【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。差出人は祖母の旧姓だが、心当たりはない。誰が何のために挟んだ手紙なのか。開けて読んでみると、祖母のかつてのルームメイトからのメッセージで……。(「恋文」) 大食い・本好き美少女エミールと、ジャンク映画フリーク男子のユキサキが、解かれないままになっていた謎を読み解いていく!
OA機器を扱う会社で働く西原早季。彼女には憧れの上司がいた。佐藤恭平――イケメンで気さく、営業成績トップの社のスター的存在だ。妻を亡くし、幼い娘と暮らす彼の魅力にのめりこんでゆく早季。だが、彼の家には、もう一人の女性がいた。信じられぬほど若く美しい亡き妻の母・温子。いつしか女たちの中で殺意が膨れあがってゆく……。戦慄のサスペンス長編!
「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。去年越してきたなんでも屋・岩室猛志と、地元出身の大学生・貫行詐織は、町で起こる事件を解決すべく探偵ユニット〈竿竹室士〉を結成した。事件の数々は、美森さまのお使いが起こしていると言うが、それって本当……? 不思議な存在と民俗学、SFが交錯する、新感覚のミステリー!
居酒屋『ロミオとジュリエット』では皆、かの名作になぞらえながら、嘆き、怒り、酔っ払っている。そこで、いつもひとりで飲んでいる、「名探偵」の俺。今夜も謎を抱えた酔っぱらいが俺の前で、勝手に事件を語り出す――。デビュー長編『The unseen 見えない精霊』から15年、やっとカッパ・ワンの奇才が帰ってきた! ‘みえていたこと’の‘真実’に気づいた時、心が癒やされている……不思議な魅力のミステリー。
ここは溝の口にある、かの有名な探偵一家のお屋敷。世界的に有名な探偵・綾羅木慶子。全国的に有名な探偵・綾羅木孝三郎。二人の愛娘で、わずか10歳にして名探偵を名乗る、綾羅木有紗。その家に使えるのが私、長谷川でございます。私の仕事は、世界中を飛び回る奥様にかわって、綾羅木家の平和を守ること。掃除、洗濯、料理。お年頃の有紗お嬢様のお世話。『探偵小説にありがちな場面』を敢えて演出することで、旦那様の気分をアゲアゲに差し上げること。そして、事件に悩む旦那様のお手伝いをすること。それもまた、この綾羅木家につかえる家政婦にとっては、大変に面倒な――いえ、大変重要なお仕事なのでございます。「旦那様――わたくし、ノーパンの謎が解けましたわ!」大人気シリーズ『探偵少女アリサの事件簿』のスピンオフ!!東川篤哉の電子書籍オリジナル短編。今回は電子オリジナル短編小説の特典として、『探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて』の1話を収録しています。
経営する書店に、ダーラがコーヒー・バーを開設してから四ヵ月。店員のロバートが淹れるラテなどが好評だ。さらに、ダーラが企画した地域のお祭りの準備も着々と進行中。一方で、書店のマスコット猫のハムレットは相変わらず店の好きなところで寝たり、店内を堂々と闊歩したり。そしてお祭り当日、イベントは無事に終了するかと思いきや、コーヒー・ショップの店主の妻が死体で発見される。背景には、ひそかに流通しているという薬物が関係している? 黒猫探偵の活躍が光る、楽しいコージー・ミステリ!
法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。彼女がまだ修道女になる前、モラン師が学院長をつとめるタラの学問所に入学した時に出合った、フィデルマ最初の事件「化粧ポウチ」、フィデルマが学問所の最終試験として出された事件の謎を解く「痣」、ドーリィーの資格を得、修道女になってからの事件、三晩続けて聞かれた死を告げるバンシーの声の正体「バンシー」、有名なローマ第九ヒスパニア軍団の鷲の謎にフィデルマが挑む「消えた鷲」など全6編を収録。若き日のフィデルマに会える、人気シリーズ日本オリジナル短編集第4弾。/解説=大矢博子
スクリプター・東風亜矢子。ベテランの多い映画業界ではまだまだ若手。人気映画監督が率いるチーム<正木組>で、現場全体を冷静に眺めることができるスクリプターゆえに、トラブル解決に奔走する日々だ。職人気質のスタッフたちと、強烈な個性をもった役者たちと共に取り組む新作撮影もこれからが佳境――という最中、アクションシーンに欠かせないスタントマンが刺殺されてしまう。一体誰が、何のために!?
高校三年生の黒澤芽衣は、大学教官をしている兄から妙な指令を承る。しばらく大学に出てこない模型部の男を捜して呼び出せと言うものだった。彼にしか操縦できない模型飛行機があり、それを研究に使いたいらしかった。殺人事件もからんで、男には疑惑が付きまとう。そして、男は4歳年上のOLとつきあっていた。しかも、周りの人の情報によると金のかかる女だという。芽衣には想像もつかなかったが、捜査を進めるにつけ、疑惑はますます深まって行く。
防衛省と大学の共同研究で新型戦闘機の開発が行なわれていた。情報は厳格に管理されているはずだったのだが、どこからか、外部に漏れていた。内部犯行なのか、新手の組織なのか? 疑問はつのっていく。芽衣はこの計画に暗躍する各国のスパイ組織を一網打尽にするため策を講じる。果たして計画の妨害を防ぎ、戦闘機を飛び立たせることが出来るのか?
売れない舞台役者麦倉は、オーディションを受けまくる毎日。そんな中、話題の2.5次元舞台「ヴァンパイア・ドライブ」のオーディションに合格するが……友情、裏切り、過酷な競争が謎を呼ぶ!※権利の都合上、一部紙書籍版と表記の異なる箇所があります。
エジプトで発掘調査を行う考古学者の峰の乗るフランス行きの飛行機が墜落。機内から脱出するとそこはサハラ砂漠だった。生き残った6名はオアシスを目指して砂漠を進み始めるが、食料や進路をめぐる争いが生じ……。
日露戦争の行く末を決める講和会議。小村寿太郎はロシア全権ウィッテを相手に、戦略を練りあぐねていた。米国世論をロシアから切り離すのには、様々な工作が必要だった。そんな折、ユダヤ系の富豪ジョエルが崖から転落したとの連絡が。日本と親密な関係を持つ富豪の事故。ジョエルの別荘からは、北斎の贋作が発見される。その頃、パリで北斎の贋作を描いた日本人画家・塩田龍次郎は、呆然としていた。個展を前に絵が奪われたばかりか、何者かに追われる羽目に陥ったのだ―。
気鋭の歴史作家が『時の娘』『薔薇の名前』『わたしの名は赤』などの名作をとおして、小説・宗教・美術が交差する「近代の謎」を読み解く!
第54回メフィスト賞受賞作! わたしは1年しか生きられない。毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき――。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。
警察は殺人事件の捜査を開始した。釈放され自由の身となったリスベットは、ミカエルの妹アニカの協力を得て、ファリアの恋人が遂げた不審な死の真相を突き止めようとする。一方、レオ・マンヘイメルについて調査を進めていたミカエルは、ある重要な人物を探しあて、‘レジストリー’が行っていた恐るべき研究と、リスベットの子供時代の悲惨な真実を聞き出す……。
本格ミステリのさまざまな作家やテーマに贋作と評論で鋭く切り込んだ異色のハイブリッド・ミステリ集!!本書では、本格ミステリのさまざまな作家やテーマに、贋作と評論の二方向から切り込んでみました。本書に収められた贋作は、すべて‘評論的な贋作’、つまり、作家や作品に対する考察を小説の形で表現したものなので、切り込むことができたわけです。そして、カップリングされている評論は、その贋作を生み出す基となった論か、贋作を書くことによって深まったり生まれ変わったりした論をまとめたものです。それでは、贋作と評論を両輪にして、本格ミステリをめぐる冒険を楽しんでください。
「この事件の謎は、絶対あたしが解き明かしてやるんだから」勤め先のスーパーをクビになり、地元・武蔵新城で『なんでも屋タチバナ』を始めた俺、橘良太。三十一歳。独身。長所、特になし。特技は寝ること。最近は、隣駅の溝ノ口に住む名探偵一家の主・綾羅木孝三郎がお得意様。娘の綾羅木有紗の子守役を仰せつかっている。しかしこの有紗、10歳にして名探偵を気取っており、俺が依頼された事件にことごとく首を突っ込みたがる。そんなある日、孝三郎の代わりに有紗と高橋さん一家の奥多摩バーベキューに付き添っていたら、なんと溺死体に遭遇してしまい……!?美少女探偵×ヘタレ三十路男による爆笑必至のユーモア・ミステリー
「先生は和食オンリーで、お酒はウィスキー一本槍ですものね」鹿児島本線の特急グリーン車で話しかけてきた女は、一面識もないはずだが驚くほどぼくの好みに詳しい。富士子と名乗ったがどうも偽名くさい。なぜ偽名を? という疑問とともにその晩、彼女を抱いた。五日後、定宿のホテルに帰京してみると……(「知りすぎる女」)他、様々な女との情交を描く官能ミステリー傑作集。
私立探偵フィリップ・マーロウは、香水会社の社長から行方知れずの妻の安否を確認してほしいと頼まれる。妻が最後に滞在していた湖畔の町を訪れるが、そこでは別の女の死体が見つかるのだった。マーロウが探している女と何か関係が? 旧題『湖中の女』新訳版
元シークレット・サーヴィスの捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバは、かつての銀幕のスター、ジーン・ショーと知り合った。少年の頃の彼が夢中になった女優だ。だが、ジーンの周囲にはたちの悪い男たちが……。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作
そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。行く先々で事件に遭遇するものの、ほぼ十割の解決率を誇っていた――。しかし時は無情にもすぎて現代、60代となったかつてのヒーローはある事件で傷を負い、ひっそりと暮らしている。そんな屋敷のもとを、元相棒が訪ねてきた。資産家一家に届いた脅迫状の謎をめぐり、探偵業の傍らタレントとしても活躍している蜜柑花子と対決しようとの誘いだった。人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の屋敷の姿を迫真の筆致で描いた長編ミステリ。第23回鮎川哲也賞受賞作。/解説=村上貴史
空中散歩を楽しんでいた鳥人が墜落(?)、孤独な少女を慰める「おじちゃん」の死、メルヘンが語り継ぐ海辺の因果な出来事、衆人環視の舞台で迫真に過ぎた死の演技、あやしの館に繰り広げられる摩訶不思議、意趣返しを企む男が潜入した怪アパート、血も凍る「日曜の切り裂き魔」の正体は……かくも珍かな事どもの、陰に日向に現れる無頼の徒こそ〈猫丸先輩〉そのひとである。音に聞こえた傍若無人、横紙破りで自由奔放、飄々乎たる其言也善(そのげんやよし)??――個性派脇役陣の心情・思惑なにするものぞ、超自然体の探偵は我が道を行く。猫丸流‘傾きの美学’をとくとご覧あれ。/解説=小野不由美
超凄腕CIA秘密工作員のわたしは、潜入任務でちょっぴり派手に暴れたせいで、狙われる身となり一時潜伏を命じられる。ルイジアナの田舎町シンフルで、‘元ミスコン女王の司書で趣味は編みもの’という、自分とは正反対の女性になりすましつつ静かに暮らすつもりが、到着するなり保安官助手に目をつけられ、住む家の裏の川で人骨を発見してしまう。そのうえ町を仕切る老婦人たちに焚きつけられ、ともに人骨事件の真相を追うことに……。人口三百に満たない町でいったい何が起きている? アメリカ本国で大人気、型破りなミステリ・シリーズ第一弾。
繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!
定年間近の無気力(ゴンゾウ)巡査部長・浦安圭吾に、若き異色のキャリア警視・箱崎ひかりとコンビを組む特命が下る。被害者は全員身元不明、さらに身体の一部が取り除かれていた。真逆の二人が噛み合い始める時、オリンピックで激変した東京湾岸に潜む、国を覆す陰謀の蓋が開く。元警察官僚が喝破するリアル警察小説。
涌井和沙は、目を覚ますと病院のベッドにいた。戸惑っているうちに、「モリさん、目覚めたんですね」と看護師から声がかかる。沸き起こる違和感に鏡をのぞいた和沙は驚愕する。映っていたのは赤の他人だったのだ。身体だけが別人になってしまったことにパニックになる中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。涌井和紗は一年前、何者かに殺害されたというのだ! 衝撃のラストに思わず震える再読必至のミステリー!
次々と教団幹部が逮捕され、自白を始めた。そしてついに教祖・阿佐川公照が――カルマ真仙教と公安警察の戦いを描いた全三作、完結!
海月&設楽の捜査一課凸凹コンビの前に、最凶の敵〈鷹の王〉降臨!ボウガンで無差別に襲撃し、ビルなどに放火する殺人ドローンを従えて、さらに大きな企みで首都・東京に襲いかかる!
年末恒例の人気企画「ミステリーベスト10」が今年も電子書籍化!通算41回目の今年、国内部門では度肝を抜く「本格推理」の新人が登場。主要新人賞で受賞作が出なかった中、一人気を吐いた。海外では「華文ミステリー」の新星が栄冠に輝く。1977年の創設以来「週刊文春ミステリーベスト10」では、これまでアジア圏の作品がベストテンにランクインしたことはなく、41年目にして初のランクインで第1位という快挙を果たした。その他、ベテランも大活躍の強力ランキング!全国のミステリー通、書店員といった目利きたちが選んだ2017年の国内・海外のミステリーのベスト20を一挙紹介。