【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
結婚式当日に失踪した新郎。その代役を務めたイベント代行業者の降矢は、翌日も現れない新郎の行方を探し始める。一方、警視庁捜査一課の棟居刑事は、連続老女強盗殺人事件を追っていた。それぞれに捜査を進める降矢と棟居だが、二つの事件は徐々に絡み合い大事件へと発展。政界・カルト教団をも巻き込んだ事件の全貌とは?解説・池上冬樹
望遠鏡で近隣を覗き見するのが趣味の老女、田島あぐ。ある夜、あぐは一人の女性が男と揉み合う光景を目撃する。翌日その女性の墜死体が発見され……。棟居刑事の推理が冴える傑作ミステリー。
休暇を利用して訪れていた唐松岳山頂で、トレッキングツアーグループから写真撮影を頼まれた警視庁捜査一課の棟居弘一良。名前も告げ合わず別れた彼らとはその場限りだったはずが、下山後、思わぬ再会を果たす。メンバーの一人が、殺人事件の被害者となってしまったのだ。金と愛欲にまみれた下界の悪に、棟居刑事が迫る!
ゴースト・ライターだった夫が、本当に「幽霊」になってしまった!! 困り果てる売れっ子作家に、夫の幽霊から電話が……(「ゴースト・ライター」)。中学時代の同級生から、十五年の歳月を越えて送られて来た手紙(「時効」)。ミステリーはいつも電話と手紙によって運ばれる。傑作推理短篇集。
日本最強の選挙プロデューサー聖達磨、人呼んで「当確師」。今回、彼に依頼された選挙は、政令指定都市の市長選挙。圧倒的支持率を誇る現職市長を倒し、無名とも言える候補者を当選させるというミッション。いかに当確師といえども、今回の選挙ばかりは敗北必至と思われていたが……。真山仁が政治の世界を描ききった。選挙版「ハゲタカ」とも言える小説。
銀座ホステスの陥穽にはまり左遷されたエリートサラリーマン長田は、ある犯罪を計画するが、思いも寄らぬ連続殺人が起こる。会心のトラベル・ミステリー!
亀井刑事の首に一千万円の懸賞金が! 犯人の目的は亀井への怨恨か、警察への挑戦か? 亀井は自ら囮になり大阪―青森間を走る「白鳥」に乗り込むが。
宝石店の女社長が足摺岬で消息を断った。特急しおかぜで四国に入り、霊場巡礼の途中であった。さらにしおかぜ車内で毒殺事件が。「お遍路さん」の謎とは?
警視庁捜査一課の北条早苗が旅先の「ひだ3号」の車内で毒殺事件に遭遇。岐阜県警は容疑者を逮捕するが、早苗には、彼女の犯行とはとても思えないのだった。だが、彼女は拘留中、犯行を否認したまま自殺! 解決したように思われた事件だが、釈然としない早苗は……。表題作ほか、人気絶頂の名コンビ十津川と亀井の傑作トラベル・ミステリー集
元高校教師の真田とその教え子たちで結成された長野の同窓グループ〈六連銭〉の七人は、遊びに来ていた神奈川県の海岸で投身自殺を図った財閥令嬢を救出する。ところが金に目が眩んだ彼らは、彼女を人質に身代金を要求することに……。奇抜なトリックを駆使した異色のミステリー。
男は使い捨て、ひきこもりの妹さえ利用する――あらゆる手段で、人生の逆転を賭けて「勝ち組」を目指す、麻生陶子33歳! 現代社会を生き抜く女たちの「戦い」と「狂気」を描くサスペンス。
人気少女漫画家・花扇美代子の周囲に怪事件が起こり、アシスタントの鈴代が日美子に助けを求めたが、花扇は何者かによって殺害されてしまう……。傑作ミステリー。
小猿から太閤へと上り詰めた秀吉、そして天下を統一した家康。二人は忍者だった――。秀吉は長年仕えた信長暗殺を決意し、竹中半兵衛・石川五右衛門・蜂須賀小六らの精鋭とともに本能寺を急襲した。主君を裏切る苦悩の決断だったが、彼ら‘山の民’にとって信長の天下獲りを阻止することは、今や使命となっていたのだ……。長編伝奇時代小説
あの男――小早川が熱海に帰ってきた。小早川は、殺人の罪で六年の刑期を務め出所したのだ。熱海と湯河原でクラブを経営していた美人ママが絞殺され、遺体がその隣接する二つの町の境を流れる川で発見された、という事件であった。小早川の出現により、平穏な温泉町に得体の知れない緊張が走る。そして二週間後、湯河原に住む公認会計士が、熱海のホテルで何者かに射殺された。そんな折、警視庁の十津川警部が、一月前に東京の成城で起きた幼女誘拐事件の容疑者として小早川に接近するが、さらに連続殺人が……。十津川は六年前の殺人事件から、細い糸をたぐり寄せる!?
高層マンション建設現場のタワークレーンで籠城事件が発生。地上一〇〇メートルで犯人が手にしたものは、中国全土を混乱に陥れる戦慄のプログラムだった……! 日中米をも巻き込む巨大な陰謀に、警察庁最強エージェント・矢島達司が立ち向かう。シリーズ第三弾。『12オクロック・ハイ』を改題。
不毛な人生に倦み疲れた美砂は、自殺を決意する。ただし、死ぬまでの10ヶ月を可能なかぎり飾り立て、人々の羨望を浴びながら死ぬのだ。美人起業家への見せかけの転身は成功、偽りのショーは順調に始まったが……。明野ワールド全開のサスペンス長篇。『砂の花』改題
頻発する身寄りのない孤独な男女の失踪事件。都会の片隅に集うスナックの常連四人が、事件に敢然と立ち向かう決心を固め、行動を開始した。失踪事件の裏には政財界を巻き込んだ巨悪の影が見え隠れし、四人に危機が迫る。巨大な組織に比してあまりに微弱な彼らの戦いに勝機はあるのか? 現代の病理を鋭く抉る長篇社会派ミステリー。
薬漬けで監禁されていた女性の救出中、白崎の仇「ヨウ」の情報を得た康平たち。時を同じくして都内では暴力団配下の売人が続けて殺され、警視庁の梶本が動いていた。やがて双方の捜査線上に見えてきたのはヤクザをも敵にまわす謎の組織。事務所は潜入捜査に乗り出すが、そこには恐ろしい罠が!? 嶋野康平、最大の危機を迎える最終巻。文庫書き下ろし〈解説〉細谷正充
柏木陽一院長の鶴来総合病院婦人科に入院している春木しのぶは厄介な患者だった。アメリカ帰りの婦人科医甲賀二郎を担当として、補助治療担当に祈祷師的ヒーラーの加門あかねをつけ、治療にあたることにしたのだが、加門の秘技を彷彿させる治療が行われた夜、しのぶの全裸死体が発見される。おまけに絞殺されたしのぶの股間には何故かハーブの葉が埋められていた!?
那覇市大道の栄町にある売春宿の息子・香太郎は、高校最後の夏休みに近所のゲストハウス「アミーゴ」でバイトをする。悠々自適なマスター、個性的な美女たちに囲まれ、それなりに充実した夏休みを過ごしていた。そんな中、いつもは平和な栄町界隈で二つの殺人事件が起こる。当初、金の絡んだ単純な構図に思えた事件は、複雑に絡み合う人間ドラマが引き起こした悲劇だった――。幼なじみの彩南から、かつて「野良犬」と言われた香太郎だが、野良犬だからこそ見えるものがある。
彫刻家の自宅から‘妖精’が消えた。同じ頃、荒川河川敷で絞殺死体が見つかる。一見、何の繋がりもない二つの事件に、四桁の数字という共通点を見つける浅見光彦。ここから一気に事件は解決へ向かうと思われたのだが、ミステリアスな人間模様が明るみに出るなど事態はさらに錯綜する――。地元・東京都北区で起こった事件に、名探偵が挑む!
六十歳――還暦という人生の節目を迎えた会社社長が、五千万円を持って失踪。10日後には、大学の同窓生がホテルの一室で絞殺された。ふたつの事件を結ぶ鍵は、35年前の北海道・洞爺湖に。
平泉、花巻、八幡平、田沢湖――恋人殺しの容疑をかけられた気鋭の建築家が東北地方へ逃走。十津川の推理のもと、部下の三田村と北条早苗刑事が捜索に走り回る。真犯人は誰、その狙いは?
医大の学長選を争う改革派の教授が突然倒れ、保守派の手によって手術を受けることに。しかし、手術中にトラブル発生。事故か、故意か。夫人からの依頼を受け、水本玲は大学病院に潜入。箝口令、行方不明の看護婦、正体不明の若い男。謎は次々と深まっていく。現代医療の暗部を抉る渾身の書き下ろし傑作!
日比野功一の妹・ゆかりは帰宅途中に何者かに誘拐された。同時期に、チェーンのかかった密室状態のマンション一室からの転落死事件が発生。捜査にあたった貴島刑事は六年前のある事件に辿り着く。事件の真相は、そして誘拐の行方は……? 傑作本格ミステリシリーズ第四作。
四八歳、独身。早期退職をして静かな余生を送る羽村祐太のもとには、なぜか不思議な相談や謎が寄せられる。「老い」にまつわる人間模様を、シニカルな語り口と精緻なロジックで本格ミステリに昇華させた、西澤ワールドの一つの到達点。
欠陥洗濯機で女性が感電死した。製造元のK電機は責任を認めず、世間の避難を浴びる。管理課係長の成瀬は不買運動を潰すため、妻の真知子に被害者の娘夫婦──平田敬・充子の仲を裂く手紙を書けと命じる。真知子は夫のためと自分に言い聞かせ、敬に「あなたの妻は不倫をしている」という手紙を宛てた…。一通の手紙が人々の心に投げかける意外な波紋とは?
事件に対する執念深さで、捜査一課の名物刑事といわれた奥田。その奥田が、退職直後に木曾の宿場町で失踪。さらに、実在しない奥田の娘から捜査依頼の手紙が届き、奥田の妻も入院先で不審な焼死をとげる。事件の概要もつかめぬまま混乱する十津川警部と捜査本部。元刑事の周辺に、いったい何が起きたのか。奥田の残した写真を手がかりに、十津川と亀井のコンビは、迷宮のような謎の出口を求めて、山深い木曽路をたどるが……。
腐敗の危険をはらむ絶大な権力をもつ警察組織の中で屈折してゆく刑事の人間性をあばき、悪徳警官ものの新ジャンルを開いた代表作。〈解説〉権田萬治
寝台特急「サンライズエクスプレス」取材中のカメラマン木下は、乗り合わせたみゆきと名乗る美女と親しく言葉を交わす。翌朝、姿を見せない彼女をいぶかしみ、個室を訪ねた彼は別の女性の死体を発見してしまう――! 証拠不十分で保釈された木下は自らの潔白を証明しようと奔走するが、周囲で不審な死が相次ぐ。十津川と亀井は黒幕に迫るが!?