【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
大正二年、帝大講師・南辺田廣章(みなべだこうしょう)と書生・山内真汐(やまうちましお)は南洋の孤島に上陸した。この島に伝わる‘黄泉(よみ)がえり’伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子(ミクチヌグヮ)」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣(あざ)が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。その中でただひとり、痣が無い少女がいた。その名はアザカ。島と少女に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。
高校のスクールカースト上位にいた男女七人は卒業後もそれなりの日々を送っていた。同級生を笑いながらイジメ殺した、そんな過去なんて無かったかのように。だが彼らの元に突然、死者からの同窓会案内状が届く。誰が秘密をばらしたか。疑心暗鬼の中、次々に殺されていく同級生達。そして事件は意外な方向へ……。登場人物全員クズのノンストップ・リベンジ・マーダー・サスペンス!
マイン川で少女の死体が発見された。司法解剖の結果、年齢は14歳から16歳、長期間にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。だが不可解なことに、少女は淡水ではなく塩素水で溺れていた。おぞましい犯罪に、刑事たちは必死の捜査をはじめるが、二週間たっても少女の身元が判明しない。さらに新たな殺人未遂事件が発生し、捜査は混迷を深めていく。少しずつ明らかになる、警察関係者の想像を絶する凶悪犯罪の全貌。刑事オリヴァーとピアにかつてない危機が迫る! 〈ドイツミステリの女王〉による大人気警察小説シリーズ第6弾。
逆光を浴びながらステージに登場したボーカルは、突如悲痛な叫び声をあげるとその場に頽れた。彼の胸には千枚通しが突き刺さっていた。衆人環視の中でのボーカルの不可解な変死により、ロックバンド〈赤い青〉は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが演奏中に冒した、彼に似つかわしくないミスは事件と何か関係があるのか? ライブハウスのスタッフである梨佳は、あの日なにが起こったのかを考え始める。やがて起きた第二の悲劇――ロックは、果たして人を殺すのか? 大型新人が放つ感動の第一長編。
世田谷区祖師谷で起きた母子3人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。真っ先に特捜本部に投入された姫川班だが、遺体を徹底的に損壊した残虐な犯行を前に捜査は暗礁に乗り上げる。やがて浮上する未解決の28年前の一家4人殺人事件。共通する手口と米軍関係者の影。玲子と菊田は非道な犯人を追いつめられるのか!? 短編「カクテル」を特別収録! (『硝子の太陽R ルージュ』改題)
「そうです。賀川少尉を殺したのはわたしです」――本書はそんな殺人者の告白から始まる。第二次世界大戦中期、ビルマの山岳地帯に急拵えの警備隊として配属された賀川少尉一隊。しかし駐屯当日の夜、何者かの手で少尉に迷いのない一刀が振るわれる。私怨か、内紛か――。敵性住民が村に潜りこんでいる可能性はないか。体裁を重んじる軍にあって、少尉の死は徹底して伏され、兵隊と村人の疑心暗鬼は募るばかり。皆目犯人の見当もつかない中、次なる事件が起こり、騒然となる村人たち。調べを進めるうちにあぶり出されてきたのは、幾重にも糊塗された過去と、想像以上に根の深いしがらみだった――。戦争という所業が引き起こす村の分断と人知れず心に宿した復讐の炎。義侠心と忠誠心の狭間で引き裂かれ、人生をねじ曲げられていく人々の数奇な人生を乾いた筆致で描いた本書は、一貫して人間の本質を見つめ、戦争を描き続けてきた著者だからこそ到達しえた戦争小説の極北。善悪の彼岸を跳び越えた殺人者の告白が読む者の心を掴んで離さない、衝撃の戦争ミステリ!※本書は2017年8月8日に配信を開始した単行本「いくさの底」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
‘人を傷つけてしまうかもしれない’という強迫観念に囚われている、中学3年生の山根理子。彼女は小学6年生のときに同級生の加奈子を目の前で‘死なせてしまった’ことを、トラウマとして抱えていた。 ‘身近な人間の殺害計画’を‘夜の日記’と名付けたノートに綴ることで心を落ち着け、どうにか学校生活を送っていた理子の前に、ある日、加奈子の弟・悠人が現れる。‘加奈子の死’にまつわる理子の秘密を暴露すると脅され、理子は悠人の父親を殺す計画を手伝うことに。やむを得ず殺害計画を考えるうち、誰にも言えなかった‘夜の日記’を共有できる悠人に心惹かれていく理子。やがてふたりは殺害計画を実行に移すが――。※本書は2017年7月21日に配信を開始した単行本「少女は夜を綴らない」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
心霊探偵・濱地健三郎には鋭い推理力と、幽霊を視る能力がある。新宿に構える事務所には、奇妙な現象に悩まされる依頼人だけでなく、警視庁捜査一課の辣腕警部も秘密裡に足を運ぶ。ホラー作家のもとを夜ごと訪れる、見知らぬ女の幽霊の目的とは? おばけ屋敷と噂される邸宅に秘められた忌まわしい記憶とは? ある事件の加害者が同じ時刻に違う場所にいられたのは、トリックなのか、生霊の仕業なのか? リアルと幻惑が絡み合う不可思議な事件に、ダンディな心霊探偵が立ち向かう。端正なミステリーと怪異の融合が絶妙な7篇。名手が満を持して生み出した異才の探偵、新シリーズ開幕。※本書は2017年7月29日に配信を開始した単行本「濱地健三郎の霊なる事件簿」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
「きゃー!!」 会場の片隅から悲鳴が上がったのだ。「どうしました!?」「ない、ないの! ネックレスがないのよ!」旧華族邸での舞踏会で起きた、女優北川歌子のネックレス盗難事件。しかし、なくなっていたのはネックレスだけではない。その夜、盗難騒ぎに紛れ、フェルメェルの名画も盗まれていたのだ。深大寺線の車両を改装して作られたカフェ「深窓館」の悦子は、新聞記者の栗原と舞踏会に参加し、一部始終を目撃。深窓館の常連である小石医師は、北川歌子の依頼を受けて、この謎に挑む。
東京都藍出市で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘も狙われるのでは、と恐怖を覚える。警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。娘を守るため、母がとった行動とは。結末を知った時、世界は一変する。驚愕の長編サスペンス・ミステリー!
盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で荒木圭介が毒殺された。荒木はインターネットの仕事探し掲示板で見つけて引き受けた、怪しげな仕事の最中でのことだった。一方、六本木のクラブママ、山本由佳里殺害容疑で逮捕された原田健太郎は、事件当夜、荒木と会っていたとアリバイを主張。二つの事件解決のため、同じ列車に乗った十津川警部が気づいたこととは……!?
届けられた死者のメモ。主婦、保育所のオーナー、一流企業のOL、女優。共通点はひとつ。「売春島」で体を売っていたことだけ。あの日の記憶が蘇り、恐怖に包まれる。ばれるかもしれない。娼婦だった母への憎悪で、胸が張り裂けそうな男もまた――。心と体を痛みが貫き、やがて快感へと変わる、戦慄の体験があなたを待っている!
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。魔法・ミステリー・ファンタジーの要素を含み、善良さ・公平さ・勇気を示す物語。スロバキアの田園生活を反映する美しい挿絵とともに 文化と心を強く伝えている。この組み合わせはスロバキアの文化的宝物である。
気がついたら、目が覚めたら、意識が戻ったら、ステージの上で喝采を浴びていた! そう、俺はアイドルグループ、フォルテ・ステラのセンターになっていたのだ! 突然アイドルグループのセンターになった男の必死のアイドル活動と自分の正体を探る人格入れ替わりとアイドルプロジェクトがファイナルフュージョン! お忙しSFミステリーアイドルスリラービジネスビルドゥングスロマン入替りコメディ(一部誇張を含む)がここに開幕!
「君とずっと、こうしてたい。温かくてすごくよくて――」 念願の公安部に異動になった、仕事熱心過ぎで長身がコンプレックスのリサ・シュレイバー。 初の任務で「悪魔警視」と噂される男、ミハエルと二人きりの潜入捜査をすることになってしまう。 その方法は孤島で婚約者同士のフリ!? 演じるってどこまで?? ドSな暴君×生真面目女子の官能サスペンス! ※こちらの作品にはイラストが収録されています。 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
煽(あお)り運転で最愛の家族を失った宇野井真弓。警察官となった彼女は、憑かれたように犯人逮捕に執念を燃やす。新米の若杉を鍛える立場になり、彼の出来の悪さに頭を抱えていた。青梅の介護施設で不可解な事故が連続する。若い介護士が入居者に暴行を加えたり、服用薬の誤飲やシャワー時の熱湯噴出事故が続く。さらに飛び降り自殺まで起きた。真弓は事件の背景を探るが……長篇サスペンス。
平和な奥多摩分署管内で全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ! 何かの予兆? 真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ? 俺を挑発するのか──。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!
全米を震撼させた連続殺人鬼、シャドウ・ドクター。日本に上陸したとの情報を得たFBI特別捜査官ミシェル・フォスターは、エリート公安捜査官・小日向純也に捜査の全面協力を要請する。だが、相手は一切姿を見せず、捜査は一向に進まない。殺人鬼の魔手が忍び寄る中、純也とシャドウ・ドクターの意外な繋がりが明らかになり……。純也が最強の敵と対峙する! 大人気シリーズ第五弾!
東京都国分寺市で強盗殺人事件が発生した。警視庁行動科学課の美人検屍官・一柳清香(ひとつやなぎさやか)と、その相棒である浦島孝太郎は現場へと急行。そこで二人は、不自然な印象を抱く。非常階段に残された足跡の上を、誰かがなぞって歩いている──。さらに、界隈で連続する強盗事件との繋がりを探るうち、黒幕の存在に気付き……。科学を武器に事件解明に挑む! 大人気シリーズ第二弾!
のほほんと生きる金満寺の次男・春馬は金に汚く横暴な住職代行の兄に寺の無理難題をふっかけられがち。今日も今日とて、古い墓石の身元を探している。手がかりは石に刻まれたたった数文字の戒名だけ!?しかし、春馬には同じ高校に通う『戒名探偵』――外場(そとば)薫という切り札があった。なぜか仏教に異様に詳しい彼は、この日も墓石の写真を見ただけですらすらと身元を言い当てるのだ。有力檀家のルーツ探しに、仏教界びっくりドッキリイメージアップ大作戦!謎が謎を呼ぶ、巨大コンテンツメーカー創始者の生前戒名を巡る骨肉の遺産争い……知れば知るほど面白い仏教の世界の謎を、外場=卒塔婆くんが解き明かす!※電子書籍版特典として、松尾マアタ氏による描き下ろしカラーイラスト+連載時カットを収録!
真実を知ったとき、全ての意味が、裏返る。人々を恐怖と熱狂に陥れる白く美しい連続殺人鬼。哀しげな瞳をした彼をめぐる物語の結末は? 渾身のサスペンス! オリンピックを数年後に控えた、暑い夏。古い団地の一室で、多数の遺体が発見された。腐乱した遺体の中に自分の愛人を見つけた刑事は、彼女と自分の繋がりを隠すため、遺留品を持ち出す。2つめの犯行現場で目撃された犯人は、肌の異様に白い若い男。「スノーマン」と呼ばれる彼は、謎めいた美しさから話題を集めていくが──。この上なく残虐で、しかし哀しいサスペンスホラー。
貸衣装屋を営むネージュは、没落した男爵家の元令嬢。ある日、ネージュの店に伯爵家の次期当主・ローズが逃げ込んできた。ならず者に追われていたローズをかくまったネージュは、彼に気に入られる。が、ローズはたまたま少年の服を着ていたネージュを男だと勘違いしてしまった。少年のふりをしたまま、伯爵家から盗まれた先代当主の遺品を探すため、二人は闇のオークションに参加するが…!?
そのアプリを絶対に開いてはいけない。殺人アプリが世界中で猛威を振るう! 三人の大学生が互いに殺し合う不可解な事件が発生した。被害者は「マダラ」という謎のアプリをスマートフォンにインストールしていた。警視庁捜査一課の刑事・安達はやがて、‘そのアプリを開いた者は、人を殺さずにはいられなくなる’という仮説にたどりつく。警察が対策を講じようとしたその時、「マダラ」が目覚め、世界に大混乱をもたらす──。全国書店員から反響続々! 謎が謎を呼ぶ衝撃のノンストップサスペンス。
薔薇の咲き誇る家で妻思いの優しい夫・道彦と暮らし、予約のとれないフラワーアレンジメント教室の講師、カリスマ主婦として人気を集めている咲季子。平穏な毎日が続いていくはずだった。あの日、年下のデザイナー堂本と出会うまでは。――門限は九時。打ち合わせで外出する場合は三日以上前に場所と時間を夫に報告すること。男性と一対一での打ち合わせは絶対に避けること。泊まりの旅行など論外。ややあって、堂本が言った。「なんかもう、『人形の家』って感じだな」――夫が決めた厳格なルールに従って成り立っていた「幸せ」な暮らし。堂本との恋をきっかけに、咲季子はようやくその酷いモラハラに気づき、檻の外へ羽ばたこうとする。だがある夜、すべてを知っていた夫が激高。大切なものを守るため、咲季子は二度と戻れない道へ踏み出してしまう……。衝撃のラストが心を震わす長編小説。
尊敬を集める人気ミステリー作家は、別名で身の毛もよだつ小説を発表していた。家族の葛藤や盗作疑惑に巻き込まれ、彼は泥沼にはまっていく。ノーベル賞候補とされる作家によるサスペンス。
朋輩タクシー運転手が何の動機もなく無差別に三人連続で殺害されたことで、箭内万作が本格的に動き出す。被害者の三人の履歴を調べているうちに箭内はある共通点を見つけ出す。三人共に前職が玉田興業という会社だった。玉田興業はタクシー会社である。その会社の運転手だった三人は朋輩タクシーに引き抜かれた。しかも、引き抜きの条件としてあるものを運ぶ仕事が義務付けられていたことがわかる――。
長野県警豊科署の人情刑事・道原伝吉が直面する3つの難事件。「岩稜の記憶」鶴田家の長女・左蓉子の結婚式当日、新婦の父・晴良が溺死体となって上高地梓川上流のダムで発見された。晴れの日に自殺などするはずもない。が、他殺と断定する証拠もなかった。所轄の豊科署刑事・道原伝吉は、晴良がなぜ、長女の結婚式当日の朝、ダムに行くことになったのかを推理し、地道に捜査をつづけると……。「氷雨の感染」長野県穂高町で、宅配業者が見つけたのは、玄関に溜まっていたおびただしい量の人血だった。この失血量ではとても生きてはいられないはずだが、人はどこにも倒れていなかった。死体なき殺人事件の様相を呈するなか、捜査を進める道原伝吉は、その家に、殺意が潜んでいるのを読み取った……。「高峰の掟」豊科署長宛に、「宮坂刑事の妹は『変態教室』というAVに出演している」といった内容の手紙が送られてきた。名指しされた刑事とその妹は実在し、妹は現在、行方がわからなくなっていた。刑事課次長から相談を受けた道原伝吉は、東京に出向き、AVの制作会社を訪ねることからはじめた。思わぬ展開に向かうなか、人情刑事・道原伝吉の胆力は見事であった。
BookPage(書評サイト)が選ぶ2015年ベストロマンス大賞受賞!すべてが解決したとき待っているのはあなたとの別れ――ニューヨーク社交界の名士エラ・ウルフは、まもなく父の遺した大企業を相続する予定だったある夜、双子の姉が叔父に殺害されるのを目撃してしまう。その証拠のすべてがモンタナのウルフ家所有の牧場にあると知って早速向かうが、途中怪我したところを救ってくれたカウボーイのゲイブから、ウルフ牧場を買い取ったばかりだと聞いて驚いた。叔父は、どんな細工をしてウルフ家の牧場を売ったのだろう? それに、なぜ姉を殺したの? ふたりは真実を暴くために協力するが……。原題:At Wolf Ranch
「あなた、ひとですか?」「ひとのこころ、ありますか?」ベッド上にひとつの‘かたまり’として横たわり続けるきーちゃんと、その思念の涯てなき広がりから、ニッポンに巣くう底知れぬ差別、良識をきどった悪意や‘浄化’と排除の衝動を射貫く。「にんげん」現象の今日的破綻と狂気を正視し、この世に蠢く殺意と愛の相克を活写。実際の障がい者19人殺害事件に想を得た、〈存在と無〉の究極を照らしぬく衝撃の傑作!
スーツケースに詰められた死体と軍人射殺事件の関係は? 刑事ショーンはさらなる混沌に足を踏み入れる。人気沸騰! シリーズ第二弾