そんなはずない
松村鳩子は、三十歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われる。
自分を高く売ることを考えて、抜け目なく生きてきたというのに。
婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。
失業保険が切れるころ、変りものの妹、塔子を介し年下の男、午来(ごらい)と知り合う。
そして、心ならずも自分の過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。
さらに、新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている、らしい。
果して依頼人は誰? その目的とは? 大人の恋愛は純粋でもどかしい。
恋愛にまつわる災難についての物語。
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