人とは異なりながら、人の世に順応して生きてきた一族‘鬼’。女が産まれないという彼ら一族は、母体に眠る女児に印を刻み、その娘が16歳になると花嫁として鬼ヶ里へ迎え入れることをならわしとしてきた。鬼ヶ里を離れのんびりと学生生活を送っていた士都麻光晴は、休日を使って一人温泉旅行へと出かけ、旅先の森で美しい少女に襲われる。見事な黒髪、華奢な肢体、射るような黄金の瞳――去来する記憶に動揺する光晴。そして、少女の口から語られた意外な過去とは……!?鬼と少女の学園伝記、「華鬼」番外編。待望の電子書籍化!【目次】序章第一章 幕間 甘い罠第二章 幕間 漆黒の鼓動第三章 幕間 わかれみち第四章 幕間 やわらかな静寂終章あとがき番外編 三日前