基地建設と物資輸送ルート開拓のため内陸部に入ったローレンスたち。その途中、残り2つとなった竜の卵のうちひとつが孵る。一行は、問題の多い幼竜を抱え、その猛烈な食欲を満たす食糧の調達に苦心しながらも過酷な旅を続けた。砂漠地帯では妖獣との闘いを余儀なくされたが、ようやくオーストラリア大陸を縦断し北海岸にたどり着く。そこで一行が目にしたのは、驚くべき中国との交易地だった。テメレアの口ききによってローレンスたちは手厚い待遇を受けることになり、旅の疲れを癒す日々を過ごすうち、次第に、そこが大海蛇による海運交易の拠点であることがわかってくる。英国の利益を守り、発展させるという任務のもとで逡巡するローレンスたちだったが……。