【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのは――やはり女だった。明生と名付け息子のように育て愛そうとするが、ある日明生が失踪。一子は「バチが当たった」と怯えていた。母娘の愛を問うミステリ。
中国軍とのトラブルで死亡した自衛官は、戦争阻止を誰よりも望んだ真名瀬の親友だった。彼の死を防衛省は日中関係を考慮して警備中の事故死とするが、中国は海洋進出を緩めず、軍事衝突は時間の問題に――。真名瀬は完成間近の核爆弾を、親友の遺志を果たすためにも有事回避の交渉に使えないか模索した。だがその時、核爆弾を何者かに奪われる。
ナンパした祥子を情事の最中に絞め殺してしまった19歳の零。だが警察が到着した時には死体は消えていた。そして祥子は、別の場所で、頭頂部を切断され、頭蓋骨の中の脳を持ち去られた無残な姿で見つかる。以来、同様の猟奇殺人が次々に発生する。脳のない死体の意味は? 全ての事件の鍵を握る萩原重化学工業とは? 怒濤の展開、超絶ミステリ!
累計九十六万部、書下ろしシリーズ第十一弾!ハロウィンの渋谷で仮装集団の殺人事件が! しかも被害者は無戸籍者――背後の北朝鮮とテロの予兆を、公安部エース青山は防げるか?ハロウィンの渋谷で、マリオの仮装で見事な行進をする集団が注目を集めていた。直後にATM爆破と殺人が同時多発!しかもハワイでも――これは国際テロの予兆なのか?警視庁公安部のエース青山望が同期カルテットと共に辣腕を発揮。日本の隙に忍び寄る北朝鮮の影を追う!公安を知りすぎた著者の迫真シリーズ第11弾。
京都を舞台にスター探偵が駆ける!ロジッックとキャラクターの魅力を兼ね備えた新たな名探偵小説の誕生だ。京都の街で相次いで起きた殺人事件。なぜかすべて、シャーロック・ホームズ譚を模していた。解決に乗り出したのは、日本探偵公社の若きスター・天親獅子丸と、助手の大河。大河は獅子丸をモデルにした『キングレオ』シリーズのスクリプトライターでもあった。無関係に思われた事件を追っていくと、謎の天才犯罪者の存在が浮かびあがってくる。エスカレートする犯人の挑発。獅子丸はついに、師である老獪な名探偵と対決することに!有栖川有栖さんも「なるほど、これは名探偵だ。その推理は、速い、鋭い、面白い」と推薦。京大ミステリ研出身の俊英がすべてのミステリファンに贈る自信作!解説・円堂都司昭
ミルカは雇い主で所長のオシアンにデートに誘われたものの、以前仕事で知り合った従者(ヴァレット)のスティーヴンも気になっていた。連絡の取れないスティーヴンの勤め先に赴くと、主人の命で北の島国の姫君を訪ねているという。失踪した姫君はロンドンに向かったらしい。事件と恋のさや当てにとまどうミルカの前に現れたのは意外な人物で…。謎の所長VS若き従者、ミルカをめぐる恋の行方は!?
労働基準監督官の草薙満は、居酒屋で外国人店員と日本人客の揉め事に遭遇。知人の警察官、安城沙也加によると同様のトラブルが頻発しているという。大手の星野自動車では不正検査が発覚し、外国人技能実習生に対する違法な時間外労働も明らかになった。外国人の過酷な労働実態がメディアで騒がれる中、労働問題のスキャンダルを追っていた有名ジャーナリストが謎の死を遂げる。シリーズ第二弾!
消費者金融の営業マンの水野が家に帰ると、妊娠九ヶ月の妻が何カ所も刺されて殺されていた。おまけに腹を切り裂かれて、胎児までも……。理由もわからぬまま、警察に疑われ、追い詰められていく中、犯人を知らせる差出人不明のメールが届く。水野は、闇サイトを通じて、復讐代行業者「Furies(フューリズ)」に依頼した。犯人を捕まえ、妻を殺した理由を知るために。しかし、捕らえた犯人の反応は……。
制裁女。それは美しくも恐ろしい六人の女たち。六本木のラウンジでママを務める悠華(ゆうか)を司令塔に、獣医の奈菜、地下アイドルのノノ、歌舞伎町のナンバー1キャバクラ嬢・灯(あかり)、堅物の高校教師・志麻、空手黒帯の名門女子大生・蕾(つぼみ)が女を食い物にする男たちを破滅へ追い込んでゆく。しかし、六人の最終標的は並外れて狡猾かつ凶暴だった。仲間に犠牲者を出したことで、悠華は決意を固める。怖いけど心地よさ抜群の復讐劇!
立てこもり犯が連れてくるよう要求した女性は3週間前に自殺していた。籠城事件を起こした犯人の本当の狙いを探り、解決へ導く「声なき者」、凄惨な監禁現場を映して世間を騒がせる投稿動画は虚構か犯罪か、特命係が切り込む「ラストワーク」など5篇を収録。
大学生活に馴染めず中退した19歳の白秋。彼にとって唯一の居場所はバイト先のコンビニだった。そこに研修でやってきた女子高生の黒葉深咲。強盗、繰り返しレジに並ぶ客、売り場から消えた少女。店で事件が起これば、深咲は目を輝かせ、どんどん首を突っ込んでいく。彼女の暴走に翻弄されながら、謎を解く教育係の白秋。二人の究明は店の誰もが口を閉ざす過去の盗難事件へ。元店員が残した一枚のプリントが導く衝撃の真実とは?
廃園が決まった遊園地『星ヶ丘ハイランド』の最後の一日を描く連作短編集。中学生の団体、年の離れたカップル、親子連れや老人夫婦らが、さまざまな思いを胸にハイランドを訪れる。二度と会えない相手との別れ際に、かけるべきる言葉とは?【本作品のタイトルは「本づくりプロジェクト」で一般公募により選ばれました】
その昔、包囲された館から一族が忽然と姿を消した――。奇怪な伝承に彩られた岬の突端の武家屋敷、人呼んで「消人屋敷」。ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪し、三ヵ月後、謎の招待状によって五人の関係者が集められた。嵐が巨大な密室を生み出し、新たに不可能な人間消失が! 読者を挑発する本格ミステリ長篇。
今をときめくホラー作家、白布施正都と対談することになった、推理作家の有栖川有栖。そこで眠ると必ず悪夢を見てしまうという部屋のある、白布施の家に行くことになった有栖だが、殺人事件に巻き込まれてしまい…。※本書は、2017年1月28日に配信を開始した単行本「狩人の悪夢」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
ニッポン・エアラインの間宮治郎は、成田発シャルル・ド・ゴール着のフライトで国際線の副操縦士としてデビューしたばかり。フライトを共にするのは、ニッポン・エアラインに20名ほどしかいない女性パイロットの中でも‘切れ者’として知られる氷室翼。そのクールな容姿と冷静沈着さから「アイス・クイーン」の異名を持つ。そんな彼女のとの初フライトは怪しげな事件が頻発。往路では高級宝飾品消失、ステイ先のパリの市場では怪しげな連中に追われ、モン・サン・ミシェルでは殺人事件に遭遇、さらに帰路では搭乗客が苦しみ出す……。立て続けに起こる事件を前に、氷室は持ち前の洞察力で、証拠から矛盾を見いだし真相に迫る。事件と推理、航空業界のお仕事と成長、そして淡い恋の予感を描く、旅行気分と探偵気分、一挙両得の本格トラベル・ミステリー!※本書は、2017年3月25日に配信を開始した単行本「機長、事件です!_空飛ぶ探偵の謎解きフライト」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
殺人を含む連続首吊り事件が起きている魂香町では、事件の背後に「死を考える者の前に現れて契約を結び、自殺するまで追い詰める女性」――『自殺幇女』が存在する、という都市伝説が囁かれていた。そんな折、魂香町の大学に通う青年・早乙女は、自殺コンサルタント・ヒラサカコヨミと名乗る女性に出会う。誤解から彼女との「自殺契約」を結んでしまった早乙女は、契約履行のため付き纏われることになり……。彼は、自殺へ誘う魔の手から逃れることはできるのか? そして、連続首吊り事件の真相は? 第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞のホラーサスペンス!
毒婦の涙か、それとも聖女の涙か――。依頼は単なる人探しだった。すぐに解決すると思い込んでいた依頼だった。しかし、事態は急転直下、槙野の忌まわしい過去へと繋がり、迷宮の如き様相を呈し始める。「卒園者を探していただきたいんです。名前は五十嵐靖男」児童養護施設の園長から依頼を受けた探偵・槙野康平は、五十嵐が昨年結婚し、今夏に亡くっていることを調べ上げる。しかし、五十嵐の妻に会いに行った園長が何故か罵声を浴びせられて門前払いされたことから、槙野は園長から新たな依頼を受けて五十嵐が失踪した理由と死因を調べ始めるのだった。そして突き止めた予期せぬ結果に警察の介入が必要と結論し、警視庁捜査一課の東條有紀に情報提供するのだが――。
横溝正史は、一流の翻訳者でもあった。雑誌「新青年」編集長時代から積極的に海外作品を自ら翻訳し、紹介しつづけた正史。本書では、これまであまり触れられることのなかった翻訳者・横溝の業績に光を当てる。「八つ墓村」ほか、一連の創作の発想源ともなったウィップルの「鐘乳洞殺人事件」、19世紀末の一大ベストセラーとして名高いヒュームの「二輪馬車の秘密」の二長篇を収録。後者では、単行本版と結末の異なる雑誌掲載版も併録した。時を経てなお古びない正史の闊達な訳文の妙を、ぜひご堪能あれ。
日本一の過疎の村に引越してきた、若き司法書士の久我原。古民家で開業した彼の事務所に、村人たちのやっかいな依頼が舞い込む。戸籍をたぐりながら、美しき依頼人の家に隠されていた過去の事件をあぶりだす「遠田の蛙」(第32回小説推理新人賞受賞作)をはじめ全6編を収録。現役の司法書士が描く、法律&人情ミステリーの新境地! 『ゼロワン』改題
事故か暗殺か。大統領死亡を巡る法廷ドラマ。《ヘリコプターとは六万もの部品が編隊飛行しているようなものだが、実はどの部品もバラバラになりたがっている――》(本文より) 嵐の夜に米大統領を乗せた専用ヘリコプター〈マリーンワン〉が墜落した。フランス製のヘリの欠陥ではないかと全米世論が沸くなか、かつて海兵隊のエリートパイロットだった弁護士マイクは、製造会社の弁護を担当することに。圧倒的に不利な状況の中、何者かに脅され命を狙われながらも真相を求めていくと、そこには驚くべき「機密」があった――。 自身もかつて米国海軍のトップガンとして活躍し、その後弁護士・作家に転身するという異色のベストセラー作家(2016年没)が遺した傑作法廷ドラマが、日本初上陸!
最終巻のテーマは「読む」。乱歩を読む。昭和を読む。乱歩と読む。晩年の随筆・評論を軸に「読む」楽しさを再確認する一冊。◆モダニズムとノスタルジー。「繁栄の昭和」の記憶としての乱歩。全集完結記念の特別インタビューは、作家・筒井康隆氏。乱歩が編集長を務める『宝石』でデビューした筒井氏は、乱歩亡きあと探偵小説に代わって文壇を席巻したSFブームの先駆者の一人でもある。かつて乱歩は、「探偵小説はSFを内包している」と書いたが、SFはその後独自の発展を遂げ、今や逆にあらゆるジャンルを横断するひとつのスタイルとして確立された。探偵小説からSFへ。乱歩から次の世代へ。‘アフター乱歩’を体現するかのようにジャンルを越え、ときに文学の垣根すら飛び越える作家・筒井康隆氏に訊く「乱歩と昭和」。◆実は探偵小説ファンだった!淡路恵子が乱歩と語る。波瀾万丈の人生を乗り越えた男前な生き方と大らかな人柄で、晩年バラエティ番組でも人気となった淡路恵子。往年の大女優がミステリーについて大いに語る座談会(昭和33年)をはじめ、植草甚一らを相手に乱歩が奮闘する座談会・対談を3本収録。◆さらに、限定千部の『探偵小説四十年』(桃源社)を再録。500ページを越える著作をコンパクトな電子データにして収録。持ち運び自在の読んで楽しいスペシャル・コンテンツだ。浜田雄介・成蹊大学教授による寄稿「乱歩と一緒に本を読もう」、お馴染み小松史生子・金城学院大学教授の解説「ホスト乱歩の真骨頂」と、異色の解説2本もお楽しみに。
‘人を殺す悪夢’の正体に挑むミステリー。 ある会社員が、自宅マンションから謎の飛び降り自殺をした事件。ネットのオカルト板で、彼が見ていたのと同じ‘悪夢’を繰り返し見る人がいる、という噂が広まる。森の中を逃げ回り、得体の知れない怪物に襲われる―― 私立未来世紀大学の夢科学研究所。夢の研究をするフロイト教授と、彼の右腕であるCGクリエイターのヲタ森、彼らの助手をすることになった学生のあかねは、この悪夢の情報を募集する。同じ悪夢に悩まされているという美女・音羽楓花は、ヲタ森が再現した夢のVR映像を見ると恐怖を感じた様子で、行方不明になってしまう。 <MUD MOLAN(マッド・モラン)>――フロイトがそう名付けた夢の中の怪物。それを見る者は次々に謎の死を遂げていて…。フロイト達は‘人を殺す悪夢’の正体に迫っていく。 大ヒットした『猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』シリーズで熱狂的に支持される著者による渾身の新シリーズ始動!! 夢を切り口に怪事件に挑む前代未聞のミステリー(2018年2月発表作品)。
遺跡調査で掘り出されるのは、事件の予感? 考古学専攻の田中灯里は、キャンパスに生えるたんぽぽを主食にするほどハードな極貧生活をおくる女子学生。遺跡発掘調査のアルバイトで学費を稼ぎつつ、食費を浮かせるために、人はいいが影の薄い西枝教授や男前だけど隠れ甘党な古賀先輩に、福岡グルメをたかるのが灯里の日課だ。 そんな灯里は、昔から妙に運がいい。スコップ片手の発掘現場で、たびたび貴重なものを掘り当てる灯里は、運の悪さを自ら認める西枝教授にたいそううらやましがられている。ただし、灯里が見つけるのは、古代ロマンあふれる勾玉や土器の欠片ばかりじゃない。加えて五感も鋭いせいで、土の微妙な手触りの違いや植物のささいな変化に気付いてしまい、ついうっかり怪しいものを発見したり、白骨死体に遭遇したりすることも! そのたび、やっかいな騒動に巻き込まれ、灯里は古賀先輩とともに、事件やトラブルを解決するべく駆けまわることになって――!? 注目をあびる気鋭の作家が「福岡あさくら」を舞台に描く、遺跡発掘×ミステリー!
唯一女王の服を縫う事が許される‘王宮裁縫師’(ロイヤル・クチュリエール)に憧れるレリン。だが展覧会で、作品を酷評されてしまう。実力派の青年裁縫師・ドランが協力を申し出てくれるが、両想いだったはずの騎士・フォルスとすれ違いが…!? フォルスとレリンのある週末を描く、書きおろし電子特典『物語よりずっと幸せなこと』収録。さらにドレス制作の秘話を含む、豪華イラスト特典付き。
新宿にある無認可保育園の園長・ハナちゃんこと花咲慎一郎の副業は探偵である。十五年前に二回会ったきりの男性を探したり、逃げたインコを見つけて欲しいなど、一筋縄ではいかない依頼を受ける花咲の目の前に、箱に入れられた赤ん坊がーー。弱き者をほうっておけない優しき探偵を描く人気シリーズ第4弾。
同棲している彼女・桃里に、連続殺人犯と似ているといわれたことから、蒼太の日常に変化が訪れる。その変化は、ふたりの関係をゆっくりと蝕んでいく。――回想によって徐々に明かされる蒼太の過去。それは読む者の心を鷲掴みにする。『凍花』がベストセラーとなった著者の長編ミステリー。
自衛隊第1空挺団OBで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。妹の真美子が失踪し、その捜索を依頼しにきたのだ。真美子のマンションを調べた降矢は、彼女が「特殊接待」の仕事に就いていたらしいこと、さらには恋仲だったホストまで突如姿を消していることを掴む。折しも、某国軍事政権ナンバーツーが来日中に急死。二人の失踪はその死と関係しているのか? 降矢は事件の陰に招聘元の八紘商行と、暴力団・笠松興業が潜んでいるのに気づく。
歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの……。いったいなんのために、なぜ、ここに出現するのか? 少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の美しく繊細な青春ミステリ・ホラー。
大規模な企業買収計画の裏で、思わぬ事件に直面する男が味わう恐怖と苦闘。ソ連崩壊後の闇社会に展開する、非情な陰謀の標的は?
鏡とぐー子の京橋中央税務署徴収官コンビが手掛けるのは、生活に直結するお金と人情の謎の数々……長年住んだ家を公売のオークションに出した老婦人の救済や、難問目白押しの税大研修、密売滞納者を追う対馬出張など、短篇6篇を収録したシリーズ初の短篇集。