誰がために鐘を鳴らす
翌年の廃校が決まっている、男子だらけの県立高に通う錫之助。
ある日、担任から音楽室の片付けを命じられハンドベルを見つける。
その音色に魅せられ、居合わせた3人の同級生――イケメンでそつがない播須、いじめられ体質の美馬、不良の土屋とハンドベル部を創立することになる。
顧問は担任でお地蔵さん似の教師、あだ名は「ダイブツ」。
チームワークもバラバラ、音楽の知識もないメンバーで、「女子高のハンドベル部との交流」という不純な目標から始まった部活動。
だが、4人は徐々に演奏の面白さに目覚め、出会う人々の輪は広がってゆき…。
卒業目前、錫之助がハンドベルの演奏を通して見た未来とは? 一人では絶対に演奏できない楽器、それがハンドベル。
4人の凸凹男子高校生と独身教師が奏でる、笑えて泣ける青春物語! 文庫オリジナル書き下ろし短編「まつげに積もる雪」も収録!
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