【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
1956年、独立目前のモロッコのタンジール。夫のジョンとともにアメリカから移住していたアリスの家に、突然大学時代のルームメイトのルーシーが現われる。大学時代のある「事故」以来、離れていた二人だが、彼女はアリスの家に滞在し、友情を復活させようとする。だが、ルーシーの真意をつかみかねるアリスは疑念にとらわれてゆく。いっぽう、ルーシーにはある「思惑」があった……異国の地を舞台に二人の女性の心理が織りなす強烈なサスペンス。スカーレット・ヨハンソン主演で映画化進行中!
綿密な計画のもと、身分を偽り、ローパーの懐深く潜り込んだジョナサンは、武器取引の情報を流し始めるが、ローパーの愛人と禁断の恋に落ちてしまう。一方、新エージェンシーの極秘作戦は、破綻を見せ始めていた。新エージェンシーと対立する一派が極秘作戦を破棄させようと動き出し、さらには作戦の情報がローパー側に漏洩したのだ。ジョナサンに危機が迫る! 悪辣な武器商人と、腐敗した政界を仮借なく描く入魂の大作
一九〇三年に生を受けるも生い立ちがまったく異なる二人の男が、関東大震災をきっかけに思いもよらぬ運命へと導かれる。ジェフリー・アーチャー『ケインとアベル』を思わせる傑作大ロマン小説!ひとりは、東北の寒村の生まれの柾木謙吉。もうひとりは、大阪の銀行家の息子で、何不自由なく育った水町祥太郎。 講義録の出版で大成功をした笠尾喜十郎の家で書生をしていた謙吉は、関東大震災当日、喜十郎の娘・華枝を、華枝の腹違いの兄・喜之が手篭めにしようとしている現場に遭遇し、勢いあまって殺してしまう。浅草へ外出していた喜十郎一家は全員亡くなり、震災の混乱に乗じて謙吉は喜之を演じるようになった。謙吉は、喜之が行く予定だったロンドン留学で学力や人脈を培い、帰国後、内務官僚になる。一方、祥太郎は、ひょんなことから、映画監督や地方紙の社長と知り合い、映画制作に関わることに。関東大震災から終戦直後までを背景に二人の男の波乱万丈の人生が、東京・大阪の‘二都’から上海や満州国の首都・新京(いまの長春)までもを舞台に展開します。笑いあり涙もあり活劇あり、そして踊りや歌も入った、まさに大衆小説の王道的傑作です。
そこは、かわいい殺し屋たちが集う喫茶店。夜の廃劇場。最近越してきたばかりの街を探索しようとしていた池也迅太は、そこにいた。そして、目の前でなにやら不穏に倒れている男をみて、そこで記憶はブラックアウト。目が覚めると、何やらかわいい女の子たちが話しているのが聞こえてきた。「やっぱり殺すしかないと思うの」「でも、遺体の処理だってお金がかかりますし……」あきらかに危険な会話。漂っているコーヒーの香りが不釣り合いだ。迅太はなんとか命乞いをしようと手を尽くし、処理代を稼ぐ代わりに働かせてくれと頼んだ結果、晴れて殺し屋たちが営む喫茶店のウェイターになってしまう。店を訪れる明らかに怪しい客たち。これまでの常識の通じない少女たち。それでも、これまでとはガラリと代わってしまった環境に、迅太は次第に馴染んでいく。そして、命の猶予は刻一刻と――。だが、その殺し屋稼業の正体は……?クセだらけの少女たちと、ただの普通の少年が、不思議な喫茶店で社会の闇に触れるとき物語は少しおかしな方向に動き出す。殺し屋喫茶・エピタフ開店ですっ!※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
加賀百々(かが・もも)は一見、明るくちょっと天然な女子高生だが、実は神と人をつなぐ「在巫女(ざいみこ)」見習いだ。神使の香佑焔(こうえん)や現・在巫女で曾祖母の一子に見守られながら、日々修業に励んでいる。ある日、宮司一家の長男・秀行から、妹の史生(しお)が大学に行かないと言いだしたと相談される。百々は史生に一方的に嫌われているが、力になりたいと思っていた折、ようやく史生を見つける。だが、様子が明らかにおかしく、本殿から染み出た黒い力が史生に流れ込んでいて――。大人気シリーズ第三弾!
信心深い貴族の少年ジョバンニは、オカルト好きの兄に心を痛めていた。ある日、兄が開いた『神秘愛好の集い』の最中、突然現れたデーモンが客を襲う。邪霊に親しんだ罪で牢につながれた兄を助けようと奮闘するジョバンニ。ひょんなことから居合わせた妖しい美貌の持ち主イリヤと従者ジャン・バチスタが協力してくれるが、謎めいた二人に翻弄されて!? 麗しき悪魔遣いファンタジー!
人に似て人と異なる異類「血鬼」と人が共存する世界。国都・長春の部隊「薔薇衛」に転属した若き捕吏・李桃李は、上京早々、花街「天花街」で殺人事件に遭遇。下手人を追ううち「月下茶荘」という奇妙な店に迷い込み、どこか得体の知れない店主・イバラと出逢う。悪をくじき正義を守る気概に溢れる桃李だったが、転属先の薔薇衛は今や腐敗しきっていた。桃李は、民衆から義賊として支持される賊「蝙蝠」の偽犯人を仕立て上げるよう長官に命じられて――!? 待望の中華伝奇ファンタジー開幕!
高校の保健室を根城に極悪非道ギャング風味まっしぐら、ご存じ「東京S黄尾探偵団」。やつらが、あの魔法バトルで再見参! 五月の一言からなぜか合コンをすることになったが、「じじい」な慈吾朗はメンバーからあぶれるハメに。ところが拗ねているうち出会った謎の女に「悩みを消してあげようか」ともちかけられる。その頃、巷では謎の変死事件が…!? 「幻の」原作小説、ついにお蔵出しだ! 【目次】奥様は魔女!? リターンズ/誰がじじいを殺したか/あとがき
大ボリュームアップ!【期間限定 無料試し読み増量版!】そこは、かわいい殺し屋たちが集う喫茶店。夜の廃劇場。最近越してきたばかりの街を探索しようとしていた池也迅太は、そこにいた。そして、目の前でなにやら不穏に倒れている男をみて、そこで記憶はブラックアウト。目が覚めると、何やらかわいい女の子たちが話しているのが聞こえてきた。「やっぱり殺すしかないと思うの」「でも、遺体の処理だってお金がかかりますし……」あきらかに危険な会話。漂っているコーヒーの香りが不釣り合いだ。迅太はなんとか命乞いをしようと手を尽くし、処理代を稼ぐ代わりに働かせてくれと頼んだ結果、晴れて殺し屋たちが営む喫茶店のウェイターになってしまう。店を訪れる明らかに怪しい客たち。これまでの常識の通じない少女たち。それでも、これまでとはガラリと代わってしまった環境に、迅太は次第に馴染んでいく。そして、命の猶予は刻一刻と――。だが、その殺し屋稼業の正体は……?クセだらけの少女たちと、ただの普通の少年が、不思議な喫茶店で社会の闇に触れるとき物語は少しおかしな方向に動き出す。殺し屋喫茶・エピタフ開店ですっ!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
特別養護老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。第一発見者で介護員の清水穂香はストーカー被害にも悩んでいた。現場に臨場した不良あがりの交番巡査・武藤大輔は穂香の相談に乗り、ストーカーの正体を暴こうとする。一方、新米刑事の風間志郎は、目の回るような激務のなか、功を焦って半グレ集団の罠に落ちてしまう……。街を蝕む悪党たちに、二人の若手警察官はどう挑むのか!? 緻密な描写が光る、異色の警察小説。
戦国時代には数々の合戦の舞台裏で、徳川の治世にはその政の背後で、彼らは密かに戦い続けていた――。伊賀、甲賀、軒猿……時に密命を受け、時に自らの意思で死地へと飛びこんでゆく忍者たち。秘術を尽くした激烈な死闘に息を呑み、仁義なき騙しあいに手に汗握る。本格ミステリーの手練れたちが全編新作書下ろしで贈る、謎に彩られたスーパー忍者活劇全五編!
篠崎凜――翠星学園高校1年生。中学から弓道を始め、現在弓道二段。ひたすら弓道を打ち込む少女。そんな凜が師匠、棚橋先生の家で、ありえない矢で男が殺された事件に巻き込まれて解決した。『弓道名人は名探偵』と校内新聞で取り上げられ、凜の動画はいつの間にかネットで『天才弓道美少女』と評判になるが……。友達に悩み、自分に悩み、弓道に悩む青春真っ只中――。ひとりの少女の成長を活き活きと描く傑作長編。
山間の寒村・未笠木村で、紫水晶を使った未来予知の研究をしている〈星詠会〉内部に殺人事件が起こる。真犯人と殺人現場は、予知映像としてあらかじめ残されていた……。外部に説明することが難しいため、隠蔽されていた事件を調査することになった刑事・獅堂の前には、予知能力をめぐる悲劇的な因縁と鉄壁のアリバイが立ちはだかる。果たして、予知された未来は、改変不可能なのか!? 美しくも哀しい本格ミステリ。
元人気女優で、今は芸能事務所の社長を務める東堂美都子。所属女優が主演する映画の製作を進めていたある日、美都子に13人を殺害したとされる容疑者の弁護士から呼び出しがかかる。容疑者が美都子に話した衝撃の事実とは――。多彩な人物の揃う東堂ファミリーも色を添える画期的な《芸能ミステリー》の傑作。「このミス」出身作家の光文社文庫デビュー作品。
夫に執拗につきまとう女には驚くべき秘密 があった……(「恋人形」)ほか、福田隆義氏のイラスト、中川多理氏の人形と小説とのコラボレー ションも収録。著者が紡ぐ物語世界の凄みと奥深さを堪能できる24編。
‘ライオン探偵’エルザと天然ボケの助手・美伽が挑む厄介な事件。「家出した亀の捜索中に殺された銀行員が靴下を奪われた理由とは」「老婦人を轢いた犯人はなぜ珈琲をかけて逃げた?」「元カレと永遠の愛を誓って湘南平に取り付けた南京錠を外して」「深夜のビーチで正面衝突したフィアットはどこへ消えた?」――すべては依頼人のために。気高く美しく、時々凶暴な最強タッグが湘南を駆け巡る!
就職もせず、虚無な毎日を過ごしていた波多野卓也は、偶然訪ねた旧友・岸部桜子の家で、桜子姉弟が愛し合う衝撃の光景を目にする。数日後、卓也が再び目撃したのは姉弟の血まみれの死体だった。事件の鍵を握る謎の美女・鬼頭美千子と接触を図った卓也だが、二人の周辺で次々と不可解な殺人事件が―。驚愕のどんでん返しと残酷な結末が待ち受ける傑作ミステリー!
ヨーゼフ・メンゲレ、アウシュヴィッツ絶滅収容所に移送され、降車場に降ろされたユダヤ人を、強制労働へ、ガス室へと選別したナチスの医師。優生学に取り憑かれた彼は、とりわけ双子の研究に熱中し、想像を絶する実験を重ねた。1945年のアウシュヴィッツ解放時に研究資料を持って逃亡。その後、49年にアルゼンチンに渡った彼は、79年にブラジルの海岸で死亡するまで南米に潜み、捕まることも、裁かれることもなく様々な偽名のもと、生き続けたのだった。そして、その死が遺骨のDNA鑑定によって確認されたのは90年代になってからのことだ。なぜメンゲレは生き延びることができたのか? 彼は、どのような逃亡生活を送ったのか? 謎に満ちた後半生の真実と、人間の本質に、ジャーナリスティックな手法と硬質な筆致で迫った傑作小説。ルノードー賞受賞作。
北町奉行所に勤め、若き日より『八丁堀の鷹』と称される同心戸田惣左衛門と息子清之介が出合う謎の数々。神田八軒町の長屋で絞殺されていたお貞。化粧の最中の凶行で、鍋には豆腐が煮えていた。長屋の者は皆花見に出かけており……「花狂い」。七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれた惣左衛門の目の前で、見世の主が殺害された。衝立と惣左衛門の見張りによって密室状態だったはずなのだが……「願い笹」。惣左衛門と清之介親子を主人公に描く、滋味溢れる時代ミステリ連作集。移りゆく江戸末期の混乱を丁寧に活写した、第27回鮎川哲也賞最終候補作。
放課後の理科室で、5人の高校生がルール違反の罰として教師に作文を書かされていた。そのなかの1人、サイモンが突然苦しみだし、病院搬送後に死亡してしまう。死因はアレルギーのアナフィラキシーショックで、警察は事件性があると判断した。サイモンは生徒たちのゴシップを暴露するアプリを運営しており、現場にいた4人の生徒は全員が彼のアレルギーを知っていたうえ、さまざまな秘密を握られていたのだった。4人は一人称で、順繰りに事件について語っていく。いったい、誰が何を隠しているのか。巧みな構成が光る必読の謎解きミステリ!/解説=若林踏
1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり――ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。
歴女3人寄れば「三本の矢」で推理が閃く! 美人歴史学者の静香、ひとみ、東子(はるこ)の三人が旅するところ戦国史にまつわる殺人事件あり。毛利埋蔵金探検隊会長は石見銀山で謎の転落死。謙信と信玄の激戦地・川中島では、ホテルと旅館対決の末に刺殺事件が。仙台・広瀬川では伊達政宗と同じように右目をつぶされた青年が死体で発見された。事件解明に向け、歴女探偵の推理は露天風呂で閃く! トラベル歴史ミステリー。
他人の心が読める「読心スマホ」の力を持った美島冬華は、勤務先の後輩で学生時代から仲の良い阿南十萌からストーカー被害の相談を受けた。犯人は社員の瓜野道貴課長だという。同期の沖田悠人の協力もあり、一度は解決の兆しを見た事件だが、冬華が覗いた瓜野の心の中には、決して見逃すことのできない驚愕の「記憶」が映し出されており――!? 傑作サイコミステリー!!
力士には向かない職業!? 角界に迷探偵現る! 銅煎部屋で唯一の三役力士・斜麓山(しゃろくやま)は大のミステリー好きで稽古よりも本の続きが大事。自分は相撲取りではなく探偵なのだと言いはり、付け人の輪斗山(わとさん)は悩まされ通しだ。しかし、彼らの周辺でなぜかシャーロック・ホームズの名作ばりの事件が続発。はじめて本物の事件を解決しようと乗り出す斜麓山だが、思わず勇み足を!? 爆笑の本格ミステリー。また相撲界激震!? まわしを締めた名探偵ホームズ土俵入り? 得意技は猫だましとアリバイ崩し!?
目を背けたくなるほど悍(おぞ)ましい幽霊画。その「作者を探してほしい」という依頼をうけた探偵の槙野康平は島根県へ向かう。作者・秋田と会えたが、なぜか怒りを買い追い返されてしまう。それから一年後、秋田は神奈川県で自殺。疑問を持った槙野は調査に乗り出すが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれ……恐怖の本格ミステリー!(『可視みえる』を改題・改稿)
新人飲食店舗デザイナー・羽田器子の毎日は波乱万丈、容姿端麗で仕事もできる憧れの上司・向崎志央のもとで経験を積んでいる真っ最中。新婚夫婦、脱サラリーマン、定年男子、ワケあり姉弟……一筋縄ではいかないクライアントの夢を叶えるために奔走する二人だけれど――!? 美味しい時間をプロデュース! あったかくて笑顔になれる、とっておきのお仕事キャラミス!
15年の時を経て起きた、一家惨殺事件。謎が解決したと思いきや、新たな謎が……。イマドキの刑事と伝説の元刑事の迷コンビが謎を追う。予想もつかないラストが待ち受ける、衝撃の警察ミステリー!
退職刑事専用のシェアハウスに住むおじさんたちは、くせ者ぞろいだが捜査の腕は超一流。今度は歩道橋から転落した男性の死亡事件に首を突っ込まれ、困惑する新人刑事のひより。だが意外な真相が明らかに――
新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。
猿の仮面を被った謎の男たちに襲われた少女を助けた勝村。少女は猿の娘と名乗り、父が遺したある物を見つけるために山猫を探しているという。かつて世間を賑わした窃盗団・三猿が関係しているらしいが……。