逃げ出せなかった君へ
ブラック企業に入社した三人の同期、大友、夏野、村沢。
早朝から深夜まで個人宅への飛び込み営業を命じられ、休む間もなく会社に泊まり込む毎日。
心身共に疲弊しきった三人は、ある日思い立って深夜の居酒屋に向かう。
非人間的な毎日のなか、一杯の生ビールで久しぶりに人間らしく笑い合えた三人だったが、極悪上司に目を付けられて過酷な追い込みにあった夏野は――。
やる気のない居酒屋のアルバイター、定年の日を迎えた男、暴走しがちな池袋警察署交通課員……。
夏野の選択はすれ違うだけのはずだった人々の人生をも変えていく。
『本のエンドロール』で大注目の著者が描く、命と仕事の6つの物語。
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