わたしたち、何者にもなれなかった
高校時代、映画同好会に所属し、いつかみんなで商業映画を撮ることを夢にしていた4人、自主制作映画のコンクールで入賞したり、ミニシアターで期間限定上映をしたりと、夢に向かって順風満帆に進んでいた、はずだった。
しかし突然、中心メンバーの一人である石田サキは3人に何も告げず、消えてしまった。
チームは解散、3人はそれぞれの道を歩きだし、12年が経った。
そんなあるとき、サキの居場所を知らせる、暗号めいた電話が掛かってきて――。
30代、女子。
いつまでもあの頃のままじゃいられない。
更新中です。しばらくお待ちください。