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そして、遺骸が嘶く

『今日は何人撃ち殺した、キャスケット』統合歴六四二年、クゼの丘。
一万五千人以上の自国兵を犠牲にして、ペリドット国は森鉄戦争に勝利した。
そして終戦から二年、狙撃兵・キャスケットは陸軍遺品返還部の一人として、戦死した兵士の遺品や遺言をその家族等に届ける任務を担っていた。
兄の代わりに家を支える少女、恋人を待ち続ける娼婦、戦争から生き還った兵士。
遺された人々と出会う度に、キャスケットは静かに思い返す――死んでいった友を、仲間を、家族を。
そして、亡くなった兵士たちの‘最期の慟哭’を届ける任務の果て、キャスケットは自身の過去に隠された真実を知る。
選考会に波紋を広げ、第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞した、読む人全ての心揺さぶる圧倒的衝撃作。




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