どんなことがあっても、俺たちは家族だ! サマハラ率いる天使の軍団を退けてからはや2か月。エミリーや美佳を守る力を手に入れたいと願っていた弘毅はほぼすべての‘王の箱’を回収し、それらを自在に使いこなせるまでになっていた。やっと家族を守れる力を手に入れられたことに弘毅は充実感を覚えるが、一方でエミリーは魔族や天使との戦いに弘毅を巻き込んでしまったことに、深い後悔を覚えていた。 そんな2人の前にかつてエミリーの父親であったガルムト魔王の側近であった男の子供であるダラミスが現れ、弘毅から魔王の座を奪うと宣戦布告してくる。そんな状況が続き、エミリーはますます落ち込んでしまう。彼女の態度を見かねた弘毅は、強引にエミリーをゲームセンターへと連れだし、今の状況を忘れるように2人で遊ぶ。その帰り道、弘毅はエミリーに「家族になってくれてありがとう」と感謝の言葉を語り、エミリーも「妾も弘毅と暮らせて楽しい」と照れながらも語り、お互いの心を通わせていく。しかしそんな2人を引き裂くように、突然現れたサマハラが攻撃を仕掛けてくる。なんなくこれを退けた弘毅だったが、時と場所を選ばない攻撃の仕方に、エミリーは弘毅のことを想い、再びふさぎ込んでしまう。※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。