【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
事件はまず、浅見光彦の自宅付近にある平塚(ひらつか)神社で起きた。商社マンが謎の言葉を残して刺殺されたのだ。さらに、古都・金沢で、惨劇が発生した。兼六園(けんろくえん)近くの「美術の小径(こみち)」の急な石段から、女子学生が突き落とされ死亡したのだ。彼女は商社マンの最後を、偶然目撃していた!? ……2つの殺人事件の繋(つな)がりを求めて北陸に飛んだ光彦は、事件解明の鍵をつかんだが……。
驚き、震えよ! 鮮やかな論理と、その論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの『怪談』に、柳広司が挑んだ! 「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」――。‘謎’と‘恐怖’が奇跡的に融合し、名著が現代に甦る! 柳広司だからこそ書き得た、異色のミステリー。
旗本たちの「美雪復讐作戦」に翻弄された黒門組は、最新兵器を集め、銀の戦士たち(シルバー・ウォリアーズ)を急襲。凄絶な戦いの末脱出した旗本たちは、標的は黒門組総長・黒井昭三、曾根崎組組長代行・石津吉春、さらに積年の恨み重なる黒幕・志戸隆明代議士だ。最後の戦いに挑む七人の戦士たちを待つものは? 壮絶な死闘を描く傑作完結!
信州・白馬の八方尾根で白骨死体が見つかった。昨秋、行方不明になった枝川上紀子のものと確認されたが、一緒に登ったはずの同行者の死体は見つからない。一方、死体発見のニュースを見た女性から、同じころ八方尾根で滑落しかけた自分を助けてくれた男性こそ、その同行者ではないかとの通報が入る。消えた男の影を追い、刑事・道原伝吉の執念の捜査行が始まる!
信州の天竜峡――美貌の少女まんが家・百々田鈴子が全裸死体で浮かんだ。鈴子は「マルセーユの虹」を描いた佐々原由香里の〃女王の座〃をおびやかす存在だった。だが、鈴子の遺留品は愛知県三河湾で見つかり、胃からは海水が……? かつて劇画の原作者としても活躍した著者ならではの、まんが界の実態を抉る本格推理の傑作!
豊科の運送会社社長・福沢正澄が、刺殺死体となって発見された。正澄は山から帰宅したところを襲われたと見られるが、同居する父親・寛文も姿を消していた。福沢家がこの地に移ってきた38年前に、何が起きたのか。父子の「過去」を追って、伊勢・志摩に飛んだ刑事・道原伝吉の捜査が、事件の発端となった驚愕の事実を明らかにする! 名匠が描く傑作長編推理!
文芸編集者笹谷美緒は、取材のため、博多から寝台特急「あさかぜ4号」に乗り込んだ。だが、彼女の乗った個室寝台には、不吉な出来事を暗示するかのように不気味な黒百合の花が置かれていた。はたして、東京に着いた列車のなかで女性の絞殺死体が発見され、死体の傍らには、なぜか黒百合の花が! 黒百合伝説に秘められた怨念か? 鉄壁の完全犯罪トリックに挑む傑作推理!
二年前暴力団黒門組に、家族を崩壊され、今また心の恋人・降矢美雪を陵辱、殺害された旗本良介は、秩父に隠した旧陸軍の武器を手に、かつての部下に呼集をかけた。訓練でカンを取り戻した七人の老兵士は奇襲戦法で敵を追い詰めるが……。最新兵器に立ち向かう、銀の戦士(シルバー・ウォリアーズ)たちの凄絶な死闘を描く大河アクション、全1冊合冊版。
199X年、東京は異常で凶悪な暴力犯罪の横行する史上最大の無法地帯(ローレス・ゾーン)と化していた! この状況を叩き潰すための専門家(エキスパート)が、警視庁公安部対暴力特別調査官である。その中でも犯罪者が最も恐れる二人…格闘技の達人・剛と射撃の名手・桐生。硝煙の嵐吹き、銃声の雷(いかずち)が轟く都市で、二人の空前絶後、痛快凄絶な活躍が始まる!
雨の夜、市議会議長が殺害された。波山署の本宮は県警捜査一課の若手・平原優子と組み捜査にあたるが、意外な容疑者が浮かび上がる。その影を追ううち、本宮たちは一人の青年の心の闇に出会う――。80年代のバブル経済に呑み込まれた男女と、それを見つめた彼らの子どもたち。ある家族の崩壊と殺人事件を通して、時代を生きる人間を鋭く描き出す、傑作刑事小説。
目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香(いろか)。転校生の目童(まどう)たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥――そこには、あまりにも禍々(まがまが)しい何かが横たわっていた……。(表題作)合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは?(「合わせ鏡の地獄」) 書下ろし掌編(しょうへん)を含む、悪夢のような傑作12編。
引退後、燃えつき症候群による鬱状態のホームズをみかねたワトスンは、思い切ってアメリカの旅へと誘う。ときあたかも第一次大戦前夜、一触即発の状況下でホームズが出会った少年は、のちに世界一の冒険家となる(表題作)。ほか、ライヘンバッハの滝での決闘、彼が会得した体術バリツ、正典年表における空白の半年間――4つの真実に迫る傑作パスティーシュ。
鳥取県境港沖で捕獲された撞木鮫の体内から、人間の一部が発見された。おなじころ、新宿超高層ビルの浮世絵展示会で、時価二億円の〃歌麿の肉筆画〃が強奪され、犯人は屋上から姿を消した。境海上保安部の稲村、かたや、警視庁の江崎。二人は面子を賭け二つの事件を必死に追う……! 著者渾身の長編ミステリー!(『浮世絵殺人事件』改題)
キャサリンの友人で、彫金を趣味にしていた田村佐知子が殺された。彼女が死んでいた机の上には、キャサリンが頼んでいた琥珀のブローチが完成していた。ブローチの裏には「*18」の文字が。上司と不倫をしていた佐知子が、キャサリンに託したものは!?(「琥珀ブローチの謎」)。紫水晶、琥珀、ルビー、サファイア。四つの宝石に秘められた、愛と憎しみのミステリー!
港町で居酒屋を営む蔵田悟郎は元高校教師。15年前、蔵田は教え子を守るため、あやまって人を殺した。出所後は、ひっそりと息をつめるように暮らす日々だ。そんな彼を今も慕う教え子二人が、相次いで非業の死を遂げた。近海に眠るメタンハイドレートの利権に群がる悪党どもの仕業なのか!? 蔵田の中の侠気がついに目覚める! 心震わせる熱きハードボイルド。
奇怪な魔力で次々と美女を襲う妖魔! 最愛の婚約者を奪われ復讐に燃える工藤明彦は、念法を駆使し、幾多の妖魔らと対決してゆく。想像を絶するエネルギーを発する念法と魔力との壮絶な死闘。さらに、妖魔らを操る魔道士・淫藤龍雲との対決が工藤を待ち受ける。全編を貫く凄まじいバイオレンスとエロス。強烈な磁力を放つ、著者初期の大ヒットシリーズがついに復刊!
東京の浪人生・橋本眞人の部屋で、同級生の撲殺死体が見つかった。部屋に残された痕跡から、逃亡した橋本が時限爆弾を作っていたらしいことが判明する。やがて京都駅長室に届いた駅爆破を予告する脅迫状。京都へと急行する十津川警部だったが、厳戒空しく、駅3番ホームで爆発が! 果たして橋本の仕業なのか? また、脅迫犯の真の目的とは? 緊迫のサスペンス。
敗色濃厚の昭和二十年初夏、関東近郊にある商業高校の新入生・渋江夏生(しぶえなつお)は、クラスメート四人で、お化け屋敷と噂される洋館を探検した。そこで知り合ったのが、死に瀕したドイツ人女性と娘ザビーネだった。 ザビーネを長崎へ送り届けると約束した四人は、勇敢にも旅立った! 彼らを襲う、予想外の苦難とは!?……「証明」シリーズに新境地を拓(ひら)く長編冒険譚(たん)。
犯罪の国際化に備え、警視庁は地方警官を抜擢、国籍を消され自由に世界を駆ける捜査チームを密かに育てた。そのエース格が一文字隆介(いちもんじりゅうすけ)。ときに猛毒パラチオンが日本で生産され、世界の内線地帯にバラまかれているとか。一文字の出番だ。が、毒薬はすでに中央アジアのテロ組織の手に。一文字は現地の刑事とアジトに肉迫!
10年前に解散した女性三人組アイドル・トライスター。彼女たちが所属していた事務所の元社長が他殺死体で見つかった。犯人は元ファンクラブ会長。彼は、自身のブログで元社長殺害をほのめかした直後、服毒自殺していたのだ。だが、トライスターのメンバー内に共犯者がいたことがわかり……(表題作)。名探偵・法月綸太郎が6つの難事件に挑む〈星座シリーズ〉後編。
生番組のニュースショーで、アシスタント役の女性司会者を公募し、最終審査に10人の美女が残った。及川興業の社長令嬢で21歳の女子大生、理絵もその一人だったが、出演直前に誘拐された! フリーのレポーター・田代は、彼女を乗せたと思われるトラックを追って、東北自動車道へ。――サスペンスと本格推理を巧みに複合!
熱狂的ファンからのメールに添付された写真。その美貌に小説家の目は釘づけになった。メールのやり取りを重ね、近づいてゆく距離……。そして女の自宅へと招かれた夜。甘美な期待は、恐怖と絶望へと一変した! 女は薬で眠らせた彼を地下室に監禁したのだ。――私が発表するための小説を書きなさい。拒めば、身の毛もよだつ責め苦が待っていた。狂気の監禁劇!
新進作家・有坂信が手配した中元の依頼書に、他人のものが紛れていた。神奈川の秋吉隆から東京の石野英也に贈った中元依頼書だった。が、二カ月後、秋吉が死体で発見された! 好奇心から有坂は石野を訪ねるが、彼はなぜか秋吉を知らないと言う……?(「犯人のいない人生」) 犯罪の裏に人生が、社会がある。森村誠一が犯罪をさまざまな角度から抉る問題作!
ルポライターの滝は、東名高速道路で、トラックの事故を目撃した。即死した運転手は、元自衛官〃木嶋一成〃という男だった。事故から半月後、大韓航空機事件が起きた。乗客名簿に〃木嶋一成〃の名前。滝が解明した、驚くべき事実は!? 自らも操縦桿を握る著者が、今なお謎の大事件を、新説で描破する、長編航空ミステリーの傑作!
「どんな卑劣な手段を使っても、あなたを叩きのめす!」野望に燃える若き挑戦者早川吾郎は、新聞・TVを牛耳る‘マスコミの帝王’五味大造に宣戦布告した! 五味の愛娘に接近し、その背後に隠された疑惑に迫る早川。反撃に転ずる五味との死闘! 頭脳と権力の虚々実々な闘いに、謎とサスペンスを織り込んで描く傑作悪漢小説(ピカレスク)。
かつて鬼警部といわれた星月源吾(ほしづきげんご)は、定年退職後、札幌に居を構えた。ある日、東京での戦友会に出席するため源吾は、空港まで知人・沢村(さわむら)の車に同乗した。沢村は、7歳の孫娘・薫(かおる)とディズニーランドに行くという。ところが、薫が空港のトイレで何者かに誘拐される! 源吾は犯人の車を追い、飛び乗るが……。意表をつくトリックが冴える長編本格推理。
《妊娠した妻の過去に疑惑を抱く男の心理を描いた「拾った女」。 ミステリーファンの患者同士が病室の窓から見た光景によって殺人事件の謎を解く「病める窓」。 どの短編も、人間の小さなドラマシーンが、用意されている》 医師、看護婦、患者たちが織りなす病院ミステリー傑作集!
美貌(びぼう)の若き未亡人・石立香代子(いしだてかよこ)の前に、突然現われた初恋の人・小笠原竜二、二人には数奇な過去があった。二年前、香代子は自動車事故で夫を亡くし、竜二も妻を何者かに惨殺されていた。偶然の再会に、香代子は秘めた想いを一気に募らせ、竜二の持つ〃男〃の魔性の虜になる。淫(みだ)らな〃白い獣(けもの)〃に化身する女、性の奉仕者となる男。悦楽に溺れる二人の背後で蠢(うごめ)く事件の謎!?
若い女性を誘拐して浪人中の息子のセックス処理にあてがう漆原病院院長夫妻。その揚げ句、誤って殺害した松葉尚子の死体が、なぜか消えてしまった! 一方、尚子の兄・松葉潤一の妻も、多摩川で殺された。容疑者として影の男が浮かぶ。だが、彼は事件当夜、京都にいた!? 二つの事件は交錯するか……? ‘倒叙推理(ミステリー)’と‘アリバイ崩し’の妙――現代の病弊を抉る傑作!
高木彬光の生み出した五人の名探偵、神津恭介、大前田英策、百谷泉一郎、近松茂道、そして、霧島三郎。五人五様の推理の冴えを競う。推理ファン必読の作品集。――東大法医学教室の助教授・神津恭介のもとに奇怪な事件が持ち込まれた。七年前に父親が失踪し、最近部屋に血の雨が降るという。しかも血には血液型がなかった!(「幽霊の血」)