三島屋の主人伊兵衛は、傷ついた姪の心を癒やすため、語り捨ての変わり百物語を始めた。<br />悲しみを乗り越えたおちかが迎える新たな語り手は、なじみの貸本屋「瓢箪古堂」の若旦那勘一。<br />彼が語ったのは、読む者の寿命を教える不思議な冊子と、それに翻弄された浪人の物語だった。<br />勘一の話を引き金に、おちかは自身の運命を変える重大な決断を下すが……。<br />怖いけれども癖になる。<br />三島屋シリーズ第五弾にして、第一期の完結編!