主殺しの罪で蝋燭屋の手代が捕らえられた。<br />現場の状況を不審に思った南町奉行定廻同心の左馬之介は、冤罪に泣く人のために横槍を入れて無実を証明する牢屋同心、「よこやり清左衛門」と助役の政之輔に相談を持ち掛ける。<br />まもなく、殺された勝右衛門は山賊との諍いに巻き込まれた過去があり、素性の怪しい飯炊き女が店から忽然と消えていることが判明する。<br />罪の償い、母子の想い――過去の因縁がもたらす悲しき運命の結末は!?