石(ラヴィング・ストーン)」というウェブサイトで、夢が叶うと評判のパワーストーン・アクセサリーを製作販売しているオリヴィア。彼女が身に着けたハーキマーダイヤモンドを見たユウリは、その石が特別なものだと感じた。一方、ベルジュ家所蔵の宝石類がルーブル美術館で展示されることに。シモンはアシュレイから、タイタニック号と共に沈んだベルジュ家に因縁のあるダイヤモンドが引き上げられたという情報を得るが。
今日も何処かで、誰かが犯人にされている!?子供の頃の夢を今もなお追い続ける自称女探偵、雲雀野《ひばりの》八雲《やくも》。渋々ながらも、そんな幼馴染に振り回される、助手役を押し付けられた明義《あきよし》。二人が繰り広げた事件の全貌は……暗雲立ち込める真実か、あるいは晴れ渡る虚構か。助手が探偵を騙くらかす、新感覚ボーイミーツガールミステリー!
新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生。バラバラだったパズルのピース、それが松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき……。すべてのピースがピタリとはまったラストに、思わず「ビンゴ!」。毎日ストレスフルに働くあなたを、スッキリさせる「気分爽快」ミステリー!※本書は2017年9月1日に配信を開始した単行本「バック・ステージ」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
平成29年7月、千葉県船橋市の休耕地で、ブルーシートが掛けられた幼女の遺体が発見された。捜査に乗り出した船橋署の香山は、7年前に起きた<田宮事件>と遺体の状況が酷似していることに気づく。<田宮事件>では不可解な経緯から証拠が見つかり、犯人とされた男は冤罪を主張したまま刑務所内で自殺していた。やがて、捜査を進める香山の前で、ふたつの事件をつなぐ新たな証拠が見つかって――。※本書は2017年8月31日に配信を開始した単行本「冤罪犯」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進む――。※本書は2017年9月29日に配信を開始した単行本「悪い夏」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
カクレキリシタンの風習を色濃く残す九州某所。堂林暦は地元の名門・堂林家で、14年前に起きた連続惨殺事件の生き残りだ。彼の帰還を機に再び繰り返される陰惨な見立て殺人の真相は? 傑作ミステリー誕生!!※本書は2013年6月3日に配信を開始した単行本「聖者が殺しにやってくる」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
新旧住民入り乱れる再開発地区で連続殺人。どの現場にも残された一片の花びら――。同一犯か、模倣犯か。『骨を弔う』で話題の日本推理作家協会賞作家、渾身の書き下ろしミステリー。企業誘致に成功し、タワーマンションも乱立して人口が急増する神奈川県多摩川市で、小谷桜子は古くから花屋を営んでいる。娘の十七歳の菫子が市民の結束を目的に企画されたミュージカルの演者に選ばれた。新旧の住民が入り乱れながら盛り上がっていく街。だが、水を差すかのように若い女性が立て続けに殺される。それぞれの遺体近くには異なる花びらが一片だけ、なぜか残されていた。犯人が捕まらずに謎も不明なまま、街は恐慌状態に陥るなか、今度は菫子が何者かによって誘拐されてしまう。
大統領はなぜホワイトハウスから消えたのか? 世界の平和を守るために、他の選択肢はなかった……元大統領のみが知りうる知識と世界的ベストセラー作家の技量が合わさって生まれた唯一無二のエンターテインメント! 解説収録/土屋大洋(慶應義塾大学教授)
台湾に生まれ、日本人と結婚し、那覇に住んでいた主人公莉莉。しかし、夫は生活費を渡さず、天邪鬼の習性を持ち、妻に対する精神的な虐待……。夫婦は一度離婚し、長男が不登校の問題で、再婚復縁したものの再び離婚した。問題は、強権者の誰かが家庭裁判所の権限を越え、トリックを掛け、養育費という債務名義を奪い取った。莉莉は裁判所に訴えるが、何故か公安警察に付きまとわれる。特定秘密保護法が成立した後、共謀罪もやがて強行採決される四面楚歌の状況に陥り、身の危険を感じた莉莉は、ミステリー小説の形で事の経緯を書き記し、そのデータを保存したUSBメモリを親しい刑事に託すことになる――
豪華列車「ななつ星」の車中で明かされる、戦争末期に試みられた日中和平工作の秘密とは!?警視庁副総監からの命令で、十津川警部は「ななつ星」へ乗り込む。乗客を装うために同伴した妻・直子は、豪華列車に声を弾ませるが、十津川はマークすべき人物が誰なのかさえも分からない。同乗するは、台湾からの旅行客、アメリカ人夫婦、気鋭の歴史学者、外務省の職員。やがて、列車最後部の7号車DXスイートに集まった彼らは、太平洋戦争末期の1945年にあったという南京政府の高官・繆斌(みょうひん)による日中和平工作について激しい議論を交わす。十津川は、彼らの目的が日中の歴史の真実を明かすことと知るが、ここに敵対する勢力が登場、思わぬ妨害工作で乗客たちは絶体絶命の危機に直面する!JR各社が手掛ける「クルーズトレイン」のなかでも、JR九州が運行する「クルーズトレインななつ星in九州」はいまだに予約が困難な人気豪華列車。「一度は乗ってみたい……」と思う読者も多いはず。本書は、鉄道・トラベルミステリーの第一人者である著者が、「ななつ星」に実際に乗車し、車内を隅々まで取材して書かれた、臨場感溢れる作品である。2015年に単行本として刊行された本書には、西村さんの実際に乗車した「ななつ星」への感動と、戦後70年という節目にも関わらず対立を深める日中両国への危機感とが込められている。作中、熱く議論される歴史の断章は、鉄道ファンのみならずすべての日本人必読だ。
「このミステリーがすごい!」第一位の傑作ニューヨークの地下迷宮で殺人を繰り返す犯人。毒針で被害者の皮膚に刻まれた謎の文字は何を意味するのか。次の殺人はどこで起きるのか。そして犯人の狙いは何か。やがて浮かび上がる二重三重に擬装された完全犯罪――。名探偵ライムシリーズを代表する名編。