【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
社長秘書の交通事故死、それにつづく専務の失跡。東洋石油には秘かに、しかも確実な足どりで「魔の手」が迫っていた。資本金140億円の巨大な会社を背後からあやつろうとしているのは誰なのか――。専務秘書・名取洋三は、その激流のなかにサラリーマンとしての運命を賭けた。彼がみた汚濁にみちた人間の闘争。泥にまみれた「勲章」を狙って、社長、重役、右翼ゴロ、新興宗教……人々は牙をとぎすました獣のように争う。が、東洋石油の経営権は、その誰の手にも得られない。最後にそれを手にするものは? 金融資本対産業資本のすさまじい闘争を描く力作。
ぼくの名前は佐々井彩矢。背は低い。6年生だけど、よく3年生とまちがえられる。背が低いことをのぞけば、たいした特徴のない小学生だ。でも、まわりからは「彩矢は、ものすごく変わってる」と言われる。その原因は、ぼくが人よりも神経質な性格をしているからだ。自分でもイヤになるんだけど、細かいことが気になって仕方ない--。そんな主人公の彩矢が、クラスメイトで大ざっぱな性格の大山昇と、常識的でしっかり者の真中杏奈とともに難事件にいどむ、本格ジュブナイル・ミステリー! 全3冊の合本版。【収録作品(収録順)】大中小探偵クラブ -神の目をもつ名探偵、誕生!-大中小探偵クラブ -鬼腕村の殺ミイラ事件-大中小探偵クラブ -猫又家埋蔵金の謎-
夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介など日本文学史に名を残す10人の文豪が書いた「妙な話」を集めたアンソロジー。犯罪心理など「人間の心の不思議」にフォーカスした異色のミステリー10篇。
名探偵は……コテコテの関西弁を喋る馬!? 殺人、窃盗、金銭トラブル――小さな田舎町で起こる不可解な事件に、元競走馬と牧場の娘のコンビが挑む! 『謎解きはディナーのあとで』の著者が仕掛ける、大本命ユーモアミステリ! ●「馬の耳に殺人」田舎の乗馬クラブで起こった殺人事件。容疑者とされたのは、なんと馬のロック。本当にロックの犯行なのか腑に落ちない牧場の娘・陽子(マキバ子)に、元競走馬のルイスが話しかけてきて……。 ●「馬も歩けば馬券に当たる」マキバ子の実家である「牧牧場(まきぼくじょう)」の求人に応募してきた藤川という青年。彼がお金に困っているのには、ある理由があって……? ●「タテガミはおウマの命」行方不明だった女子高生の死体を発見したマキバ子とルイス。唯一の手掛かりは、現場付近に残された馬のタテガミがべったりとついたガムテープだった……。 ――など、全5編を収録した連作短篇集!
八ヶ岳連峰・赤岳で、雪山山行のリーダーが行方不明になった。その頃、長野県諏訪市のマンションで、心中に偽装された男女ふたりの札時事件が発生していた。殺害時間の頃、マンションの住人たちは非常階段から響いてくる、コツコツという重い響きのある音を聞いていた。その音はいったい何なのか。そこに、雪山で遭難したグループが関わっているというのか。諏訪署の刑事・道原伝吉は複雑に絡まった男たち女たちの想いをほぐしながら事件の真相に迫る!
「奇妙な小説ですね」と、初掲載した小説誌の担当編集者が思わず唸ったという稀な作品。主人公は湯佐稔、そして三年前に離婚して湯佐の元を去った佳奈子。彼女は娘とともに別の男と暮らしはじめていたが、どういう理由か、娘を置いて家を出てしまった。それを知った元夫の湯佐は、心の呻きに従い、元妻の行方を追い始める。元妻は何から逃げ、何を怖れ、何を求めたのか。女の思考の神秘を追う大胆なエロス&サスペンス!
21世紀の東京から平安時代の京都にタイムスリップした、洋食シェフの柴咲明日香。安倍晴明や藤原道長に豆腐ハンバーグをふるまいながら、今日もせっせと後宮で料理を作っていた。そんなとき、藤原彰子が懐妊をしたという報せが入る。つわりに苦しむ彰子を巡って、後宮では騒動が勃発する…後日、道長の邸で蹴鞠大会を開くことになったのだが、明日香はそこでとんでもないことを思いつく…!! 大人気平安飯テロ小説、第二弾!
シリーズ累計30万部突破! セレブ学園・謎ときラブコメ!! 第14弾! ’トクベツな力’をもつ、春内ゆずは、目立たず、平穏な生活を望んでいるのに、4人のキラキラな男の子たちとチームアイズを組むことに。第14弾は、『アイズ』でも読者に超人気の【孤高の天才】キヨくん編! ゆずに告白したリョウくん、そしてそれを目撃してしまったキヨくんは大ショック! ゆずをめぐって、リョウくんとキヨくんが火花を散らす波乱の新学期スタート! 大人気! 胸キュンエピソードもいっぱいの謎ときラブコメ!!
国家権力で悪を追い詰める公安0課作業班。’刑事の匂いのしない者’として交番巡査から0課に引きずりこまれた瀧川。瀬戸内海の神子島に本社機能を移転する大手人材派遣会社・アノンに潜入を命じられ、創業者の武永に浮上した過激派疑惑の内偵を進める。一方、同じ0課の藪野は解散した暴力団・西比良組の残党を追っていたのだが、アノンとの怪しい繋がりを掴む。大企業とヤクザ……日本を震撼させる陰謀が水面下で進んでいた。0課作業班は暴走する巨悪を止められるか。超人気シリーズ最新巻!
小説の、ラストで驚きたい方はぜひどうぞ。ベスト本格ミステリ2018(本格ミステリ作家クラブ選)の1編に選出された「使い勝手のいい女」のほか、特殊詐欺に関わる男を描いた「わずかばかりの犠牲」、〈あなたの夫はあたしの婚約者です〉と名乗る女性が突然現れる「監督不行き届き」など、『どんでん返し』がテーマの5編を収録したミステリー短編集。
戦後も安定期に入ったが、坊や哲は唐辛子中毒で身体を壊してしまった。博打稼業から足を洗って、勤め人として平穏な日々を送っていたある日、会社の同僚が一人の男を連れてくる。その男の名は、かつての盟友であり敵でもあったドサ健。そして坊や哲は、健や北九州で出会った李億春たちと再び麻雀による博打地獄の深淵へ――。現代ピカレスクロマンの最高傑作、堂々の完結編!
将軍綱吉との狩りの場で刺客に襲われ、傷を負ってしまった左近。幸い傷も癒え、久々に三島屋での楽しいひと時を過ごした左近のもとへ、国許の甲府の村の領民から、代官の非道を訴える書状が届く。苛政に苦しむ民を案じた左近は、養父で家老の新見正信と、甲州忍者を束ねる吉田小五郎、そして親友の剣豪である岩城泰徳を従え、密かにお国入りを果たすのだが――。葵一刀流が悪を斬る! 最強の傑作王道シリーズ、決定版第五弾!
たこ焼きを食べようとしていた陽人と玲。近くに凛を見つけたその時、強い風がふき――たくさんの店が立ちならぶ、見知らぬ景色に! この雰囲気は、【逃走中】だ。『ここは仮想空間につくった「仮想・大阪エリア」。60分逃走に成功すれば、60万円だ』 ゲームマスター・月村のいつもの説明が響き、選ばれし小学生10人がそれぞれのやり方で、ミッションに挑む! が、同じ夢を持つ参加者のふたりが、なんだか妙な空気で……? アメちゃんおばちゃんも登場!?
上田渾身の超名鉄ツアーがスタート! 『まる乗り1DAYきっぷ』を使って、おもしろ駅をめぐりつつ、名鉄の様々な路線を乗りたおそうという約12時間の旅だ。雄太以外にアイドル二人が参加し「ぜったい失敗できん」と緊張する上田だが、雄太も知らない驚きの駅の数々にツアーは意外にも大好評。そして、のぞみが祖母から聞いたという『幻の駅』も探すことになるのだが……。
一編15分、世界がぐるりと裏返る。本格ミステリ作家クラブが選んだ2022年の本格ミステリ短編の最高峰!☆☆☆目次序 本格ミステリ作家クラブ会長 東川篤哉道尾秀介「眠らない刑事と犬」大山誠一郎「カラマーゾフの毒」芦沢央「アイランドキッチン」方丈貴恵「影を喰うもの」浅倉秋成「糸の人を探して」森川智喜「フーダニット・リセプション」解説 廣澤吉泰☆☆☆
三姉妹の綾子、夕里子、珠美が訪れたレストランを、国友刑事がまさかの張り込み中! 彼が追っていたのは社長殺害事件。しかし犯人の無実を信じる容疑者の娘が、三姉妹に真相解明を依頼。ところが、会社の勢力争いに巻き込まれるわ、夕里子に恋のライバルが現れるわ……。三姉妹は今日も大忙し!
富む日本、惑う警察。この国は、守る価値があるのか――。1970年。大阪万博を控え、高度経済成長で沸き立つ日本。捜査一課と公安一課を対立させたある事件以降、袂を分かった刑事の高峰と公安の海老沢は、それぞれ理事官に出世し、国と市民を守ってきた。だが、かつてふたりの親友だった週刊誌編集長の息子の自殺をきっかけに、再び互いの線が交わっていく。単なる自殺と思われたが、独自に調べを進めるうち、日本全土を揺るがすスキャンダルの存在が、徐々に明るみに出る。尊重すべきは国家なのか、それとも名もなき個人なのか。「警察の正義」を巡り、苦悩してきた高峰と海老沢の答えは――。戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第三幕!
西尾維新が、言葉の持つ無限の可能性に挑んだ意欲作!リポグラム[英lipogram](名詞)特定の語、または特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた作品。
謎解きミステリーブームを起こした名作のノベライズ!原作『金田一少年の事件簿』は、週刊少年マガジン(講談社)での連載開始から、2022年で30周年を迎え、累計1億部を達成するベストセラー漫画。主人公、金田一一(きんだいち・はじめ)は、名探偵金田一耕助の孫で、IQ180越えの頭脳で、次々と難事件を解き明かします。「小説 金田一少年の事件簿」では、数多のエピソードから、特に読者人気が高い2タイトルである『小説 金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件』『小説 学園七不思議殺人事件』を30周年&ドラマ化にあわせて刊行!●『小説 金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件』名探偵・金田一耕助の孫である金田一一(きんだいち・はじめ)が通う不動高校に、「放課後の魔術師」から謎の脅迫状が届いた。不動高校の七不思議を探る「ミステリー研究会」に誘われた金田一一は、おぞましい謎の怪人と変わり果てた先輩の姿を見る。怪人は魔法でも使ったかのような「密室トリック」を使い、殺人を犯した。魔術師の正体は誰なのか?金田一の推理が冴えわたる!著者:浜崎達也小説家・脚本家・漫画原作者。ノベライズ作品に『ONE PIECE』劇場版シリーズ(集英社)、『まじっく快斗1412』(小学館)、『STEINS;GATE 0』(角川書店)ほか多数。原作:天樹征丸『金田一少年の事件簿』『金田一37歳の事件簿』『探偵学園Q』の原作を担当。漫画だけでなく、小説版『金田一少年の事件簿』も執筆。他の原作では『リモート』(ヤングマガジン)がある。原作:金成陽三郎『金田一少年の事件簿』の原作を担当。他の原作に『超頭脳シルバーウルフ』(マガジンスペシャル)、『ミステリー民俗学者八雲樹』(集英社)がある。原作・絵:さとうふみや1991年、『カーリ!』で第46回週刊少年マガジン新人漫画賞入選。1992年より週刊少年マガジンにて、『金田一少年の事件簿』を連載、大ヒットとなる。ミステリー漫画ブームを巻き起こした本作品は、第19回講談社漫画賞を受賞。その他の作品に『探偵学園Q』『金田一37歳の事件簿』などがある。
謝罪には人生がつまっている。☆☆☆怒って笑って最後に感動!テレビの謝罪会見を見る目が一変する爽快お仕事小説!まさかの続編、大変申し訳ございません。申し訳ございませんが……正直、面白いです!!
奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。大学を卒業して三年目の春を迎えた刀城言耶は、その話を聞いて旧家の屋敷を訪れた。そこには魔偶に興味を持った者たちがすでに集っていた。表題作の他、『妖服の如き切るもの』『巫死の如き甦るもの』『獣家の如き吸うもの』、さらに、これまで文庫化されていなかった『椅人の如き座るもの』を収録した中短篇集。
月子です。調理実習でクッキーを作ったら、グルメ幽霊に盗まれちゃった! 返してほしければ、ある料理を作れって言うんだけど、なぜか料理バトルがぼっ発!? とり憑かれ体質のわたしは、グルメ幽霊に憑かれて審査員に!? 幽霊が見える・聞こえる・とり憑かれる部員たちが、幽霊ドラマオーディションや、コンピュータにひそむ幽霊の謎にいどむ!
ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。北川健と名乗るその男は、かつて私=秋間文夫の親友だったというが、私には全く覚えがなかった。それから数日後、その男の秘書を通じて、貸金庫に預けられていた二枚のフロッピー・ディスクと、五百万の現金を受けとることになった私はフロッピーに入っていた、その奇妙な物語を読むうちにやがて、彼の「人生」に引き込まれていってしまう。この物語は本当の話なのだろうか? 時間を超えた究極のラブ・ストーリー。(解説・香山二三郎)
香港。この地には、観光客を標的に窃盗する『スリ』、その盗品を売りさばく『露店』、出回った盗品を探し出し、持ち主から手数料を得る『回収』とそれぞれグループが存在し、そこには三者共存の掟があった。ある日、回収側の人間である劉巨明が、何者かによって殺害された。仲間であった新田悟は、巨明の妻からあるメモを渡された。メモには巨明の文字で「任家英に気を付けろ」と謎のメッセージが残されていた。そして新田は、香港の闇社会に渦巻く悲しみの深淵に巻き込まれていく―─。
麻布署生活安全課の小栗烈は、身勝手で破天荒な行動から「万年巡査長」に留まっている孤高の刑事。そんな小栗にある男の身辺調査をするよう上司の近藤から指示があった。警察庁出身の都議会議員からの依頼だという。調査の対象者は城之内六三。神戸に本部をおく指定暴力団の組長と関係がある城之内の身辺を探る意図とは!?警察、政治家、やくざ、あらゆる利権や事案が交錯する中、小栗は捜査に乗り出す――。大人気シリーズ、ここに完結!!
世直しの名のもとに日本制覇を企む「三六会」の四天王を追い払った「不動流」の長尾久遠たち。だが、それは壮絶なる闘いの幕開けにすぎなかった――。「三六会」を影で操る沼田栄完の命により、武道のスペシャリストたちが、あらたなる刺客として「不動流」の演武会におくりこまれることになったのだ……。最強の武道伝説を描く、大好評シリーズ新装版第三弾!
西丹沢で危険人物の目撃情報が 寄せられた。熊のようなその大男は何かを捜しにきているようで、人が近づくと威嚇してくるという。地域の平和を守るため、丹沢湖駐在の武田晴虎は巡廻を強化するが、一方で後輩の江馬刑事から茅ヶ崎で起きた人気小説家殺人事件の相談を受ける。元神奈川県警捜査一課特殊捜査係、SISの猛者だった晴虎の捜査で男と事件の繋がりが徐々に見えてくる中、丹沢に台風が近づいて──。心躍る新警察小説!
街の酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中良一は、喪った友を想い、今日も開店前にシェイクしたドライ・マティニーをひとり静かに飲む。そんな川中の前にひとりの女が現れる。女の名は小川明子。愛という感情を捨てたはずの川中だったが、明子に惹かれている自分を感じる――。一方、港町N市は土地買収のトラブルで数多くの血が流れていた。この街に蠢く利権や憎悪に決着をつけるべく、川中は最後の黒幕と対峙する。ハードボイルド小説の最高峰「ブラディ・ドール」。シリーズ第一部最終章!!
三十年前、人々を震撼させた『北簑辺郡連続幼女殺人事件』。死刑が確定し収監されていた二人組の犯人の一人が獄死した。当時、県警捜査一課の刑事だった星野誠司は、冤罪の疑いを捨てきれずにいた。引退した今、孫の旭とその友人の協力を得て再調査へと乗り出してゆく。ネットを駆使して世論を動かす中、真犯人を名乗る人物が、新聞社に新たな証拠を送りつける――。
百年の歴史を持つ邸宅が火事になり、主とその妻が亡くなった。遺されたのは火災のため記憶喪失になった二十七歳の娘・青河文と、由緒ある料亭旅館〈銀の鰊亭〉。甥の光は、妹を心配する母の頼みで美しき叔母と同居し、営業を再開した店で文とともに客への〈御挨拶〉をすることになった。すると、火事に疑問を持つ刑事が光の前に現れた――。