クリミアとヴィクターの絆が試される――。エルフの奸計によって末期症状となったヴィクターは、肉体が悪魔化したままもとに戻ることができなくなっていた。クリミアとヴィクターは一縷の望みをかけて最後のガマエ研究者ジゼラ・モルガーニを訪ねに聖庁へと旅に出る。だが、ヴィクターが末期となったことを知った結社は、彼を抹殺する刺客を送り込んでくる。そんな二人を助けるのは、これまで敵対してきたはずの、ブロー率いる鉄鎚たちであった。一方、結社がヴィクター抹殺を決定したことを知ったイングリド、ヴァネッサ、クロードは、それを阻止しようとヴィクターとクリミアを追いかける。その道中、三人は意外な人物からひとつのガラス箱を託される。その箱のなかに、ヴィクターを治療するヒントがあるという。預けられたガラス箱を渡すためにクリミアを追うイングリドたち。ヴィクターの命を狙う刺客たち。ヴィクターを守り聖庁まで送り届ける鉄鎚チーム。この三つ巴の中、ヴィクターとクリミアの聖庁への道のりは、血で血を洗う異能力戦の嵐が吹き荒れることとなるのだった。そして、ヴィクターの病状は時々刻々と増悪し、黙示録の悪魔としての覚醒は間近に迫っていた――。魔法医学の終焉をみせる第七集。※「ガ報」付き!※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。