文化祭目前、さまざまな思いが錯綜し――。たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。そんなとき、日南が俺に尋ねる。「――あなたは、誰が好きなの?」それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。日南は言う。誰を選ぶのかと。けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。――選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。各賞総ナメの大ヒット人生攻略ラブコメ、待望の第6巻登場!※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。