子供たちに読み書きを教える「薫風堂」の師匠・雁野直春は、新たな年を迎え、自らの境遇に決着をつけようとしていた。<br />それは、三千八百石の旗本・春田家の養子入りを断ることだった。<br />シリーズ、堂々の完結