食っちゃ寝て書いて
先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と若手編集者、再生の物語。
「食う」「寝る」と、もうひとつ大切なこと。
作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。
50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。
書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。
友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。
一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、もう後はないと気は焦るばかり。
菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめる――。
〈2019年本屋大賞第2位〉の著者最新長編!
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