【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
北アルプス・西穂高で、警官二人が相次いで転落死! 捜査一課・白鳥完市刑事は、白バイ隊の月村修を強引に引き入れ捜査を始めた。難航する捜査線上に浮かんだ怪しい男。だが、彼には「鉄壁のアリバイ」が……。やはり事故か、完全犯罪か? 異色コンビの推理が冴える。 山岳ミステリーのワクを越えた、著者渾身の傑作長編!
伊豆の峰温泉に旧友の坂内登喜子を訪ねた旅行ライター北浦よしみは、14年前自分を捨てた母親信江に再会した。だが、娘に「話しておきたいことがある」と言っていた信江は、首吊り死体で発見され、登喜子も新潟・栃尾又温泉で同じ姿に! 現場にちらつく男の影は? 過去と現在を貫く男女の業を、若い女性の目で描く書下ろし力作!
学長選挙の迫る地方国立大学に新たに赴任してきた、風変わりな研究者・袋井准教授。昼夜逆転の生活を送り、昼間は眠そうで不機嫌。しかも、ときどきアルコールが入っている。嫌われてもひかれても気にしない、型破りな「フクロウ」は、閉塞感漂う学内のムードをものともしない。次々とトラブルに首を突っ込み、教授たちのスキャンダルを暴き立てていく。彼の目的は、いったい何なのか? 異色のアカデミック・エンタテインメント。
南伊豆今井浜温泉の、とあるホテル。静養に来た週刊誌の記者が、そこで妖艶な美女と意気投合し、彼女の部屋でひと夜の情事を楽しもうとした。しかし、いざという前に彼女は不可解な失踪を。彼は警察から疑われる羽目に。(表題作)魅力的な謎の設定、論理的推理、そして結末の意外性。本格推理の醍醐味を伝える推理小説集。
掏摸の亀造、元博徒の三四郎、そして元刑事の源吉は、あてのない旅を続けていた。ある日、亀造が中国人の男から財布を掏ったところ、中には諜報戦の鍵を握る機密文書が隠されていた。 各国の諜報部員が入り乱れての機密文書争奪戦が始まった! レイプの嵐吹き荒れる長編ハード・アクション小説の痛快作!
若き新聞記者に、絶望的な取材指令が出された。その対象とは、妖物、魔人が跋扈し、暴力のみを法とする街――魔界都市・新宿。死地を潜りながら、5人の魔人たちを取材する記者。しかし、その裏に、彼の知らない〈魔界都市〉をめぐる対立の動きがあった! 〈魔界都市〉シリーズのなかでも異彩を放つ短編集、ここに登場!
念法の達人工藤明彦は、財閥の一人娘麻耶に取り憑いた妖魔の退治をひきうける。だが、妖魔の背後に工藤の念法をも凌ぐ妖力を持つ怨霊がいた! 必死で謎の怨霊の正体を探る工藤。しかし怨霊は、麻耶の親友たちを操り、そのセックス相手に次々と妖魔を憑かせていく! 未知の敵に挑む工藤の凄絶な活躍を描く、瞠目の新境地!
東京の下町、門前仲町。駅近くの喫茶店〃鶴と亀〃に集まる気風のいい老人たち。そんなシルバーパワーが結集して難事件にのぞむのが三百歳探偵団だ。 メンバーの一人喜美のもとに旧友・岡林義定から老人の孤独感をむき出しにした手紙が届いた。義定を元気づけようと、栃木の風早村へ出かけた喜美は、義定の死体を発見! その顔にはなぜか化粧がほどこされ……!?
長崎沖で発見された元寇船内の遺物。そこには、大モンゴル帝国崩壊の謎が隠されていた! 第4代皇帝モンケ・ハンが発した華麗な〃酒の噴水〃建造の命。それを受けて製作にとりかかった一団の中に、皇帝暗殺を狙う男の眼が輝いていた! 諸説紛々のモンゴル帝国皇帝の死因に新説で迫る壮大な歴史スパイ小説の傑作。
八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。その後、雲仙の雪中を彷徨っているところを、女流陶芸家の乾陶子に救われる。妊娠中の陶子は行方不明の恋人を捜していた。やがて、由花の子殺し事件の公判が進行するなかで、意外な事実が明らかになる。二人の女性の生き方を通して、「子は誰のものか」を問う力作。
横浜の見える丘公園で、エリート社員・久保木が絞殺された。県警の薬師寺は、久保木のライバルを着目するが、彼には第三者によるアリバイが。数日後、長崎での久保木の葬儀前夜、第二の殺人が起きた。苦悩する薬師寺は、妹の友人・美緒とその恋人・壮に相談、新たな視点から事件に取り組むが、そこにも時間の壁が立ちはだかっていた! アリバイ崩しの本格推理!
佐賀県多久(たく)市の山中で横浜在住の画家・井坂俊介が絞殺体で発見された。死亡時刻の2日前までともに写生旅行を楽しんでいたはずの妻・レイは死んだ井坂に対し、なぜか冷ややかな憎悪を見せる。2日前、夫婦に何が? だが、容疑者としてマークされたレイには、死亡時刻に完璧なアリバイが! 佐賀県警の〃落としの達人〃水木警部補の苦悶(くもん)。警察小説の傑作。
東京の郵便局を襲ったピストル強盗。その凶悪犯が、山間の村で暮らす姉妹の前に現われた。風呂、食事そして女体……ある理由のため、男をもてなす女たち。――三角関係の果てに、男を殺そうとする女。――夫を殺され、傷心の旅に出たが、偶然犯人の男と出会ってしまった女。――殺人などの事件に女性が深くかかわる八編のサスペンス。女性の内面を鋭く抉る傑作推理小説集。
戸塚由美は角館へ帰った。29歳の今なら新しい人生を始められる、その言葉を信じて。しかし、由美にはフランス料理店オーナーの殺害容疑がかけられ、刑事が尾行していた。実家の旅館の若女将として奮闘する由美の周りで、次々と殺人事件が起こる。ホステス時代の客・中山、別れた夫・島崎……。角館に乗り込んだ十津川(とつがわ)警部が、事件の真相を究明する!
射撃の凄腕を誇るムラート健は元警視庁巡査部長。その妻ルイザはCIAの部長。この二人は表向きはCIAの射撃教官だが、大事件が発生すると世界中を飛び回る秘密諜報員。解決法はもちろん、秘密裡に犯人を射殺すること。国防総省からの要請で、成田についた二人が直面する重大事件とは!?(『殺人指令千分の一』改題)
警視庁保安一課に籍を置く、現職の巡査部長刑事・桐原夕紀は、結婚を前提に弁護士の幸田純一と付き合っていた。だがある日、幸田は若いソープ嬢とラブホテルで裸のまま死んでいるところを発見された。ヤクザが絡んでいると確信した桐原は、仇を取るため、自らの肉体を使って捜査にのりだすが――。男と女の欲望を見事に描いた、息を呑むハード・サスペンス!
成田に向かうジャンボ機内で、アフリカ帰りの青年が原因不明の発熱で苦しみだした。同情していた細菌学の権威は、‘ラッサ熱’の疑いありと診た。数時間で死亡、治療法もない悪質伝染病だ。危険度は最高の‘4’! ついに成田に上陸した恐怖のウイルスの二次感染防止は……!? 海外旅行者に警告! 明日起こるかもしれない戦慄小説!
ある日、帰宅したばかりの田島敏子に、へんな電話がかかってきた。聞きおぼえのない女の声で、夫の和之が浮気をしているという。敏子は、そのことを夫に話した。一笑に付すものと思っていたところ、夫は簡単に浮気を認めた。彼女は、彼を許す条件として、自分も浮気すると宣言し家を出た。(表題作) 男女の愛憎と、性の深遠を描いた官能&サスペンス傑作集!
正岡周平は、自然エネルギーとして注目される潮流発電の研究者だ。地元企業の社長・羽藤の協力を得て、水車イカロスの発電実験を成功させた。そんな中、研究仲間・七海の自殺の真相を知った周平は、ある人物への復讐を決意する。周平が思いついたのは、おそらく人類史上誰も考えつかない殺人計画だった。瀬戸内海を舞台に、一途な研究者の完全犯罪劇が幕を開ける。
栃木県那須・賽(さい)の河原――妖狐伝説の地で奇怪な溺死体(?)が発見された。被害者は、新興商事の会長・草下部泰造。草下部の姪・城所美和子の狐狗狸(こくり)占いが告げた犯人の名は、金毛九尾(きんもうきゅうび)の化身・玉藻の前だった。名探偵・滝連太郎は、美和子からの依頼をうけ、独自の捜査を開始。やがて第2の殺人が!? 神戸―東京―那須を結ぶ鉄壁のアリバイ・トリックを駆使!
浅見光彦(あさみみつひこ)は、母・雪江(ゆきえ)にお供を命じられ、三州(愛知県東部)へ旅に出るはめとなった。目的は「殉国七士の墓」に参拝すること。そこで出会った老人が、翌朝、死体で発見された。警察から疑いをかけられた光彦は、犯人を捕まえて、身の潔白を証明すると宣言。伊良湖(いらご)岬、三河湾の美しい風景のなかで、‘名探偵’光彦が、複雑な真相を鮮やかに解き明かしていく――。
自分と同姓同名の人間の死亡記事を見つけた朝、「私」こと大道寺勉(だいどうじつとむ)の運命の歯車は回り始めた。東京で自動車整備工場を営む「私」は、その裏で、近隣の諍いやビジネス上のトラブルを解決して報酬を得る〈始末屋〉をしている。同姓同名の男の死体が発見された海岸に足を延ばした「私」はかつて自分を捨てた母親と再会して……!? 衝撃のラストが胸を打つ傑作ミステリー!
代々狐つきの家とみなされ、村八分にされていた出雲家の孤児・阿紫。母は町長の命令によって、町民に凌辱され狂死、父は憤死……。そして、秘密をつかんだ兄も殺された。怒りと復讐に燃え、独り敢然と闘いを挑む阿紫の前に、奇妙な三人の中年男が……。古来より伝わる〈狐つき〉を題材にした長編復讐小説(ハード・バイオレンス)の白眉!
妻の依頼で不倫中の夫を尾行していた私立探偵・西連寺剛は、当の夫・桑原にあっけなく見破られて面食らう。そればかりか愛人のマンションに同行を求められ、その愛人は殺されていた。しかもそれは、妻であるはずの依頼人だった!(「砂時計」)。西連寺は、男と女の事件の真相をクールに浮き彫りにしていく……。ミステリーの名手の傑作探偵小説、ここに復活!
鎌倉市役所を退職した「私」のまわりで、3人の男女が立て続けに蒸発した。そのひとり〃ミス市役所〃は死体で見つかるが、口と躰にたばこのピースがさし込まれていた! 殺人の動機にたばこが深い関係を持っていると睨んだ「私」は……。鎌倉に育ち横浜市役所に勤めた著者が、土地カンを縦横に駆使して描いたミステリー傑作集。
代議士水谷徳太郎が赤坂のホテルで殺された。そして現場から秀吉が愛用した『楢柴』という国宝級の茶器が消え失せた。赤坂署の名物刑事加賀見徹之介は事件を追って水谷の地元金沢へ向かう。そこで加賀見は『楢柴』の謎と千利休切腹の謎との関連を察知した。すると第二の殺人が……。 実力本格作家の注目長編力作!
恵まれない生い立ちの青年にとって、女子大生との同棲生活は夢のような日々だった。しかし、嫉妬から恋人を絞殺。あてもなく部屋を飛び出した彼の足は、いつしか駒ヶ岳へと向かっていた。そこに待ち受けていたさらなる悲劇の連鎖とは? 母が「鬼畜」と罵る父への憎悪が、人生の歯車を狂わせたのか? 逃亡者の心理に深く切り込んだ傑作クライムノベル!
二十六年前、飛騨白川郷。十二歳の私が住む合掌造りの家は、赤い炎に包まれ崩れ落ちた。焼け跡からは、父母の遺体が。火事は私の心までも焼き焦がした。……今、私の眼前に、その家が当時のままに現れた。技術が作り出した仮想現実。そこには父と母、そして〃彼女〃もいた。浮かび上がる苦い真実に私は……。〃祈り〃と〃救い〃――幸福の「明日」を問う表題作ほか全四編!
終電車の車内で刺殺された男は、商事会社の社員。真面目で仕事第一、怨まれる理由などなかった。動機が皆目つかないまま、目撃者の女性が殺され、さらに容疑者も自殺! これで事件のけりをつけようとする上司に、納得できない刑事がいた。十津川である。奇抜な謎と心憎い結末。迷宮入り寸前の事件をみごと解決する、若き日の十津川などを描いた傑作集。
東京湾に浮かぶ瀬切島にある山城工科大学。「知は金なり」をスローガンに、図抜けた学力と高額の入学金を求められるエリート大学だ。入学しただけで学生たちには未来が約束される。その学内で、自殺した学生の遺体が消失するという奇妙な事件が起きた。何の変哲もない学生の自殺のはずだったのだが――。警視庁捜査二課の堅田雅司と日比野遥が、一筋縄ではいかない事件に挑む!