人から百年以上大事にされた品物は、人ならぬ、つくもがみになるという。<br />江戸は深川で損料屋を営む出雲屋では、主人の清次と妻のお紅、跡取りの十夜とともに、そんなつくもがみたちが仲良く賑やかに暮らしていた。<br />ひょんなことから、大江戸屏風に迷い込み、二百年前にタイムスリップしたり、旗本屋敷の幽霊退治にかり出されたり。<br />退屈しらずのつくもがみたちが、今日も大奮闘!