【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
乗馬クラブを舞台にしたBL風味ライトサスペンス。J医大馬術部に所属する笠井と牧之瀬は、乗馬の練習を多摩川縁にあるアバランシュ乗馬クラブで行っている。そのオーナーである松波雄祐と元オーナーの息子・雨宮啓との間には愛憎渦巻く因縁があった。そして馬術大会の夜、事件が起こった……。乗馬ファンにお薦めの一冊!
父清四郎が94歳で不慮の事故で死亡。母千代もその2年後にこの世を去った。重度の痴呆症であった母に父清志郎の死を伝えるすべはなかった。『父ちゃん死んだら一緒に天国へ行こうね』と生前繰り返し言っていた母であったが…。 残された子供たち5人それぞれの思いと確執。三男構造に伝えられた母からのメッセージ。母の思いは遂げられるのか。松山、宇和島を舞台背景に、主人公毛利構造の母への思いを、情感あふれる筆致で書き綴る「春雷」書き下ろし。
警察庁科学警察研究所に勤める風祭栞は、小説家の弟の忍、そして妻のかおるとともに現地取材に付き合っていた。車で向かった先は、東京の奥多摩。ドライブがてら周辺を探索し、取材が終わったところで、近くで昼食を摂ることになった。グルメ情報サイトで人気の蕎麦屋が山間の峠で営業しているのを知り、三人は車で向かう。高原にぽつんと佇む藁葺き屋根の蕎麦屋に入ろうとしたその瞬間、玄関からスマートフォンを手にした男性が飛び出し、殺人事件の幕が開く。「菊池寛作家育成会」出身の作者が渾身の書き下ろし。本格ミステリーがついに電子書籍化!
来年、四十二歳になる千昌は、体のあちこちに衰えを自覚するようになり、それらを改善しようとホットヨガに通い始めた。忘れ物を取りにスタジオを訪れると、そこでヨガ友達の友子と顔を合わせた。 友子の口の悪さは皆が知るところだが、自分の顔に大きなコンプレックスを持っている千晶に向かって、歯に物を着せぬ言い方をする。「千晶ちゃんね、痩せるだけじゃ意味ないのよ。あなたはプロポーションより、まず首から上に着目した方がいいって。四十を過ぎた大人の女性はトータル・ビューティーじゃないと意味ないのよ」 友子の辛辣な言葉にも理性を保ち、我慢してきた千晶だが、今回ばかりは……。ミステリー界の新星、聖神吾の渾身の書き下ろし。
予備校の講師を勤める満井は、ある日、同僚が妻と浮気をしている事実に気づく。嫉妬に駆られて浮気相手を事故死に見せかけて殺害する。 翌朝、出勤した満井を待っていたのは、常駐する初老の警備員だった。エレベーターホールで声をかけられてから、彼は執拗なほど満井に付きまとうのだった。『警備コロンボ』シリーズ第2弾。今回の皆月はオフィスビルの施設警備員として勤務する。犯人が仕掛けた偽装殺人を見破れるか。
警察庁科学警察研究所に勤める風祭栞は、自宅の最寄り駅で知り合いの母娘と遭遇する。数日前から連絡が取れなくなっている、夫のデザイン事務所を訪れると言う。 行きがかり上、栞も同行することになり、訪れたデザイン事務所で、頭部と胴体が切断された夫の遺体を発見した。不可解なことに、頭部は本人だが、胴体は別人のものだった。 時を同じくして、離れた地で頭部と胴体の切断された遺体が発見された。こちらも胴体は別な人間だった……。 切断した遺体の入れかえ――。 犯人の目的とは――。
大阪の大学に通う白崎美音のもとに、実家の祖母から訃報の知らせが届いた。実家が火災に見舞われ、両親と妹が焼け死んだと告げられた。出火原因は放火によるもので、犯人は現在も捕まっていないらしい。美音は実家に駆けつけ、焼け落ちた家屋を目の当たりにする。折しも、隣の住宅から息子を怒鳴りつける父親の声が聞こえてきた。そこで美音は信じられない会話を耳にすることに……。家族を殺された美音の悲しい復讐劇は、予想もつかない展開を見せていく。死と隣り合わせの閉鎖空間で起こる殺人――。そこに居合わせた風祭栞と忍の2人は、極限状態の中で事件の真相を暴き出す。
『下水処理施設』で警備員として勤務する高見は、職場で自社の専務取締役を殺害した。彼は高見が交際する女性、祐希の夫であり、一億円の生命保険金が彼女に下りることになっているのだ。事故死を装うために、遺体を水槽に沈めるが……。ダブルワークをこなす高見は、風俗店の『ルージュ』で受付業務もこなしていた。祐希とは別に、店に勤める女性、京香とも交際を続けている。仕事が終わってから京香とホテルで会い、そこで別れ話のもつれから、彼女を殺害するが……。高見はそれぞれの職場で殺人を犯し、『下水処理施設』では同僚から、『ルージュ』では在籍女性から、犯人として疑われることになる。『警備コロンボ』と『女優』に登場する2人の主人公、皆月と和泉を前に、高見は追及をかわしきれるのか。
両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、〈ジェリーフィッシュ〉事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査してほしいという依頼を受ける。ところが両者との面談の後、施錠された温室内で切断された首が発見される。扉には血文字が書かれ、バラの蔓が壁と窓を覆った堅固な密室状態の温室には、縛られた生存者が残されていた。各種年末ミステリベストにランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第2弾!
高校三年生の来光福音のもとへ届いたのは、自殺してしまった同級生からの手紙。彼の名は篠崎良哉。「天才」と名高く、見た目も人柄も完全無欠の男の子。彼の謎めいた遺書に導かれて、福音はもう一人の「天才」――人の心が読める女・加藤沙耶夏とともに行動を開始する。
テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。ファン垂涎のアンソロジーが誕生! 綾辻行人「仮題・ぬえの密室」 歌野晶午「天才少年の見た夢は」 法月綸太郎「あべこべの遺書」 有栖川有栖「船長が死んだ夜」 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」 山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」 麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い --大鏡家殺人事件--」
テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジック――! 収録作品:東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』、一肇『銀とクスノキ ?青髭館殺人事件?』、古野まほろ『文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン』、青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』、周木 律『煙突館の実験的殺人』、澤村伊智『わたしのミステリーパレス』
死者が遺した想いを読み解き、生者の心を救い出す「霊媒探偵」シリーズ最新作!
井の頭公園で、胸に1/TTXと刻印されたパントマイマーの遺体が発見された。武蔵野署の白鷹雨音は捜査を進めるうち、数年前に未解決となった幼女誘拐殺害事件に辿り着くが……。「このミス」大賞受賞作家による、書き下ろし警察小説。
飽食の社会の中で、貧困の罠に落ちた少女たちに救いはあるのか? 現代社会の闇に鋭く切り込んだ、警察&青春ミステリー!社会神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生の冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたものの、「あんたたちにはわかんない」と動機は全く語らない。希望の「希」という漢字が「ねが(う)」と読むことから名づけられた、ネガ。現在は、母親の映子と川崎市登戸のボロアパートに暮らしている。 母はあまり働かなくなり、生活保護も断られた。まわりに頼れる大人や友人がいないネガだが、あるとき運命的な出会いをした。 救いなき日々の暮らしの中で、一筋の光明を見つけたネガだったが、やがて悲劇が起きた。「半落ち」状態のネガに送検の期限が迫り、県警捜査一課の真壁巧は焦りを募らせる。相棒となった生活安全課少年係の女性刑事・仲田蛍の独特のペースにいらだつも、やがて意外な事実が浮かび上がってくる。裕福な家庭に育った美少女・のぞみは、なぜ殺されなくてはならなかったのか!? 「キョウカンカク」でメフィスト賞を受賞し、『葬式組曲』が本格ミステリ大賞候補や日本推理作家協会賞(短編部門)候補となった著者による、社会派青春ミステリー。
ネット上で奇妙な体験談を買い取る「怪譚社掲示板」という掲示板がある。深夜、に住む女子大生が隣家の窓に戦時中の防空頭巾姿の人が火中で苦しむ姿を見た…。奇妙な出来事の背後には犯罪が隠れている。その謎を警視庁の特別捜査対策室・が解明する(「火中の亡霊」)。ほか、警視庁の特別捜査対策室五係と、「怪譚社」が絡む不思議な事件。全五話の本格ミステリ連作短篇。
時は大正。妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼人悪路王を蘇らせ、朧と名付けて使役鬼としている。ある時、同級生の初江に誘われてチャリネ(サーカス)を観に行った二人は、不思議な術を使う男・花月と出会う。自我を失くしたように花月に付き従うチャリネの踊り子たち。さらに初江も花月に心を奪われて…。人の心に巣食う鬼たちのあやかし事件簿。【目次】第一話 傀儡の鬼/第二話 慈愛の鬼
視聴率30%を誇るNBTテレビの「ザ・リクエストタイム」のレギュラー五人が、ビデオ撮りのスタジオから忽然と消えた。そして二日後、NBT社長宛に五人の身代金五億円を要求する手紙がとどけられる。前代未聞の誘拐事件に戸惑う関係者をよそに、さらに人質の一人が死体で発見され、ご存知私立探偵・左文字進の登場となったのだが……。華やかな芸能界の舞台裏に渦巻く黒い人間関係を抉る会心の長篇推理! 左文字進探偵事務所シリーズ第五弾。【解説】山前譲
「関根パン」の製品を小売店に配達する営業員の岡田は、得意先の女主人・幸江との情事を楽しんでいた。が、ある日、幸江の店先にライバル社のパンが積まれているのを発見。他の男に乗りかえたことを覚った岡田は、嫌がらせのためにそのパンに下剤を仕込んだのだが、なぜか、それを食べた幸江が毒死してしまったのだ!? 「甘い殺意」等、若き日の十津川警部の活躍を描いた六篇を収録する傑作集。
行き過ぎ捜査のために警視庁を懲戒免職となり、妻子とも別れた小山淳一郎のもとに、西条恒夫と名乗る男が訪ねてきた。〈必ず日本のためになる仕事〉だからと、高額の報酬を示された小山は、西条の指示通り尾行や盗聴を繰り返すが、不審を覚えて西条の正体を探ろうとした矢先、飛騨高山近郊の美女高原で殺され……!? 十津川警部シリーズ。
祟られた電話番号なのか!? 深夜、ある使われていない番号に電話すると、全員で話せることを知った五人の若者は「混線クラブ」を結成、声だけの集いを続けてきた。しかし、一人また一人とメンバーが消え、やがて、死体が発見された……!
新幹線の車中、中原弁護士の隣席の男が「早くしないと妹も……」という奇怪な言葉と、朱いアカベの花を残し悶死した。その謎の果てには南海の絶島恩根島があった。そこは徳川幕府によって廃藩、遠流の憂き目にあった喜多川一族が怨念の習俗をいまに伝える地でもあった。折しも二十年に一度花咲き、そのとき必ず不吉な事件が起こるというアカベが咲き乱れる中で殺人が殺人を呼んでゆく。奇才が挑む野心的伝奇推理。
公団住宅で女性の絞殺死体が発見された。被害者は真田よう子、主婦。続いて夫の台東区役所広報課長・真田信一郎も福井・東尋坊で溺死。福井県警は夫が妻を殺して自殺したとの見解を発表したが、警視庁の十津川警部は疑惑を抱く。さらに真田の部下である小柳がひき逃げに遭い死亡。そんな折、捜査本部宛に一通の手紙が届いた。〈真田広報課長も、小柳課長補佐も、殺されたのです〉! 長篇推理。
両国の夜空に咲く花火に脱走囚の姿が浮かび上がった。それは目を奪う美貌と、目を背ける人面瘡を持つ少年。いにしえに遡る、少年の血塗られた秘密とは? 『蝶々殺人事件』等に登場する名探偵・由利麟太郎と花形記者の三津木俊助コンビが奇怪な事件に挑む! 仮面舞踏会、サーカス団、幽霊塔……絢爛たる名場面と共に甦る巨匠、戦前の代表作! 【解説】細谷正充
屈指の一流企業に入社した渡瀬克己は、つねに女を利用して生きてきた。大学時代面倒を見てくれた女は、重荷になってきたころ運よく何者かに殺された。役員秘書のコネで入れた社で、渡瀬は専務令嬢の心を射止める。眺めのいい人生が拓けようとしていた。あの歌舞伎町の一夜、行きずりの女にしてしまったことさえ知られなければ……。
元警部補の青野は仕事先でトラブルに巻き込まれ、殺人容疑者として追われる羽目に。逃げ込んだ軽井沢の山荘で、秘密機関と闘争中の男から、彼の妹を脱出させるよう頼まれた。二人の未来は? 逃げろ! 地の果てまで。世界は恋人たちの為にある。
なぜ彼はあんな妙な所に住まうのか。新聞記者の秘密とは?(表題作)。夫がいつの間にか双子の弟と入れ替わっている! 妄想に囚われた夫人の恐怖(双生児)……横溝正史は短篇の名手でもあった。当初、江戸川乱歩名で発表された作品を含む傑作集!
キャリアウーマンといわれ、もてはやされても、わたしだって一人の女。ゆらぐ感情をもてあます時もある。さまざまな職業につく女性たちの、さまざまな想い。一日五分のミステリーワールドにあなたを招待します。さて、今日はどこから読む? 【解説】新保博久
テレビの脇にレンタルのビデオが積み上げられた一室。ここに河内は拉致されていた。娘の恋人の秦野に二千万を要求されていた。秦野は茶髪女に奉仕させながら、女を差し向け河内を裸にしその映像をメールして娘と妻に見せると脅すのだった!
むかし負け犬、いまアラフォー。そのまっただなかの並河志津子。子なしシングル、恋多きプチ・ゴージャスな独身生活を楽しみつつ、「女のタイムリミット」におびえる迷える女。「なんにもうまくいかない、それが人生なのよ」とうそぶいてはみたものの、揺れる想いはかくせない。怒って泣いて、ため息ついてアハハと笑って…。Ah?どうなるあたし?