【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
日本を代表するシャーロッキアンによる名訳『シャーロック・ホームズ全集』全9巻の合本版。ホームズ物語を3倍楽しむオックスフォード大学版の精緻な注釈と解説に加え、初版本イラスト全点(シドニー・パジットほか)を復刻掲載。※本電子書籍は、1巻「緋色の習作」、2巻「四つのサイン」、3巻「シャーロック・ホームズの冒険」、4巻「シャーロック・ホームズの思い出」、5巻「バスカヴィル家の犬」、6巻「シャーロック・ホームズの帰還」、7巻「恐怖の谷」、8巻「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」、9巻「シャーロッ ク・ホームズの事件簿」の全9巻を収録した合本版です。
『贄の夜会』の警視庁捜査一課大河内班が再登場!腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。援助交際、ネットカフェ難民――地方の養護施設から逃げ出し都会をさまよう舞子は、腹違いの弟を死に追いやり保険金を奪った叔父の行方を追っていたという。無縁社会を生きる若者たちの孤独を噛みしめ奔走する警視庁捜査一課大河内班の刑事たち。解説・中辻理夫
著者の初期最高傑作が復活!8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか? 母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な‘異人’の影が彼の周辺に出没するようになり……。解説・小池啓介
「あのトイレ、呪われてます!」。経営難で廃業の噂が絶えない崖っぷちホテルで、次々に起こる不可解な事件。おっちょこちょいの新入社員・落合千代子は、なぜか毎回その渦中に巻き込まれることに。イケメンの教育係・二宮のドSな指導に耐えながらも、千代子が事件の真相に迫るとき、宿泊客たちの切ない事情が明らかになる。本格お仕事ミステリ!
けっして手を下さず、だが、死に至らしめ、捕まることも、ない。 ウサコは電撃結婚、タカチは安槻へ一時帰還、ボアンは女子高の国語教師に!? 読み応えたっぷり! ミステリの魔術師・西澤保彦の匠千暁シリーズ最新作! 「先生がその時間に校舎の五階から跳び降り自殺するから見張っていてほしい」。大学OBの居酒屋店主からそう頼まれた匠千暁は、現場で待機していたにもかかわらず、小岩井先生をみすみす死なせてしまう。老教師の自殺の謎を匠千暁が追い、真犯人から「悪魔の口上」を引き出す表題作。平塚刑事の実家の母屋で二十三年間にわたって起こる午前三時に置き時計が飛んできてソファで寝ている人を襲う心霊現象【ルビ:ポルターガイスト】の謎と隠された哀しい真実を解く「無間呪縛」。男女三人が殺害された殺人現場で被害者二人の首と手首だけが持ち去られゴミ集積所に打ち捨てられていた事件、犯人の奇妙な動機を推理する「意匠の切断」。ホテルの九階に宿泊する元教職者がなぜかエレベータを七階と十二階で降りた……殺人事件の奇想天外なアリバイ工作を見破る「死は天秤にかけられて」。四つの珠玉ミステリ短編集。
『砂の器』『飢餓海峡』に匹敵する平成の社会派ミステリの一大傑作、登場! 仕事中に大骨折した日読テレビのディレクター広川英樹は、リハビリの苦しさと恋人を失った寂しさから一人暮らしの自宅に風俗嬢リョウを呼んだ。単なるサービスを超えた彼女の優しさに広川は恋愛感情を持ってしまう。リョウが去った部屋には「建築家・加賀雄二郎」の名前と住所が記した紙片が落ちていた。ほどなくして報道される加賀の殺害事件。死因は正体不明の毒物による中毒死だった。広川はリョウの犯行を疑い、再び連絡を取ろうと試みるが、すでにリョウは風俗店を辞め沖縄に飛んでいた。そして、すぐさま起こる東京白金台の児童公園での四人の子供の毒殺事件。続いて今度は大阪の公園でも三人の子供と一人の親が殺害された。どれも同じ毒物による無差別大量殺人だった。犯人はリョウなのか? 彼女はどこにいるのか? そして動機は? リョウの怒濤の告白で疾駆する慟哭と驚愕のラストシーン!
「京女の言うことは、言葉どおりに受け取ったほうが幸せえ?」家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。しかし、「2月末までに清水京子という女性が来たら土地を譲渡してほしい」という遺書を記し自殺。兄はなぜ死んだのか。そして、女は何者なのか。期限の意味は。死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうがーーそこは老舗女将、京美人、狡猾な老職人など曲者渦巻く町。腹黒、嫌味、皮肉が飛び交う町が真実を覆い隠し謎は深まるばかり……。会話すべてが伏線!一人一人の‘本音’を見過ごすことなく、あなたは真相に辿り着けるか。大注目の乱歩賞作家が「言葉」に罠を仕掛けるノンストップミステリ。次々と表裏、黒白、真偽が逆転。最後の1ページまで気が抜けない!
廿日署強行犯係に配属されてまもない結は、管内で起きている高校生の自殺騒動の聞き込み調査をやらされていた。そんなある日、4人目の自殺を目撃する。同期で公安帰りの美人刑事・怜亜と聞き込みをしている最中の出来事だった。公安と所轄と巨大企業が絡む事件に、非エリート系たたき上げ刑事が挑む、警察×ライトミステリー小説の決定版。結がたどり着いた真相とは?
ぞっとする恐い話、恐いけど泣ける話、恐いけど笑える話を中心に短編としてまとめました。全10話、愛と恐怖の詰め合わせです。第3回マイナビeBooks作品コンテストの入賞作・待望の電子書籍化。<収録ストーリー一覧>1・赤い紐/2・ストーカー、亡霊と戦う/3・エクソシスト介護士/4・痴漢電車/5・いじめられ屋/6・料金女/7・出会い系サイト/8・オレオレ詐欺が嘘に負ける時/9・行列ができる店/10・鬼婆2014 臓器林の惨劇
僕がそれに初めて気付いたのは高校一年生のときだった。図書館で本を読んでいたとき、机の上にあるメッセージが突然現れた。それからも度々それは起きて、現実が変わり始める――。ちょっと不思議で、ちょっと温かい。人の心の琴線に触れる一風変わった学園ミステリー。「第5回マイナビeBooksコンテスト」入賞作。
…その過去、買い取ります。 他人の不幸や欲望にまみれたワケアリ品を好む店主に‘買い取られ’た千里は?買い取らせてください、――あなたの罪を。他人の不幸や欲望にまみれたワケアリ品を好む質屋からすの店主・烏島に、特殊能力ごと買い取られた千里。ある日、店に地元の名士・七杜家の長男・宗介から、失踪した使用人の捜索という依頼が来る。千里は烏島に命じられるままに調査するが、その足跡を辿るうち「七柱の伝説」に行きあたり、鍵を握る神社に向かったもののピンチに陥ってしまい…? 物に宿った記憶を読み解くダークミステリー完結編!
平凡なOLがオトリにされて…!? 強烈ナルシスト探偵が繰り広げるライトでPOPなミステリー!小説投稿サイト「小説家になろう」での『お仕事小説コン』にて準グランプリ受賞!平凡OL×変態探偵の名コンビ登場! 異色の探偵ミステリー!!普通の会社員・千代は、昔から変な男を引き寄せてしまう体質の持ち主。そのせいでトラブルに巻き込まれ、会社をクビになってばかり。今回も不倫騒動のとばっちりで会社を辞める羽目になったが、なんとか派遣社員として職を見つけることができた。今回こそは意気込む千代だが、通勤中に痴漢に遭ってしまう。犯人を捕まえたものの、その男は、実は本当の痴漢魔を追っていたイケメンだが変態の私立探偵・右京で、そこからいろいろな事件に巻き込まれていく――。残念なイケメン探偵・右京のナルシストで不毛な推理が冴える、ライトでPOPな新感覚ミステリー!
現役イケメン弁護士・佐藤大和が描く、弁護士ミステリー!主人公・瑞穂はスイーツ好きでクールすぎるイケメン弁護士・二階堂秀人にひょんなことから出会う。ある事件をきっかけに二階堂法律事務所で働くことになるが、二階堂は天才だがクールで女性の気持ちが分からないコミュ力0の人物だとわかる。大手事務所から独立して以来、全然仕事がない二階堂を見兼ねて瑞穂は営業を開始するが……。やがて明かされる二階堂の過去とは?コミュ力0の天才弁護士の日々が今明かされる! 法知識も身につくリアル弁護士ミステリーの決定版!!
「真夏の仕事は人探し、‘家事手伝い’いざ金沢へ!」──弁護士事務所という「家事」を手伝う不動正義、その奮闘と失恋を描いたホーム(法務)&ハートフルコメディ──‘オトナが読むライトミステリー’第7弾!本作は『法律事務所×家事手伝い1 不動正義と最初のスイーツ』の続編であるだけでなく、『法律事務所×家事手伝い6 不動正義と真夏のトレース』から話が‘がっちり’つづいています。<あらすじ>父親を継いで弁護士になることができなかった男・不動正義(ふどう・まさよし)。これまでオマケ短編にのみ登場していた「うらないとひとさがし」の忌野(いまわの)キワコに巻きこまれ、マンガ家の卵・珠坂(たまさか)あざみと真夏の金沢に乗りこんでいったはいいものの、2つの事件が複雑に‘絡みあって’しまって事態は意外な方向へ──。一方、正義の義理の妹・水沢花梨(みずさわ・かりん)は、パート1で出会い、和菓子の先生になってもらった榊原初美(さかきばら・はつみ)の力を借りて、今回は彼女自身が古文書『水蜜六(すいみつろく)』に描かれた和菓子を作ることに。果たして彼女はそのお菓子のなかに、正義へのどんな思いを込めるのか?<特典>巻末に『三毛猫の女房』第7話「夏越圭介と三毛猫の法廷」を収録。これまで散々振りまわされてきた夏越圭介(なごし・けいすけ)についに逆襲のときが! しかし、その矛先は‘三毛猫の女房’ではなく、彼女を連れ回していた、とある劇団の座長・荒熊(あらくま)に向けられる。〈不動法律事務所〉の‘イソ弁’こと磯川弁護士も登場して、カフェ&ワインバー「三毛猫」が‘法廷’になる──?
論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編三本を収録。「あやつり裁判」際どい裁判のたびに証言台にたつ謎の美女。はたして何者?名探偵の青山の推理が冴える。驚愕の真相を暴く。「石塀幽霊」ある暑い昼下がり、大きな屋敷の家政婦が殺された。逃げていく犯人を二人が目撃するものの、なぜか消えたようにいなくなってしまう。新人巡査が推理するが犯人はわからない。名探偵青山が解決する。「動かぬ鯨群」一年前に沈んだ捕鯨船の北海丸。それは鯨の祟りなのか。沈没した砲手の未亡人の元に現れたのは幽霊か。しかし誰かに殺され本当の死体となってしまう。手がかりを追って大海に乗り出す。水産試験場の東屋の鮮やかな推理。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
オープンを前日に控えた山頂のホテルには、招待客を次々と襲う殺人鬼「時江」がいた。迫りくる嵐の夜、外部との通信を断たれた暗闇の中、刻々と追い詰められていく舞子たち三人。果たして脱出することができるのか、生き残るのは誰か……悪夢の一夜が始まる。どこから現れるのか、そしてこれでもかと追いかけてくる時江との対決。ショッキングシーン連続のサスペンスホラーに、誰もが恐怖で震えるはず。心臓の弱い方は、絶対に読まないでください。
論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編四本を収録。「とむらい機関車」事故が多い機関車にまつわる話。七日ごとに豚を轢いてしまう機関車。いったい何があるのか。やがて悲しい結末が……。「白妖」箱根でひき逃げした車は有料道路へ。しかしそこでなぜか車は消えてしまう。果たしてどこへ行ったのか。弁護士大月が犯人を推理する。「花束の虫」若い資産家が断崖から突き落とされ殺された。目撃証言によると犯人は男だが……大月弁護士の推理が冴える。「幽霊妻」歳の離れた若い人妻。しかしなぜか離縁され自殺してしまう。それ以来死んだはずの妻が現れ、別れた夫は殺されてしまう。幽霊となった女が復讐に現れたのか。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の作品。貧乏小説家の人見廣介と大富豪の菰田源三郎はうり二つであった。源三郎が死んだことにより廣介は成りすましを考える。果たしてそれはうまく実行され、念願の芸術を完成させるためある島をパノラマ島へ大改造してしまう。目くるめく壮大で華麗な島。やがて完成間際というとき、源三郎の妻が疑念を抱く。果たして夫は本物の夫なのか。想像の極地のパノラマ島で起こったこととは……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
「殺人鬼」美しき依頼人の登場から幕を開ける連続殺人事件。立ち向かうは名探偵藤枝真太郎と小川のコンビ。しかし大富豪の秋川家で家族が次々と殺されてしまう。果して犯人は誰なのか、二転三転する犯人像。稀代の天才殺人鬼に対する藤枝。冴える推理。動機は?果して生き残るのは誰か?日本推理小説の歴史に金字塔を立てた傑作。途中、ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」のネタバレあり。他、意外な結末やどんでん返し。日本の推理小説に影響を与えた全十話を収録してお値段もお得な合本版。収録内容「殺人鬼」「彼が殺したか」「夢の殺人」「彼は誰を殺したか」「殺された天一坊」「正義」「黄昏の告白」「途上の犯人」「悪魔の弟子」「死者の権利」※この作品はイラスト入りです。
古典ミステリの傑作。歴史上初めての推理小説と言われる「モルグ街の殺人事件」。天才的な探偵オーギュスト・デュパンの名推理が冴える。現代に至るまで推理小説の基礎となった作品。暗号小説の草分け「黄金虫」。オーギュスト・デュパンが活躍する「盗まれた手紙」。三話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。失業中の困窮している夫婦が偶然赤ん坊を預かってしまう。しかし母親は行方不明。かわいい赤ちゃんだが、主人は病気になりいよいよ生活に切羽詰まってしまう。なぜ母親は出てこないのか「愛のために」。別荘でそこの主人が死んでいる。ただの病死かと思われたがそこには意外な事実が……「青服の男」。高さ9メートル円筒形の奇妙な建物では大学教授が毒蜘蛛の研究をしていた。博士の死後出てきたノートに書かれていたことは。蜘蛛の大群の恐怖「蜘蛛」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
妻を殺すつもりが誤って不倫相手を死なせてしまった……しかし真相は。犯人からの検事に宛てた手紙には驚くべく内容が書かれていた。今は殺人犯と検事に分かれているが昔は……。本当に殺したのか、事故だったのか。
レイプされた琴音を慰めるうちに桃香は、女同士の体の関係になってしまう。しかし桃香は社内恋愛で結婚間近。それを知った千夏は桃香を恐喝し、追い詰めていく。とうとう桃香のことがジャマになった千夏は、琴音を使って、殺そうと計画するが……サスペンスタッチの官能小説。●著者プロフィール●マイマイ関西在住。中学校の教師、塾教室長を経てフリーのライターに。女性を主人公にした官能系、恋愛系の小説を手掛ける。男女のからみの描写で読者のイメージを掻き立てるのが得意。著書に「禁じられても愛しくて」「恋愛迷路で危険な香り」「濡れちゃう秘密のアルバイト」「特命OL暴かれた秘蜜」「淫欲の鎖に繋がれて」などがある。
美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界感。「押絵の奇跡」美貌の女流ピアニストが余命の短いことを悟りながら、自身の出生の秘密を母親にうりふたつに似た歌舞伎役者に長い手紙をしたためる。不幸なヒロインを描きながらも美しい作品。「死後の恋」相手が死んでしまってからわかることもある。後悔の日々が男を苛む。「悪魔祈祷書」古書店の店主が巧みな話術でぐんぐん引きつける。とうとう最後には……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
大川竜太郎は昔、時代の寵児と持てはやされた戯曲家である。妻は美しい元女優。しかし妻は強盗に殺され失意の大川は服毒自殺を図り、瀕死の状態で病院に運ばれる。死ぬ間際に友人に明かしたの告白とは……。そして衝撃のどんでん返し。
みすぼらしい旅僧を無下に扱った長者は八人の子供を次々に亡くしてしまう。深く後悔した長者は懺悔の旅に出るのだが……。浮気を繰り返す主人に復讐する為、妻はどうしたのか……。幻想と怪奇、人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「長者」「八人みさきの話」「蠅供養」「母の変死」「母親に憑る霊」「花の咲くころ」「一握りの髪の毛」「偶人物語」「庭の怪」「鼓の音」十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
海野十三のミステリー集。関東大震災の悲劇を描いた「棺桶の花嫁」。女学校の教師の杜と教え子で美しい乙女のミチミ。二人は同棲するが震災により引き裂かれてしまう。二人の運命を変えてしまった災害の描写は凄惨で迫力を極める。偶然助けたお千との同居生活、しかしミチミもまた別の男と暮らしていた。運命はさらに過酷に二人を襲う。お千が何者かに殺されてしまう。果して犯人は誰か。やがて訪れる悲しい結末。他に「鍵から抜け出した女」「雷」「なかなか死なぬあいつ」「階段」の5本を収録。
論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編三本を収録。「カンカン虫殺人事件」造船所の作業員が殺された。心臓を一突きされ縛られた挙げ句、身体中が傷だらけの無残な死体。名探偵青山喬介が謎を解き犯人を追い詰める。「寒の夜晴れ」 クリスマスイブの夜、教師の妻と従弟が殺された。やってきたのは悪魔のサンタクロースか。家の周りは降り積もった雪。足跡は一筋のみの密室殺人事件。謎がとけるとき悲しい結末。「気狂い機関車」駅の操車場で連続殺人事件発生。線路に沿って血痕が残されているのはなぜか。機関車の暴走は食い止められるのか。名探偵青山喬介の推理が冴える。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
ある殺人事件の犯人に仕立てられた男。家庭も仕事もめちゃくちゃに。果して犠牲者は誰なのか。推理と皮肉に満ちた10編。運命に翻弄される人々を描いた傑作集。「華やかな罪過」「悪魔の聖壇」「アパートの殺人」「ある探訪記者の話」「夏の夜の冒険」「動物園の一夜」「頭と足」「誰が何故彼を殺したか」「二人の盲人」「犠牲者」。
覆面探偵・青竜王が活躍する。東京で吸血鬼による連続殺人事件が発生。そこには必ず口笛の音が聞こえる。美しき女優赤星ジュリアとは何者か。そこへ凶賊・痣蟹仙斉が海外から帰ってきた。果して吸血鬼の正体は?