【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
日本を代表する一大コンツェルンの中枢・河帝商事の創業者一族が相次いで殺された。相続争いと思いきや、被害者は一族の中で出来のいい方ではなかった……。ならば、劣等な者を切り捨てようという犯罪なのか!? 警察庁から派遣されたキャリア捜査官・十常寺迅は、河帝商事の内部事情をよく知る秘書の灰原円に無理矢理協力させ、一族の暗部に踏み込んでいく。連続殺人犯の、恐るべき動機とは!? 本格ミステリ的御家騒動、顛末記。
国友塾大学文学部史学科の准教授・村主周一郎は、自他ともに認める西洋史オタク。講義には、取り上げる時代に合わせた「コスプレ」姿で臨む変わり種である。そんな村主の元に、次々と不可思議な事件が持ち込まれる。血塗られた伝説、怪しげな財宝探しに、奇妙な暗号。真面目だけど破天荒な教授が、歴史から得た知識を駆使して謎を解く、知的ユーモアミステリー。
森二のうらぶれた部屋を突然訪れた『娘』冬香の言葉が彼を突き刺した――「私、あの夜のこと、憶えているんです。あなたは私の眼の前でお母さんを殺しました」。森二の「奇跡」と「罪」が事件を呼び寄せ、人々と森二を結び、縛りつける。更に暴走する憎悪と欲望が、彼の心と身体に、愛する人に襲いかかる! 森二は苦しみを越えて「奇跡」を起こせるのか!? 『雪の鉄樹』でブレイクした著者の哀切と感動が弾ける傑作長編小説。
テレビで人気の女性アナウンサー草刈彩香が殺害された。『羽賀組』の4代目組長ながら、警視庁捜査一課刑事の羽賀亮が捜査にあたったところ、被害者の交友関係から有力な容疑者が浮かぶ。しかし、その男にはアリバイがあり、捜査は行き詰まる。羽賀はついに容疑者の逮捕に踏み切るが、それがとんでもない事態に――。驚愕のラストが待つ大ヒットシリーズ第6弾。(『組長刑事 誤認捜査』改題)
美しき吸血鬼、聖槍ロンギヌス、最強の邪神…すべてがヴァティカンに集結!高位の聖職者が消え、死者が甦るという不気味な噂が流れるローマ市内。龍緋比古は聖槍ロンギヌスを追い、修道士セバスティアーノは、銃撃されたあと行方知れずの教皇を捜していた。軟禁されていた教皇を救出したのも束の間、ヴァティカンが敵の手に落ちたかのような一報が! ついに龍と邪神の最終決戦へ! はたして邪神の正体とは? 著者畢生の大河吸血鬼伝説(ヴァンパイア・サーガ)、堂々の完結!
風力発電施設建設会社のビルの中で、夜警の死体が発見された。一見、階段を踏み外したための事故死に思われたが、監視カメラに侵入者が写っていたことで、にわかに殺人の様相を呈する。奇妙なことに、社長室のデスクの上になぜかハムスターの死骸が残されていた。これは一体何を意味しているのか? 風力発電の利権をめぐって次々に容疑者が浮かびあがり、さらに第二の殺人が。再生可能エネルギーにかかわる国家的犯罪なのか? 人々の欲望と、巨大な陰謀に呑み込まれる刑事オリヴァーとピア。〈ドイツミステリの女王〉による新たな傑作が誕生!/解説=大矢博子
そこにあったのは、7人の関係者、3つの密室。そして、1人の「量子人間」だった……!元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と、天才にして壊滅的な変人・アンコウこと深海安公。二人が挑むのは、密閉された倉庫や監視カメラの密林をすりぬけて殺人を犯す「量子人間」と……、警察官僚の権力争い!?
東京・新橋にある「TETSU」は鉄道ファンが集うこだわりの喫茶店。そこに持ち込まれる鉄道絡みの不思議な事件の数々……。挑むはマスターの安藤徹雄、「鉄道探偵」を名乗るライターの伊賀和志とその妹・さくら、そして個性豊かなテツの常連客たち。驚きあり、感動ありの五つの事件にあなたも一緒に挑んでみませんか?奇才・倉阪鬼一郎が新たに贈る新感覚ユーモア鉄道ミステリ、ここに開幕!
新横浜-小田原間ですれ違った新幹線「のぞみ」と「ひかり」から、ほぼ同時に頭部切断死体が発見された。だが事件の異常さはそれだけにとどまらず、頭部が互いにすげ替えられていたことが判明する。死体の上にあった「鬼は横道などせぬものを」という血文字のメッセージが意味するものとは? 創作意欲を掻き立てる刺激を求めて、放浪を続ける人気ミステリー作家・朝倉聡太が難事件に挑む!
有楽町の出版社に勤める星野は山手線で見かける美女に憧れ「山手線の恋人」と呼んでいた。星野は、故人の作品を再刊するために娘を捜す過程で見た顔写真が「山手線の恋人」と似ていることに気づく。一方、田町-品川間の山手線新駅工事現場近辺での脱線や、爆破予告などが続けざまに起き、そこにも彼女の影が。そして捜査にあたる十津川警部を嘲笑うかのように、新たな事件が発生! 「恋人」の正体は? 連続事件の真相とは?
43年前、二重密室から消えた幻の女が、当時とまったく同じ容姿のまま、国会前でデモをする群衆の中にいた? 謎の女「ジン」の捜索依頼を受けた私立探偵飛鳥井は過去の消失事件の関係者を探るうちに、現代日本の病巣と密接につながった忌まわしき犯罪の存在に気づく。本格ミステリ+ハードボイルド+社会問題がクロスする「本格私立探偵小説」の傑作巨編! 私立探偵飛鳥井シリーズ、待望の復活!!
ミステリ作家浦賀和宏は悩んでいた。次作のテーマは「密室」。執筆が難航するなか、浦賀ファンの女子大生が全裸惨殺死体で発見される。彼女が最後に会っていたのは浦賀和宏!?そして……その裏にはもうひとつの事件が?愕然の結末!永遠のテーマ「密室トリック」に挑む!
湘南新宿ラインで痴漢事件発生。逃亡直後に死亡した容疑者の遺留品から空薬莢を発見、警視庁鉄道捜査班(テッパン)の刑事たちが捜査を開始する。だが聞き込み中、何者かにより襲撃され、さらに駅を狙うテロ予告が警視庁へ。真の狙いも目的地も明かさぬテロリストにとって、首都圏の鉄道利用者すべてが人質。複雑に入り組んだ鉄道網を巧みに使い暗躍する犯罪者に、鉄道マニアのテッパン班長・吾妻警視が情熱と知識で立ち向かう。
詐欺犯罪者の居場所を見つけ出した遠山や木島たち詐欺被害者の集団は、指定暴力団準幹部の宮本の住まいを見つけ、襲撃することを計画する。しかし、計画に参加したのは老人たちの集団だけではなかった。思いもかけない集団が参加していた――。
中原咲子は中学生向け進学塾の国語講師をしている。ある日、板書で夢中になっていたときに、やる気のない生徒、飯星遥香たちが後ろの席でコックリさんをして遊んでいた。後片付けをしているときに、咲子がその痕跡に気づき、せっかく真面目に授業をしていたのにと憤慨する。しかし、落ちていた十円玉に触れたとき、脳裏に不吉なイメージが広がった。咲子には軽い霊感があり、そこに込められた想念を感じ取ることが出来たのだ。コックリさんで呼び出した霊がかなり強いものであったと咲子は直感した。その日、遥香は家に戻らず、大騒ぎとなり母親の飯星啓子は警察に捜索願を出す。彼女には以前からストーカーの被害を受けたことがあるらしく日記からそれが判明し、刑事の聞き込みから人相の悪い若者が捜査線上に浮上する。そして、失踪から一週間後、彼女は遺体で荒川の河川敷に打ち上げられた。
関東某所、切り立った崖に建つシェアハウス、「スツールハウス」。その名の通り、若者たちが腰をかけるように住み、旅立って行く場所。同じ屋根の下、笑い、ときめき、時間を共有するものたちは、やがて懐かしく思い出す。日常の謎に満ちた、何気ない生活を。そしてそこには確かに、青春があったのだと……。?何気なくも愛おしい青春の謎たち?第一話 「メッセージ・イン・ア・フォト」弁護士の直之が、元彼女・あゆみの結婚式の動画用に送った写真の謎とは。第二話 「シャワールームの亡霊」無人のシャワールームから聞こえるシャワーの水音に隠された、ある事件。第三話 「陰の花」フラワーショップで働く白石は、かつての同居人で既婚の花織から、ある花の写真を見せられ……。第四話 「感傷用」16年間住み続け、「スツールハウスの主」と呼ばれた女性、鶴屋素子。彼女がそこを去った訳とは。第五話 「さよなら私のスツールハウス」人気作家となった素子は、「スツールハウス」を訪れるが……。
夕暮れの動物園。閉園時間の間際に突如発生した銃撃事件によって、母と息子は園内に身を隠すことになる。犯人の正体も警察の動きもわからないまま、5歳の息子を守ることだけに命を賭けた母親の息詰まる3時間を描いたサスペンス小説。
会社社長の尾形信吾は、「山の音」を聞いて以来、死への恐怖に憑りつかれていた――。日本の家の閉塞感と老人の老い、そして死への恐怖を描く。戦後文学の最高峰に位する名作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved※本作品は電子書籍化にあたり、紙本に含まれていた次の要素を削除しております。〈解説「川端康成──人と文学 長谷川 泉」「作品解説 瀬沼 茂樹」〉
高井戸署の交番勤務の警察官・新海真人は、妹の麻里を「事故」で喪った。麻里の死は、危険ドラッグ使用による中毒死だったが、その事件で誰も裁かれることはなかった。その時から警察官の人生が一変する。
売れないギタリストの多聞は、音楽誌に穴埋めコラムを書いて生計を立てている。最近、離婚して、妻のつくった借金を抱えて困窮していた。ある日、彼のもとに仕事の依頼が入る。カリスマ的な人気歌手、実菓子のロングインタビューだった。義理と借金のためやむなく引き受けたものの、二人は幼い頃同じ家で育ち、しかも、多聞の亡父と亡兄はともに実菓子の夫であった。二人はかつて共に住んでいた田舎の家で再会し、インタビューを開始する。実菓子への憎悪と愛情という相反する二つの感情を抱えていた多聞だったが、実菓子は多聞の知らなかった過去を語りはじめた。かつて多聞の家とともに村の二大勢力と言われた実菓子の実家の忌まわしい過去。二人の母が突然姿を消した謎。実菓子が10歳の時に起こした冤罪事件と、二度の結婚の秘密。数々の出来事の裏に隠されていた凄惨な真実が解き明かされたとき、あらたな事件が起こる――。
北海道・旭川。姿を消した幼子(おさなご)いいちゃんと、友達の鴻上百合子を追って、櫻子さんと僕、正太郎は、ある場所に辿り着く。けれどようやく見つけた鴻上の言葉に、僕は絶句した。「貴方のことが、世界で一番大嫌い」そして彼女は、僕にとっての絶対的な秘密を突きつけ……。(「わたしのおうちはどこですか」)ほか、ハロウィンにまつわるほろ苦だけど甘酸っぱい物語を収録。運命的バディ、櫻子と正太郎が贈るキャラミステリ!
三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。犯人は現金約400万円を奪い、客のひとりを拳銃で撃って人質として連れ去った。大阪府警捜査一課が緊急捜査を開始するや否や、身代金1億円を要求する脅迫状が届く。「オレワイマオコツテマス――」。脅迫状には切断された指が同封されていた。刑事の黒田は、相棒の‘マメちゃん’こと亀田刑事とともに、知能犯との駆け引きに挑む。
大雪のため立往生した国際列車の車内で、富豪の老人が殺された。犯人は乗客の中にいる。しかし、乗客の全員に完璧なアリバイがあって……。大胆なトリックとポワロの名推理が冴えわたる。アガサ・クリスティの代表作であり、傑作映画の原作にもなった傑作ミステリー。
天才画家の祖母と、生活力皆無な女優の母と暮らす女子高生、天本有里。母の代役の女優が殺されたのをきっかけに、三人の周囲には次第に不穏な影が忍び寄り…。かしまし女三世代が送るユーモアミステリ!
内気な性格に悩む中学生の千鶴は、自身を変えるための新しい挑戦として、‘憧れの国’と呼ばれる四谷のカルチャーセンターに通い始める。そこで出会ったのは、性格も学校も異なるがそれぞれに悩みを抱える同い年の、桃、真紀、公子。なぜかいつも講座でささやかな謎に遭遇する彼女たちは、時にぶつかり合い、時に支え合いながら、事件を通して自分の内面を見つめ直していく。創作講座で絶賛された作者不明の原稿、経済学講座を担当するカリスマ講師を巡る盗難事件。それらの謎を解き明かした時に、少女たちは成長していく。温かな青春ミステリ。
香芝涼子は今日も、閑古鳥の鳴く店でひとり店番をしている。二年前、店主の祖父が病で倒れた際、美術館の学芸員という職と恋人を捨て、実家の『藤屋質店』に戻ってきた。将来に漠然とした不安を感じつつ、看板猫を撫でていると、外国製の陶製人形を男子大学生が持ち込んでくる。男性二人組という質屋には珍しい客に当惑しつつも、品物を預かって貸し付けしたところ、後にそれが盗品だったと分かり……。人間国宝作の萩焼の写し、いわくありげな櫛とかんざし、未発表の藤田嗣治の絵画など、不思議な縁で質屋に持ち込まれた品々を巡る謎、揺れ動く涼子の思いを優美に描く連作ミステリ。
不思議な喫茶店カフェ・アクアリウム。そこで遭遇した三つの謎の解決に、図らずも一役買った修。優しいマスターと共に解いた事件は、しかし序章に過ぎなかった。修は、本当の物語へと飛び込む。すべての終わりと新たな始まりのために。
様々な種類の時計が時を刻む晩餐会。主催者の女流作家の怪死は、「完璧な事故」で終わるはずだった。そう、居あわせた榎本径が、異議をとなえなければ……。表題作ほか、斜め上を行くトリックに彩られた4つの事件。電子書籍版特典、貴志祐介さんインタビューを収録!!
オドケンとトリキョウの新聞記者同期コンビが難事件を解決するシリーズ第一弾。鹿児島県霧島市の花丸製菓が倒産した。負債総額は800億円超。同じ日の午後、突然、鹿児島市は未曽有の豪雨になる。中心部の城山が崩れ、花村製菓の常務宅が埋まる。倒産の当日、鍵を握る財務担当重役が崖崩れで死ぬとは!不思議だが、天災だ。偶然としか言いようがない。家を寸前で飛び出し、難を逃れた同社社長秘書の地頭園は大学で地質学を学んでおり、前年も崩れた城山の危ない状態は分かっていたはず。南国日日新聞記者の踊橋健一と鳥原恭子の同期コンビは、「崖崩れで人を殺せるか」と推理を展開するが次々と覆されていく。【著者】宮田俊行昭和32(1957)年生まれ。鹿児島市出身。早稲田大学法学部卒。南日本新聞社での記者歴26年余。林芙美子の伝記など著作2冊、共著4冊。福岡県小郡市在住。
国立美術館の絵画誘拐と身代金奪取をまんまと成功させ、大金を手にした老人犯罪一味ネンキナー団の面々。ほとぼりが冷めるまでと、ラスベガスでカジノ三昧の日々を送っていたが、さすがに故郷が恋しくなってきた。それに福祉崩壊の皺寄せを受けている老人たちのための資金は、まだまだ足りない。メッタをリーダーとする5人の団員は新たな犯罪に着手すべく、再びスウェーデンに。だが、せっかく入手したアジトである一軒家の隣は、バイク族バンドエンジェルズの巣窟だった。危うしネンキナー団。老人たちの痛快無比な活躍を描くシリーズ第2弾。