日本橋本石町の呉服屋・松浦屋に七人の賊が押し入った。<br />番頭が殺された上、千五百両余りが盗まれたというのだ。<br />火盗改の雲井竜之介は、賊の一味に、数人の手練れの武士がいることに警戒するのだが──。<br />