【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町での殺人事件の捜査直後、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるが……。’正義’のあり方を問う警察ミステリー!
「ムラセアズサを預かっている。これはイタズラではなく、正真正銘の営利誘拐だ」村瀬梓が勤めるコールセンターに掛かってきた犯行電話。身代金の要求額は1億円、輸送役は100人の警官。なぜ、家族ではなく会社。なぜ、1億円。なぜ、100人も必要なのか。警察と’関係者’たちは、ピュワイトを名乗る犯人に翻弄されていく。「罪」に期限はあるのか――乱歩賞作家が圧倒的な読み味で描く、受賞後第一作、大藪賞候補の文庫化。
戦慄の四重殺人!! さらにそれに続く事件の残忍な手口に、百戦錬磨の特捜班の面々も言葉を失った。売春をめぐる犯罪組織の抗争か、人種差別主義者の暴走か、あるいは単独のシリアルキラーが跋扈しているのか? 浮上しては消える手がかりと容疑者。事件を追うザックたちの焦燥は日ごとに深まるが……若き刑事の苦悩と成長を通し、スウェーデン社会の闇を雄大なスケールで描きだす新シリーズ、ここに開幕!
特捜部Qに閉鎖の危機が訪れる! 検挙率の上がらないQには周囲から厳しい目が注がれていた。そんな中、王立公園で老女が殺害される事件が発生。さらには若い女性ばかりを襲うひき逃げ事件が――。次々と起こる事件に関連は? 一方、ローセは苦悩の淵に……。
墨田・江東地区連続殺人事件の容疑者として相浦純也が逮捕された。縁あって純也の無実を信じる立花孝久からの弁護依頼を受けたのは、水木邦夫弁護士だった。妻を亡くし、生ける屍となっていた水木にとって再起を賭けた闘いだ。はたして、純也の無罪を証明できるのか、そして、真犯人は!? 驚愕の法廷ミステリー!
装美学園出身のファッションデザイナー小渕幸彦はパリで個人のショーを成功させ、帰国。いまでは、国際的なファッションデザイナーとして、名前が知られている。小渕が世に出るには、装美学園の後輩で現在は妻の翠の実家の財力が大きく寄与していた。だが、小渕のデザインは新進デザイナーの及川充に頼っていて、及川と小渕はホモセクシャルな関係だった。翠がその関係に気づき、復讐計画に乗り出す。
白骨紅、奇妙な姓をもつ警視庁刑事拝郷樺介の妻が、全裸のまま自宅から何者かに拉致された。『無月夜抄』にわずかに記された幻の錦繍織りに関係があるという。紀元前、シルクロードを東へ逃げた一族があった。幻の古代染色錦繍織りを伝える紅の遥かな祖先だといわれる。そして、紅は性交の絶頂時のみ、右掌に血の葉脈紋様が浮かぶ。拝郷は妻の行方と謎を追って欧州へ飛ぶ。鮮烈ハードロマン。
殺人犯・江島正雄の刑執行が五日後に迫っていた。かつて捜査に加わり、彼の無実を信じた芹沢刑事はそれを知ると、真犯人を求めて霖雨の街へ飛び出した。その芹沢を、宮城テレビ編成部長・曲垣が追う……。法相が捺印した刑の執行命令を、一介の刑事が覆せるか? 己の人生を賭け、前代未聞の闘いに疾る芹沢、曲垣。心の闇の引き金に指をかけた男たちの行き着く先とは!? 長篇ハードサスペンス。
三木秀彦は婚約者の姉・今日子に心魅かれていた。その今日子が、戦死したはずの従兄に偶然出会い、しかも彼女と離婚した男がかつて従兄の兵隊仲間だと知るや彼は「殺してやる」と叫んだ。その呪いは、今日子たち姉妹が襲われるという形で現実となり、妹は即死、姉は重傷を負った。婚約者の死で、三木は今日子と結ばれるかもしれないとひそかに期待したのだが……。不毛の愛の孤独を描く長篇推理秀作。
警視庁を依願退職した早乙女正義に持ち込まれたのは、銀行頭取の令嬢亜矢子のガードという仕事だった。亜矢子が誘拐されるという密告があったからだ。だが、早乙女の一瞬の隙をついて、亜矢子は近所に住む女子中学生と一緒に誘拐されてしまう。その直後「悪魔たち」と名乗る犯人グループが巨額の身代金を要求してきた。二人に接点はない。この二重誘拐は何を意味するのか? 緊迫感あふれる傑作ミステリー。
一騎当千の暗殺者たちを乗せた暗殺船・レグルス号は、巨大麻薬シンジケート潰滅を請負い、勇躍アマゾン川を溯った。だが待ち受ける‘森の悪魔・ブラボー’ボリビアコネクションの傭兵・毒蛇(ジャララックス)の執拗な波状攻撃に、レグルス号は殲滅の危機の晒され、囚われた明鏡流杖術の達人・逢魔紀魅は凌辱の嵐の真只中にあった……。名作『峠に棲む鬼』『花に三春の約あり』に続くシリーズ第三作。長篇ハードロマン。
嵐に閉された異人館で、「名残の会」と称する奇妙な宴が始まった。館の主は謎めいた絵を所蔵する氷神公一。招かれたのは画家に縁のある6人の男女――。次々と殺されていく招待客(ゲスト)たち。絵の下層には、なぜか死んだ者が描かれていた。縊られた姿もそのままに。絵は死を予言しているのか。絵画見立てデスゲームの真相とは。使用人探偵ツユリシズカの推理が冴える本格ミステリー。
製薬会社のMR・友永孝は、電車内で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられ駅から逃走、新人巡査の新田真人に逮捕された。友永は無罪を訴えるが、留置場に収監されてしまう。後日、真人はある出来事から友永の無実を確信し、老弁護士・五味陣介に協力を求めるが――。留置場から拘置所、そして法廷へ。仕組まれた冤罪との闘いを徹底した緻密さで描く異色の警察小説。
『小説X』タイトル募集で話題の本がデジタル先行配信!ラスト一行にあなたは驚愕する…。WEBで期間限定全文無料公開しタイトルを募集した『小説X』。総閲覧数14000人、タイトルには1261通もの応募が殺到。「最後の結末に身の毛もよだちました」「とにかく面白くてあっという間に読めたなど」「何度も読むと違う面白さが浮かび上がってくる」など、たくさんの感想が寄せられた話題のストーリー展開。『小説X』にタイトルがついてデジタル先行配信。電子版でしか読めない蘇部健一氏によるあとがきも収録。奈子は、大学の通学路でいつもすれちがう男性がとても素敵で、ずっと気になっていた。話しかけることもできず日々は過ぎ、いつのまにか彼に逢えなくなってしまう。彼に再会する日を夢見る奈子。だが、親友の葵とともに彼をさがすも、いつもあと一歩のところですれちがってしまう。最後の1行に命を懸けた蘇部健一渾身の1作。
武田小春は、十五年ぶりに再会した親友・碓氷優佳とともに、予備校時代の仲間の一人がロボット開発事業で名誉ある賞を受賞したことを祝う会に参加した。出席者は恩師の真鍋宏典を筆頭に、教え子が九名。和やかな宴の中、出席者の一人・神山裕樹が突如ワインボトルで真鍋を殴り殺してしまう。彼の蛮行に優佳は‘ある人物’の意志を感じ取り、息詰まる心理戦が始まった……。倒叙ミステリの新たな傑作、誕生!
干上がった湖から発見された白骨。頭蓋骨には穴が空き、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュル捜査官たちは、丹念な捜査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。三十年前、一人の農業機械のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶っていたのだ。男は偽名を使っており、アイスランドに彼の記録は一切なかった。男は何者で、なぜ消されたのか? 過去にさかのぼる捜査が浮かび上がらせたのは、時代に翻弄された人々の哀しい真実だった。ヨーロッパミステリ大賞、バリー賞受賞。北欧ミステリの巨人渾身の大作。
亡霊も涙すると評判の琵琶法師・芳一。足利義詮の前で弾き語りを始めるや、尼の霊が出現、義詮が姿を消す。親友を人質に取られた芳一は、義詮を探すよう命じられるが、事件の裏には日の本を揺るがす《北条文書》の存在があった。いつしか芳一は文書をめぐる陰謀にまきこまれ……。幻想シリーズ著者がおくる痛快歴史ファンタジー!
青春を謳歌していた十六歳の少女レベッカ・ウィンターが失踪した。十一年後、「行方不明になっていたレベッカは、この私だ」と名乗り出る女が現われた。生還を喜び「私」を迎える家族。しかし、一度たりとも過去を問わない彼らの態度が、逆に「私」を不安に陥れる……。豪州で話題の、背筋も凍るサイコスリラー。
東日本大震災直後に起きた殺人事件。原発作業員として働いていた被害者と加害者の間に何があったのか? 逮捕された容疑者の加瀬は、殺された男の親友だった。ところが彼は余震の混乱に乗じて逃走。福島県石川警察署の仁科は加瀬を、そして彼の生い立ちを追う。やがて、加瀬がある場所へと向かっていることが判明。彼の目的は何なのか? 浮上する驚愕の事実とは? 怒涛の社会派サスペンス!
大学生の凪は、同級生の不思議な美少女・霧香と付き合い始めたばかり。ある日ふたりは路地裏の珈琲店ブラックスノウを訪れる。店のマスターは、実はサイバーセキュリティに精通した人物だった。店を手伝うことになった凪は霧香とともに様々なサイバー犯罪に触れてゆく。一方、マスターを恨む美青年・凌が大規模な犯罪を企てていて……。過去の小さな因縁が世界を揺るがすサイバーサスペンス。
’毒親’-子供に対し、過干渉やネグレクトなど、ネガティブな言動を執拗に続け、一種の毒のような影響を与える親。子供の人生を支配するようになってしまうこともあり、今、社会で問題視され始めている―。スクールカウンセラーとして、日々生徒の悩みに寄り添う日向は、自身も母親の過干渉に苦しみ続けていた。そして、不可解な死を遂げた生徒・吉岡圭吾の母もまた、自身の母と重なるような‘毒親’だった。恋人・本庄の突然の暴力、‘毒親’との対峙、信頼していた同僚教師の恐ろしい闇…幾多の苦しみを乗り越え、日向は、この事件にかかわったすべての人に語りかける。‘耐えて、心が壊れて、命を失ってしまったら、何の意味もないんです。辛かったら、逃げてください。生きることから逃げさえしなければ…生きていれば、人はやり直せるから’学校や家族を取り巻く現代の闇に切り込んだ重厚ミステリー、感動のクライマックス!
運命の出会いはいのちがけだ―― この人となら―と思ったその時、あなたはもう騙されている! 人生はどんでん返しの連続。『暗黒女子』著者が贈るサプライズ満載の〈婚活〉ミステリー。 「理想の男」…崖っぷち女が紹介された運命の相手は連続殺人犯? 「婚活マニュアル」…街コンで出会った美女の暴走に戸惑うマニュアル男は… 「リケジョの婚活」…本命男を絶対に落とす〈婚活ツール〉の中身とは? 「代理婚活」…息子の見合いで相手の母親に恋心を抱いた父親は… 幸せになりたいすべての男女必読! 婚活にはミステリーがいっぱい! 婚活中の方も、そうでない方もお楽しみいただけます。――秋吉理香子 本作中の短編「リケジョの婚活」が第69回(2016年)日本推理作家協会賞(短編部門)にノミネートされた好編です。
徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのか――最恐悪女度no.1小説。中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、それが地獄の始まりだった――。名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは? 史上最恐の悪女ミステリー。漫画家・松田洋子氏による文庫版限定「あとがき漫画」収録!
消えた逃亡犯の影を追え!大人気トラベルミステリー。長く行方不明だったある殺人事件の重要参考人・田宮英明が移送中に逃亡した。八年前、父を殺した強盗犯を復讐心で射殺した疑いがある男だ。警察から相談を受け調査を始める小仏だが、当時犯人殺害に使用されたと思しき拳銃は、田宮の父親が殺害されるよりもさらに過去において、交番から強奪されたものだったのだという。何故その銃が凶器となったのか――? 田宮の女を唯一の手がかりに、人情探偵は北の大地へ飛んだ!
人情の町・深川に巨大安売り市場がやってくる!? 累計65万部の「損料屋喜八郎始末控え」シリーズ最新刊!不況の嵐が吹き荒れる江戸。上司の不始末の責めを負って同心を辞し、刀を捨てて庶民相手に鍋釜や小銭を貸す損料屋を営む喜八郎の活躍を描く人気シリーズ第4弾。息子の放蕩振りに手を焼く大店の質屋・小島屋の主は、息子の仕込み喜八郎にゆだねる代わりに小島屋の身代を譲ると言う。困惑する喜八郎が出した結論は?(「うしお汁」)在所の母が余命いくばくもないと知らされた両替商・近江屋の三番番頭の以蔵。店の決まりで帰郷できない以蔵に、喜八郎が手を差し伸べる。(「つけのぼせ」)ある日、深川の広大な旧火除け地で大掛かりな作事が始まる。どうやら巨大な安売り市場が建てられるらしい。このままでは地元の店が打撃を受け、人の繋がりも断ち切られてしまう。大切な町を守るため、頭脳と人脈を駆使して喜八郎が動き出す。(「仲町のおぼろ月」「にごり酒」「春仕込み」「牛天神」)
連続発生する台風、記録的豪雨と暴風、地盤の変容、急増する土砂崩れ……。「もはや、異常気象じゃない」自然の猛威に翻弄される気象予報官の焦燥と葛藤。自然災害超大国ニッポンだから生まれたサスペンス大作3年前に地元の広島で起きた土砂災害で両親を亡くしている気象庁の予報官・田久保は、地球温暖化などの影響で、益々頻発し大型化する台風の対応に忙殺されていた。私生活で家族を顧みることはほとんどなかったが、認知症を患う義母の介護のため、東京都の多摩ニュータウンにある妻の実家に転居する。直後、史上類を見ない超大型台風が太平洋で発生し、日本に向かった。広島の惨状を胸に刻みながら、進路分析や自治体への避難勧告に奔走する田久保。それでも関東では土砂崩れが次々と起こり、被害は多摩ニュータウンにも及ぶ。
シェパードばかりを狙った飼い犬の連続誘拐殺害事件が都内で発生していた。空手大会出場のため上京中だった山梨県警南アルプス署の神崎静奈の愛犬バロンまでもが、犯人グループに連れ去られてしまう。「相棒(バディ)を絶対に取り戻す!」静奈は雨の降りしきる都会を突っ走る。激しいカーチェイス。暗躍する公安捜査員の影。そして事件の裏には驚愕の真実が! 大藪春彦賞作家の書下しアクション。
母親・雪江のお伴で城崎温泉を訪れたルポライターの浅見光彦は、かつて金の先物取引の詐欺事件で悪名高い保全投資協会の幽霊ビルで死体が発見された現場に行きあたる。しかも、この一年で三人目の犠牲者だという。警察は、はじめの二人は自殺と断定。今回もその可能性が高いというのだ!? 城崎、出石、豊岡…不審を抱いた浅見は調査に乗り出した。会心の長篇旅情ミステリー。
警視庁組対四課の米沢英利に「女を捜して欲しい」とヤクザが頼み込んできた。米沢は受け取った札束をポケットに入れ、夜の街へと繰り出す。‘悪い’捜査官のもとに飛び込んでくる数々の‘黒い’依頼。解決のためには、組長を脅し、ソープ・キャバクラに足繁く通い、チンピラを失神させ、時に仲間である警察官への暴力も厭わない。悪と正義の狭間でたったひとりの捜査がはじまる!
名探偵エルキュール・ポアロは、お気に入りの珈琲館で夕べのひとときを過ごしていた。灰色の脳細胞の束の間の休息。そこへ、一人の半狂乱の女が駆け込んできた。どうやら誰かに追われているようだ。ポアロが事情を尋ねると、女の口からは意外な言葉が。彼女は「殺される予定」だというのだ。しかも、その女ジェニーは、それは当然の報いであり、殺されたとしても決して捜査はしないでと懇願し、夜の街へと姿を消した。同じ頃、ロンドンの一流ホテルで三人の人間が殺害された。すべての死体は口にモノグラム(イニシャルの図案)付きのカフスボタンが入れられていた。ジェニーは被害者ではなかったが、関連を嗅ぎ取ったポアロは、友人の刑事キャッチプールとともに捜査に乗り出すのだった