忘れていた。自分は厄介者なのに、ここのおうちで楽しく過ごしてしまった。しあわせになってしまった。きっとその罰があたったんだ。わたしのせいでまた母さまに迷惑をかけてしまったんだ――。千尋の実家である八坂の里が、何者かによって占拠された。里を解放するための交換条件は、千尋の身柄。それを聞いて、千尋は自ら八坂家へ向かおうとする。その決意のほどを知り、真幸は少女に同行し、彼女を護り抜くことを決意する。だが、八坂で彼らを待ち受けていたのは、想像を超えた強大な敵と、周到に用意された罠だった! 好評の現代異能ファンタジー、堂々のクライマックス! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください