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己惚れの記

「俺は見境をなくすほどに己惚れている」。
侍の世も終わりに近づいた天保年間。
たとえ愚か者と罵られようとも、己の信じた道を貫き通す男がいた。
誰よりも武士らしくあろうとした男の、手に汗握る一代記!




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