【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか。
2人を閉じ込めた車は深い森の中の開墾地にたどりつく。そこは米国からの独立を目論み重火器で武装した民兵組織の根城だった。FBIの追跡が内通者によって後手に回る中、冷徹に機会をうかがっていたリーチャーは、ついに反撃を開始する。孤立無援、絶体絶命の危機。衝撃のラストまで一瞬も目が離せない!
戦うしかない 愛する女(ひと)を守りたいから。ひとりで生きてきたリーチャーに、初めて守るべき女性が現れた! 彼女の命を狙う殺人鬼は、一方で巨万の富をも手に入れようと綿密な計画を実行に移していた。謎に近づこうとするリーチャーにのしかかる、米国の重く暗い歴史。愛する人に刻一刻と忍び寄る魔の手。死力を尽くして闘う彼に勝算はあるのか?
世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。パナマからノース・カロライナへ突然転属になったリーチャーもその1人だった。誰が、何のために?死んだ将軍が出席するはずだった秘密会議の議題がすべての鍵を握る。激変する時代の波にもまれる軍の指揮を離れ、リーチャーは真相を探り始める。
弁舌巧みなイケメン元国会議員・漆原翔太郎は国民人気を武器に東京都知事へ転身をとげた。だが都議会襲撃予告、ゆるキャラ殺害など五つの難事件が都政を揺るがす。問題発言が続き支持率急落の漆原とマジメすぎる秘書・雲井が真相を暴くとき、東京が、そして日本が変わる!? ラスト一行まで目が離せない、笑ミス(=笑えるミステリ)連作短編集。
やり手の美術館学芸員、クリストファー・トーマスが惨殺された。容疑者は妻・ローズマリー。資産家の娘で2児の母でもある彼女は、容疑を否認しながらも多くの「証拠」によって死刑になってしまう。それから10年後。ローズマリーを慕う篤志家の呼びかけで、追悼集会が開かれることになった。招集されたのは、いわくのある人物ばかり。そこで解き明かされる、意外な結末とは?
ピエタのクラスにやって来た黒髪の転校生トランジ。「私の近くにいるとみんなろくな目に遭わない」学校で次々に殺人や事故が起きて……!?(「ピエタとトランジ」)14歳の夏、高熱を出した少女エイプリルは後遺症で一日に一回嘘をつかなければ死んでしまうという――(「エイプリル・フール」)ブラックで残酷、不気味で怖いけれど、ファンタジックでキュートな10篇の作品たち。新しい才能が迸るポップ&ダークな短篇集です。
記憶をなくした僕を戦慄させた奇妙な一言、「あなたは前世で私の恋人だったの」。謎の少女・小織の一言を手がかりに、失った記憶を探し始める。自分は一体何者だ?姉はなぜ死んだ?レイプを繰り返す警官・鷲尾、秘密結社’夜叉の爪’を追う公安刑事・久我、記憶喪失の〈僕〉が、錯綜しながら驚愕のクライマックスへと登りつめる。記憶喪失の青年と刑事が時代を超えて絡み合う連続爆破事件の行末を描く、大長編サスペンス。<解説入り>
ヒマラヤ山脈東部、カンチェンジュンガで雪崩が発生。日本人7名が巻き込まれる惨事となった。犠牲者の一人・増田謙一の弟である直志は、兄の遺品を整理するうち、ザイルに細工がされていたことに気づく。死因に疑問を抱く中、兄の登山隊に関係する二人の男が相次いで奇跡の生還を果たす。真相がわかるかと期待した直志だったが、二人は全く逆の証言をし……。雪山という密室を舞台にいくつもの謎が絡み合う緊迫の山岳ミステリー.
祝・「陰陽師」シリーズ30周年!連載開始から30年目を迎えた、大人気の『陰陽師』シリーズ。今回も、稀代の陰陽師・安倍晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍するほか、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満や盲目の琵琶法師・蝉丸も登場。月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶ――二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。今宵も晴明と博雅が、平安の都の怪異に挑む。
ロシア文学の最高傑作のひとつにしてプーシキンの代表作。倹約、節制、勤勉を旨とするゲルマンはカルタの賭けで儲けて巨万の富を夢想していた。ある日、伯爵夫人の、カルタ必勝法の話を聞き、聞き出すため脅したところ、誤って殺してしまう。しかし後日、亡霊となってゲルマンの前に現われ必勝法を授けるのだった。それは『三』『七』『一』の順番通りに出せば勝てるというもの。ゲルマンは持ち金の全てを賭けて勝負する……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
【モーリス・ルヴェル】日本の多くの作家に影響を与えた。フランスのポオと呼ばれた鬼才。恐怖と残酷の短編集。一度読んだら病みつきになること請け合い。容赦ない結末に驚愕。「或る精神異常者」「幻想」「犬小屋」「孤独」「誰?」「麻酔剤」「闇と寂寞」「生さぬ児」「碧眼」「麦畑」「乞食」「青蝿」「フェリシテ」「ふみたば」「暗中の接吻」「ペルゴレーズ街の殺人事件」「老嬢と猫」「小さきもの」「情状酌量」「集金掛」「父」「十時五十分の急行」「ピストルの蠱惑」「二人の母親」「蕩児ミロン」「自責」「誤診」「見開いた眼」「無駄骨」「空家」「ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海」の31本を収録。値段もお得な合本版。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
演出家の柳田洋三が内縁の妻紫はこべや若手俳優の水壁辰樹を率いて「オイディプス王」をアヴィニョン演劇祭で上演すべく稽古をしている。柳田はやけに水壁に厳しく当たるようにみえるのは、紫が水壁に目をかけている反動なのだろうか。紫は仏文出身の柳田の語学力を信用せず、女子大で演劇部を指導しているフランス留学経験のある松沢倫太郎に同行を頼む。紫は水壁とのキスシーンをマスコミに盗撮され、柳田との関係がさらに険悪になる。日本での公演を終えた一行はフランスに出発する。Kテレビのディレクターの山中辰雄は、紫も出演する『嫉妬の構図』というドラマの舞台をアヴィニョン演劇祭に設定して、公演に帯同することになった。アヴィニョン演劇祭では招待公演の『オイディプス王」は人気の演目となるが、松沢のフランス留学時代の恋人ヴィオレット・ウィロウが「NARIHIRA」という芝居で大注目の女優になっているのであった。水壁の高校時代の友人である桐山敏也は名古屋で見た舞台に魅せられてフランスまで付いてきた。アヴィニョンでの公演中、ディレクターの思いつきでドラマの出演まで果たすことになった桐山は、千秋楽にオイディプス王の役を交代してくれるように水壁に泣きついた。フランスの演劇学校の学生イリスと一緒に代役の桐山の演技を見る水壁の目の前で突然オイディプス王役の桐山が心臓麻痺で死んだ。出演者やテレビクルーは後ろ髪を引かれながら日程通り日本に帰国することになったが、自然死と思われた桐山の遺体の解剖の結果、ニオイスミレの種の毒による他殺が発覚した。
「将来の夢は、楽な方法で、すぐに死ぬことです」趣味は自殺の研究。自称「メンヘラ」のエリート刑事、梅林寺凛々子と、熱血漢の肉体派、竹山弥生警部補のコンビが活躍する!カッターナイフを振り回し、消臭スプレーを噴射するリリコ。非常識なリリコの言動に対し、怒鳴り散らす竹山。対立しながらも、神戸で起こる事件を次々と解決し、ふたりの距離は次第に縮まっていく。そんなある日、警察官を狙った暴行事件が勃発し、凶器からリリコの指紋が検出される。その裏には、十年前から続く因縁が隠されていた…。※本書は2015年に小社より刊行された著作を改稿し、書き下ろしの短編を加え、文庫化した内容となっています。
思わず拍手喝采! 意表を突く、痛快ミステリドローン遣いの名探偵六騎(身長130cm)が挑む連続殺人。奇妙な死体と北欧神話が示すのは……。廃墟ヴァルハラで繰り広げられる命懸けの知恵比べ。「本書には、ドローンという最先端の科学技術を使ったトリックが仕掛けられている。今回諸君らに取り組んでいただくのは、そのトリックが何かを当てるということである。騙されたくなければ、あなたも飛ぶしかない。早坂吝」(本文より)本格ミステリーの申し子にして、定石破りの天才が贈る究極のエンターテインメント!目次*読者への挑戦状第一章 ドローン探偵ではない第二章 ドローンと死体が密室に第三章 ドローンが追ってくる第四章 ドローンの切れ味第五章 ドローン探偵だ
真実は、ただひとつ。偽造、隠蔽、証拠の廃棄……こんな非道が国家のやり口か!?司法権力に、個人は抗えるかーー骨太ミステリ小説。札幌地検に激震が走った。30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件に前代未聞の再審請求審が起こされたのである。被告の死刑はすでに執行済みだ。もし冤罪なら、国家は無実の人間を殺めたことになってしまう。司法の威信を賭けた攻防に、曰く付きエース検事が指名された。
ある朝、学校の理科準備室で桜井夏希が殺された。密室殺人だった。当日学校を休んでいた遠藤彼方は、友人の山崎快斗から事件の話を聞き、不謹慎ながら興味を惹かれる。刑事である山本観月と柴田旭は捜査に乗り出し、被害者の父である桜井秋園もまた独自に犯人特定を急いでいた。事件が起きても日常は進む。彼方と快斗は、休日近藤此方と遊んだり、また彼方は翌週の放課後、恋人である久保詩織と談笑しながら下校する。しかし、そこで観月に声を掛けられたことから事態は急転する。次々と不審死を遂げる学校関係者。連続殺人犯と連続誘拐犯。六年前に起きた凄惨な事件とその被害者。全てに関与する一人の人間。夏希の死をきっかけに、あらゆる歪みが露呈する。これは、謎を解き、犯人を暴く物語――ではない。
引きこもりの湊大海は、ある日、口ばかり達者なトラブルメーカー・一色颯太郎と同居することになった。いやいやながら大海が駅へ颯太郎を迎えに行くと、彼はサラリーマンと口論の真っ最中。大勢の前で颯太郎に論破された男は、チンピラを雇い暴力による嫌がらせをしてきた。引きこもりの巨漢と口ばかり達者な青年が暴力に立ち向かう! 稀代のハードアクション作家・矢月秀作の新境地。
母親が愛人の首を切り落とした現場を目撃してしまった今村まどか。十四歳の少女の心のケアのため、ホームズたちがいる‘第九号棟’へ入院することになった。ところが入院したその日、看護人が同じように首を切り落とされ殺害されてしまう。自分を‘サロメ’だと思い込んだまどかの犯行なのか? 病院から失踪したまどかを追って、ルパンやダルタニアンたちは調査を進める!
湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、盛り上がるのはなんといっても恋愛話で……。ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー!
旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る‘カフスボタン’が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か……。
余命六カ月――ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見つけ出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、秘密の失恋相手……。教室では毎日、少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作!
ポケミス一九〇〇番記念作品。第二次大戦中、戦地で相棒と生き別れになった英国軍パイロットは、友の行方を探してドイツを再び訪れる。だがナチ残党の魔手が! 著作が全世界で一千万部突破! 「特捜部Q」作者による傑作小説。
伊豆の海に白いポルシェごと転落死した中年男。ところが彼の手帳に、半年前の3億円強奪事件の犯行メモがあったことから、十津川警部らは色めき立つ。しかも共犯者がいて次の犯行を計画中と知った十津川は、亀井刑事をおとりにしてグループに近づくが見事失敗してしまう。十津川警部、生涯最大のピンチ!
マンモス・タンカーの爆破中止と引きかえに100万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかけられた。100万ドルの振込み先は、バリ島にある小さな商店だった。犯人の真の狙いは何か。また航行中のタンカーをどうやって爆破できるのか。この途方もない脅迫事件の進展があばき出したものは?壮大な推理。
なにから逃げるの? どこに行くの? わたしをひとりにしないでねっ。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の後日談を含む全7編を収録。青春・SF・家族ドラマ……。読了後、世界は動き始める。想像力の可能性を信じる、桜庭一樹10年間の軌跡。◆かわいいかわいい由美子ちゃんセンセ。こどもみたいな、ばかな大人。みんなの愛玩動物。そんな由美子ちゃんの一言で、わたしと彼女は、退屈な放課後から逃げ出した。あまずっぱじょっぱい、青春譚。(「じごくゆきっ」)。◆とある田舎町に暮らす、二人の中学生――虚弱な矢井田賢一と、巨漢の田中紗沙羅。紗沙羅の電話口からは、いつも何かを咀嚼する大きくて鈍い音が聞こえてくる。醜さを求める女子の奥底に眠る秘密とは。(「脂肪遊戯」)。
母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害される。死体発見時から母親が行方不明の為、母親犯人説が浮上。日本新報甲府支局の南は、本社への栄転を懸け、特ダネを狙って精力的に事件情報を収集。警察のネタ元から犯人の情報を掴み、紙面のトップを飾る記事を書いた。だが、それは大誤報となって……。巧妙な罠に翻弄されながらも、新聞記者としての矜持と野心の狭間で真実を追う男の闘い。長編ミステリー。
香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋、金丸座。年に一度の「こんぴら歌舞伎」に出演する人気役者に執拗な脅迫が。歌舞伎界の確執か、女性関係か。遂に琴電琴平線の車中で起きた毒殺事件。東京の会社社長殺しとの関連は? 因習と嫉妬が渦巻く歌舞伎界の謎に、十津川警部が挑む。長編トラベルミステリー。