ニトの怠惰な異世界症候群
17歳の政宗はいじめによる絶望の末、校舎の屋上から飛び降りる。
だが直後、クラス転移に巻き込まれてしまった。
気づくとそこは王座の広間。
目の前には異世界の王や王女の姿があり、政宗たちを勇者召喚の儀式により転移させたのだと言う。
召喚された生徒たちはそれぞれ賢者や勇者、上級騎士といった《上級職》を授かっていたが、なぜか政宗が手にしたのは治癒師《ヒーラー》……。
それは攻撃魔法すら扱うことのできない、《最弱職》であった。
無能と罵られ一人、理不尽に王女の転移魔法で飛ばされてしまう政宗。
しかし、どこかも分からない暗闇に至り彷徨った末、スキル《反転の悪戯【極】》を手に入れた彼は、治癒魔法《治癒/ヒール》を反転させることで、《すべてを蝕む赤黒い波動》という強大な力を得る。
《最強》の力を手に入れた政宗は、自身を虐げたクラスメートや王女への復讐を誓い、異世界へと旅立っていくのだが――。
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