【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
ふしぎ文学館 悦楽園41歳の女性が61歳の母親を殺そうとした。犯行は未遂に終わり、女性はすぐに自首してきたものの、動機だけは頑として話さず、弁護士もいらないという。平凡な母娘の過去に一体なにがあったのか。謎に包まれた事件に困惑しながらも調査を始めた国選弁護人。やがて彼が突き止めた衝撃の真実とは? ――「疾病船」ほか、「獣舎のスキャット」「水底の祭り」など、単行本未収録作品4篇を含む、恐怖ミステリ全10篇。狂気に憑かれた人々が犯す犯罪を異様な迫力で描いた、直木賞作家改心のクライムノヴェル傑作集。
狂おしいまでの見立て殺人の宴を描いた横溝文学の集大成!休養のため岡山県の僻地・鬼首村を訪れた金田一耕助。大人気のタレント・大空ゆかりが、故郷のこの村へ帰ってくる――村中が歓迎ムードで沸き立つ中、悪魔が仕掛けたような狂気の連続殺人が、手毬唄にのせて幕を開ける… 閉鎖的な山村を舞台に、著者がその真骨頂「見立て殺人」に再び挑む!
没落貴族を震撼させる悪魔誕生の禁忌(タブー)フルート奏者・椿英輔子爵が謎の失踪、一ヵ月後に遺体となって発見される。「このうちには悪魔が棲んでいる」失踪直前に娘に語った言葉は何を意味するのか。 子爵作曲のフルート曲と共に始まる連続殺人事件。貴族達がかくしている世にもおぞましい「悪魔誕生」の秘密とは?! 戦後、全ての特権を剥奪された貴族階級を舞台に、「閉鎖された田舎」とは一味違った雰囲気でおくる本格探偵小説!
新たに8篇を追加し再編集した、生島作品集の決定版!SF、ハードボイルド、ショートショート、短篇の名手・生島治郎が、技巧の限りをつくした、奇妙な味のフルコース! 幻の第一作品集「東京二〇六五」を完全収録。
北関東の山間にたつグループホーム「若葉荘」。そこには元天才少女小説家の世話人と、自在に歳を重ねた高齢者たち、車椅子暮しの元刑事らが暮らす。だが穏やかな日々は、その冬いちばんの雪の日、密室で発見された射殺死体の出現によって破られる。17歳の住み込みスタッフ・綾乃は、一癖も二癖もある住人のなかで隠された因縁を解き明かし、真相に迫ることができるのか!?
古今東西の散逸した楽譜を探し歩く、楽譜探索人。依頼があれば、どんな譜面でも、かならず見つけ出す。それが、支配者に隠蔽されたものであっても。死者が道連れにしたものであっても。世界を破滅に追いやる、呪われた楽曲であったとしても。歴史の闇に失われた旋律がよみがえるとき、はかない想いが、罪深き過去が、苦い人生の記憶が、あなたをとらえて、はなさない。博覧強記の探偵小説家、本領発揮。目眩く音楽奇譚。
伝えるべきプロポーズの言葉は、悲鳴にかき消された。フラッシュモブの最中、ひとりの女性が刺し殺されたのだ。直後、犯人と思しき男は自殺。しかし、その1年後に男の冤罪を主張したのは、傲岸不遜な警視正・安孫子弘だった。丹念かつ大胆な捜査の果てに、真犯人は存在するのか!?(表題作)破天荒な名探偵が、5つの不可能犯罪に挑む連作ミステリー第2弾!
宇宙飛行士・松本悠美は、米露の飛行士たちと国際宇宙ステーション「ISS」に滞在し、多くの国が参加している一大プロジャクトにかかわる。そんな中、日本開発の「きぼう」に爆弾が仕掛けられたという驚愕の事実が判明する。420トンの塊が天から降ってくる人類史上最悪の危機。テロ犯が企む真の目的、飛行士6名の運命はいかに。長年宇宙プロジェクトに携わってきた著者が描く、壮大で果てしない長編スペクタクルミステリー。
第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞作「おばあちゃんといっしょ」収録! 曼殊院、真如堂、寺町通、松ヶ崎疎水、上賀茂神社、太秦……。京都を舞台にした6つの極上の短編作品。コンゲーム、ホラーテイスト、純愛をテーマに、思いもよらぬ驚きの仕掛けが周到に仕掛けられている。物語の最後に出会うのは、驚愕の恐怖、切なさ、そして人の優しさ。名手が放つ、欺される愉悦に満ち満ちた短編集!
火災で家と主を失った秋山家。残された妻子は亡き夫の実家「秋山善吉工務店」に身を寄せることに。慣れない祖父母との暮らしは、それぞれの身にトラブルが降りかかり、災難続き。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではと調べ始め……一家のピンチを‘昔気質の職人’で、‘法被を着た不言実行’、‘古き佳き昭和ひとケタ’の善吉爺ちゃんが救う! 百戦錬磨の著者による味わい深い人情ミステリー!
調査中、階段から転落し重傷を負った探偵事務所所長の嶋岡。彼が得た信頼で成り立つ稼業ゆえ、残された所員の間宮と松代、飯田は、事務所存続の危機に直面することに。そんな折、嶋岡の見舞いに訪れた姪の美菜子は、叔父のためにある覚悟を決める。そして、事故の真相を追う間宮たちは、政治家や企業も絡む黒い疑惑に迫り……。青春小説の旗手が描く若き探偵たちの物語!
残業をすればするほど取られる税金が増える「時間外労働税」が導入された。残業時間は劇的に滅って、社会のありようは変わりつつあった。だが、もっと働かせたい企業も残業したい労働者も多く、サービス残業という「脱税」は絶えないのだが……。根っから真面目な残業税調査官と熱血労働基準監督官が働く人たちのために奮闘する、リアルすぎるお仕事ミステリー!
帝国海軍少尉の潮田は、類い希なる記憶力を見込まれ、切れ者の少佐・渡海の指名により特別班に仮配属となる。命じられたのは防諜。予想外の任務に反発しながらも、徐々にその重要性を自覚する潮田。そして、たったふたりの戦いは真珠湾急襲作戦を巡る熾烈な攻防へ突入する! ミステリーとスパイ・サスペンスの融合が見事に結実した第18回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
白井有梨はSCSに復帰した。彼女を負傷させたストーカーは追い詰められて死亡したものの、「S」からは「無事で良かった」というメールが届いた。死んだのは「S」ではなかったのか!? 依然正体のわからないSとは、いったい何者なのか? そんななか、現職の少子化担当大臣・小原雅代に大量の脅迫状が届くという事案が発生。有梨は本庁警備部から派遣されてきた岸川とともに捜査にあたることになった――。二ヶ月連続刊行完結編!
上野公園の不忍池から、子供の手首が発見された。唯一の手がかりは人差し指付け根に残る骨折の痕。M署の刑事・如月七と相棒の土橋は、被害者がシングルマザーに育てられていた少年であることを突きとめる。さらに消息不明の母親が偽名を使っていたことが判明して……。母子に何があったのか? 謎が謎を呼ぶ展開と息づまるサスペンス。人気シリーズ第2弾!
イリヤから仕事を依頼されたさやか。内容は、マルスシティを訪問する、アラビフタン国王子ラシャイの護衛。高額の報酬につられ、さやかはそのメンドくさそーな仕事を引き受けてしまう――。同じころチュチェは、大家のマダム・ツァイから、亡夫セイ・ツァイ画伯の遺作を盗んで欲しいと、頼まれていた。その絵の持ち主は、なんとラシャイ王子で…。さやかとチュチェの痛快活劇、第2弾!
テストに文化祭、修学旅行と高校生らしい行事を終え、鍵屋へ顔を出したこずえ。祐雨子(ゆうこ)との関係は気になるものの、ひさびさに淀川に会えてうれしい。和菓子屋から来た客へお茶を出し、時々は淀川の助手として駆り出される――平凡な日々が続くかと思いきや、淀川の元カノが現れる。過去に苦しむ淀川、そして、そんな彼を見守るこずえは…? 人気シリーズ、完結! 【目次】序章 彼女の不在/第一章 金庫屋からの挑戦状/第二章 ハロウィンと魔女/第三章 鍵屋甘味処改/終章 ふたり
時は大正。巷に流行る新薬あり。万病に効くとされるその薬の名は――「箱薬」。新米新聞記者の英田紺は、箱娘と呼ばれる少女・うららと調査に乗り出す。一方、病に冒された伯爵の館には怪人・カシオペイヤから予告状が届く! 館では陰惨な殺人事件も発生し、現場に居合わせた紺は、禁秘の箱を開き「秘密」を暴く怪人の正体を知ることに。怪人が狙う帝京に隠された謎とは!?
渋谷のラブホテル街で、下着姿の女の転落遺体が発見された。警察は殺人事件として渋谷警察署に捜査本部を設置、十津川が捜査の指揮を任された。被害者と一夜をともにした男を容疑者として尋問するが、その供述内容には疑問が多かった。事件の鍵は被害者にありと睨んだ十津川は身辺捜査に重点を置いたが、新たな殺人事件が!? 短編集。
ドンデン返しの帝王、渾身の大作!若手時代に逮捕した男は無実だったのか?鳴海刑事は孤独な捜査を始めたが…社会派ミステリーに驚愕の真実を仕掛けた傑作。豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身のミステリ。解説・谷原章介
昔の男の死体を前に、美しいピアニストは言った。「どっちかを選ばなくてはならなかったんです」……彼女に翻弄され、不倫の恋に走った挙句毒を呑んで死んだ兄と、バイオリニストの弟。女と男が再会したのは、チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」のゲネプロだった。表題作ほか、「後ろ姿の夜桜」「スキャンダル、スキャンダル!」「私の秘密はあなたの秘密」「夜は知っていた」「夕やけ小やけ」「闇に迷って」の計7篇を収録。国民的作家・赤川次郎の、記念すべき600作目は、デビュー以来の「幽霊シリーズ」第26作。
2020年、雑居ビルから、一人の老人が転落死。現場には「黒い天使」のトランプが落ちていた。刑事・諏訪は殺しと見て謎を追うが、直後、「聖洲署」への異動命令が! 聖洲署は、世界的なスポーツの祭典と同時に創設された「カジノ特区」にあった。聳(そび)えるタワー、巨大歓楽街、謎の自衛集団、死神と呼ばれる男、そして青眼の天才ギャンブラーの伝説── 東京湾に出現した楽園には、地獄の顎が開いていた!君臨する「天使」に審判の刃を向けるべく、凶弾迫る中、諏訪は汚濁の檻に挑む!一気読み間違いなし!最注目の新鋭による、傑作エンターテインメント!
殺人現場に残された血の十字の意味とは? 十津川警部が住む東京・三鷹で銃殺事件が。現場の雪の上には、被害者の男が自分の血で書いたと思われる十字のマークが残されていた。さらに「殺された男は十津川警部に招待状を届けようとした」という女からの電話が。被害者は北海道新十津川町の人物と推理した十津川は現地へ飛ぶ。地元路線の廃線が取りざたされている町内では、魔法使いが出るという噂が広がり、見物人が押し寄せていたが――。
札幌・ススキノで中年男性が少女に刺される殺人未遂事件が発生。私立探偵・岩波惇哉のもとに、知己の女性・真那津からこの事件を目撃してしまったと連絡があった。北海道にかけつけた岩波だが、恐怖で被害者を置き去りにした真那津のことを、警察は容疑者として疑っていた。現場を走り去る謎の少女を見たという目撃者が複数いるにもかかわらず、なぜか肝心の真那津は少女の存在について証言をしたがらないのだ。そればかりか、目を覚ました被害者は、自分を刺したのは二十代前半の背の高い女だったと話しはじめ――。
タイムマシンもタイムトリップも使わず、過去を変える方法とは何か? ――那須舞は明るくしっかり者の十四歳。英語読みすると名前がMai Nasu=マイナスとなるのが密かな悩みだ。困っている人を見ると放っておけない舞は、不思議な伝説がある山で、倒れていた少年を助けるはめになる。だが「未来を見た」という少年が告げた予言をきっかけに、平穏な町に悪意に満ちた事件が連続する。予言は本当なのか? 不可思議な謎に果敢に立ち向かう舞の姿を描く、爽やかな青春ミステリー。
【映画化原作】映画作りで金儲けをたくらむシック・ボーイ。得意の話術と策略で、街のごろつきから美人女子大生、果てはドラッグ撲滅運動のメンバーまでも巻き込んでいく。さらに裏切り者のレントンをついに見つけ出すと、復讐計画を隠して、手を組むことに。映画製作は順調に進み、もうすぐ大金が……だが、思わぬ事態が発生! おまけに狂犬ベグビーが暴れ出す!!
【アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作】十五歳と半年を迎える夜、長年近づかないことになっていた隣家の土地に忍び込んだアニー。しかしそこで死体を見つけてしまう。その事件は町の忌まわしい過去を掘り起こし、アニーと家族の生活まで脅かす……二十世紀半ばのアメリカ南部を舞台にした巧緻で濃密なミステリ
イギリスの支配下にある19世紀のインド。上官に呼び出された軍人エイブリーは、奥地で姿を消した詩人の行方を捜すよう命じられる。この任務に同行するのは‘ブラッドハウンド’と呼ばれる謎の男ブレイク。反りが合わないながらも旅に出たふたりを大いなる陰謀と冒険が待ち受ける! 密林のなかにひそむのは、虎か! 象か! 盗賊か! アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞新人賞W受賞の歴史ミステリ。
アフガニスタンから生還し、パリでプロのボディガードを営む元・外人部隊兵のラースは、女性活動家ハイコの警護を依頼される。彼女は過激派にリクルートされる子女を奪回する活動を行ない、そのために過激派から死刑を宣告されたのだ。だがハイコはラースの警護を嫌い、身の危険を顧みようとしない。自信に満ちた彼女に惹かれながらも苛立つラース。やがてハイコの活動に重大な疑惑が生じ、マスコミや世間を揺るがす事態に……テロの悲劇を描く慟哭のサスペンス。
『このミステリーがすごい! 2017年版』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る、軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。非日常への裂け目はすぐそばにある。優美な文章で綴られる、奇想と幻想が入り交じり、妖しい夢のような綺譚がずらり。待望の「トリック芸者」シリーズ最新短編「いなか・の・じけん篇」を書き下ろし収録! まさに最高水準の短編集。ミステリ評論家・千街晶之氏による懇切な解説も必読。