【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
米倉涼子主演のドラマ原作。病院長・戸谷は、自分の欲望を満たすため、病院という名の密室で完全犯罪を繰り返し、さらに次の犯行をも決意する。社会的地位をもちながら、その裏で、次々に女をだまし、関係しては金を取りあげ、殺していく戸谷。やがて、彼に訪れる意外な結末は……。悪と悪の対決。極悪人は誰か? 冷酷非情な現代人の欲望を描く推理長編。
美男の山口眞人は、学生の頃から‘アイドル’と呼ばれた遊び人。結婚して娘をもうけたが、女グセの改まらない眞人は、取引先の受付嬢と不倫関係に陥り、妊娠させてしまう。……シリーズ「黒い報告書」。
モデル並みの容姿を持つ菊恵は、平凡だが誠実な男と結婚した。妊娠する気配がないので、ブティックで働き始め、仕事帰りの居酒屋でオヤジたちのアイドルになったが……シリーズ「黒い報告書」。
男を好きになっては捨てられる、恋愛遍歴を繰り返していた林美花子。妻子持ちの大久保健太の子を孕んだ美花子は、健太と生まれてくる子との暮らしを夢見ていたが……シリーズ「黒い報告書」。
内山恵は平凡な主婦。だが、夫のリストラで将来に夢も希望も抱けなくなっていた。12歳年下の塗装工と交際を始めると、次第に若い愛人抜きの生活は考えられなくなり……シリーズ「黒い報告書」。
実直で温厚な宮下篤志は、危険な現場にも躊躇わず飛びこむ勇敢な消防士だった。友人に連れて行かれたスナックのママと深い仲になると、詐欺の片棒を担ぐよう哀願されて……シリーズ「黒い報告書」。
色白で福耳を持つ松木登代子は、勤め先のスナックではしみったれホステスと蔑まれていた。ママの内縁の夫と関係が出来てしまい、人目を忍んで逢瀬を重ねていたが……シリーズ「黒い報告書」。
医者の跡取り息子の中瀬克弥は、進学も就職もせず、親の金で無為の日々を送るニート。居酒屋で東京帰りのOL岩井理恵子と知り合い、男女の交わりを持つ関係になったが……シリーズ「黒い報告書」。
夫がリストラされた宮本由香は、家計の維持のためパート勤めに出たが、生活は苦しくなる一方。同僚の喜美枝から、手っ取り早く金になるソープでのバイトを奨められると……シリーズ「黒い報告書」。
昼間の仕事は保育士、両親は離婚、母親は病気。キャバクラ勤めの舞衣は、井川伸久の気を引くため嘘をついた。井川は常連になったが、借金漬けと知った舞衣は冷たく突き放す。……シリーズ「黒い報告書」。
バツイチで子連れの育子は、12歳年下の啓輔と再婚した。長男が生まれて4年、夫は暴力を振るい、泥酔しては離婚を迫るようになる。育子は夫の理不尽に耐えていたが……シリーズ「黒い報告書」。
岡山弁で「いじる」は「いらう」、「舐める」は「ねぶる」――。洗面台に手を突かせると、背後から真っすぐ硬くなっているものを尻の割れ目に押しつけてきた。男は女の耳たぶを噛みながら囁く。「結婚しちゃる。じゃけん、もう一人の男とは別れるんじゃで」――男は執拗にいらい、女は必死にねぶる……そこに恐怖を潜ませながら。官能と恐怖。ふたつが混ざり合ったときそこには究極のエロスの世界が開かれる。著者だけが探り当てたエロスの最奥13編。
最終ページに待ち受けるおそるべき真相。スティーヴン・キング強力推薦の徹夜サスペンス。あの夏。僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、あの悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。でも町では悲劇に至る不和が広がりはじめていた。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こり、そして、あの事件が起きた。あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。頭部はいまも見つかっていない。そして現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。事件は解決したはずなのに……光に満ちた少年の物語と、痛ましい犯罪悲劇とが交錯し、最終ページに待ち受ける最後の一撃。叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。
「う、嘘でしょ……。なんで?」「カラダ探し」が始まって4日目の夜、孤独な少女・相島美雪の前に現れたのは、日中に死んだはずの同級生・翔太だった。驚いた次の瞬間、美雪は「赤い人」に殺されてしまう。赤い人の呪いを解かない限り、永久に「カラダ探し」は終わらないのか――真実を知るために、かつて「赤い人」が住んでいた廃墟に足を踏み入れる美雪達だが……。
生き残れるか!?戦慄のパニックミステリー。名声のために罪を犯した過去を恥じ、いまは猟師として各地を旅する「私」。ある日、迷いこんだ村の村長から奇妙な警告を受ける。『森には、秘薬を作れる「赤ずきん」と呼ばれる少女たちが住んでいる。赤い月の夜、彼女らはオオカミの化け物に喰い殺されるが、決して救おうとしてはならない』と。だが、出会った「赤ずきん」のひとりに、かつて見殺しにしてしまった少女の面影を見た「私」は、警告を無視して彼女たちを護りぬくことを決意する。「私」の策は、森の外れの「塔」に、六人の「赤ずきん」とともに朝まで籠城すること。だが、その途中で「私」たちは化け物から思わぬ襲撃を受ける。そうして、「私」は知ることになる。「赤ずきん」のなかに、裏切り者がいることを――。息詰まる攻防の果てに、「私」は少女たちを護りきれるのか? 第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞。戦慄のパニックミステリー!※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
加賀百々は一見、ちょっと天然な普通の女子高生だが、実は神と人をつなぐ「在巫女」見習いだ。稲荷の神使・香佑焔に見守られながら、警察の「百々担当」で、寡黙だが頼れる東雲天空からの依頼をこなしたりと、日々修業に励んでいる。ある日、百々と同じ神社の巫女・桐生華へのストーカー目的の絵馬が神社に掛けられている事実を知り、百々は東雲に相談する。東雲にもらった助言を取り入れ、百々は華を守るために行動するが、犯人もどんどんエスカレートしてきて――!?
妻を失った警視庁元SPの小津良介に、元経済産業大臣の平泉凜太郎から突然の依頼が。政界での再起を期した大勝負を前に、息子の交友関係を調べてほしいという。先代から仕える辣腕の‘執事’、平泉の元秘書である大崎靖からの情報提供を受けながら調査に乗り出した小津だったが……。衝撃のラスト! カズオ・イシグロ『日の名残り』へのオマージュを込めた傑作。
日本ミステリー文学大賞新人賞が誕生してから20年。幅広く活躍を続ける受賞作家から、大石直紀、岡田秀文、新井政彦、望月諒子、嶺里俊介の5名が「街」をテーマに競作。普段、ぼんやりと見えている風景、行き交う人たちの何気ない行動……その中に数々の謎が潜んでいる。5つの味わい深い短編を収録した、珠玉のアンソロジー第1弾!
書店員は超多忙。品出しや客注をこなし、レジ対応の合間に万引き犯を捕まえ、閉店後には新作を読んでPOP書きやイベントの準備。でも、本と本屋が好きだから、今日も笑顔でお店に出るのだ。でも時には、お客様から謎すぎる悩みが寄せられて……。ここは町の本屋さん。名物店長と個性的なバイトの面々が、本にまつわる事件を鮮やかに解決します。本屋さんよ、永遠に。
池袋の無認可保育所『ひよこハウス』。そこに子供を預ける3人の男女の出会いが悲劇の予兆だった。一流クラブのホステス・綾乃。ヘルス嬢。売れないホスト。2年前、綾乃の夫を殺害した轡田秀彦が仮出所し、3人の前に姿を現した時から物語は急転直下、終幕へと突き進む。轡田が知る綾乃の秘密とは? 乳幼児虐待事件が相次ぐ現在に母性の意味を問う渾身の力作。
高畠和人の母は、〈オレオレ詐欺〉に引っ掛かり、さらにトラックに歩を進めて重体に。一方、片山と妹の晴美は、別件の〈オレオレ詐欺〉の犯行を阻止するも、用済みとなった受け渡し役の男は殺されてしまった。片山は捜査の過程で三輪山和美という女生徒と出会う。彼女と詐欺事件の意外な関係とは? 凶悪な詐欺事件の裏にひそむ哀しき秘密に片山とホームズは……。国民的ヒットシリーズの第52作!
千葉県房総半島の漁師町。「キリストさん」と呼ばれる古紙回収業の男は、町の人々に親しまれていた。2人の少年は、その男に「神」を見た。一方、新興宗教の頸木から逃れ、「地獄」を見てきた幼い兄妹。この4人が交わったとき、悲劇は起きた。そして、17年後、4人はそれぞれの形で「真実」と向かい合うことになる――。現代社会の歪みを人間を通して描いた、魂の一冊。
「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!
「何があってもおまえを守ってやる」。少年は少女にこう誓った。しかし、一家惨殺事件に巻き込まれた恋人を彼が守れなかったことで、二人の関係は破局。19年後、刑事となった少年は、かつての恋人への約束を守るべく再び彼女の前に現れた。そして、見えてきた19年前の事件の真実とは――。実際にあった一家殺人事件をモチーフにした著者渾身の‘骨太の物語’。
本城麻里奈は格闘技の女子チャンピオン。その素顔は、女子高校生だ。格闘技好きの藤怜士は、応援している彼女がクラスメイトであることに気付く。そして、週に一度、試合の話をする関係になった。ある時、次の相手が、同門の九条亜美に決まったと喜んでいると、彼女から思いもよらないメールが届く……。最強の女子高校生格闘家・麻里奈登場!
「都会のトム&ソーヤ」シリーズや「名探偵夢水清志郎」シリーズ(いずれも講談社)のベストセラー作家、はやみねかおるがヤングアダルト向けに書き下ろしたミステリー。SNSの仮想空間「ルーム」で繰り広げられる殺人ゲームの行方は?
時代小説作家の広沢の妻には愛人がおり、その彼がダイイングメッセージを残して殺された。また紫田勝家が秀吉に勝っていたら、という広沢の小説は事件にどう絡むのか。十津川が辿り着いた真相は。
「さあ、ワトスン。出発のときだ」‘エピローグ’は、愛する英国のために。ホームズが活躍するイギリスにも、世界大戦の不穏な予感が忍び寄る――。隠退し、田舎で暮らしていたホームズが、最後に手がけた祖国のための一仕事とは?(「最後の挨拶」)様々な思惑が渦巻く屋敷での奇妙な事件「ウィステリア荘」、兄のマイクロフト・ホームズも登場、語り継がれるトリック「ブルース・パーティントン設計書」、姿を見せない下宿人の謎「赤い輪」、ホームズとワトソンの友情の深さが垣間見える「悪魔の足」や「瀕死の探偵」等、全7篇を収録。
警察学校で教官を務める五味。新米教官ながら指導に奮闘していたある日、生徒が殺人事件の容疑者になってしまう。やがて学校内で覚醒剤が見つかるなどトラブルが続き、五味は事件解決に奔走するが――。
「目の前で、ヒトが散っていく、悪夢のごとき謎の病。僕たちはそれを、《死花症候群》と呼んだ」〈あの戦争〉の末期にばらまかれた生物兵器(ウイルス)のせいで、ほとんどの人類が死に絶えた世界。幼い頃、〈ホジョウ〉と呼ばれる集落で拾われ育てられた少年、マサキは、皆と協力し、自給自足の生活を送っている。不自由も多いが、気のいい仲間たちと、片想いの少女カエデのお陰で、それなりに幸せだと思っていた。目の前で、仲間が「散る」までは。手の先、足の先から葉が生え始め、やがて花となり散ってしまう謎の奇病、〈死花症候群〉。なすすべもなく散る仲間たちを救うため、マサキは「この世界」の調査を始める。〈ホジョウ〉とは。〈死花症候群〉とは。そして〈マサキ〉自身の謎とは。しかし愛するカエデが病に冒されていると知り……。「世界の終わり」に、あなたは誰を愛しますか?知らぬ間に涙溢れる、青春純愛ミステリ。